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2012年の4月28日から5月9日までイタリアに行ってきました。<br />イタリアにはインテル・ミラノで活躍する長友や、元西武ライオンズのG.G.佐藤がいます。<br />もちろん観光も欠かせません。ヴェネツィア、ローマ、フィレンツェ、ミラノ。どれも世界的に有名な観光地です。<br />そして往復の飛行機はスイスのチューリッヒ発着。チューリッヒからミラノまでの鉄道路線は絶景路線として知られ、特に2,000メートルの山岳地帯を走るベルニナ線はその車窓の美しさから世界遺産に指定されています。<br />観光、サッカー観戦、野球観戦。今回はかなり密度の濃い旅行となりました。<br /><br />今回もブログ『マリンブルーの風』に掲載した旅行記を若干省略の上再編集して掲載しています。<br />写真も大きなものを使用しておりますので、ブログ版の旅行記もぜひご覧ください。<br /><br />『マリンブルーの風』<br />http://blog.livedoor.jp/buschiba/<br /><br />2012年イタリア・スイス旅行記目次<br />http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/52287736.html<br /><br />■ 日程<br /><br />2012年4月28日〜2012年5月9日<br /><br />4/28 成田空港→スイス・チューリッヒ<br />4/29 チューリッヒ→ミラノ→ヴェネツィア ヴェネツィア観光<br />4/30 ヴェネツィア観光<br />5/1 ヴェネツィア→ペスカーラ→ローマ ローマ観光<br />5/2 ローマ観光<br />5/3 ローマ観光 ローマ→フィレンツェ フィレンツェ観光<br />5/4 フィレンツェ観光 オペラ鑑賞<br />5/5 フィレンツェ観光 フィレンツェ→ボローニャ→ミラノ <br />5/6 ミラノ観光 ミラノダービー観戦<br />5/7 ミラノ→ティラーノ→ベルニナ線・アルブラ線→チューリッヒ<br />5/8 チューリッヒ→成田<br />5/9 成田空港着<br /><br /><br />イタリア・スイス旅行記の第3回です。<br />ヴェネツィアに到着。さあ、水の都を歩き倒しましょう。<br /><br /><br /><br />

2012年イタリア・スイス旅行記 第3回 ヴェネツィア散策 さっそく道に迷う

8いいね!

2012/04/28 - 2012/05/09

2224位(同エリア4052件中)

kunyu

kunyuさん

2012年の4月28日から5月9日までイタリアに行ってきました。
イタリアにはインテル・ミラノで活躍する長友や、元西武ライオンズのG.G.佐藤がいます。
もちろん観光も欠かせません。ヴェネツィア、ローマ、フィレンツェ、ミラノ。どれも世界的に有名な観光地です。
そして往復の飛行機はスイスのチューリッヒ発着。チューリッヒからミラノまでの鉄道路線は絶景路線として知られ、特に2,000メートルの山岳地帯を走るベルニナ線はその車窓の美しさから世界遺産に指定されています。
観光、サッカー観戦、野球観戦。今回はかなり密度の濃い旅行となりました。

今回もブログ『マリンブルーの風』に掲載した旅行記を若干省略の上再編集して掲載しています。
写真も大きなものを使用しておりますので、ブログ版の旅行記もぜひご覧ください。

『マリンブルーの風』
http://blog.livedoor.jp/buschiba/

2012年イタリア・スイス旅行記目次
http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/52287736.html

■ 日程

2012年4月28日〜2012年5月9日

4/28 成田空港→スイス・チューリッヒ
4/29 チューリッヒ→ミラノ→ヴェネツィア ヴェネツィア観光
4/30 ヴェネツィア観光
5/1 ヴェネツィア→ペスカーラ→ローマ ローマ観光
5/2 ローマ観光
5/3 ローマ観光 ローマ→フィレンツェ フィレンツェ観光
5/4 フィレンツェ観光 オペラ鑑賞
5/5 フィレンツェ観光 フィレンツェ→ボローニャ→ミラノ 
5/6 ミラノ観光 ミラノダービー観戦
5/7 ミラノ→ティラーノ→ベルニナ線・アルブラ線→チューリッヒ
5/8 チューリッヒ→成田
5/9 成田空港着


