優しさの国チュニジア　（７）郊外電車で行くシディ・ブ・サイド＆チュニス市内路面電車

2011/12/23 - 2012/01/02

チュニジアは、数々の遺跡や世界遺産の旧市街メディナなど、見所満載の国でした。食べ物も全ておいしく、街を歩くだけでも、楽しい！そして何よりも、人の優しさにあふれる国でした。私達は何度も、沢山の人々に温かい手を差し伸べてもらいました。穏やかで優しい笑顔のこの国に起こったジャスミン革命から、ちょうど一年です。
チュニスを拠点に、ドゥッガ→ケロアン→スース→カルタゴ→シディブサイドを訪れました。

エリア シディ・ブ・サイド(チュニジア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日は「マリンブルー」の一日。
郊外電車で、カルタゴとシディ・ブ・サイドへ出かけます。

チュニス・マリン駅の近くには、お花屋さんが沢山。
寒い季節なので、お花の種類は少なく、造花も多い。

郊外電車の切符もマリンブルー。
市内路面電車の切符は、白地に黄色やマリンブルーの○や△入り。

チュニス・マリン駅
電車も、ベンチも、柱もマリンブルー

カルタゴへ向かう途中、右手に海が見える。
そこに大きなホテルかと見間違うほどの、豪華客船が停泊していた。
地中海を巡る船旅かな？

前に座ったおばさんの荷物が気になって・・・♪

シートも車内の壁もマリンブルー

ぷっ！どこにでもいるんだね、こんな落書きをする人って（笑）。

カルタージュ・ハンニバル駅
この駅からカルタゴ観光を始めました。
「カルタージュ」が名前に付く駅は、６駅あるので、目的地に近い駅を選びましょう。

電車やバスの中では、いつもチュニジアの皆さんにお世話になった。
「ここだよ」
「カルタージュだよ」
って、みんなが教えてくれる。

郊外電車の始発駅は、チュニスの市内路面電車の駅に近くて、便利。
電車の本数もあり、３０分かからない。

カルタゴは、二つの顔を持っている。
一つは、「カルタゴ遺跡」。
もう一つは高級住宅街で、豪邸が並んでいる。

門から中をのぞくなんて、めっちゃ怪しい！
すみません・・・。

おしゃれな郵便受け☆

おしゃれなライト☆

この郊外線は、一駅目と二駅目の間だけ間隔が長い。
二駅目からは、次の駅までの距離が近い。

駅舎もどことなくチュニジア風

シディ・ブ・サイド駅に到着
この沿線の駅は、皆こじんまりしてカワイイ♪

駅そばのこちらの家と下の家は、観光客のカメラが必ず向くんだろうなぁ。

またまた、怪しく門からのぞく。
「防犯カメラが付いていたりして・・（^^;)。」
と、夫と話しながら。
すみません・・・。

モスクさえ、この町のイメージカラーになっている。

本当は、モスク前のロータリーからまっすぐ行けば、土産物屋とカフェが並ぶ通りだった。
でも、何となくここで曲がりたくなり、住宅街へ入ってしまう。

住宅街は「白とマリンブルーの世界」
植木鉢やメーター室さえも、徹底して色をぬっている家も多くありました。

玄関脇にベンチがある家☆
のどかな井戸端会議用なのかな？

ヘビ・星・三日月のドア☆

私が、あまりにもドアの写真を撮るので、その姿を夫が面白がって「撮影に夢中になる川岸　町子」と言いながら撮っていました。

シックな館風☆

チュニジアでは、マリンブルーのドアを見れば、条件反射的にカメラを向けていた。
しつこくて、すみません・・・。

おしゃれNo.1☆

黄色ドア☆

こちらはスーパー

チュニジアへ行く前に、４トラ会員iさんの旅行記を参考にさせて頂き、マネしたいことがありました。
★cafe des delices で、地中海を眺めながらお茶する。→お天気もいまいちで、残念ながら行きそびれちゃった・・・。
★途中のラ・グレットという港町へも行き、魚を食べる。→チュニジアの旅は見所満載で、時間が無かった。
この港からは、マルセイユ、ジェノバ、シシリー、ローマ行きのフェリーが出ている。
はるか昔から、地中海が文化や人を運んで、今に至っている事をチュニジアに来て改めて感じた。

