優しさの国チュニジア　（２）ケロアン　part1

2011/12/23 - 2012/01/02

チュニジアは、数々の遺跡や世界遺産の旧市街メディナなど、見所満載の国でした。食べ物も全ておいしく、街を歩くだけでも、楽しい！そして何よりも、人の優しさにあふれる国でした。私達は何度も、沢山の人々に温かい手を差し伸べてもらいました。穏やかで優しい笑顔のこの国に起こったジャスミン革命から、ちょうど一年です。
チュニスを拠点に、ドゥッガ→ケロアン→スース→カルタゴ→シディブサイドを訪れました。
　
ケロアンpart1・・・モスクや霊廟などの見所
ケロアンpart2・・・メディナの中の路地
ケロアンpart3・・・市場、チュニス広場、メディナの中の11月7日通り

エリア ケロアン(チュニジア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

ケロアンは、チュニスから南へ１６５km。
チュニス中心部から、南バス・ステーションへは、電車で１駅。
行きは街並みを楽しみながら、ぷらぷら歩いて行きました。
帰りは、暗くなったので、タクシーを利用。

隣の席の男の子に、持参した象の人形をあげて、反応を楽しんだり

「あっ、線路がある！」と窓の景色を見たり

見飽きる事のない風景が、しだいに茶色っぽくなってきた頃

チュニスから２時間半から４５分ほどで、ケロアンのバス・ステーション着。
空の色も陽射しも暖かく、少し南へ来た〜という感じになりました！
ケロアンからスース行きのバスの時間を調べ、街へ出かける事に。

まずはシディ・サハブ霊廟を見学。

ここでケロアンの観光名所６ヶ所の、共通入場券を買います。
料金は５００円弱とカメラ使用料６０円弱。
６ヶ所のうち、私達は３ヶ所見学しました。

＊ムハマンドの同士で聖者アブ・ザマ・エル・ベラウィが眠る霊廟。
＊もともとは７世紀に建てられたものだが、後の１７世紀には巡礼者のための宿、モスクとミナレット、神学校などが付け加えられ、ほぼ現在の姿に至る。

このようなレース編みを思わせるような繊細な壁の模様が沢山見られます。

色鮮やかなアラベスク模様が、壁・床・天井などに広がっています！

＊名前の「サハブ」はアラビア語で「友人」を表す。

壁に目が行きますが、天井もすばらしく、首が痛くなっちゃう（^^;)。

ほのかな明かりだけど、周りの壁の繊細な模様を引き立ています。

見事なイスラム芸術ですね！！

光が入り込み、冷たいタイルに温かさが加わるかのよう。

想像以上にすばらしく、一つ一つを見ていたら、結構時間がかかってしまいました・・・。

中の表示や説明はなく、スペイン人の団体さんがいたので、その後について進んでいきました。

回廊の影が出来て、さらに美しく♪

マグレブで最も美しい霊廟と言われているけど、その通りだなと思います。
細かい手作業の技の集大成と言った感じです。

ここはモスクになっていて、入る事はできません。

抜けるような空に見える「線」は何かな？

外に面している側も、この通りの美しさ。
保存状態が良いと思いました。

みんなここで記念撮影。
私もしました（笑）。

さぁ、次へ行きましょう。

そろそろ、おなかも空いてきたので、マルティール広場に出ました。
そこから南へ向かう通りにあったお店。

チュニジアでは、地中海を挟んだ向かいのイタリアンが人気なのか、レストランやピザのお店がとても多い。
注文をとってから、生地を広げ焼いてくれます。

シャワルマ
ケバブのような羊肉や、ソース、野菜などをはさみ、ポテトをそえるチュニジアのファストフード。
生野菜は怖いので、入れないでねーと注文。
肉とゆでたじゃがいも、マヨネーズの具となりました。
クセもなく、おいしかった♪

乳製品のトラックかな？

さすが、タイルで作られた街の地図

おしゃれなペイント中。
完成品も見たかったな。

マリンブルーの向こうに、私が好きな風景の自転車とフランスパン♪

ショハダ門からメディナへ入りまーす。

ガリアーニ霊廟
１４世紀に建てられた。

一見地味な印象の霊廟だけど、窓の周りの模様が鮮やか。

木彫りが特徴の霊廟

３つの扉のモスク
３つの扉は、男性用・女性用・子供用になっている。

グランド・モスク
＊アフリカ最古のモスクで、６４０年に建立された。
　現在のものは、９世紀に再建されたもの。

ケロアンは、イスラム世界では、メッカ、メディナ、エルサレムに次いで４番目に重要な聖都です。
ケロアンへ７回巡礼に行く事は、メッカへの１回の巡礼に値するとまで言われている。
このことは、知りませんでした・・・。

ここへは、マグレブ諸国から沢山の巡礼者が訪れている。
ケロアンは、北アフリカにおけるイスラム発祥の地。

ここは、イスラム教徒しか入られないところ。
私達は、外から撮らせてもらいましたが、イスラム教徒にカメラを預け、中の撮影をしてもらっている観光客もいました。

重厚な入り口から中を見せてもらうと、中も荘厳です。

＊ケロアンは7世紀に建設された。
それまでビザンチンの支配下にあったが、歴代のアラブ王朝の首都として、栄華を極めた。
しかし1057年のベドウィンの侵入により、町は破壊され、衰退した。
後に首都は、チュニスに移ってしまう。

