2012/10/05 - 2012/10/06
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zaruさん
2006年5月の連休に上海を旅行しました。上海蟹が入った料理を味わうことは出来ましたが、蟹そのものは季節が違い楽しめませんでした。
以来、上海蟹のシーズンに再訪したいとずっと思っていました。お盆にインターネットを見ていると、10月の3連休の1日前から出発すれば、広島空港発3泊4日オークラガーデンホテル宿泊のツアーが一人約7万円で出ており、飛びつきました。
当初はフリープランで蘇州1泊2日の小旅行を自分で組み、蘇州の庭園を観光したいと考えていました。ところが、尖閣列島問題で日中関係が悪化し、個人旅行はやめた方が良いと考え、料金は同一の観光付きのプランに変更させていただきました。キャンセルが多かったせいか、プランの変更は簡単に了解していただきました。
私は、海外に行くとしばしば中国人に間違われ中国語で話しかけられます。中国製の服(ユニクロ)を着て、日本語を話さなければ大丈夫だろうと楽観的に考え旅行に出かけました。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス タクシー
- 航空会社
- 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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金曜日は年休を取り、自宅を自動車で出発し、高速道路を通って広島空港に向かいました。9時40分に滑走路の誘導灯の真下にある1日500円の民間の正広駐車場に停めました。駐車場からは、古いマイクロバスで飛行場に送っていただきました。
1時間早く着いたので、ビジネスラウンジで週刊誌を読んで暇をつぶし、集合時刻の10時55分丁度に旅行会社のカウンターに行きました。カウンターには2名の係員がいましたが、かなり前から待っていたようでやっと来てくれたかといった感じでした。キャンセルがかなり出たようで、ツアーは私達二人だけでした。旅行社の方は私達のために1時間くらい待っておられたのではないでしょうか。
広島空港と上海浦東空港との航空便は9月20日から月木金曜日は1日2便に増えました。このため、私達のツアーは、行きは9時20分の便ではなく12時55分、帰りは17時30分ではなく9時15分に設定されていました。ほぼ、1日損をしたようなものですが、その代わりゆったりしていて、連休明けの仕事が楽でした。
旅行会社のカウンターでツアーの説明を受け、Eチケットを受け取り、中国東方航空のカウンターに並びました。受け付けは20分ぐらいで終わり、私は3階のレストランでお好み焼きを食べ、妻はそばを食べました。
12時に入国審査を受けましたが、さすがに地方空港であっという間に終わりました。12時35分に機内に案内され、ほとんど国内線の感覚で飛行機に乗りました。飛行機はA320です。出発は12時55分でした。
外から見ると古そうですが、内装は綺麗でした。60%ぐらいの搭乗率でしょうか、3+3の座席でした。3人がけの座席に妻と二人で座れました。機内では軽食(マーボ豆腐ご飯)が出ました。不味くて食えないと言ったことはなく、そこそこ美味しかったです。飲み物はコーヒーとオレンジジュースとビールを頼みました。コーヒーはレギュラーのインスタントコーヒーの味でした。付いている粉末のミルクも実に不味かったです。オレンジジュースは昔のネクター味でした。青島ビールだけは美味しかったです。
機内放送は中国語と英語でした。途中は台風の影響か結構揺れましたが、約2時間で上海に着きました。上海空港では飛行機からタラップを降りバスで空港ビルまで移動しました。以前は入国時に紅衛兵の格好をした若い女の子がいましたが、今回は残念ながらいませんでした。
入国審査もスムーズに済みました。荷物を受け取り、両替店で両替をしましたが、後で聞くとホテルの方が手数料を取られないので安かったようです。外で、現地係員の若い女の子が待っていてくれて、ワンボックスカーでホテルまで連れて行ってくれました。 -
ホテルの到着は15時でした。オークラガーデンホテルです。オークラ系列で日本語が使え、少し古いが綺麗なホテルでした。海外にいる感じがしません。こういうご時世では特に安心です。部屋は広かったです。
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トイレはうれしいことにウォッシュレットが付いていました。シャワーも固定式ではなく使いやすかったです。
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12階の部屋からの眺めです。昔の租界時代の古い建物も少しは残っているようです。道に面した古い建物は道から見える所だけきれいに塗装してありました。万博の時に細工をしたのでしょうか。
工事現場では相変わらず、竹で組んだ足場で作業をしていましたが、道に面した部分は赤と白で塗装してあり、一見、竹とはわからないようにしてありました。 -
ホテルのインフォーメションで相談し、蟹は王宝和酒家で食べることにしました。予約を頼みましたが、予約は出来ませんでした。二人であれば30分ぐらい待てば大丈夫と言われました。
5時開店だったので、4時ごろにホテルを出ました。ホテル近くの陜西南路駅から人民広場駅まで地下鉄1号線で行きました。切符は自動販売機で買いましたが漢字なので使いやすかったです。一人3元でした。地下鉄は結構混んでいました。
人民広場は人が多くお祭り状態です。外に出て南京路を歩きましたが、少し雨が降ってきたので百貨店に入りました。6年前に比べると歩いている人の身なりがかなり良くなっています。経済状態が良くなっているのでしょうか。