＊＊こちらからは、チュニスの市内路面電車です。＊＊

チュニス　バルセロナ駅のホームで
写真を撮った理由は、左の男性が、知人に似ているから（笑）。

バブ・アリウア駅周辺

市内路面電車内で
コートがよく似合う、かわいい姉弟♪

チュニス市内　オランダ通り

車窓の眺めも、また良い！
電車がカーブして、路地が見えてきたところで、アザーンが朗々と流れ、キュンとなる（笑）。

チュニス市内はタクシーが一応メーター制。
１００円ちょっとで、観光地やバス・ステーションなどへ行けるので、大変便利。
さらに電車があり、移動がラクだった。

電車の中の光景。
若い女性が座っていたが、年老いたおばあさんが乗ってきたので、さっと席をゆずった。
そのおばあさんは、自分のおでこに手を当て、その手を若い女性に向けて、深く感謝していた。
優しさの国チュニジアでは、当たり前の光景かもしれない。

この車輌は、新しいですね。
別に鉄ちゃんではないけど、様々な写真を撮ってみましたー。

吸い込まれそうな、きれいな目をしているね♪
ママは、写真を撮ってもらうのがうれしいらしく、カメラの方へ向けさせてくれた。

バルセロナ駅のホーム

こちらのお兄さんが、私に売り物を差し出した。
いらないよって身振りで答えたら、「あげるんだよ」と笑顔をくれた。
「シュクラン」
その後、ここを通った時は、私にハイタッチ！

私が頂いたのは、丸くて小さなスナック。
ラスクのような、素朴な味だった。
ビニール袋は、輪ゴムを使わず、先を器用に中に押し込むようにしてあった。
彼のお母さんの手作りなのかな？
そう思うとますます、ありがたいなーと感じる。

シュクラン☆その１
ドゥッガへ行った日の電車内で、お母さんと二人のお子さんが座っていた。
お母さんが幼稚園児くらいの男の子に、席を立って、私に席を譲るように言った。
申し訳ないなぁ・・と思いながらも、せっかくのご好意をありがたく頂く。
そして、その男の子を抱っこさせてもらった。
外国人に抱っこされても、全く物怖じせず可愛くて、ひざの上のぬくもりがうれしかった♪

シュクラン☆その２
電車を指差し「○○行きですか」と、あるおじさんに尋ねた。
そのおじさんも同じ電車に乗り、私達の目的地よりも手前の駅で、席を立った。
降りる前に私達の隣の人に「この外国人は、○○へ行くから教えてあげてほしい」というようなことを、わざわざ伝えてくれた。
びっくりするほど嬉しくて、心がほんわかした。
そして○○に着くと、頼まれた隣の人よりも先に、他の人達が「○○に着いたよ」と教えてくれた（笑）。
どうしてチュニジアの人は、こんなに優しいんだろう？

シュクラン☆その３
チュニジアでバスに乗った時、必ず毎回誰かが「○○に着いたよ」と教えてくれた。
それも１人ではなく、同時に何人もの人が。
束の間しか会うこともない旅人を、優しく気にしてくれる。
イスラムの純粋な教えを、心の中で大切にしながら、チュニジアの人は暮らしているんだろうと感じた。

この旅行記へのコメント （7）

• ムロろ～んさん 2019/11/26 20:55:43

  マリンブルーワールド＼(◎o◎)／！

  町子さ～ん＼(^o^)／
  
  こんばんは、ムロろ～んです。
  お元気ですか？アハ(笑)。
  12月に海外旅行２本を計画しているのですが、無事に行けることを祈って～＼(^o^)／。
  一つはソウル、航空券が安かったから許して＼(^o^)／(笑)。
  もう一つはハワイ、遊びたいから許して＼(^o^)／(笑)。
  
