2012/11/11 - 2012/11/11
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ドクターキムルさん
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やぐらは鎌倉時代から南北朝にかけて造られた横穴式の墳墓や供養堂で、主に鎌倉中に見られるが、鎌倉在郷にも多少は見られる。しかし、横浜市金沢区の称名寺あたりまでであろうか。また、相模国鎌倉郡であっても横浜市戸塚区あたりになるとやぐらは見られなくなる。浄智寺発祥の四方竹が鎌倉中なら何処にでも植えられているのに、鎌倉在郷や鎌倉郡であった戸塚区では見られないのと何やら似ている。
やぐらが発生した理由には、鎌倉幕府開府後には鎌倉に人口が集中するが、鎌倉は三方を山に囲まれた地理立地のために利用できる平地が少ないためとされている。もともと中世期の武士など上流階級の埋葬方法は法華堂と呼ばれる堂を建て、そこに葬るという方式をとっていた。源頼朝(久安3年(1147年)~建久10年(1199年))の法華堂は良く知られているが、北条義時(長寛元年(1163年)~元仁元年(1224年))も法華堂に葬られた。しかし、相馬師常(そうまもろつね)(保延5年(1139年)~元久2年11月15日(1205年12月26日))はやぐらに葬られている。このように、頼朝没後まもなく、やぐらが出現しており、元久2年、西暦なら1206年には相馬師常はやぐらに埋葬されていたことになる。おそらくは13世紀始めに起源を持ち、13世紀半ば頃から普及していったのであろう。
鎌倉市扇ガ谷2にある相馬師常墓やぐらは、古くから相馬師常(そうまもろつね)(保延5年(1139年)~元久2年11月15日(1205年12月26日))の墓であると伝えられてきた。
1.相馬師常墓やぐらとそのやぐら群‥初期の墳墓や供養堂が残るやぐら。
2.明月院やぐら‥壁面には釈迦如来、多宝如来が浮き彫りされ、その周りに十六羅漢の浮き彫りもあるため「羅漢洞」ともいわれている最大級のやぐら。
3.網引やぐら‥浄光明寺の網引地蔵(石造地蔵菩薩坐像)が祀られている。
4.百八やぐら群‥梵字やぐらなどを始め、鎌倉では寺格が高い永福寺など(勝長壽院、鶴岡八幡宮寺、法華堂))のやぐら群。ただし、最上段などのやぐらは幕末から明治にかけて月待ち講に再利用されている。
5.朱垂木やぐら‥回春院の供養堂。
6.東林寺跡やぐら群‥天井が三角になっている大型やぐらと中の棚が2段になっているやぐらは必見だ。
7.地蔵やぐら‥鎌倉市指定史跡「瓜ヶ谷やぐら群」で地蔵菩薩や五輪塔などが彫られている。
8.東泉水やぐら群‥五輪塔や宝篋印塔が彫られているやぐら。
9.壽福寺やぐら群‥入口がアーチ型のやぐらが散見される。
10.本田家やぐら群‥最大級のやぐらと2階建てのやぐら。
11.大町釈迦堂口遺跡やぐら群‥唐糸やぐらよりもその隣のやぐらと日月やぐらが見所だ。
12.北条首やぐら‥壁面に五輪塔と位牌、石仏が彫られている2つ繋がったやぐらもある。
13.まんだら堂やぐら群‥終末期の集合墓地のような庶民のやぐら群か?
14.深田横穴墓‥中世になってやぐらとして再利用されて深田やぐら群と呼ばれている。
他に知られている十四やぐら、お塔の窪やぐら、腹切りやぐらなどは割愛した。
(表紙写真は相馬師常墓やぐら)
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相馬師常墓やぐら(鎌倉市扇ガ谷2)。鎌倉市指定史跡になっている。
「相馬師常墓やぐら」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10479889/)参照。 -
相馬師常墓やぐら群の供養堂(鎌倉市扇ガ谷2)。
(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10726386/)参照。 -
明月院やぐら(鎌倉市山ノ内)。
「北鎌倉明月院開山堂とやぐら群」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10642358/)参照。 -
明月院やぐら(鎌倉市山ノ内)の釈迦如来、多宝如来の浮き彫り。
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明月院やぐら(鎌倉市山ノ内)の十六羅漢の浮き彫り。
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明月院やぐら(鎌倉市山ノ内)の十六羅漢の浮き彫り。
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浄光明寺(鎌倉市扇ガ谷2)境内のやぐらの中の大伴神主家の墓石。
「鎌倉・浄光明寺のやぐら」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10617570/)参照。 -
浄光明寺(鎌倉市扇ガ谷2)境内の網引やぐら。
「鎌倉・浄光明寺のやぐら」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10617570/)参照。 -
百八やぐら(鎌倉市二階堂)最上段(4段目)登り口にある3基のやぐらの中央のやぐら。
百八やぐらの最上段は天園ハイキングコースの直下にあり、幕末から明治にかけて月待ち講が再利用し、お地蔵さまなどの石仏を設置したが、ことごとく首がもがれて無残な状態になっている。
「鎌倉・百八やぐら−最上段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10657874/)参照。 -
百八やぐら(鎌倉市二階堂)最上段(4段目)登り口にある3基のやぐらの右側のやぐら。
「鎌倉・百八やぐら−最上段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10657874/)参照。 -
百八やぐら(鎌倉市二階堂)上段(3段目)左から1番目のやぐら。
「鎌倉・百八やぐら−上段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10657889/)参照。 -
百八やぐら(鎌倉市二階堂)上段(3段目)左から1番目のやぐら。
百八やぐらの上段も幕末から明治にかけて月待ち講が再利用し、お地蔵さまなどの石仏を設置したが、ことごとく首がもがれて無残な状態になっている。なかには大きな石仏が1、2体だけ首が付いて残っている。
「鎌倉・百八やぐら−上段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10657889/)参照。 -
百八やぐら上段(3段目)にある左端から26番目のやぐら。
「鎌倉・百八やぐら−上段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10657889/)参照。 -
百八やぐら中段(2段目)にある左端から3番目のやぐら。埋葬穴を囲んで3方に2段に五輪塔が安置されている。
「鎌倉・百八やぐら−中段」(httphttp://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10658052/)参照。 -
百八やぐら中段(2段目)にある左端から8番目のやぐら。
「鎌倉・百八やぐら−中段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10658052/)参照。 -
百八やぐら中段(2段目)にある左端から14番目のやぐら。
「鎌倉・百八やぐら−中段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10658052/)参照。 -
