2009年　春の台東旅行　１２　高雄８５大樓、高雄の夜市、帰路＜終＞

2009/04/02 - 2009/04/07

　４月６日月曜日、５日目夜、そして最終日へと続きます。

　この旅行記は2021年に書き直しているのですが、こうして振り返ってみると、旅行を取り巻く環境もずいぶん変わりました。
　航空便にはLCCが参入し、辺鄙な場所のホテルでもネットで予約ができるようになり、鉄道やバスは時刻表のみならず路線図、運行状況まで日本で確認できるようになりました。ストリートビューを使えば道の状況や景色まで確認ができるほど。
　旅行記を整理していて「溪頭に行ったときの旅行記がないな」と思ったんですが、実は行ってませんでした。綿密な計画を立てたものの、直前に行き先を変更したんだった。ストリートビューでシミュレーションしすぎて、すっかり行ったつもりになってたんですね。自分の脳が怖い…。
　こんな風に妄想力が逞しいせいか、書き直しのためにいろいろ調べているだけで、もう一度そこへ旅行に行った気分になれました。オンラインツアーなんかも結構楽しめるのかもしれませんね。やっぱり旅行は面白い！
　
（この旅行記は2021年に大幅に書き直し、複数の旅行記をまとめています。元の旅行記にいいねしてくださった方、申し訳ありません。なお、文中の「今・現在」は2021年５月を指します。）

エリア 高雄(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

　18：22、タクシーで高鐵左營にやってきました。明日は早朝に高鐵に乗るので、乗り遅れないよう経路を確認しておきましょう。

　高速鉄道は台鉄高雄駅のかなり手前（北）の左營が終着。そこで台鉄や捷運と接続していて、高速鉄道の「左營」駅は台鉄の「新左營」、捷運「高鐵左營」との複合駅になっています。台鉄と接続しているとはいえ本数が少なく、かつては高雄駅までバスを利用したものでした。捷運ができて本当に便利になったんです。

高鉄左営駅 駅

　高鐵左營から捷運で巨蛋駅に移動します。

　18：33、巨蛋駅着。

　ここから地元民が愛するという瑞豐夜市へ行きましょう。
　大きな夜市があるのに乗降客が少なかったなと思っていたら…

　月、水はお休みでした。道理で人通りが少ないわけだ。
　高雄の夜市と言えば六合二路観光夜市が有名ですが、こちらの方が断然大きいらしいです。ここには縁がないらしく、未だに行けていません。

瑞豐夜市 散歩・街歩き

　駅に戻る途中、お客がたくさん入っていて看板においしそうなメニューが載っているお店を発見。ここでご飯を食べますか。

　「銘記排骨酥湯筒仔米糕」というお店。調べてみると現在ここの店はなくなっていました。別の場所に同名のお店があるので移転だと思います。

　ほぼ満席のお店では、忙しそうな店員さんに、投げるように記入式メニューとペンを渡されました。

　一階は満席だから上へ行けと言われ二階へ。
　言われて上がってみると二階は真っ暗。注文票に記入して待っていると、電気はついたけれど誰も来ません。注文票は持っていかないといけないのかな？と思い階下に降りてみると、先ほどの店員さんが「こっちが空いたからそこに座って」とのこと。
　よかった、注文は通っても二階じゃ忘れ去られそうだったよ。

　筒仔米糕と貢丸湯。
　筒仔米糕は竹筒で炊いたと思われるおこわ。しっかりした味でおいしかった。付け合わせのキュウリの漬物と、肉デンブとの相性もばっちり。貢丸湯は魚のすり身団子スープで、あっさりした味付けが筒仔米糕によく合いました。珍しく行き当たりばったりでおいしいものが食べられた！

　19：18、再び捷運に乗って美麗島駅へ。
　巨蛋から美麗島に向かう車内で、日本語の勉強をしている学生さんを見かけ声をかけてみました。私は日本語でしゃべり、彼女は中国語。お互い簡単な聞き取りならできるけれど、会話はすぐに出てこないっていう似たような学習レベルでした。
　写真は美麗島駅のシンボル「穹頂大庁」。