  そんなことは置いといて、チュニジアへ行かれた旅行記を拝見しました。
  って、チュニジアってどんな国かさっぱり分からないままだったのですが、マリンブルーがすごーくきれい＼(◎o◎)／！
  これってイスラムの教会にあるタイルもブルーでしたよね(^_-)-☆。
  空をイメージしてタイルを貼っているんじゃなかったでしたっけ？？？
  私もウズベキスタンやアラブなどのイスラム寺院に何度か行ったことがありますけれど、電車のチケットまでもマリンブルーには驚きましたよ。
  イスラムの教えってここまで触れられるんだって！
  日本じゃぁ、考えられないのではって思ったんです。
  
  
  ムロろ～ん(-人-)

  川岸　町子さん からの返信 2019/11/26 21:55:14

  RE: マリンブルーワールド?(◎o◎)／！

  ムロさん、おばんでした☆
  
  > 12月に海外旅行２本を計画しているのですが、無事に行けることを祈って??(^o^)／。
  > 一つはソウル、航空券が安かったから許して?(^o^)／(笑)。
  > もう一つはハワイ、遊びたいから許して?(^o^)／(笑)。
  
  実は旅からっ帰って来た所です。ご無沙汰してしまい、すみません。
  ムロさんは、相変わらずアクティブですね〜！
  
  チュニジアは美しく、遺跡も素晴らしく、風景もきれい。
  それ以上に人々の優しさが、心に染みる国です。
  どうしてこれほど優しくしてくれるんだろうって、何度も思いました。
  でも、その優しさにつけこみ、ISに連れて行かれる人の数が、一番多い国になっています。
  チュニスでも日本人が犠牲になるテロも起こり、どうしてって悲しくなります。
  その現場になった博物館は、モザイクがそれはそれは見事なんです。
  アザーンが流れる街で、チュニジアの人々が長い間大切にしてきたものを壊してほしくないです。
  ISになんて連れて行かないでと言いたいです。
  
  懐かしい旅行記にお立ち寄り下さり、ありがとうございました(*^-^*)
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　町子

• トラッキー☆さん 2012/04/13 22:58:58

  たくさんのシュクランが・・・

  町子さん、こんばんは☆
  
  この夏、どこへ行こうかって考えている最中です。
  この時間も、いろんな旅行記見て、妄想旅行できて楽しいんですよね♪
  そして、チュニジアも候補のひとつ。
  情勢が気になるとこだけど・・・
  でも、こんなにたくさんのシュクランがあるなら、チュニジアに行くのもいいかな・・・と思わせる旅行記でした。
  この続きにも、シュクランあるか探してみようっと。
  
  とらっきー☆

  川岸　町子さん からの返信 2012/04/15 00:48:35

  シュクラン☆

  トラちゃん
  　ご覧頂き、シュクラン♪
  
  > この夏、どこへ行こうかって考えている最中です。
  > この時間も、いろんな旅行記見て、妄想旅行できて楽しいんですよね♪
  　
  　そう、そう、私は妄想ばかりだけど、ワクワク（笑）！
  　GWも夏も、どこにも行けませんが・・（涙）。
  
  > そして、チュニジアも候補のひとつ。
  > 情勢が気になるとこだけど・・・
  
  　どうして行きたい所は、情勢が不安定なのかなぁー(^^;)。
  
  
  > でも、こんなにたくさんのシュクランがあるなら、チュニジアに行くのもいいかな・・・と思わせる旅行記でした。
  > この続きにも、シュクランあるか探してみようっと。
  　
  　ありがとう♪
  　私が訪れた国は、まだ20数カ国で、その中で一番親切な人が多い国でした。
  
  　私は、チュニジア在住日本人の方のブログを読ませて頂いているんですけど、アルジェリアに近い方面は、日本でニュースにならないけど、危険な事件があるようです。
  　お時間ある時に、参考になさって下さい。
  　http://snowshoehare.seesaa.net/
  
  　どこへ行かれるにしても、お気をつけて、楽しんできてね〜♪
  　関西のトラちゃん、好調で、うれしいねっ☆☆☆
  　
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　川岸　町子