＊中庭は大理石が一面に敷き詰められている。
列柱は、ローマ・ビザンチンの遺跡から流用されたもの。

＊中庭のろ過設備。
地面は、中央の排水溝に向かい、ゆるやかに傾斜している。
地下には貯水槽があり、雨水がためられる仕組みになっている。

＊ミナレットの高さは、31.5ｍ

「アッサラーマ！」
ご両親や弟さんと一緒に訪れていた美人姉妹。
イスラム圏で女性の撮影は、必ず許可を得てからさせて頂くが、このご家族は、あっさりと「どうぞ〜」って感じでした。
お母さんも、私達と一緒に写真を撮りたがって、身体を寄せて何枚か記念撮影。
「シュクラン！」

この旅行記へのコメント （6）

• 豚のしっぽさん 2012/02/01 14:48:18

  素敵やなぁ〜

  イスラム建築が素敵すぎ！！！！
  
  幾何学模様のタイルもきれいだなぁ〜
  
  
  スペイン・アルハンブラで始めて目にした時の感動が　また蘇ってきて、
  
  
  １枚１枚大きくアップし、細かな細工を見ながら、拝見しました
  
  
  
  　　　町子さん　またまた素敵な写真を　ありがとぉ(^^♪
  
  
  　　　　　しっぽ

  川岸　町子さん からの返信 2012/02/02 21:44:45

  RE: 素敵やなぁ〜

  しっぽさん♪
  
  > イスラム建築が素敵すぎ！！！！
  >
  > 幾何学模様のタイルもきれいだなぁ〜
  >
  >
  > スペイン・アルハンブラで始めて目にした時の感動が　また蘇ってきて、
  >
  >
  > １枚１枚大きくアップし、細かな細工を見ながら、拝見しました
  　
  　え〜っ、わざわざアップして下さったなんて、うれしいなー！
  　私も、アルハンブラが大好き。アルハンブラを思うと、なぜか「アルハンブラの想い出」が頭の中で、流れちゃう（笑）。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川岸　町子

• cacahさん 2012/01/23 22:24:27

  お久しぶりでした〜

  こんばんは 川岸　町子さん〜こんばんは〜☆
  
  お久しぶりでした〜
  
  昨年中はいろいろとお世話になりました〜
  
  ちよっと遅くなりましたが、明けましておめでとうございます〜(*^-^*)
  今年もどうぞよろしくお願いいたします！
  
  子供達の学校もやっと新学期になり毎日大雪との格闘今だいぶ落ち着きほっと一息ついております。
  
  町子さんのお住まい所も(札幌・・・?)かなり落ち着いたでしょうか?
  
  年末にかけてチュ二ジアに行かれていたのですね〜
  
  空の色が本当に綺麗ですね!
  
  また続きも拝見させてくださいね〜それではまた〜
  
  

  川岸　町子さん からの返信 2012/01/24 20:49:14

  RE: お久しぶりでした〜

  minmin1000さん
  　こちらこそ、昨年はお世話になりまして、ありがとうございました。
  　本年もよろしくお願いします。
  
  　今年は、雪も多いし、寒いですね。
  　また木曜日から、寒波のようです。
  
  　今年も、ご家族お揃いでの温かな旅行記を楽しみにしています。
  　坊ちゃん方のご成長も楽しみです。
  　まず、何よりもご家族皆様、風邪などひかれませんよう、ご自愛ください。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川岸　町子

• エンリケさん 2012/01/19 21:21:44

  イスラム建築の世界

  川岸町子さん
  
  こんばんは。ケロアン旅行記、拝見しております。
  ケロアンは北アフリカにおけるイスラム発祥の地とのことですが、独特の細密模様をあしらったイスラム建築が見事ですね。
  
  数あるアーチもまた幾何学的な配列でイスラム的な美の世界を堪能です。
  
  ただ、ちょっと気になったのが、“モスクには入ることができない”との一文。
  チュニジアはエジプトなどと同じように、いわゆる“ソフトイスラム”の国と思っていたのですが、モスクは異教徒は立入不可なのでしょうか。
  ジャスミン革命後に厳格化されたとか・・・？
  
  エジプトはけっこう自由にモスク内をうろついたり写真を撮ったりできたのに、チュニジアはちょっと事情が違うのでしょうか。
  
  それでも、川岸さんはイスラム建築の素敵な写真をたくさん取ってらっしゃるので、外側からでもいいものがうまく撮れるのでしょうかね。
  
  わたしも久しぶりにイスラム建築の美を味わってみたい気分になりました。
  また続きもお邪魔させてもらいます！

  川岸　町子さん からの返信 2012/01/19 22:14:18

  RE: イスラム建築の世界

  エンリケさん
  　ご覧頂きありがとうございます。
  
  > ただ、ちょっと気になったのが、“モスクには入ることができない”との一文。
  　ケロアンのモスクは、内部に入られないだけではなく、入り口の門も制限がありました。９つの門のうち、非ムスリムが入れるのは、１つのみでした。
  　スースのモスクは、非ムスリムが入られるのは、中庭だけです。
  
  > チュニジアはエジプトなどと同じように、いわゆる“ソフトイスラム”の国と思っていたのですが、モスクは異教徒は立入不可なのでしょうか。
  > ジャスミン革命後に厳格化されたとか・・・？
  　確かに「ソフトイスラム」でした。女性がかなり社会進出していたり、車の運転をする人も多いです。でも、それとモスクは別なのでしょうね。
  　
  > また続きもお邪魔させてもらいます！
  　ありがとうございます。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川岸　町子