イタリア・スイス旅行記の第3回です。
ヴェネツィアに到着。さあ、水の都を歩き倒しましょう。



旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
4.5
交通
5.0
同行者
一人旅
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • ■ 2日目 2012年4月29日 日曜日<br /><br />かつてアドリア海の女王と言われた水の都ヴェネツィア。<br />中世の街並みがそのまま残っており、街全体が世界遺産に指定されています。<br />島内の道は狭いうえに階段が多いため、自動車はおろか自転車すら島内を運転できません。そのため自動車に代わって船が主要な交通手段になっています。<br /><br />ヴェネツィアの交通の要はカナルグランデと呼ばれる大運河。ヴェネツィア本島内をS字を書くように流れています。<br />カナルグランデを渡る橋は3つしかありません。1つ目は駅の近くにあるスカルツィ橋。<br />2つ目はカナルグランデの中間地点にかかるリアルト橋。ガイドブックではおなじみの美しい装飾の橋です。<br />3つ目は南側のアカデミア橋。木造のモダンな橋です。<br />カナルグランデ以外にも島内には無数の運河が張り巡らされており、それらを渡る橋が島内に400もあるそうです。こんな街、世界のどこを探してもありません。<br /><br />さあ、ヴェネツィアの街を歩き倒しましょう。<br />ヴェネツィア滞在は今日と明日の1日半。大運河めぐりは明日の朝行う予定です。<br /><br />まずはホテルにスーツケースを置いて身軽にならなければ!<br /> 私が泊まるホテルはヴェネツィア・サンタルチア駅から近く、ちょうど運河を挟んで反対側にあります。<br /> しかし運河を渡るにはこの階段の橋を登らなければなりません。重いスーツケースを持っての移動は骨が折れました。ヴェネツィアの橋はほぼ階段。バリアフリーはほとんど考慮されていないようです。<br />

    ■ 2日目 2012年4月29日 日曜日

    かつてアドリア海の女王と言われた水の都ヴェネツィア。
    中世の街並みがそのまま残っており、街全体が世界遺産に指定されています。
    島内の道は狭いうえに階段が多いため、自動車はおろか自転車すら島内を運転できません。そのため自動車に代わって船が主要な交通手段になっています。

    ヴェネツィアの交通の要はカナルグランデと呼ばれる大運河。ヴェネツィア本島内をS字を書くように流れています。
    カナルグランデを渡る橋は3つしかありません。1つ目は駅の近くにあるスカルツィ橋。
    2つ目はカナルグランデの中間地点にかかるリアルト橋。ガイドブックではおなじみの美しい装飾の橋です。
    3つ目は南側のアカデミア橋。木造のモダンな橋です。
    カナルグランデ以外にも島内には無数の運河が張り巡らされており、それらを渡る橋が島内に400もあるそうです。こんな街、世界のどこを探してもありません。

    さあ、ヴェネツィアの街を歩き倒しましょう。
    ヴェネツィア滞在は今日と明日の1日半。大運河めぐりは明日の朝行う予定です。

    まずはホテルにスーツケースを置いて身軽にならなければ!
    私が泊まるホテルはヴェネツィア・サンタルチア駅から近く、ちょうど運河を挟んで反対側にあります。
    しかし運河を渡るにはこの階段の橋を登らなければなりません。重いスーツケースを持っての移動は骨が折れました。ヴェネツィアの橋はほぼ階段。バリアフリーはほとんど考慮されていないようです。

