美しきアプサラが微笑むアンコール遺跡へ in Siem Reap★2012　04　3日目【REP：アンコールワット・ROLUOS遺跡群…プリアコー編】

2012/01/03 - 2012/01/09

旅行3日目。
今日はアンコールワット越しに昇る朝日を鑑賞するため朝4：00起床。
出発時刻は当然、日の出前なので真っ暗のなかトゥクトゥクを飛ばすので、ヒンヤリどころか寒くて寒くて、昨日と同じ道程がとても遠く感じた。
多少街明かりが灯るエリアを抜けた後は本当に闇が広がっていて、久々に空から星が降り注ぐ感覚を思い出す。バリ島のタナロット寺院で観た星空も素晴らしかったけど、私の中でのNO.1はアンコールワットで観る星空だと再確認。
懐中電灯を忘れたので、スマホの懐中電灯アプリを頼りに、足元がガタガタな参道を進んで人が集まる広場へ。
世界各地から集まった観光客による場所取り合戦の後は、ただひたすら太陽の姿を待つだけ…空の色がゆっくりと、ゆっくりと染まり始めアンコールワットのシルエットが浮かび上がる。
厳かで幻想的な雰囲気の中、夢中でシャッターを切った。　

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝5：00にHOTEL前に迎えに来たトゥクトゥクに乗って、昨日と同じ西参道正面へ。
唯一付いている明かりは、トゥクトゥクやタクシーのライトと屋台の照明のみ。
乾季のアンコールワットの日の出前は冷え込むので、熱々の珈琲を求めて行列が出来ていた。
Cafe屋台一軒しかないから並んでるし観光地価格なので、そのまま真っ暗な参道へ向かう。

アンコールワット 史跡・遺跡

用意が良い人は1人1個の懐中電灯を持参してるけど、ココまで暗いと思って無かった私たち（2005年に行った時は、夫だけガイドと一緒に見に行ったにも関わらず記憶が飛んでたらしい）が頼れるのは、スマホの懐中電灯アプリだけ。
昼間でも足元を気にしながら歩いていたのに、何も見えないからかなりの恐怖。
でも見上げたら夜明け前とはいえ、満天の星空が広がっていてイイ気分。
人の流れに沿って、ベストポジションを探す。
聖池の周囲を囲むように人が集まっているけど、囲む輪は三重にも四重にも厚くなって、時間と共に人も増えていく。
時々焚かれるフラッシュで、他の人の姿が確認できるくらい真っ暗闇。

アンコールワット 史跡・遺跡

ただ何をする事無く待つ。
薄らと明るみ始める空に歓声が上がった。

アンコールワット 史跡・遺跡

聖池に映り込むアンコールワット。
本当に美しく…一瞬を逃さないように何度もシャッターを切った。

アンコールワット 史跡・遺跡

幻想的な雰囲気にのみ込まれそうになる。

アンコールワット 史跡・遺跡

空が明るくなり始めると、聖池周りにこんなにも人が集まっていたことに驚く。
早い人は聖池淵の石に腰かけて待てるけど、2列目以降は中腰や立ち見だった。

アンコールワット 史跡・遺跡

モロコシ頭の奥がオレンジ色に輝き始めると…

アンコールワット 史跡・遺跡

それが合図だったかのように解散（笑。

アンコールワット 史跡・遺跡

iPhoneのパノラマで撮影した日が昇った直後のアンコールワット。

アンコールワット 史跡・遺跡

朝日を受けて、蓮の花が開き始めた。

アンコールワット 史跡・遺跡

一旦HOTELに戻る人が大半だけど、人のいない時間をワザと狙ってアンコールワット内へ進んでいく人もいる。

アンコールワット 史跡・遺跡

座り込んで、アンコールワットの朝を楽しむ人も。

アンコールワット 史跡・遺跡

日が昇り始めたとはいえ、まだ暗い。

アンコールワット 史跡・遺跡

参道の来た道を戻る途中、池の水が染まり始めて…

アンコールワット 史跡・遺跡

太陽が顔を出した。

アンコールワット 史跡・遺跡

来たときは真っ暗だったので撮れなかったけど、足元はこんな感じなのでかなりの注意が必要。
HOTELまで送ってもらう途中、トゥクトゥクドライバーに彼の予定を聞いたところ、今日は予約は入ってないそうで、それなら…と継続して今日の午後もお願いすることになった。
連続で、思いがけず仕事が舞い込んで喜ぶドライバー♪
午後の行き先は、アンコールワットから離れていて少し遠いため、2005年に周れなかったROLUOS遺跡群観光をお願いする。
午後のトゥクトゥク料金は、ランチ後から遺跡3箇所を巡って2人で10USドル。

アンコールワット 史跡・遺跡

HOTELに戻ってから、朝食を食べにHOTELすぐ近くの、地元客ばかりが集まる中華系食堂“MACAU RESTAURANT”へ。

店内は込んでいるけど、ササッと麺をすすって仕事に向かう人が多いようで回転率が良い。

名前にMACAUと付いているように、MENUにも漢字の表記が。
アジア圏のフードコートで見かけるような、熱湯消毒をした箸とスプーンを出してくれる。

【イエローヌードルスープ】6.000R
黄色い縮れ平麺に野菜がたっぷり入ったスープ。
スープにはパクチーがよく効いていてあっさり♪朝から食欲が出る。

【広東スタイルゴハン】8.000R
中華風甘辛野菜炒め。
しっかりした味で、ゴハンが進んだ。

【珈琲】0.8USドル。
この店はローカル客向けなので、リエル表記で金額も安い。
でも珈琲などの外国人向けのものはUSドル表記でお高め設定になっているのが面白い。
合計金額がよく解らなかったので10USドルを渡したら、5USドル＋3000Rのお釣りが戻ってきた。

