暴風雪の函館（4）クリスマスイブのディナーは谷地頭温泉の「池の端」で温泉を楽しみ、おいしい和食に舌鼓。

2010/12/23 - 2010/12/26

13年前札幌の仕事が終わって数日休みが取れました。その時に訪れた谷地頭温泉の「池の端」の料理が素晴らしく、今回は妻を連れてきてあげようと考えました。ちょうどクリスマスイブの晩です。温泉と美味しい料理は良いプレゼントになりました。谷地頭温泉には宿泊できる旅館はこちら1軒だけです。温泉でも有名ですが料理は本当に素晴らしいです。前回は2月の終わりだったのですが、椀物の蕗の擂り流しは絶品でした。今回は宿泊無しのお食事だけですが、コースで予約すると温泉もいただけます。サイト経由で予約したらお料理も一品サービスされましたが、一切手抜きの無いお料理には感動します。また1つ旅の思い出が増えました。

エリア 函館(北海道)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: タクシー JALグループ 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

旅館に着いてまずは温泉をいただきました。谷地頭温泉は湯の川温泉と違った茶色く濁った茹で有名です。部屋に戻って少しクールダウンして料理を出していただきました。突き出しは5種類で、風呂上りなので冷たいビールが美味しいです。

1階の個室で寛いでお料理をいただけます。函館山の夜景で冷えた体は温泉で暖めた後なので本当に寛げます。最初に3品が並びました。この茄子と御出汁は美味しかったです。次に出てくるお料理を期待させます。

お作りは烏賊と白身のお魚3種盛り合わせです。函館の料理旅館なので烏賊が美味しくない訳がありません。

焼き物は北海道ならではのホッケの西京漬です。器も良いものを使われています。
こちらは京都の松本石亭さんのものでした。

椀も北海道ならではの帆立の真丈ですが、青菜は胡瓜だそうです。

いつか連れて来たいと思っていたお店です。クリスマスイブの和食も良いものです。

鴨も美味しいです。焼いた葱の塩加減も最高です。付け合せの蕪も味噌をつけて･･･美味しいです。これはクリスマスをイメージしての料理だったのではないでしょうか。

ハコナビというネット経由で予約したら1品サービスされました。こちらの蟹とフルーツのサラダですが、とても上品なソースがかかってとてもサービスの1皿とは思えません。

普段は鰊なんて食べないのですが、こちらはとても美味しかった。

蓮根饅頭と湯葉を餡を絡めて･･･。

山芋と海老の酢の物。三杯酢が美味しいです。

最後に生姜ご飯が出ました。最近流行ってますね。

デザートは柿ですが、上品な甘さでした。

この奥に温泉風呂があります。「写真を撮っても良いですよ。」と言われましたが、どなたか入られていて湯船は撮れませんでした。茶色に濁った塩分の強い温泉です。成分が沈殿して鍾乳石のように固まっています。

この旅館も数年後に閉めてしまったと聞いたのでとても残念に思いました。

表に出るとまた雪がチラホラ舞って来ました。谷地頭の住宅地にポツンと建つ温泉旅館です。

ほんの数秒でこんな雪に変わりました。

谷地頭の夜は真っ暗です。

谷地頭電停で電車を待ちます。

森田芳光さん監督の映画「キッチン」のみかげ（北原亜矢子）の住む家はこの辺りにある設定です。封切りの頃にスタイリストの北村道子さんと仕事をさせていただく機会があり印象に残っている映画です。

始発駅から終点のひとつ手前なので結構時間がかかります。一日乗車券が大活躍の日でした。表は吹雪ですが市電の中は天国です。

旅館の部屋に戻って買い求めたマトリョーシカと家から持って行ったスパークリングワインで乾杯です。もちろん湯の川温泉のお風呂もいただきました。