  • なんとか橋を渡り切ってホテルにチェックイン。<br /> 今日から「ホテル アンティーケ フィギューレ(Hotel Antiche Figure)」という三ツ星ホテルに2泊します。<br /> 地球の歩き方には載っていませんが、ネットでの評判がよく、駅から近かったので選びました。<br /> なにしろ明後日の出発が目の前のサンタルチア駅ではなく橋を渡ったメストレ駅発7:43なので、早めに出ないといけないのです。<br /> お値段は一泊190ユーロ。約2万円と高いですが、これでもヴェネツィアの中心サンマルコ広場周辺のホテルに比べれば安い方です。<br /> <br />フロントにいたのは愛想の良い女性で、英語が通じました。<br /> チェックイン後、ヴェネツィアの地図を広げ、蛍光ペンで印をつけながら説明を始めました。<br /> 「ヴェネツィアは初めてですか?ならばこの地図を差し上げますね」<br /> 「ありがとうございます」<br /> 「ホテルの場所はここです。ホテルからサンマルコ広場への行き方を3通りあります」<br /> 「はい」<br /> 「駅前から水上バスの2番に乗って20分ぐらいです。水上バスの1番もありますがすべての停留所に止まるので遅いですよ。歩く場合は北側の道を行けば30分ぐらいです。この道はわかりやすいです。南側からリアルト橋やアカデミア橋を渡ってもいいです」<br /> 「なるほど」<br /> 「裏面は水上バスの路線図です。たくさん乗るなら24時間券を買うといいですよ」<br /> 「すでに36時間券を買ってあります」<br /> 「パーフェクトです!」<br /> <br />地図の説明が終わると部屋まで案内してくれ、バスタブとインターネットの使い方も教えてくれました。実に親切なホテルです。<br /> 単なる地図であれば地球の歩き方にも載っているのですが、主要な道の名前しかわかりません。ホテルの地図の素晴らしいところはほぼすべての道と運河の名前が載っていること。この地図は後で非常に役に立つことになります。<br /> <br />荷物を整理し、しばし休憩。<br /> 部屋はそれほど広くありませんが清潔で、アンティーク調の家具で統一されています。16世紀の建物なのだそうです。残念ながら運河は見えませんが、夜寝るだけですから構いません。<br /> 1時間ほど休んで体力を回復し、15時過ぎにヴェネツィア観光に出発しました。

    なんとか橋を渡り切ってホテルにチェックイン。
    今日から「ホテル アンティーケ フィギューレ(Hotel Antiche Figure)」という三ツ星ホテルに2泊します。
    地球の歩き方には載っていませんが、ネットでの評判がよく、駅から近かったので選びました。
    なにしろ明後日の出発が目の前のサンタルチア駅ではなく橋を渡ったメストレ駅発7:43なので、早めに出ないといけないのです。
    お値段は一泊190ユーロ。約2万円と高いですが、これでもヴェネツィアの中心サンマルコ広場周辺のホテルに比べれば安い方です。

    フロントにいたのは愛想の良い女性で、英語が通じました。
    チェックイン後、ヴェネツィアの地図を広げ、蛍光ペンで印をつけながら説明を始めました。
    「ヴェネツィアは初めてですか?ならばこの地図を差し上げますね」
    「ありがとうございます」
    「ホテルの場所はここです。ホテルからサンマルコ広場への行き方を3通りあります」
    「はい」
    「駅前から水上バスの2番に乗って20分ぐらいです。水上バスの1番もありますがすべての停留所に止まるので遅いですよ。歩く場合は北側の道を行けば30分ぐらいです。この道はわかりやすいです。南側からリアルト橋やアカデミア橋を渡ってもいいです」
    「なるほど」
    「裏面は水上バスの路線図です。たくさん乗るなら24時間券を買うといいですよ」
    「すでに36時間券を買ってあります」
    「パーフェクトです!」

    地図の説明が終わると部屋まで案内してくれ、バスタブとインターネットの使い方も教えてくれました。実に親切なホテルです。
    単なる地図であれば地球の歩き方にも載っているのですが、主要な道の名前しかわかりません。ホテルの地図の素晴らしいところはほぼすべての道と運河の名前が載っていること。この地図は後で非常に役に立つことになります。

    荷物を整理し、しばし休憩。
    部屋はそれほど広くありませんが清潔で、アンティーク調の家具で統一されています。16世紀の建物なのだそうです。残念ながら運河は見えませんが、夜寝るだけですから構いません。
    1時間ほど休んで体力を回復し、15時過ぎにヴェネツィア観光に出発しました。

