上海の宗教・仏教だけでない多宗教の上海。

2007/11/01 - 2007/11/01

仏教、イスラム教、キリスト教、道教他地場信仰が大きな宗教です。三国志演義にも仏教が出てくる。曹操が仏教徒を諜報活動に使い戦況を有利に持っていく、代償として各地に寺を建て仏教の布教に協力すると言う話です。唐の時代、三蔵法師が天竺へ経典を取りに行く西遊記、どちらも中国四大名著の１冊です。イスラム教も三国志演義に出てくる。曹操の父親が西域のイスラム教徒と交易をして莫大な財を成し、この金を使って漢の高官の職を買う、また西域の交易相手の娘を曹操の妾にするなど、曹操は宗教に信心はないが情報網として利用していた。

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

江南の名刹。三国時代呉の赤鳥年間の創建と伝えられる。以来興廃を繰り返し、現在の堂宇は清光緒年間の再建になるもの。宋代の七堂伽藍配置を今に伝えられる。文革期には仏像、仏具の類はことごとく破壊されるが、１９７９年以降修復が進む。境内の牡丹園には樹齢百年の牡丹も。

龍華寺の南側に龍華路をはさんで向き合う。三国時代の創建と伝えられるが、現在の塔は、北宋の初めの再建。七層、高さ４１ｍ。１９８４年に大改修を加える。

１８８２年創建の近代上海の名刹。普陀山の僧慧根がビルマで華僑から玉製の仏像五体の寄進を受けたが、船の荷役設備の不備で普陀山には仏像をおろすことができず、上海に仮安置したのに始まる。１９００年江湾に寺を建て、玉仏寺とする。辛亥革命時に寺は破壊され、麦根路を経て１９１８年現在地に新寺の建設を開始し、工期１０年を経て完成。

三国時代呉の赤烏年間の創建と伝えられる上海の名刹の一つ。南宋の１２１６年呉松河北岸から現在に移る。太平天国の乱で大殿をのこして焼失、１８８１年再建。「静安古寺」の額のかかる山門は１９４６年の建立。新中国成立後も縁日には２０万人もの人出でにぎわっていたが、文革中徹底的に破壊され、現在修復をへて公開。

一名、「清真西寺」。上海市内に現存する最も完備したイスラム寺院。１９２０年落成、１９２５年現在の規模に拡張。五百人を収容するドームの大礼拝堂、清代の木版本「コーラン」を所蔵する図書館など。

アヘン戦争後清朝政府からジェスイット会への賠償として提供された土地に、１８６１年に建てられたカトリック教会。教会ができる以前は最初のフランス領事館の所在地であった。１９３７年の映画「馬路天使」では、始まりにその尖塔のシルエットが映し出されていた。文革期の中断をへて、１９８１年末より宗教活動を再開。前は小学校の校庭。

１６４０年ジェスイット会のイタリア人宣教師潘国光が明朝の官吏の潘充端の邸宅を買取、上海最初のカトリック教会敬一堂を建てる。中国宮殿式建築。１７３１年、雍正帝の禁教政策により没収され、関帝廟に改築される。１８８２年返還され再び教会堂が設けられる。１９５９年宗教活動を停止し、小学校の校舎に。

もと清心書院内のキリスト教会堂として１８６０年に創建。信徒の増加により現在地の移築、１９２３年元旦に落成。道路に面して赤煉瓦４階建の鐘楼。内部の礼拝堂は、扇を広げたような形の特色ある教会建築。

上海現存最古の本格的教会建築。スペイン人建築家フェランドヘアンの設計で１８５３年竣工。当時の中国最大のカトリック教会。上海教区の主教府が置かれ、江南での布教活動の中心となる。聖堂の建物は、文革時に建てられた付属建築にさえぎられて、近くの路上からはその姿をうかがうことができない。

八仙教基督教青年会大楼。１９３２年中国人ＹＭＣＡの本部会館として建造。１０階建。李錦沛らの設計。最上層には中国伝統建築風の屋根ひさしを装飾として加える。現在、２，３階に中華基督教全国協会、上海基督教青年会など、４階以上は三つ星クラスのホテル上海錦江青年賓館。

