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 北鎌倉にある明月院は室町時代になってから上杉憲方が建立した禅興寺の塔頭であり、名は開基である憲方の法号「明月院天樹道合」から採っている。開山は密室守厳で、その木像が宗猷堂(そうゆうどう)に祀られ開山堂となった。<br /> 現在は修理中である月笑軒の上にある谷の山裾にも大きいやぐらがあり、中には何もないようだ。その上にもやぐら跡のような石切跡が見られる。しかし、明月院のやぐら群は開山堂を囲む三方の山裾を切り開いた崖にあり、墓石やお地蔵さまなどが安置されている。歴代の住職を祀ってきたのだろう。<br /> 明月院のやぐら群で最大のものが「明月院やぐら」と呼ばれ、開基である憲方の墓であるとされる。「羅漢洞」とも言われ、壁面には釈迦如来、多宝如来が浮き彫りされ、その周りに十六羅漢の浮き彫りもある。憲方の遺骸は明月院に埋葬されたとあるからこのやぐらがそうなのであろう。また、生前に建てたとされる逆修塔が極楽寺近くの西方寺跡にある。さらに、100mほど離れた極楽寺坂の向かいには史跡「伝上杉憲方墓」が存在するが、これは江戸時代になって間違われたものであろう。しかし、寺の人に尋ねると、逆修塔や伝上杉憲方墓ばかりではなく、「明月院やぐら」にある憲方の墓は命日にもお祭していないようだ。この「明月院やぐら」(「羅漢洞」)が鎌倉では「最大のやぐら」であるとの記載が見られるが、そうではないだろう。しかし、「最大級のやぐら」ではある。何よりも鎌倉では「彫刻が一番立派なやぐら」であることは間違いないだろう。<br />(表紙写真は明月院開山堂(「宗猷堂」(そうゆうどう)))

北鎌倉明月院開山堂とやぐら群

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2012/02/01 - 2012/02/01

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 北鎌倉にある明月院は室町時代になってから上杉憲方が建立した禅興寺の塔頭であり、名は開基である憲方の法号「明月院天樹道合」から採っている。開山は密室守厳で、その木像が宗猷堂(そうゆうどう)に祀られ開山堂となった。
 現在は修理中である月笑軒の上にある谷の山裾にも大きいやぐらがあり、中には何もないようだ。その上にもやぐら跡のような石切跡が見られる。しかし、明月院のやぐら群は開山堂を囲む三方の山裾を切り開いた崖にあり、墓石やお地蔵さまなどが安置されている。歴代の住職を祀ってきたのだろう。
 明月院のやぐら群で最大のものが「明月院やぐら」と呼ばれ、開基である憲方の墓であるとされる。「羅漢洞」とも言われ、壁面には釈迦如来、多宝如来が浮き彫りされ、その周りに十六羅漢の浮き彫りもある。憲方の遺骸は明月院に埋葬されたとあるからこのやぐらがそうなのであろう。また、生前に建てたとされる逆修塔が極楽寺近くの西方寺跡にある。さらに、100mほど離れた極楽寺坂の向かいには史跡「伝上杉憲方墓」が存在するが、これは江戸時代になって間違われたものであろう。しかし、寺の人に尋ねると、逆修塔や伝上杉憲方墓ばかりではなく、「明月院やぐら」にある憲方の墓は命日にもお祭していないようだ。この「明月院やぐら」(「羅漢洞」)が鎌倉では「最大のやぐら」であるとの記載が見られるが、そうではないだろう。しかし、「最大級のやぐら」ではある。何よりも鎌倉では「彫刻が一番立派なやぐら」であることは間違いないだろう。
(表紙写真は明月院開山堂(「宗猷堂」(そうゆうどう)))

  • 「開山堂(宗猷堂)」の説明看板。

    「開山堂(宗猷堂)」の説明看板。

  • 開山堂には「宗猷堂」(そうゆうどう)の扁額が掛かる。

    開山堂には「宗猷堂」(そうゆうどう)の扁額が掛かる。

  • 「宗猷堂」(そうゆうどう)の扁額。

    「宗猷堂」(そうゆうどう)の扁額。

  • 密室守厳の木像と位牌。

    密室守厳の木像と位牌。

  • 木像。

    木像。

  • 歴代住職の位牌。

    歴代住職の位牌。

  • 落石跡の岩か?

    落石跡の岩か?

  • 注連縄が張られた岩。

    注連縄が張られた岩。

  • 墓石とお地蔵さまが安置されたやぐら。

    墓石とお地蔵さまが安置されたやぐら。

  • 丸天井のやぐらにはお地蔵さま、三角天井のやぐらには墓石が安置されている。

    丸天井のやぐらにはお地蔵さま、三角天井のやぐらには墓石が安置されている。

  • 墓石とお地蔵さまが安置されたやぐら。

    墓石とお地蔵さまが安置されたやぐら。

  • 墓石とお地蔵さまが安置されたやぐら。

    墓石とお地蔵さまが安置されたやぐら。

  • 墓石(無縫塔や宝篋印塔など)が安置されたやぐら。

    墓石(無縫塔や宝篋印塔など)が安置されたやぐら。

  • 「明月院やぐら(羅漢洞)」の説明看板。<br />この墓塔も憲方が生前に建てたとあり、逆修塔ということになる。

    「明月院やぐら(羅漢洞)」の説明看板。
    この墓塔も憲方が生前に建てたとあり、逆修塔ということになる。

  • 上杉憲方の墓。宝筺印塔が建つ。このやぐらは、もともとは永歴元年(1160年)の平治の乱で京都で戦死したこの地の豪族、山ノ内俊道の菩提供養の為に子供である山ノ内経俊によって造られたと伝えられる。

    上杉憲方の墓。宝筺印塔が建つ。このやぐらは、もともとは永歴元年(1160年)の平治の乱で京都で戦死したこの地の豪族、山ノ内俊道の菩提供養の為に子供である山ノ内経俊によって造られたと伝えられる。

  • 上杉憲方の墓。宝筺印塔が建つ。

    上杉憲方の墓。宝筺印塔が建つ。

  • 香炉、上杉憲方の宝筺印塔と釈迦如来、多宝如来の浮き彫り。

    香炉、上杉憲方の宝筺印塔と釈迦如来、多宝如来の浮き彫り。

  • 釈迦如来、多宝如来の浮き彫り。

    釈迦如来、多宝如来の浮き彫り。

  • 十六羅漢の浮き彫り。

    十六羅漢の浮き彫り。

  • 十六羅漢の浮き彫り。

    十六羅漢の浮き彫り。

  • 五輪塔などがあるやぐら。

    五輪塔などがあるやぐら。

  • 墓石が安置されたやぐら。

    墓石が安置されたやぐら。

  • 墓石が安置されたやぐら。

    墓石が安置されたやぐら。

  • 無縫塔が並ぶやぐら。

    無縫塔が並ぶやぐら。

  • 墓石が安置されたやぐら。

    墓石が安置されたやぐら。

  • やぐら。

    やぐら。

  • 開山堂下の谷にあるやぐら跡。

    開山堂下の谷にあるやぐら跡。

  • 谷の山裾(月笑軒の上)の大きいやぐら。

    谷の山裾(月笑軒の上)の大きいやぐら。

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