  • ホテルを出た私は再びサンタルチア駅に戻りました。ネットで買った水上バスの切符を券売機で引き換えるためです。<br /> ヴェネツィア本島自体はあまり大きくありません。したがって歩いて移動できますが、それでも端から端まで歩けば1時間以上かかりますし、なにより歩きづめでは疲れます。そこで急ぐ場合や楽に移動したい場合はは水上バスや水上タクシーを利用することになります。水上タクシーは高すぎるので水上バスの乗り放題券を買いました。水上バスは1回乗船で6ユーロもしますが、12時間券が18ユーロ、24時間券が20ユーロ、36時間券が25ユーロとなっており、何度も乗るのであれば乗り放題券を買った方が安くなるのです。なお、日本からネットで事前予約すると若干割引がありお得です。<br /> 写真の自動販売機は英語表記に切り替えられるので、案内に従ってコード番号などを入力してチケットを引き換えることができました。<br /> <br />次に。これまたネットで買ったサンマルコ広場周辺の博物館で使える共通券を引き換えようと駅前のツーリストインフォメーションに行ったところ、各博物館で直接引き換えろとのことでした。<br /> 最後に明後日の切符のうちサンタルチア駅とメストレ駅の分が購入できていないので駅構内の自動券売機で切符を買おうとしたのですが、経路は検索できても購入ボタンが出てきません。なぜでしょうか。<br /> 止むを得ません。サンタルチア駅からメストレ駅への切符については後で調べることにして、さっそく街へと繰り出しましょう。<br />

    ホテルを出た私は再びサンタルチア駅に戻りました。ネットで買った水上バスの切符を券売機で引き換えるためです。
    ヴェネツィア本島自体はあまり大きくありません。したがって歩いて移動できますが、それでも端から端まで歩けば1時間以上かかりますし、なにより歩きづめでは疲れます。そこで急ぐ場合や楽に移動したい場合はは水上バスや水上タクシーを利用することになります。水上タクシーは高すぎるので水上バスの乗り放題券を買いました。水上バスは1回乗船で6ユーロもしますが、12時間券が18ユーロ、24時間券が20ユーロ、36時間券が25ユーロとなっており、何度も乗るのであれば乗り放題券を買った方が安くなるのです。なお、日本からネットで事前予約すると若干割引がありお得です。
    写真の自動販売機は英語表記に切り替えられるので、案内に従ってコード番号などを入力してチケットを引き換えることができました。

    次に。これまたネットで買ったサンマルコ広場周辺の博物館で使える共通券を引き換えようと駅前のツーリストインフォメーションに行ったところ、各博物館で直接引き換えろとのことでした。
    最後に明後日の切符のうちサンタルチア駅とメストレ駅の分が購入できていないので駅構内の自動券売機で切符を買おうとしたのですが、経路は検索できても購入ボタンが出てきません。なぜでしょうか。
    止むを得ません。サンタルチア駅からメストレ駅への切符については後で調べることにして、さっそく街へと繰り出しましょう。

  • 今日の観光ルートは日本でだいたい決めてきました。<br /> ホテルの人が言っていた南側のルートを取り、サン・ロッコ大信徒会、サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会を見学。その後大運河のアカデミア橋を渡ってサンマルコ広場に向かい、今度はリアルト橋方面に北上。そのまま島の北岸のフォンダメンタ・ヌォーヴェ(Fondamenta Nuove)の船着き場へに向かい、カラフルでかわいらしい家並みで知られるブラーノ島を散策する予定です。あと昼食も食べてません。<br />

    今日の観光ルートは日本でだいたい決めてきました。
    ホテルの人が言っていた南側のルートを取り、サン・ロッコ大信徒会、サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会を見学。その後大運河のアカデミア橋を渡ってサンマルコ広場に向かい、今度はリアルト橋方面に北上。そのまま島の北岸のフォンダメンタ・ヌォーヴェ(Fondamenta Nuove)の船着き場へに向かい、カラフルでかわいらしい家並みで知られるブラーノ島を散策する予定です。あと昼食も食べてません。

  • 前に述べたように、ヴェネツィア本島は車が入れないため、狭い道をひたすら歩くか、運河を船でたどるかのどちらかになります。ヴェネツィアの道は細いうえに曲がりくねっており、写真のように広い部分はどちらかと言えば少ないです。<br />

