鎌倉辻薬師堂

2010/08/28 - 2010/08/28

　大町の元八幡宮手前の横須賀線の踏切傍に辻薬師堂がある。本興寺の向かいにあり、本興寺が管理している。この辻薬師堂は源頼朝が、建久元年(1190年)に東光寺（現在は鎌倉宮が建っている辺り）を建立したときには、その寺境内にあったと伝わる。その後、宝永元年(1704年)に大町の名越三(御)嶽の長善寺に移さたが、長善寺は後に焼けて廃寺となり、薬師堂だけのこっていたのを、現在の大町に移した。
　本尊は行基の作といわれる平安時代の薬師如来で、約1．8mある。その他、日光・月光菩薩、鎌倉時代の十二神将などが安置されている。狭い境内左には3つの石廟や5つの五輪塔がならび、右に石碑と石仏が並んでいる。
　辻薬師堂横の踏切との間には明治42年8月に建てられた鉄道轢死之碑があり、これも本興寺が管理している。
（表紙写真は薬師堂）

エリア 鎌倉(神奈川)

• 交通手段: JRローカル

石仏。

「表門建立供養塔」（寛政9年（1797年）銘）。

石碑。

石廟が並ぶ。

五輪塔が並ぶ。

辻薬師堂。

薬師三尊。

辻薬師堂と踏み切りの間に建つ「鉄道轢死之碑」（明治42年8月）。