Johor Bahru -マレー半島の旅-

2010/04/16 - 2010/04/17

シンガポールにとってのジョホール・バルは、香港にとっての深圳の立場と似ている。
だが、街を歩く多くの人がマレー人で、物価が安くなったこと以外はさほどカルチャー・ショックを受けなかった。
やはりマレーシアは、東南アジアの優等生なのだろうか。
しかし、深圳の羅湖口岸前のような雑多さはないものの、国境を越えてくる人を目的にした色々な人がいる点は変わらないようだった。

まずは宿をとった後、汗だくになってアブ・バカール・モスクを見に行き、バスで市外の中心部に戻ったところで、やや年取った（俳優のキム・ヨンチョルを崩して背を低くしたような）マレー人の男に声をかけられた。話すことは何もなかったが、降り始めた雨が丁度強くなり始めていたため、なし崩し的にショッピングセンターのフードコートにそのまま座ると、男は2人分のコーヒーを注文した。
座ってコーヒーを飲みながら、シンガポールではどこに泊まったか、飛行機は何航空で来たか、というような質問を適当に受け流しながら、席を立つタイミングを探した。
「わたしはエンジニアだ」
「イスラム国は火曜日が休みだから観光案内所はやってない」
といっていたが、全く信用できなかった。
そして男は、郊外を案内してあげるから知り合いのタクシーを呼ぶと言い出した。

そうこうしているうちに雨の勢いは猛烈になり、そこらかしこに雷鳴が響き始めたが、男の携帯はそのタクシーと全く繋がらない。
「こんな雨では観光できないんですが」
「雨だから、景色がいいんだ」
携帯も繋がらず苛立つ男は、こちらが逃げることしか考えていないことに失敗を悟ったのか、突然何も言わずに去っていった。

エリア ジョホールバル(マレーシア)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

シンガポール駅内は、すでにマレーシアが伝わってくる
（このタンジョン・パガー駅は2011年7月で歴史に幕を閉じ、終着駅はウッドランズになっている）

旧タンジョン パガー駅 (マレー鉄道) 建造物

マレー鉄道でシンガポール駅からジョホール・バル駅までの運賃はRM6

マレー鉄道の始点。これから長い旅が始まる

ここはシンガポールだが、列車に乗る際に先にマレーシアへの入国手続きを行い、シンガポールの出国手続きは後にウッドランズで降りて行なう。両国政府の意見が一致していないためらしい。（当時）
窓ガラスの壊れた列車は、それが既にシンガポールのものでないことを示している。

ジョホール・バル駅から、マレーシアに降り立つ。
パスポートに入国の記録が残っていないことに気づいて係員に聞いたが、それで良いらしい。
（ジョホール・バル駅は2010年10月に閉鎖、今ではJBセントラルが使われている）

ジョホール・バルの繁華街

ジョホール州庁舎

ジョホール州政府庁舎 現代・近代建築

ショッピングセンター

シティ スクエア ショッピングセンター

マレーシアとシンガポールを結ぶコーズウェイ

スルタン・アブ・バカール・モスク

アブ バカール モスク 寺院・教会

Nasi Ayam Lemak RM6
Merlin Tower 周辺の安食堂にて。青唐辛子主体のとにかく辛いソースと、小魚とピーナッツの歯ごたえで食べる。

現代的なJBセントラル

JBセントラル駅 駅

何明記雲呑麵
朝食にワンタン麺を食べてみる

これはスープの中にワンタンが入っているタイプ。麺の上には叉焼と青菜、たれは辛い

車掌からホームの鉄道員にタブレットを渡す。ジョホール・バル駅からタンピン駅までの運賃はRM25。

マレー鉄道の車窓から

プランテーションのような風景がどこまでも

水が飲みたかったのだが車内販売がなく、酔ったままマラッカに最寄のタンピン駅で下車。
駅を背にして前方右側の店でコーラとナシゴレンを注文、コーラで体調を回復し、ナシゴレンは半分までしか食べられなかったが味は一番良かった。
そこでマラッカ行きのバスの方向を聞いた。