    前に述べたように、ヴェネツィア本島は車が入れないため、狭い道をひたすら歩くか、運河を船でたどるかのどちらかになります。ヴェネツィアの道は細いうえに曲がりくねっており、写真のように広い部分はどちらかと言えば少ないです。

  • 交差点にはこのような看板があり、サンマルコ広場やリアルト橋と言った主要スポットにはどちらの方向に行けばいいのか表示されています。

    交差点にはこのような看板があり、サンマルコ広場やリアルト橋と言った主要スポットにはどちらの方向に行けばいいのか表示されています。

  • そしていたるところにある橋。ヴェネツィアに網の目のように張り巡らされた運河を渡る橋はすべて階段状になっています。

    そしていたるところにある橋。ヴェネツィアに網の目のように張り巡らされた運河を渡る橋はすべて階段状になっています。

  • 運河に停泊するモーターボート。ヴェネツィアではモーターボートが車代わりです。<br />

    運河に停泊するモーターボート。ヴェネツィアではモーターボートが車代わりです。

  • まるで観光アトラクションのような街ですが、住んでいる人はちゃんとおり、このように洗濯物が干されていました。

    まるで観光アトラクションのような街ですが、住んでいる人はちゃんとおり、このように洗濯物が干されていました。

  • ところで歩いているうちに15:30です。いい加減にお腹が空いたのでピザスタンドでピザを買うことにしました。<br /> ピザ屋の兄ちゃんに「マルゲリータピザ一つ」と頼むと、「中国人か?ニーハオ」と言われました。<br /> また中国人に間違われましたよ。確かに日本人より中国人の方が多く、かつ騒がしいので目立っていますが。<br /> しかし、私が「いや、日本人です」と答えると、兄ちゃんは笑顔を浮かべながら「そうか日本人か。日本語でグラッツィエはなんていうんだ?」というようなことをイタリア語で言いました。<br /> 「グラッツィエ、ありがとう」と私。その響きが気に入ったのか、兄ちゃんは私に「アリガトー」とピザを渡した後、今度は次に並んでいたイタリア人の客と一緒に「アリガトー」と連呼していました。<br /> ピザは3ユーロでボリューム満点。おいしかったです。レストランに行くには半端な時間ですから、昼食はこれで十分でしょう。<br />

    ところで歩いているうちに15:30です。いい加減にお腹が空いたのでピザスタンドでピザを買うことにしました。
    ピザ屋の兄ちゃんに「マルゲリータピザ一つ」と頼むと、「中国人か?ニーハオ」と言われました。
    また中国人に間違われましたよ。確かに日本人より中国人の方が多く、かつ騒がしいので目立っていますが。
    しかし、私が「いや、日本人です」と答えると、兄ちゃんは笑顔を浮かべながら「そうか日本人か。日本語でグラッツィエはなんていうんだ?」というようなことをイタリア語で言いました。
    「グラッツィエ、ありがとう」と私。その響きが気に入ったのか、兄ちゃんは私に「アリガトー」とピザを渡した後、今度は次に並んでいたイタリア人の客と一緒に「アリガトー」と連呼していました。
    ピザは3ユーロでボリューム満点。おいしかったです。レストランに行くには半端な時間ですから、昼食はこれで十分でしょう。

  • さて、ピザをほおばりながら歩いていたら目当てのサン・ロッコ大信徒会とサンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会が見えてきました。

    さて、ピザをほおばりながら歩いていたら目当てのサン・ロッコ大信徒会とサンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会が見えてきました。