私は体力温存のためHOTELでまったり。
普段からチャリダーな夫は、近くの店でマウンテンバイクをレンタル（2USドル）してお出かけ。
観光よりも走ることに徹して、僅か2時間弱で（アンコールワットとアンコールトムの南門・バイヨーン・象のテラス・勝利門・タケウ・タプロム）を周ったとか。

フランジパニ ヴィラ ホテル II ホテル

約束の時間までにランチを済ませなきゃいけないので、Pub Streetにある“The World Lounge Restaurant”へ。
時間が早すぎてお客は私たちだけだった。

Menuは一部写真付き。

【生アンコールBeer】1USドル
【赤ワイン】1.5USドル
乾杯してかなり経つけど、この店…料理がいつまで待っても出てこない。
夫は何も食べ無いうちに、2杯目のビールに突入してるし。
店の前では半裸の男性が火の輪くぐりを勝手に何度も披露し、店の奥までチップ徴収に来るから、イライラも重なる。
昨日のランチよりグラスワインは安いし、温度が適温でシラーズの良い香りもするけど、余裕を持ってランチに来たのに、食べ終わる頃には待ち合わせ時刻ギリギリだったから、もう2度と行かない。

【揚げ春巻き】2.5USドル
野菜たっぷりでお酒と良く合う♪

【グリーンマンゴー＆海老のサラダ】3.5USドル
辛くないソムタム。
人参も入っていて食感が良く、生バジルのが香り高い。

【パスタオレ】2.5USドル
これは失敗。
唐辛子・ニンニク・トマト・バジル・チーズが入っていて、ぺペロンチーのに近いけど、塩っ気が無くものすごく単調な味だった。
合計：10.5USドル。
早歩きでHOTELに戻ると…

もうドライバーが待っていたので、すぐに出発！
ROLUOS遺跡群は約13km先で結構遠い。
ROLUOS遺跡群は、現在のアンコールワットの場所へ遷都する以前…８世紀末-９世紀にかけて栄えていた王都で、今はキレイに舗装された道路と、何もない田舎道をひたすら進む。

最初に到着したのは、アンコール遺跡の中で最古の寺院といわれるPreah Ko。

プリア コー 史跡・遺跡

韓国のツアー観光バスとタイミングが重なってしまい、さほど広くない場所にどんどん人がやって来る。
団体客は急ぎ足で周るので、バスを降りてぐるっと回ったらまた乗車と忙しいらしく…

プリア コー 史跡・遺跡

あっという間に閑散とした雰囲気に戻った。
観光客の姿も少なく全然忙しくないから、ご近所仲間がチケット確認当番をしているような長閑さ。
ちゃんとした職員だろうけど、彼らはとにかくお喋りしているか寝てる。

プリア コー 史跡・遺跡

インドラヴァルマン一世が、先祖のために建立したとされる6基の祠堂。
正面から眺めると3基に見える。

プリア コー 史跡・遺跡

メイン観光ルートではないせいか、レンガは崩れ落ち保全もされぬままの場所もある。

プリア コー 史跡・遺跡

“聖なる牛”という意味を持つこの寺院には、正面に3体のナンディン像が祠堂に顔を向けて鎮座していた。

プリア コー 史跡・遺跡

時の流れや自然の力に逆らわずに、人間の手も加えられないとやはり朽ちていく。

プリア コー 史跡・遺跡

屋根を見てみると、産毛のようにふわふわとした草が茂っていた。

プリア コー 史跡・遺跡

かつては、建物全体が漆喰で覆われ、そこに彫刻が施されていた名残。
現在は茶色のレンガが剥き出しだけれど、細やかな彫刻に囲まれた真っ白だった姿を想像すると心躍る。

プリア コー 史跡・遺跡

人が集まっているので近づいてみると…

プリア コー 史跡・遺跡

そこにはちょうど大きな扉一枚分の入口穴が開いていた。

プリア コー 史跡・遺跡

入口壁の内側にはビッシリと文字が彫られている。

プリア コー 史跡・遺跡

内部はちょっと深さのある1つの空間になっていて、中に入る人は居ない。
中央にリンガが、奥には小さな神棚が備えられていた。

プリア コー 史跡・遺跡

遠くから眺めると結構小さく感じるけど、近づくと祠堂が大きいか実感させられる。

プリア コー 史跡・遺跡

繊細で非常に美しい、プリアコー様式のまぐさ石。

プリア コー 史跡・遺跡

ボロボロに崩れた壁面には、修復済みの門衛神が飾られていた。
色が違いすぎて気になる。

プリア コー 史跡・遺跡

この後は再びトゥクトゥクに乗車して、2つ目の目的地：バコンへ。
まるで宮殿のようにも、ピラミッドのようにも見える美しいシルエットのバコン。
登るのに苦労したけど一目で好きになってしまった！
続きは05へ。

プリア コー 史跡・遺跡