この写真は以前泊ったホテルを写したものです。出来たばかりできれいで立地は良かったですが、ウォッシュレットがなく苦労しました。 -
レストランに行く途中にあった鳥の店です。
いろんな部位の鶏肉の焼いたものが売られていました。 -
南京路から折江中路を通り福州路にでると向かいに王宝和酒家が見えました。外から見ると立派とは言えない作りです。少し早かったので1階の席で待つように言われました。
5時になると2階のホールに案内されました。10卓ぐらいテーブルが並んでいました。外観とは異なり、中は綺麗でした。秋風が吹くと蟹が美味しいといった意味の書が飾ってありました。
席に着いたあとしばらくして、ウェイターが注文を取りに来ましたが中国語しかわからないようでした。まごついていると、隣の席の日本人と中国人の夫婦が代わりに注文してくださいました。地獄に仏とはこの事です。
蟹入り小籠包、蟹と卵の白身を混ぜたもの、蒸した上海蟹雄雌1匹づつ、20年物の紹興酒、龍仁茶を頼みました。酔蟹はまだ気温が高いので作ってないそうです。上海蟹は生のものをお盆に載せて持ってきて、これで良いか確認しに来てくれます。
これは小籠包の写真ですが、中はジューシーでアツアツでした。とても美味しかったです。 -
蟹と卵の白身を混ぜたものも美味しかったです。
20年ものの紹興酒はまろやかで美味しかったです。 -
しかし、蟹をゆでたものはなかなか届きませんでした。苦情を言うこともできず待っていると、隣のご夫婦が代わりに苦情を行ってくれました。
これは、日本人だから嫌がらせをしているのではなく、この店ではよくあることだそうです。この店は国営だから、従業員の給料が安く、従業員の質が低いそうです。その代わり、蟹だけは本物で間違いがないそうです。
隣のご夫婦は、上海は人件費がどんどん上がっており、サービス業に従事している人の質が年々落ちていると嘆いておられました。私達も今回の旅行では同じことを感じました。前回英語がある程度通じていたレストランも全く通じなくなっていました。
かなり待って蟹が届きました。ガイドブックでは10月のメス、11月のオスと書いてありましたが、大きな方が雄で圧倒的にオスのみそが美味しかったです。オスのみそはねっとりとして、とても濃厚な味わいでした。隣のご夫婦に蟹の食べ方も教えていただいて、しっかり食べつくしました(食べたらお腹をこわすところも教えていただきました。本当にありがたかったです)。大きさの割には食べるところの多い蟹です。蟹の季節にはこのために上海に来る人がいるというのも納得できる美味しさでした。二人で806元(12658円)でした。中国にしては高かったですが、これだけ美味しい蟹を食べさせてもらうと納得できます。 -
お店を出て、福州路を人民広場に向けて歩きました。乾物屋さんがあり、中に入りました。花や木の実やキノコなどの日本では見たこともない乾物がたくさん並んでいました。なつめ、アーモンド、ピスタチオ、ひまわりの種を買い、79.6元でした。どれも新鮮でおいしかったです。ピスタチオは日本に輸入される間に湿気ているのでしょうか。
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人民広場駅から地下街に入り香港名品街を通り、満記甜品にたどり着きました。香港系のお店です。お店の中は綺麗で、お客さんも若くて身ぎれいな人が多かったです。
香港名品街の中にあった水槽です。日本と金魚の種類が違うようです。 -
満記甜品のマンゴパンケーキは生クリームが不味かったです。乳製品は全体にレベルが低いと思います。
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ココナッツジュースに白玉団子とマンゴが入ったもの、ココナッツジュースに豆花とマンゴが入ったものを頼みました。
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ココナッツジュース味のものは美味しく、白玉団子や豆花やマンゴは絶品でした。全部で70元でした。
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地上に出てタクシーに乗って先程のご夫婦に勧められた新天地に行きました(13元)。新天地はフランス租界を綺麗にして再開発したものです。綺麗にライトアップされていました。欧米人の比率がすごく高かったです。小さな茶碗(38元)を買って帰りました。ホテルまでタクシーで15元でした。
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7時30分からホテルの朝食を食べました。朝食の会場は1階にあり、その前の廊下は歴史を感じさせるものでした。朝食は和洋中そろっており、なかなか美味しかったです。特に中華粥は美味しかったです。ただ、コヒーはあまり美味しくありませんでした。
8時30分に旅行社の人とロビーで待ち合わせしました。ホテルからはワンボックスカーで出かけました。岡山から来たご夫婦と一緒でした。岡山からも皆キャンセルしたのか二人だけだったそうです。まず、外灘に行きました。
天気は曇りで対岸の浦東はけむっていました。 -
以前は工事中だった外灘の遊歩道は完成しており、花で飾ってありました。
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以前は、外灘にある租界時代の建築物をひとつひとつ観光して歩きましたが、このように遊歩道からみるとなかなかの壮観です。
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次は上海博物館に向かいました。30分ぐらい、並んで待って入場しました。以前は、1階から見学したので、今回は4階から回り、古代玉器、明清家具、絵画、彫刻、陶磁器と回りました。
