2009/06 - 2009/06
697位(同エリア869件中)
サンルカさん
農業の傍らで宿を提供するのがアグリツーリズモ。
で、今日のお宿の本業はチーズ屋さん。
ということで、今朝は早起きをして
チーズ作りを見学させてもらいます。
もちろん前もってお願いをしていたのだ。
朝の5時半に起きてすぐ隣にある母屋にいってみると
もうすでにお父さんはチーズ作りの真っ最中。
チーズ作りをじっくりと見せてもらったあとは
さわやかな朝日を浴びながらの朝ご飯タイム。
とうぜんここで作ったチーズが出てきます。
その美味しさといったら……。
聞けばここのチーズは町のチーズ屋さんには
卸していないとのこと。この場での直売以外は
近所のホテルやレストランに納めておしまい。
ツイン一泊が400ユーロからという最高級ホテル
“テルメ・ディ・サトゥルニア”の朝食にも
このフレッシュチーズが提供されているといえば
その美味しさが想像してもらえるだろうか?
チーズづくしの朝食に満足したら、
本日予定している教会見学に出掛けましょう。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
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-
チーズ作りの朝は早い。
にもかかわらず快く案内をしてくれました。
アグリのすぐ隣に住む従兄弟は酪農家。
羊たちが納屋のそばで朝ご飯を待っています。 -
オートメーションの乳搾り機。
彼女たちが朝ご飯を夢中で食べている間に
そっと羊乳が搾り取られていきます。
一定の時間が経てばご飯タイムは終了で、
手前のゲートから退場させられます。
そして次の組が奥からやってきて
一列に並んでご飯を食べ始めるのです。 -
ここではアグリを切り盛りしている娘さんの
お父さんがひとりでチーズ作りをおこないます。
滅菌した羊乳に凝固剤を入れると
乳の中で固まりができます。
40分ほどで完了だということです。 -
固まったチーズの元を型に詰めて、
加温しながら水分を抜いていきます。
これを熟成させたものがペコリーノになります。
出来たばかりのチーズをひとつまみ頂きましたが
チーズの赤ちゃんはほんのりと甘い食感でした。 -
さきほどの残り汁(乳清)に蒸気を通すと
表面がゆっくりと凝固してきます。
それを型に詰めて水分を取り除くと
リコッタが出来上がるのだそうです。
すべてひとりで作業を行っているため、
一日に作れる量はとても少ないみたい。 -
保冷庫の中にペコリーノが並べられ
数週間かけて熟成されます。
通常タイプのほかにペペロンチーノ入り、
クルミ入り、ルッコラ&胡椒入りがありました。 -
工場見学をしている間に、
部屋の前に朝ご飯が準備されています。
内容はシンプルですが
最高にフレッシュなチーズが
ドカンとサーブされていました。 -
右のリコッタだけではなく
プリモサーレというチーズも並んでいます。
これがまた、プルンプルンとした食感で
お菓子のような甘さはもうたまりません。
スーパーで売っているモノとは似て非なる味!!
これが本物のリコッタだったのですね。
ペコリーノも熟成の異なる2種類出されて
朝からチーズ三昧。
でも、ふたりでこれ全部を食べきるのは
絶対に不可能です。
奥のコップの容器は自家製のヨーグルト。
このフレッシュ感も市販品では味わえません。 -
チーズをいっぱい食べて朝からお腹がいっぱい。
宿でのんびりとしたいところですが、
今日は行きたい場所がいくつもあるので
一息ついたらクルマに乗って出発します。
ラルデレッロという町を目指すのですが
そこはマッサ・マリッティマから、
くねくねと山道を20キロほど走った先。
地表に火山が口を開いているこの一帯は、
地熱発電所の巨大な煙突が
ニョキニョキと建つ不思議な場所です。 -
宿を出てから1時間半ほどで
ラルデレッロに到着しました。
町に入ってしばらく走ると、
目指していた教会を発見できました。
ジョヴァンニ・ミケルッチが設計した
司教区教会です。 -
建築を専攻しているわけではないので
くわしくは知らないのですが、
ジョヴァンニ・ミケルッチという人は
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅
などの設計に携わった、イタリア現代建築を
代表する有名な設計家だったようです。
打ちっぱなしのコンクリートを巧みに使った
多角形の造形に痺れさせられます。 -
教会内に一歩足を踏み入れると、
天から降り注ぐ光の量に圧倒されます。 -
教会の壁には、聖書のシーンが再現された
ステンドグラスがずらりと並んでいました。 -
来る時に通った山道をえっさえっさと引き返し、
マッサ・マリッティマまで帰ってきました。 -
ドゥオーモの前にやってきました。
ここの広場もドイツからの
お客さんでいっぱいですね。
ここまでの道のりが予想以上に時間が
かかり、すでに12時を回っています。
お隣の考古学博物館は見てみたかったが
昼休み前の入場は間に合いませんでした。 -
みなさんが歩いていくあとについて
長く急な坂を上っていくと、
目の前に大きなアーチと塔が現れました。
ここはロウソク立ての塔というらしいです。
中に入って上れるようです。
