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 鎌倉・建長寺塔頭禅居院の裏山で白いタンポポを見付けた。この白いタンポポはシロバナタンポポという日本の在来種で、横浜開港以前の江戸時代まではタンポポといえばシロバナタンポポで白い花と決まっていた。黄色い花を咲かせるセイヨウタンポポはどこにでもあるが、「西洋」が付くのは外来種であることを示している。しかし、紫陽花が日本からヨーロッパに渡り、品種改良されて西洋紫陽花として里帰りしてきたのとは訳が違う。<br /> 今となっては外来種に駆逐されて、馴染みがなくなってしまった日本の在来種である白いタンポポも鎌倉には天井絵にも残っていた。徳川家ゆかりの寺には天井絵があったりするが、あっても菊の花でタンポポはないのではあるまいか?「おんめさま」で知られる大巧寺(だいぎょうじ)には奉納された天井絵があり、2枚に白いタンポポが描かれている。菊の花が描かれているのも1枚ある。奉納者は神奈川宿から戸塚宿、片瀬、横須賀、三浦半島あたりに分布しているが、天井絵が江戸時代に奉納されたものであろうから、その頃は黄色い花を咲かせるセイヨウタンポポはなかったということを示していよう。<br />(表紙写真はシロバナタンポポ)

鎌倉に残るシロバナタンポポ

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2009/10/17 - 2011/09/07

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 鎌倉・建長寺塔頭禅居院の裏山で白いタンポポを見付けた。この白いタンポポはシロバナタンポポという日本の在来種で、横浜開港以前の江戸時代まではタンポポといえばシロバナタンポポで白い花と決まっていた。黄色い花を咲かせるセイヨウタンポポはどこにでもあるが、「西洋」が付くのは外来種であることを示している。しかし、紫陽花が日本からヨーロッパに渡り、品種改良されて西洋紫陽花として里帰りしてきたのとは訳が違う。
 今となっては外来種に駆逐されて、馴染みがなくなってしまった日本の在来種である白いタンポポも鎌倉には天井絵にも残っていた。徳川家ゆかりの寺には天井絵があったりするが、あっても菊の花でタンポポはないのではあるまいか?「おんめさま」で知られる大巧寺(だいぎょうじ)には奉納された天井絵があり、2枚に白いタンポポが描かれている。菊の花が描かれているのも1枚ある。奉納者は神奈川宿から戸塚宿、片瀬、横須賀、三浦半島あたりに分布しているが、天井絵が江戸時代に奉納されたものであろうから、その頃は黄色い花を咲かせるセイヨウタンポポはなかったということを示していよう。
(表紙写真はシロバナタンポポ)

  • シロバナタンポポ。<br /><br />春に咲くシロバナタンポポは大巧寺(だいぎょうじ)境内でも見られるという。Webで確認したら何枚か写真があった。<br />他には、宝戒寺境内、浄妙寺駐車場、大仏坂の旧体育館辺りにも咲くという。<br /><br />年老いた植木職人は「扇ガ谷で見かける。」と言っていた。<br /><br />春に大巧寺(だいぎょうじ)(おんめさま)に行ったらシロバナタンポポの花を探しましょう(。ただし、私はまだおんめさまでは黄色の西洋タンポポしか見てはいないが)。<br />そして、本堂の天井絵からも描かれているシロバナタンポポの花を探しましょう。<br />

    シロバナタンポポ。

    春に咲くシロバナタンポポは大巧寺(だいぎょうじ)境内でも見られるという。Webで確認したら何枚か写真があった。
    他には、宝戒寺境内、浄妙寺駐車場、大仏坂の旧体育館辺りにも咲くという。

    年老いた植木職人は「扇ガ谷で見かける。」と言っていた。

    春に大巧寺(だいぎょうじ)(おんめさま)に行ったらシロバナタンポポの花を探しましょう(。ただし、私はまだおんめさまでは黄色の西洋タンポポしか見てはいないが)。
    そして、本堂の天井絵からも描かれているシロバナタンポポの花を探しましょう。

  • シロバナタンポポ。<br /><br />大巧寺(だいぎょうじ)(おんめさま)や宝戒寺境内の春咲きシロバナタンポポは栽培しているのであれば、今、私が育てている秋咲きシロバナタンポポが大きくなったら差し上げたい。<br />年に1度、春にしか咲かないシロバナタンポポよりも年に2度、春と秋に咲くシロバナタンポポの方が花の寺にはより相応しいだろう。

    シロバナタンポポ。

    大巧寺(だいぎょうじ)(おんめさま)や宝戒寺境内の春咲きシロバナタンポポは栽培しているのであれば、今、私が育てている秋咲きシロバナタンポポが大きくなったら差し上げたい。
    年に1度、春にしか咲かないシロバナタンポポよりも年に2度、春と秋に咲くシロバナタンポポの方が花の寺にはより相応しいだろう。

  • 大巧寺(だいぎょうじ)の天井絵(1)。<br />山鳥にタンポポ。奉納者は長谷村 村田詫助 前田喜右エ門 加藤屋九二郎。<br />菊ではなく、菊科のシロバナタンポポであろう。セイヨウタンポポが入ってくる横浜開港以前(江戸時代)まではタンポポと言えばシロバナタンポポであった。 <br />

    大巧寺(だいぎょうじ)の天井絵(1)。
    山鳥にタンポポ。奉納者は長谷村 村田詫助 前田喜右エ門 加藤屋九二郎。
    菊ではなく、菊科のシロバナタンポポであろう。セイヨウタンポポが入ってくる横浜開港以前(江戸時代)まではタンポポと言えばシロバナタンポポであった。

  • 大巧寺(だいぎょうじ)の天井絵(2)。<br />タンポポの咲く野で遊ぶ2羽の雀。奉納者は公田村 石渡豊左エ門。<br />このタンポポも煤けてはいるがシロバナタンポポであろう。

    大巧寺(だいぎょうじ)の天井絵(2)。
    タンポポの咲く野で遊ぶ2羽の雀。奉納者は公田村 石渡豊左エ門。
    このタンポポも煤けてはいるがシロバナタンポポであろう。

  • 大巧寺(だいぎょうじ)裏門。<br /><br />6月のこの時期に境内には多くの人が花を見に訪れる。しかし、本堂の天井絵にも白い紫陽花だとかが咲いているが、見る人は相変わらず誰もいない。<br /><br />シロバナタンポポ縁の寺である大巧寺(おんめさま)境内にはシロバナタンポポが植えられている。しかし、春にしか咲かないシロバナタンポポでは白い花が咲いているのを見る機会は多くないかも知れない。<br />この(2013年)6月に秋咲シロバナタンポポを1鉢大巧寺に奉納してきた。1鉢でも持つには重い。<br />また、宝戒寺にも1株奉納してきた。こちらは未だ苗なので軽かった。

    大巧寺(だいぎょうじ)裏門。

    6月のこの時期に境内には多くの人が花を見に訪れる。しかし、本堂の天井絵にも白い紫陽花だとかが咲いているが、見る人は相変わらず誰もいない。

    シロバナタンポポ縁の寺である大巧寺(おんめさま)境内にはシロバナタンポポが植えられている。しかし、春にしか咲かないシロバナタンポポでは白い花が咲いているのを見る機会は多くないかも知れない。
    この(2013年)6月に秋咲シロバナタンポポを1鉢大巧寺に奉納してきた。1鉢でも持つには重い。
    また、宝戒寺にも1株奉納してきた。こちらは未だ苗なので軽かった。

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