  • まずはサン・ロッコ大信徒会から見学します。<br /> 信徒会とはヴェネツィア独特の制度で、金持ちの貴族や商人が自らの財力を糧に慈善事業を行なう団体を言います。<br /> このサン・ロッコ大信徒会は守護聖人ロッコの信徒会の会堂として16世紀にバルトロメオ=ボンにより建造されたルネッサンス様式の建物です。<br /> 内部にはルネサンス期のヴェネツィア派を代表する画家であるティントレットが20年の歳月をかけて完成させた絵画装飾があります。<br /> <br />8ユーロ払って中に入ると立派な大理石のホールがありました。<br /> 階段の踊り場には宗教画の数々。これはすごそうです。<br /> そして2階に上がると素晴らしい大広間が!<br /> なにが素晴らしいって、とにかく絵画です。天井一面に描かれた宗教画の迫力に圧倒されてしまいました。<br /> 部屋の中央には40センチ四方の鏡が何枚か重ねて置いてあります。何に使うのかと思ったら、みんなこれを持って室内を歩きまわっています。つまり地面と水平に鏡を持ち、天井画を鏡に映すことによって、天井を見上げることなく絵を堪能できるんですね。これなら首が疲れません。合理的です。<br /> 3階には燭台などが展示されており、こちらはざっと見て1階に降りました。<br /> 30分ほど見学したでしょうか。残念ながら写真撮影不可でした。<br />

    まずはサン・ロッコ大信徒会から見学します。
    信徒会とはヴェネツィア独特の制度で、金持ちの貴族や商人が自らの財力を糧に慈善事業を行なう団体を言います。
    このサン・ロッコ大信徒会は守護聖人ロッコの信徒会の会堂として16世紀にバルトロメオ=ボンにより建造されたルネッサンス様式の建物です。
    内部にはルネサンス期のヴェネツィア派を代表する画家であるティントレットが20年の歳月をかけて完成させた絵画装飾があります。

    8ユーロ払って中に入ると立派な大理石のホールがありました。
    階段の踊り場には宗教画の数々。これはすごそうです。
    そして2階に上がると素晴らしい大広間が!
    なにが素晴らしいって、とにかく絵画です。天井一面に描かれた宗教画の迫力に圧倒されてしまいました。
    部屋の中央には40センチ四方の鏡が何枚か重ねて置いてあります。何に使うのかと思ったら、みんなこれを持って室内を歩きまわっています。つまり地面と水平に鏡を持ち、天井画を鏡に映すことによって、天井を見上げることなく絵を堪能できるんですね。これなら首が疲れません。合理的です。
    3階には燭台などが展示されており、こちらはざっと見て1階に降りました。
    30分ほど見学したでしょうか。残念ながら写真撮影不可でした。

  • サンロッコ信徒会の外に出ました。左の建物がそうです。なかなか立派な建物です。

    サンロッコ信徒会の外に出ました。左の建物がそうです。なかなか立派な建物です。

  • 次の目的地サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会に向かいます。<br /> ふと運河を見たら観光客を乗せたゴンドラがゆっくりと遠ざかっていきました。<br /> 優雅ですね。自分も乗りたいです。

    次の目的地サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会に向かいます。
    ふと運河を見たら観光客を乗せたゴンドラがゆっくりと遠ざかっていきました。
    優雅ですね。自分も乗りたいです。

  • 小道を歩いていたら運河にぶつかりました。ここでしか見られない不思議な光景が広がります。<br /> でも、きっとヴェネツィアではこれがありふれた光景なのでしょう。

    小道を歩いていたら運河にぶつかりました。ここでしか見られない不思議な光景が広がります。
    でも、きっとヴェネツィアではこれがありふれた光景なのでしょう。

  • ちょっとした広場に出ました。観光客でにぎわっています。

    ちょっとした広場に出ました。観光客でにぎわっています。

  • サンロッコ大信徒会から5分ほど歩き、サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会の前に着きました。<br /> 1338年に完成したゴシック様式の教会で、レンガ造りです。<br /> 内部の装飾はどちらかと言えば簡素ですが、天井が非常に高く木の祭壇や主祭壇の後ろのステンドグラスが見事でした。<br /> ここも残念ながら写真撮影不可です。

    サンロッコ大信徒会から5分ほど歩き、サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会の前に着きました。
    1338年に完成したゴシック様式の教会で、レンガ造りです。
    内部の装飾はどちらかと言えば簡素ですが、天井が非常に高く木の祭壇や主祭壇の後ろのステンドグラスが見事でした。
    ここも残念ながら写真撮影不可です。

