2011夏祭りの東北(4)仙台七夕まつり

2011/08/05 - 2011/08/07

東北の３つの夏祭りを巡る旅は、仙台でフィニッシュ。
今まで「一度は行ってみたい！」と思っていた祭り。
それを今年訪れることができたことには、意味がある。
仙台七夕まつりの今年のテーマは「復興と鎮魂」

仙台七夕まつり（公式サイト）
http://www.sendaitanabata.com/

エリア 仙台(宮城)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 観光バス 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 近畿日本ツーリスト

★3日目（8月7日）
15時ちょうど、バスは仙台駅の観光バス駐車場に着く。
１階の駐車場前にはたくさんコインロッカーがあったが、勿論全て使用中。
でも、正面右手横に臨時の荷物預かり所があって、荷物1個400円（？）で預かってくれる。
大きな荷物はそこに預け、２階のペデストリアンデッキへ。
牛タン串、焼きそば、ビール、フランクフルト等、いろいろな屋台が出てるよ。

岡本太郎と吹流しって、似合うんだね。

駅ビルの入り口にも大きな七夕飾り。

風が吹くと、なかなか良い感じ。

ペデストリアンデッキから、七夕まつりの会場（商店街）を見る。
うほ〜！大きな吹流しがたくさん〜！
観光客もたくさん来てるなぁ。

吹流しの大きさとか、飾り方にもよるんだが・・・
前方が見えないんですけど・・・。

頭をギリギリかする程度の吹流しもあるけれど、どうやっても思いっきり「かいくぐる」しかない吹流しも。
それはそれで面白がって突き進む（笑）

右から２番目の吹き流しに描かれているのは、仙台のゆるキャラ「むすび丸」ですね。

折り紙、切り紙など、それぞれ工夫を凝らしている。

朝顔、向日葵

浴衣で見物している方、大勢いました。

吹き流しの長さは短いけれど、飾りと飾り付けを工夫したものも。

ぎっしり、豪華。

単にぶら下がっているように見えるけれど、ちゃんと竹を使ってます。

七夕まつりの会場となっている仙台駅周辺では、外壁の大きなヒビが気になるビルをいくつかみかけはしたが、七夕祭り観光でざっと見た感じでは、3月の地震の爪あとは感じられなかった。
でも、震災は過去のことではなくて、現在進行形。
避難所の子供たちによる七夕飾りを見ると、やっぱりしんみりしちゃう。

心ひとつに

平時に描かれるハートマークと、被災地で描かれるハートでは、重みが違う。

どの飾りも素敵なので、見入っていると結構時間がかかる。

短冊に書かれた願い事の一つ一つに心打たれる。
「◎◎ちゃんの家族が見つかりますように」とか「3.10の前に戻りたい」とか。

復幸東北　絆

今回私が参加したツアーの添乗員さんは近ツーの岩手の人だった。
添乗員氏曰く「震災後はパッタリとツアーがなくて、つまり、私は仕事がなかったんですね。こうしてようやく皆さんが東北に来てくれるようになって、私もお仕事にありつけたんです。」
バスの運転手さんとガイドさんは秋田の羽後交通の人だったけど、彼らも一時期仕事が激減したとのこと。
お金を回すって、大切なことだよね。
巾着に、祈りをこめよう。

アーケード内の飾りはぎっしり感があって素敵だけれど、屋根が無い場所の飾りは風に揺れる素敵さがある。

吹流しと共に飾られた紙衣（病気や災難の厄除け、裁縫上達）や
折鶴（家内安全、健康長寿）。

祭り見物の人出、公式発表では3日間で203.3万人（当初予想は175万人）だったとのこと。
過去２年の数字、2010年は235.7万人、2009年の208.3万人と比べても、そう悪くはないよね、今年の203.3万人は。
七夕は神事を起源としており、今年などは特にその「祈り」の面が地元の人たちにとっても大きいだろう。

でも、ここまで大きなお祭りというのは、やはり観光資源なわけで。
多くの人が来て、そこにお金を落として、経済が動く。
これ、良いことだよね。

仙台市全域・宮城県全域を見れば、復興の「ふ」の字も見えない地域もあるだろう。
でも、仙台全部がダメになったわけじゃないぞ！！
ってところを見せた価値はあったと思う。