• エンリケさん 2012/02/28 21:24:35

  イスラム世界にこんなオシャレな電車が・・・

  川岸　町子さん
  
  こんばんは。
  チュニジアの次はヨルダンも行かれたんですね！
  両方とも行ってみたい国だけにうらやましいです。
  表紙の、ピンクの岩肌をバックにピンクのターバンでそろえたお嬢さんたち、まるでファッション雑誌の表紙のようですね！
  どこからか写真掲載許可の依頼が来るのでは（笑）？
  
  ちなみにヨルダンへ行ったとすると、今回あきらめた国とはシリア？
  たいへんなことになっていますが、人命ともども貴重な遺跡が破壊されないことを祈ります・・・。
  
  さて、まだ前回途中までしか読み進めていなかったので、シディ・ブ・サイドの旅行記を拝見。
  素敵なお写真ばかりで、立ち止まってばかりでなかなか先へ進みません（笑）。
  
  あちこちにあるマリン・ブルーも地中海文化の香りを感じられて素晴らしのですが、いちばん印象に残ったのが最後のかわいらしいかたちをした電車。
  
  イスラム世界にもこんなオシャレな電車があるなんて・・・なんだかスペインの香りを感じます。
  ・・・やっぱりチュニジアはイスラム教国でもトルコと並んでヨーロッパに近い国なんですね。
  
  ますます行ってみたくなりました。
  次のチュニス編もゆっくり拝見させていただきます！

  川岸　町子さん からの返信 2012/02/28 22:53:09

  RE: イスラム世界にこんなオシャレな電車が・・・

  エンリケさん
  　ご覧頂きありがとうございます。
  
  > 表紙の、ピンクの岩肌をバックにピンクのターバンでそろえたお嬢さんたち、まるでファッション雑誌の表紙のようですね！
  > どこからか写真掲載許可の依頼が来るのでは（笑）？
  　ありがとうございます（笑）。
  　あまりにかわいくて、“So cute♪”と声をかけました。
  　みんなうれしそうに記念撮影をするので、それを見ているだけでも楽しいです。
  
  > ちなみにヨルダンへ行ったとすると、今回あきらめた国とはシリア？
  > たいへんなことになっていますが、人命ともども貴重な遺跡が破壊されないことを祈ります・・・。
  　新聞を読むたびに、切なくなりますね・・・。
  　シリアの皆さんが、穏やかで普通の生活に早く戻れるよう、祈っています。
  　あきらめた国はエジプトで、夏にカイロ行きのチケットをおさえていました。
  　でも外務省の指示が「渡航の是非を検討」のままで、「宗教施設に近寄らないように」（これは、私達にはツライ）でした。
  　カイロ市内とルクソール・アスワン間のナイル川の遺跡は、現地ツアーを検討しましたが、「自己責任」が頭をよぎり・・・。
  　もちろんエンリケさんの旅行記を参考にさせて頂き、いろいろ予習していたのですが・・・今後の楽しみにします。
  
  > ますます行ってみたくなりました。
  > 次のチュニス編もゆっくり拝見させていただきます！
  　いつもありがとうございます。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川岸　町子

  エンリケさん からの返信 2012/02/29 00:21:45

  エジプトだったんですね・・・

  川岸　町子さん
  
  早速ご返信ありがとうございます。
  “あきらめた国”とはシリアではなくエジプトだったんですね。
  
  確かにカイロではいまだに“渡航の是非を検討してください”勧告が出ていますね。
  
  政治の混乱の中、少数派であるコプト教会への攻撃も相次いでいるようで、今までたまっていた不満が引き続き噴出している状況なのでしょう。
  
  政変前にわたしが旅したように、国内外の誰もが、遥か古代文明に想いを馳せながら平和に観光できる日が一日も早く戻ってくることを願うばかりです。
  
  リビア、シリア、レバノン、イラク、人類の貴重な遺産がある国ばかりなのに、人はなかなか進化しないですね・・・。