２０１２晩夏日本三大秘境地・祖谷と桃源郷祖谷の山里「浮生」ステイの旅

2012/09/01 - 2012/09/02

２０１２年の夏の最後の思い出作りのために、日本三大秘境の地・祖谷に行ってきました。
いろいろ行ったのですが、今回のメインのお宿・桃源郷の祖谷山里「浮生」がとても印象的に残りましたので、旅行記にしてみようと思います。

エリア 徳島

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車

井川池田ＩＣを降り、国道３２号線を経由し、１時間ほど走らせると、祖谷の玄関口に到着！
茅葺の門なんて、洒落てるね〜。

ちょっと祖谷渓に立ち寄ってみました。
西祖谷の支所から、１５分ほどで小便小僧の銅像があります。
うーん、見るからに怖いことやっているな・・・

体の反りがすごいな！
やっぱり怖いんだろうね。

小僧が見ているのは、この渓谷・・・
確かに足がすくむね。

続いて、かずら橋へ。
国の重要有形民俗文化財に指定されていて、なんと木のかずらでできているようです。
ちなみに３年に１回架けかられているようです。

横から見るとこんな感じ。
実際渡ると、結構揺れますし、かずらの間から下の渓谷が見えます。
見た目以上に怖いと考えてください！

渡り終えたところで、猫がたくさんいました。
観光客の人気の的になっていました。

祖谷名物のでこまわしをいただきます。
こんにゃく、じゃがいも、豆腐、そば団子を串に刺して焼いて、甘い味噌が塗られていて、美味しいです。

この大きな建物は、かずらばし夢舞台です。
物産の買い物や軽食までここで済ませられますので、便利です。
ただ、秘境にはちょっと不釣り合いの感があります。

ボンネットバス型のタクシーです。
いかにも昭和っていう感じです。

中にはかかしがご乗車中？？

さて、今夜のお宿の桃源郷祖谷の山里の受付は、竜宮崖公園の観光案内所の建物の隣になります。

桃源郷祖谷の山里には３つの茅葺の宿がありますが、今夜は「浮生」に泊まらせていただきました。
宿までは国道を１０キロ弱進み、さらに国道から３キロほど入りますが道が狭くて分かりづらいので、スタッフの方が案内してくれます。

メインがこの囲炉裏の間。
シックな不思議な「和」の空間です。

この大きなクッションで、外の景色をただただ眺める・・・それだけでいいのです。
しかもこのクッションふかふかで最高なのです。

囲炉裏は実際に冬は暖もとれます。雰囲気があるな。

こういうところは、昔ながらの古き日本の良さを残していますね。

こっちが入り口を入ってすぐのリビングスペースになります。

台所はこんな感じ。
冷蔵庫・レンジ・コンロから調味料までそろっていて、自炊ができます。

食器類もこだわりがあるようです。
シンプルながら深みのある食器でした。

イスが全部左側に寄っていますので、きちんと組み込まれています。

もちろん水道からの水は山水で飲めますが、ミネラルウォーターも用意されています。

タンスもちょっとした骨董品。
センスの良さを感じてしまいます。
中には浴衣が入っていますので、お好みの浴衣を！

蚊取り線香からクレパス、色鉛筆までなかなか昔懐かしいアイテムが揃っています。

わらじが無造作に用意されています。

お風呂からも絶景があります。
オーガニックのシャンプー・リンス・ボディソープが準備されています。

アメニティグッズもしっかり用意されています。

家の前にはこんなスペースも。
昔はトイレだったようですが、このように改装されました。

さてさて、これが部屋から見える景色です！
集落の風景が最高すぎです。

外でくつろぐのも気持ちいいです。

お隣さんの人が声をかけてくれたので、畑を見せてもらいました。
そばやさつまいも、じゃがいもを育てているようです。
こんな斜度で栽培ってすごいです。
ちなみに、最近では猿が農作物を荒らすようで、ネットなどの対策がとられているようです。