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最近、博物館や美術館に来ると最初は熱心に見ますが、すぐ飽きて後半は適当に見ますので、前回、良く見ていなかった貨幣の部屋が面白かったです。
元の兌換紙幣です。 -
妻は景徳鎮の陶磁器に感動していました。
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次は、豫園近くのお茶の店に連れていかれました。お店の人がいろいろ説明してくれて、鉄観音茶、ジャスミン茶、プーアル茶を飲ませてもらいました。
後から考えると、今回の旅行で寄ったお茶の店の中では値段も高いですが一番上質でした。国営企業のようでした。
ケチな私達は、水筒を一つだけ買って帰りました。お店で案内してくれた女性は怒っていました。しかし、このような時期にキャンセル料をケチって中国まで来た客に豪勢な買い物を期待するのは無理と言うものでしょう。 -
次はトンネルをくぐって浦東に連れて行かれ、巴国布衣と言う四川料理の店に連れていかれました。
四川料理は辛くて食べられないのではないかと、心配していましたが、結構美味しかったです。
エビの石焼、豚肉とピーマンを炒めた物を饅頭にはさんで食べるもの、田ウナギ?のスープ、マーボ豆腐、鶏肉のカーシュナッツ炒めが出ました。 -
食べているうちに変面劇(川劇)も始まりました。
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次は南京路に連れて行かれ、自由時間が1時間ありました。
二人で、ぶらぶら歩き、百貨店らしき所に入りました。家内がカシミアのセーターを見つけ、買おうとしましたが、売り場で買いたい物の商品表をもらい、キャッシャーでお金を払って、レシートで現物をもらうやり方でした。しかし、キャッシャーでものすごい時間がかかり、途中であきらめました。
妻の話では、前の女性は5cmぐらいの厚さになったカードを輪ゴムで止めて、大量のど派手な高価な服を買い込んでいたようです。金持ちはとことん金持ちになっているんだなと実感したそうです。私は妻がキャッシャーで待っている間、デパ地下で月餅でも買おうと探しましたが、時期がずれているせいかありませんでした。 -
次は、万博会場の近くにある100元ショップに行きました。印鑑を彫ってもらいました。機械掘りでしたが、100元で立派なものが出来ました。
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待っている間、家具のコーナーを案内してもらいましたが、立派な手彫りの家具が並んでいました。億はすると言っていました。それでも、どんどん売れて職人の時給が1万円になっていると言っていました。白髪三千丈の類の話とは思いますが、日本のバブルの時代を思い出します。
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次は田子坊に連れていかれました。また、一時間程度自由行動です。今回のツアーはお土産屋さんも質の高い所に案内してくれて、行く観光地も良いと思いますが、ガイドの人はあまり説明してくれず、放置されます。ガイドの人が、普通の中国人がいる所であまり日本語を話したくなかったのかも知れません。
なお、運転手の若い男性は私達を待っている間、日本軍人がヒロインをいじめるテレビドラマを見ていました。こういうものばかり見て育つと日本人が大嫌いになると思います。
田子坊はすごい人ででした。カシミヤセーターも中国人しか買わないようなど派手な色遣いではなく、落ち着いた色合いで欧米人の買い物客が目立ちました。皮の手袋230元と、タイル225元を買いました。女性の購買意欲をそそられるものが多かったです。タイルは自宅のトイレに飾っています。お茶の店にも寄りましたが、先ほどの豫園の近くの店よりも不味かったです。 -
次に豫園商城に連れて行かれ、ここでも40分程度の自由時間になりました。疲れたので湖心亭に行き、2階で、龍仁茶と碧螺春茶を楽しみました。
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二人で240元でした。美味しいのは美味しいのですが、以前ほどではなく、値段も1.5倍ぐらいになっていました。お茶受けも少なくなっていました。豫園商城内に月餅を売っていましたが、なかなか美味しかったです。
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その後、豫園商城内のファミリーレストランのような上海料理店に連れていかれました。同行のご夫婦は昨日オプショナルツアーで行った店と同じで、しかも、不味かったそうです。交渉して、食べたことにしてホテルに連れて帰ってもらいました。
夕食はホテルの近くの蘇せっかいJade Gardenに行きました。以前来た時に大変美味しかったので再訪しました。ビール、鴨肉の焼いたもの、焼き小籠包、中華ちまき、チンゲン菜ときのこの炒めを頼みました。しめて180元でした。美味しかったです。
中国では一流レストランでもそんなに高くないのでツアーで不味いものを食べるのは、ばかばかしいと思いました。 -
タクシーで雲峰劇院に向かいました。上海雑技の劇場です。タクシーで14元です。入場券は二人で560元でした。インターネット等で安く予約できるようです。少し場末の雰囲気のする劇場で、客の入りは30%ぐらいでした。上海雑技自体は、なかなかの迫力で、最後のオートバイ乗りは驚きました。
帰りもタクシーを拾って帰りました。女性の運転手でしたが、運転が上海雑技団並みで、高速道路をぶっ飛ばして、ホテルまで数分で着きました。神風タクシーという言葉を思い出しました。
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