百八やぐら中段(2段目)にある左端から19番目のやぐら。
「鎌倉・百八やぐら−中段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10658052/)参照。 -
19番目のやぐらに彫られた五輪塔と刻まれた梵字。
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百八やぐら下段左端から5番目のやぐら。
「鎌倉・百八やぐら−下段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10658056/)参照。 -
百八やぐら下段左端から5番目のやぐら内部の石段。
「鎌倉・百八やぐら−下段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10658056/)参照。 -
百八やぐら下段(1段目)にある左端から12番目のやぐら(梵字やぐら)。
「鎌倉・百八やぐら−下段」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10658056/)参照。 -
梵字やぐらの奥面左に刻まれた梵字。丸で囲まれ上下2段に刻まれている。
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梵字やぐらの右側面に彫られた石仏(磨崖仏)。
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朱垂木やぐら(鎌倉市山ノ内)。
「朱垂木やぐら」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10569902/)参照。 -
朱垂木やぐら(鎌倉市山ノ内)の左の柱には位牌。
「朱垂木やぐら」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10569902/)参照。 -
東林寺跡やぐら群(鎌倉市扇ガ谷2)の天井が三角になっている大型やぐら。
東林寺跡やぐら群(鎌倉市扇ガ谷2)(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10726450/)参照。 -
東林寺跡やぐら群(鎌倉市扇ガ谷2)の中の棚が2段になっているやぐら。
東林寺跡やぐら群(鎌倉市扇ガ谷2)(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10726450/)参照。 -
地蔵やぐら(瓜ガ谷やぐら群)(鎌倉市山ノ内)。
「瓜ヶ谷やぐら群(鎌倉市山ノ内東瓜ヶ谷)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10563407/)参照。 -
地蔵やぐら(瓜ガ谷やぐら群)(鎌倉市山ノ内)の五輪塔の浮き彫り。
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地蔵やぐら(瓜ガ谷やぐら群)(鎌倉市山ノ内)の仏像の浮き彫り。
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地蔵やぐら(瓜ガ谷やぐら群)(鎌倉市山ノ内)の五輪塔の浮き彫り。
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東泉水やぐら群(鎌倉市浄明寺5)上段中央のやぐらの右側壁の1つの五輪塔。
「東泉水やぐら群(鎌倉市浄明寺5)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10574082/)参照。 -
東泉水やぐら群(鎌倉市浄明寺5)中段の2つ目のやぐらの3つの五輪塔。
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東泉水やぐら群(鎌倉市浄明寺5)中段の2つ目のやぐらの右手前にある宝篋印塔。
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壽福寺(鎌倉市扇ガ谷1)の大型やぐらの中にアーチ形の棚。
「鎌倉壽福寺のやぐら」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10714660)参照。 -
壽福寺(鎌倉市扇ガ谷1)の大型やぐらの中にアーチ形の棚。
「鎌倉壽福寺のやぐら」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10714660)参照。 -
壽福寺(鎌倉市扇ガ谷1)の入口がアーチ型のやぐら。
「鎌倉壽福寺のやぐら」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10714660)参照。 -
本田家(鎌倉市扇ガ谷2)の大型やぐらの入口は非常に小さい。中は前室と後室とがあり、鎌倉では最大級のやぐらである。
本田家には町名となった「扇ノ井」がある。頼朝以来800年余りこの地に住む旧家である。
「本田家のやぐら(鎌倉市扇ガ谷2)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10605425/)参照。 -
本田家の大型やぐらの後室。
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本田家の大型やぐらの前室。非常に広い。
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本田家の大型やぐらの上段のやぐら。先祖の墓石が並んでいる。
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本田家の2階建てのやぐら。
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日月やぐら(じつげつやぐら)(大町釈迦堂口遺跡)の丸と三日月型の穴。
「大町釈迦堂口遺跡」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10564642/) 参照。 -
唐糸やぐらとなりのやぐら(大町釈迦堂口遺跡)の石仏。
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瑞泉寺裏山にある北条首やぐら(北条御一門御廟所)中央のやぐら。
「 鎌倉北条首やぐら」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10522142/)参照。 -
中央のやぐら(北条首やぐら)の五輪塔。
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中央のやぐら(北条首やぐら)の位牌。
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中央のやぐらと横穴で繋がるやぐら(北条首やぐら)のお地蔵さま。
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まんだら堂やぐら群(逗子市久木9)。4階建てであるが1階部分は埋没している。
まんだら堂やぐら群(逗子市小坪7)(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10651529/)参照。 -
深田やぐら群(横浜市栄区上郷町)の手前のやぐらには五輪塔が6基彫られている。
深田やぐら群は、実は横穴古墳群である。このやぐらは南北朝になって横穴古墳をやぐらに再利用する際に奥壁に平面的な五輪塔を6基ほど彫ったものであろう。
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