美麗島駅 駅

　美麗島駅は出口も凝っています。光る三角錐みたいなのが出口。このころはまだ工事中でした。

　瑞豐夜市に行けなかったので六合二路の観光夜市にやってきました。

六合夜市 市場

　おなかはいっぱいなのでマッサージ。
　「足裏か？」と聞く店員さんに「全身全身」と唱えつつ施術台へ。
　値段も時間も確認せずに横たわってしまいましたが、十分にほぐされてお勘定場へ行くと600元。一時間ほどのコースでしたが、台北よりかなりお値打ちです。

　二年前に見た蛇料理の店に今回もいけなかったことを残念に思いながら、中山路から中華路までをぶらぶら。

　何も食べないのも楽しくないので、中華パンに生野菜や鴨肉を挟んだものを買い食い。味はまあまあでしたが、小ぶりな割に40元。やっぱり観光夜市はお値段高め？

　中華路からタクシーを拾って「高雄８５大樓」へ。
　高級ホテルの金典酒店が入っているビルで、展望台から夜景が見られます。

高雄85ビル (高雄85ビル展望台) 現代・近代建築

　タクシーの運転手さんは、「英語ができるならホテル側につけるし、英語がダメなら脇道で停める」と言います。なんででしょう？私の聞き取り間違い？
　英語はできないけどホテル側で降ろしてもらい、警備員さんに展望台の切符売場まで連れて行ってもらいました。

　チケット（100元）を買ってエレベータで展望階へ。
　エレベーター内の照明が暗くなり天井に星空が浮かび上がるという演出。これテレビで見たことあるなあ。展望階で降りると係員さんがいて、英語で「展望デッキをご利用ですか？」と聞かれました。いきなり英語応対とはちょっとカッコつけすぎじゃない？同じ階に金典酒店のレストランもあったので、それくらいの格式が必要なのかな。

　街の夜景は想像通りの感じ。港がもっと明るいかと思ったのですが、思ったほどではなかった。

　フロアーには宝飾店があり、真剣に品定めしている男性がいました。
　展望台のお客は私を入れて４～５人。平日だからか閑散としたものです。

　展望台からホテルは近いのでそのまま戻ってもいいのですが、最後の夜なのでもうちょっと粘りたい。ダメ押しで近くの夜市に寄ってみます。
　ホテルの周辺は三多商圏というショッピングエリア。高級デパートなどが軒を連ねる界隈に文横二路夜市がありました。

光南大批發 (高雄文横) その他の店舗

　文横二路夜市は二年前にも訪れたのですが、その時見つけられなかった、台湾通の友人お勧めの唐揚げを探しました。
　この唐揚げ、スパイシーな粉をいっぱい振りかけてくれるのがおいしいんです！ボリュームがありすぎて最後のほうがちょっとクドいんですけど、これをつまみに部屋ビールがおいしかった。

　一緒に買った「地瓜」というイモのから揚げ。
　ねっとりとした食感がおいしいイモで、食べきれなかった分を翌朝に食べましたが、冷めてもおいしかったです。
　荷造りをして、映りの悪いテレビを見ながら最後の夜が終わってしまいました。

　４月７日火曜日、最終日。
　今日は11：55桃園発の便で帰国。始発の捷運で高鐵駅に向かわなくてはいけません。ホテルは朝食付きだったのですが食べることなく出発。
　捷運で左營着。計算してみたらこれでカードを使い切ったようです。

高鉄左営駅 駅

　6：40、売店で次回旅行のためにガイドブックを買って、売店でコーヒーを買って時間つぶし。ホームには発車１０分前にしか入れないことになっています。

　7：00発の高鐵は、最初は空いていましたが台中で大量の乗客。さすがビジネス都市ですね。
　隣にはすごい量の荷物を抱えた人が二人座って、身動きもしづらくなってしまいました。少しお話したところ、お二人は親子でこれから大陸にお仕事に行くんだそうです。そんな時代になってたんですよね。

　8：38、高鐵桃園着。統聯客運705路バスで空港へ。
　以前と乗り場が変わっていて、チケット売り場ができていました。このころまだ悠遊カードは未対応。

　11：55、キャセイパシフィックCX530で台湾を離れ帰路へ。
　15：40、中部国際空港に到着。
　５度目の台湾、３度目の一人旅はこうして終わりました。

高鉄桃園駅 駅