光明中学　１８８６年仏租界公董局が現金陵東路に建てた法文書館を前身とする名門中。その後カトリックの教会学校となり仏語教育を行う。１９１３年現在地に移転、中法学と改名。煉瓦造り３階建の旧校舎が現存。

上海の白系ロシア人が自力で建造した最初のギリシャ正教会。それまで上海のロシア教会堂としては閘北に１９０５年完成した「主顕堂」があったが、１９３２年の上海事変で破壊されたため、新教堂を建築。ヤーロンの設計、１９３４年竣工。帝政ロシア最後の皇帝ニコライ二世を記念して命名。現在ではレストランとして使われている。

上海の白系ロシア人らの募金によって１９３８年に完成したロシア教会。上海ギリシャ正教区の主教座堂となる。２５００人を収容。中央の大オニオンドームのまわりに四つの小ドームを配す。１９６５年、主教の死去により宗教活動を停止。

１９２０年東湖路に設立された協和礼拝堂が、１９２５年３月ここに新教会堂を建設、移転。アメリカ人を主とする各国信徒の共同礼拝堂として運営された。上海最大規模のプロテクタント教会建築。ゴシック風英国調建築。新中国成立後は中国人牧師のもとで宗教活動を継続。

１８５１年建造の旧天主堂の南側に１９１０年に竣工した上海最大のカトリック教会建築。聖イグナチオ新堂。英国人Ｄｏｄｗａｌｌ設計のフランスゴシック様式の赤煉瓦建築。２５００人を収容する堂内の奥行きは７９ｍ、幅２８ｍ、入口両脇の高さは６０ｍ、尖塔は文革期に取り壊され、１９８５年修復。

カトリック教会の付属施設。１８６８年、土山湾の施設から分かれてここに５階建の新院を建設。広大な敷地内に丞亡会女修院、献堂会丞修院、崇徳女校、啓明女校、聾唖学校　幼稚園　など多くの施設を開く。現在は修女院のほか航空工業部第六三三研究所などが使う。

１８５０年フランスの宣教師が創設した徐匯公学が前身。正式名は、イエズス会創設者の名にちなみイグナチウス公学。宗教色が強く、信者子弟を受け入れ、卒業後は震旦大学などへ進学した。１９３１年教育局に登記時に現名となり、１９５３年公立化。１９１８年竣工のフランスルネサンス様式の４階建校舎が現存。

英国協会の礼拝堂。上海最初の礼拝堂。上海最初のプロテクタント教会として１８４７年に竣工。１８６９年再建。イギリスゴシック様式。赤煉瓦の壁から「紅礼拝堂」とも呼ばれる。１８９３年尖塔式鐘楼を増築。日本占領下では敵性外国人収容所として使われる。文革中、紅衛兵によって鐘楼の尖塔を破壊される。

１９１０年きた四川路に創建されたアメリカ南部バプティストの教会。戦火を受け三たび移転して１９４２年現在地に新堂を完成。文革中の中断を経て、１９８０年宗教活動を再開。赤煉瓦２階建、１７００人収容の礼拝堂。

米国メソジスト派の教会。前身は中西書院の礼拝堂。アメリカ人宣教師林楽知を記念して１９０７年景林堂と改名。１９２３年道路向かいの現在地に再建。宋慶齢の父、チャーリー宋が一時ここで牧師を務め、宋一族がしばしば礼拝に訪れる。文革の中断後、１９７９年宗教活動を再開、１９８１年現在名に改める。３階建、大礼拝堂は８００人を収容。

１９３１年建、岡野重久設計　築地本願寺を模したインド風建築現在ディスコ夢幻柔情歌舞庁の看板あり、営業はしていない。宗教関係で歴史建造物に認定されるのは少ない。

１８８７年アメリカの南メゾディスト教会がカンザス州の信徒、ムーア氏の寄付により漢口路、雲南路角に建設した教会、１９２９年現在地に移りヒューディック設計の新堂を建設、１９５８年改築。