とうぜんここも上っておきましょう。 -
高いところは景色が良いですね。
さっきいたドゥオーモが下に見えます。
もう少し晴れていたら、丘陵地の先に
海がはっきりと見えそうです。
お昼になりましたが、朝ご飯をあまりにも多く
食べたので、それほどお腹が減っていません。
近くのCOOPで飲み物を買って、隣にあったバールで
パニーニを作ってもらい、塔の下の広場で
マレンマの景色を見ながら頂きました。 -
マッサ・マリッティマをサクッと見たあとは
再び大移動。
昨晩夕食を食べたモンテメラーノの隣町、
マンチアーノにやってきました。
14世紀に建てられたという城塞が、
今も現役で町の庁舎として使われています。
静かな町はまだお昼休みから目覚めていません。 -
丘の上に築かれたマンチアーノの町。
いたるところから広大なマレンマの
パノラマが見渡せます。 -
マンチアーノからまたクルマを走らせます。
丘陵地の中を20分ほど走ったでしょうか、
突然ピティリアーノの町が目に飛び込んできました。
切り立った岩山の上に広がる美しい景色を前に
あわてて道路脇にクルマを止めます。
しばらくこの圧巻な景色を眺めていました。 -
落ち着いたら町の探索に向かいます。
で、歩き始めてすぐに目に付いたのが、
こんな肉屋さんの看板です。
七三分けのおじさんがいい味出してます。 -
凝灰岩をくり抜いたワイン直売所では
エトルリア人が原始的なワイン作り。
こんなワインならぜひ飲んでみたい。 -
ピティリアーノの町中を歩いてみましょう。
途中にユダヤ人の居住区跡やシナゴーグがあるので
見学していくことにします。
ぶらぶらと町を一周したらジェラートタイム。
小さなバールで市販のジェラートを買ったら
町が見渡せるテラスでひと休みします。 -
谷から吹いてくる風が気持ちいい。
バールの冷蔵庫で売られている
チョコレートがコーティングされた
レモンアイスにはまっています。 -
ちょっとバタバタしてますが、
ピティリアーノを出発です。
凝灰岩で出来た尾根沿いにまっすぐ延びる道は
景色も最高でドライブを楽しくさせてくれます。
しばらく走るとソラーノの町に到着です。
正面に見える時計台のある建物の
ダムのような城壁が迫力満点ですけど。
あれはいったい何なのでしょうか?
だいぶ日が傾いてきたので、
町には入らず次へ進むことにします。 -
お隣の町、ソヴァーナにやってきました。
駐車場のチケットを購入しようとしていたら、
ちょうど帰ろうとしているドイツのカップルから
「まだ使えるからどうぞ」とチケットを貰いました。
残り時間をみたら明日の朝8時まで有効です。
ありがたいけど、あなた達ちょっと買い過ぎですよ。 -
ひなびたソヴァーナの町は
時間がゆっくりと流れています。
とても小さな町なんだけど
観光客は大勢来るらしく
お土産物屋やバールは多かった。 -
やっぱり寂れた町は和みますなあ。
いつまでもブラブラしていたいけど、
時間はもうすぐ夜7時。
明日まで使える駐車チケットを
誰かに引き継いでもらいたかったが、
そんなときに限って誰もこないのだ。 -
昨日に引き続きまたまたやって来ました
モンテメラーノ。
今日は宿で紹介されたもう1軒の
レストランに行ってみることにします。
オープンまで少し時間があるので
モンテメラーノの町を散歩しました。
クルマも通れない細い坂を登っていくと
そこには中世の姿をそのまま残す
静かな町並みがたたずんでいました。 -
時間になりましたのでレストランに向かいましょう。
今夜は城壁の外を通る街道沿いにある、
“チーズとワイン”という店です。
温泉で有名なサトゥルーニアもここからすぐ近く。
日本の温泉は好きですけど、イタリアに来てまで
温泉に入りたいとはまったく思いません……。 -
まだオープンしたばかりなので
とうぜん一番乗りです。
この周辺の名物であるアクアコッタと
豚肉のグリルを頂きましたが、
どれもこれも驚きの美味さ!!
あらためて田舎のレストランの
実力を思い知らされました。
気が付けばテーブルは満席。
なんと隣の方はアクアコッタをお代わりしています。
うん、分かりますよその気持ち。
観光地のレストランでは絶対に食べられませんよね。 -
大満足の夕食を終え宿に帰ってきました。
今日は午前中に行った教会が
思いのほか遠かったので
そのあとのスケージュールが忙しくなりました。
結局、プールにも入れませんでしたね。
明日からはもう少しのんびり回ることにしましょう。
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この旅行記へのコメント (1)
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- フルリーナさん 2010/02/08 21:59:16
- すばらしい!
- ピティリアーノ!
イタリアの憧れの山岳村のひとつです。
すばらしいところですね・・・。
私は、公共の交通機関しか使えないので・・。
こうした、田舎めぐりの旅はやはり車があるといいですよね。
うらやましいです。
ほんとにあまりにすばらしくてため息ばかりです。
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