  • この教会の鐘楼はヴェネツィアでサン・マルコ寺院の次に高いのだそうです。ただ、中には入れないようです。

    この教会の鐘楼はヴェネツィアでサン・マルコ寺院の次に高いのだそうです。ただ、中には入れないようです。

  • 教会前の広場。観光客が多いです。

    教会前の広場。観光客が多いです。

  • 次はここからヴェネツィア本島の南側にあるアカデミア橋に向かい、さらにはヴェネツィアの中心であるサンマルコ広場を目指して歩きます。

    次はここからヴェネツィア本島の南側にあるアカデミア橋に向かい、さらにはヴェネツィアの中心であるサンマルコ広場を目指して歩きます。

  • 地図を見ず、案内表示を頼りに歩いてみましょう。やや広いこの運河はモーターボートが行きかっていました。

    地図を見ず、案内表示を頼りに歩いてみましょう。やや広いこの運河はモーターボートが行きかっていました。

  • 運河の向こうに教会が見えています。いかにもヴェネツィアらしい、いい景色です。

    運河の向こうに教会が見えています。いかにもヴェネツィアらしい、いい景色です。

  • で、ここはどこなんでしょう。<br /> 「アカデミア橋はこちら」という案内表示がいつのまにか見当たらなくなりました。

    で、ここはどこなんでしょう。
    「アカデミア橋はこちら」という案内表示がいつのまにか見当たらなくなりました。

  • 運河が発達したヴェネツィアでは、人々が船を使って移動するため、このように運河の側に立派な玄関を設けている建物が多いです。<br /> そして現在地がわかりません。

    運河が発達したヴェネツィアでは、人々が船を使って移動するため、このように運河の側に立派な玄関を設けている建物が多いです。
    そして現在地がわかりません。

  • この辺りはカラフルな建物が並んでいます。<br /> どうやら曲がるところを間違えてしまい、迷子になってしまったようです。道が細いうえに曲がりくねっているので、いまやどちらの方に向かって歩いているのかもわかりません。ヴェネツィアの街はまるで迷路です。

    この辺りはカラフルな建物が並んでいます。
    どうやら曲がるところを間違えてしまい、迷子になってしまったようです。道が細いうえに曲がりくねっているので、いまやどちらの方に向かって歩いているのかもわかりません。ヴェネツィアの街はまるで迷路です。

  • 完全に迷ってしまいました。<br /> 橋のたもとには橋の名前が看板や道の名前、運河の名前が書いてあります。<br /> とにかく今はそれらを見て現在地を割り出すしかなさそうです。<br /> ところが肝心なところで「地球の歩き方」の地図が役に立ちません。<br /> 主要な地名しか出ておらず、運河や道の形だけでは現在地がわかりません。<br /> それ以前にどうも地球の歩き方の地図に書かれたエリアからはみ出してしまったような気もします。

    完全に迷ってしまいました。
    橋のたもとには橋の名前が看板や道の名前、運河の名前が書いてあります。
    とにかく今はそれらを見て現在地を割り出すしかなさそうです。
    ところが肝心なところで「地球の歩き方」の地図が役に立ちません。
    主要な地名しか出ておらず、運河や道の形だけでは現在地がわかりません。
    それ以前にどうも地球の歩き方の地図に書かれたエリアからはみ出してしまったような気もします。

  • 困りました。地図が使えないと現在地を割り出せません。肝心なところで役に立ちませんね、地球の歩き方は。<br /> 途方に暮れかけたところで、ホテルでもう1枚地図をもらったことを思い出しました。サイズが大きすぎて持つと邪魔になりますからカバンにしまっていたのです。<br /> さっそくカバンから取り出して広げてみると、幸いなことにほぼすべての道、橋、運河の名前が書いてあります。<br /> これならば道路名や橋の名前を頼りに現在地を割り出せそうです。<br /> あとは近くに見えている橋まで歩き、どの方向に向かっているのかがわかれば完璧です。

    困りました。地図が使えないと現在地を割り出せません。肝心なところで役に立ちませんね、地球の歩き方は。
    途方に暮れかけたところで、ホテルでもう1枚地図をもらったことを思い出しました。サイズが大きすぎて持つと邪魔になりますからカバンにしまっていたのです。
    さっそくカバンから取り出して広げてみると、幸いなことにほぼすべての道、橋、運河の名前が書いてあります。
    これならば道路名や橋の名前を頼りに現在地を割り出せそうです。
    あとは近くに見えている橋まで歩き、どの方向に向かっているのかがわかれば完璧です。