だいぶ日が暮れてきました。

夕食はケータリングサービスを頼みました。
遊山箱に積まれたおかず（祖谷の名物の小じゃがいもや祖谷豆腐）や祖谷そばなど地元の郷土料理がたくさんありました。
油ものはほとんどなく、ヘルシーでシンプルながら美味しかったです。

１９時ぐらいになると景色が変わってきました。
本当に絶景です。

１０分変わると、さらに景色も一変！

夜の時間ものんびり。
一応、テレビなどもありますが、あえて奥の方にしまわれていて、時間に拘束されない過ごし方をしてくださいということなのかな？

寝るのがもったいないので、結局１時ぐらいまで夜更かし中。

翌朝、５時半に起床。

大きな雲の塊が移動しています。
９月２日ですが、朝は肌寒いので、長袖はあったほうがよさそう。

そして、雲海になりました！
本当に雲が海で、山が陸のようですね。

朝ごはんまでちょっと散策。
落合集落にはこのような里道の小さな小道が張り巡らされています。
結構、狭くて急なので、おすすめはしませんが・・・

桃源郷祖谷の山里には、「浮生」の他に、「晴耕」と「雨読」という茅葺の宿もあります。
今度はこっちにも泊まってみたい。

かかしが・・・顔怖いんですけど・・・

だから、怖いって！！

朝食については、自炊が基本となります。
東祖谷には商店はないに等しいので、材料は事前に購入しておいた方がベターです。
ちなみに、冷凍のクロワッサンとジュースは宿で用意してくれています。

結局、チェックアウトの１０時までいてしまいました。
この風景を見ていると、なかなかチェックアウトするのが惜しいです。

うーーん、去りがたい。

落合集落にある長岡家住宅。
見学は無料でできます。

中はとても広かったです。
この囲炉裏の部屋には、大きなタンスや昔の嫁入道具の大きな箱など、なかなか年季が入ったものが多いです。

落合集落の対面にある中上展望台より、落合集落を見る。

すごい斜度にびっしり家が立っているのがよく分かります。

剣山方面を見る。

ここのかかしの表情は穏和で、素敵です。

続いて、奥祖谷もモノレールに乗るために、いやしの温泉郷の近くにある乗り場へ。
かぶと虫の形をしたかわいい２人乗りの乗り物に乗り込みます。
ちなみに、４分に１回程度しか乗り物が来ないので、混んでいる場合はもちろん待ちます。
今日は３０分待ちでしたが、時には午後一にチケットが売り切れる時もあるようです。

うわーー。
すごい斜度・・・結構怖いな。まるでジェットコースターの上りだな。

７９０Ｍの乗り場から、最終的には１３８０Ｍほどまで上がります。
最大斜度は４０度、総距離４．６キロということで、スケールの大きさにびっくりさせられます。

頂点付近になると斜度が緩やかになり、やっと景色を楽しむことができるようになります(笑)

剣山、次郎笈、三嶺まで一瞬ですが、剣山山系の山々を楽しめます。

湿地帯も一瞬通過しますが、とても幻想的な風景が広がっています。

苔がよい感じ。

帰りは下りで一気に・・・というわけもなく、のんびり運行。

いやしの温泉郷のレストランで、お昼ごはんです。
そば道場があるぐらいそばにこだわりがあるようで、のどごしがすっきり。

ここにもかかしが。

最後は、奥祖谷二重かずら橋へ。
その名の通り、橋が２本架かっています。
こっちは男橋です。

下を見ると、がくがく・・・本家のかずら橋よりはましで、助かった！

こっちは女橋ですが、男橋より一回りこじんまりしていて、趣きがあります。

剣山までそんなに遠くないので、川の風景も自然たっぷりでいいですね。

これは野猿です。
昔の祖谷ではこのように川を渡っている人もいたのですね。
意外に安定感もあり、手を使ってロープをひっぱりながら渡るのは楽しかったです。