  • 大きな地図を片手に歩き、道路名が書かれたプレートと太陽の位置を見てなんとか現在地を割り出すことができました。<br /> どうやらいつの間にかアカデミア橋への方角から離れヴェネツィア本島に西部の観光スポットに乏しいエリアに進んでしまったようです。

    大きな地図を片手に歩き、道路名が書かれたプレートと太陽の位置を見てなんとか現在地を割り出すことができました。
    どうやらいつの間にかアカデミア橋への方角から離れヴェネツィア本島に西部の観光スポットに乏しいエリアに進んでしまったようです。

  • 地図を片手に進みます。こんどはホテルでもらった地図で道の名前や運河の名前をチェックし、現在地を把握しながら慎重に進みます。とにかく道が曲がりくねっているうえ分岐や交差点が多いため、方向感覚がおかしくなるのです。

    地図を片手に進みます。こんどはホテルでもらった地図で道の名前や運河の名前をチェックし、現在地を把握しながら慎重に進みます。とにかく道が曲がりくねっているうえ分岐や交差点が多いため、方向感覚がおかしくなるのです。

  • ベネツィア本当の南側にあるジューデッカ運河が見えました。橋の向こうにあるのは本島に寄り添うような形で東西に伸びているジューデッカ島です。ここまでくればアカデミア橋まではあと少しです。

    ベネツィア本当の南側にあるジューデッカ運河が見えました。橋の向こうにあるのは本島に寄り添うような形で東西に伸びているジューデッカ島です。ここまでくればアカデミア橋まではあと少しです。

  • 風情ある道ですが、落書きが残念です。

    風情ある道ですが、落書きが残念です。

  • 運河を行くゴンドラ、中世から変わらない景色なのでしょう。

    運河を行くゴンドラ、中世から変わらない景色なのでしょう。

  • 細い道を歩きます。

    細い道を歩きます。

  • 広場に出ました。目の前の建物にはレオナルド・ダ・ビンチ関係の展示があるのでしょうか。

    広場に出ました。目の前の建物にはレオナルド・ダ・ビンチ関係の展示があるのでしょうか。

  • ようやくもともと目指していたルートに復帰できたようです。観光客が増えてきました。

    ようやくもともと目指していたルートに復帰できたようです。観光客が増えてきました。

  • グロムというジェラート屋に行列ができています。イタリア各地にチェーン店を持つ店で、味は確かです。<br /> ちょっと食べたかったのですが、迷って時間を余計に使っています。かなり待たされそうなので遠慮しました。

    グロムというジェラート屋に行列ができています。イタリア各地にチェーン店を持つ店で、味は確かです。
    ちょっと食べたかったのですが、迷って時間を余計に使っています。かなり待たされそうなので遠慮しました。

  • 運河を渡るたびにゴンドラを見かけます。絵になる光景ですね。

    運河を渡るたびにゴンドラを見かけます。絵になる光景ですね。

  • 人通りの激しい通りに出ました。

    人通りの激しい通りに出ました。

  • お土産屋。仮面舞踏会に使う仮面がお土産として売られています。ちょっと不気味です。

    お土産屋。仮面舞踏会に使う仮面がお土産として売られています。ちょっと不気味です。

  • もうまもなくアカデミア橋にたどり着けそうです。<br /> 道に迷って30分ほど時間を余計に使いましたが、もともとヴェネツィアは迷路のような街なのです。<br /> 治安はイタリアの中ではかなりいい部類に入るのですから、道に迷ってみるのも一興だと思いました。<br /> <br />次回もヴェネツィア散策です。

    もうまもなくアカデミア橋にたどり着けそうです。
    道に迷って30分ほど時間を余計に使いましたが、もともとヴェネツィアは迷路のような街なのです。
    治安はイタリアの中ではかなりいい部類に入るのですから、道に迷ってみるのも一興だと思いました。

    次回もヴェネツィア散策です。

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