2009/06 - 2009/06
84位(同エリア137件中)
サンルカさん
昨夜遅くに降り出した雨も
目を覚ましたときには上がっている様子。
窓の下に広がるぶどう畑の丘陵には
うっすらと霧が立ちこめ幻想的な世界を見せてくれます。
今日もここモンカルボのB&Bに泊まるので、
周辺をのんびりとドライブでもして回ります。
何をするかは来てから考えればいいやと、
な〜んにも下調べをしていません。
以前は意欲的に行っていたカンティーナ巡りも
最近はちょっと飽きてきたかも。
だって、どこで見せてもらっても
結局やってることは同じなんですからね。
そういえば、モンカルボのインフォメーションで
入手した資料を整理していると、
その中にアスティ周辺の見学可能な
お城を紹介している冊子がありました。
よしこれだ!!
今日は、お城でも見にいくことにしよう。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
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-
朝食まで少し時間があるので
B&Bの庭を散歩してみましょう。
ワインの産地はこの時期でも
朝方には霧が立ちこめるのですね。
しっとりとした空気が気持ち良いです。
この宿にはプールがあるのですが
今日はちょっと肌寒いので泳げません。
昨日買った水着の出番はいつでしょうか? -
ゆっくりと朝ご飯を食べ終えたので
そろそろ出発しましょう。
ここでも朝ご飯はシンプルですが、
地元産のハムや自家製のジャムを
がテーブルに並ぶのが嬉しいです。
それがまた美味しいのですよ。 -
丘陵を縫うようにつながっている道。
ほとんど他のクルマは走っていません。
この先の林の中に泊まっているB&Bがあります。 -
まず最初に、モンカルボのとなり町
グラッザーノ・バドーリアにやってきました。
町の一番高い城壁にまで登ってみましたが、
ここは本当に小さな村であることがわかります。
そして回りには何もありません。
写真を撮ったら次の町へ移動しましょう。 -
収穫が終わり次の種が蒔かれるのを
待っているモンフェラートの大地。
この地域で最も大きな町である
カザーレ・モンフェッラートに
行ってみることにしましょう。 -
カザーレ・モンフェッラートは
モンフェッラート地方最大の町というだけあった
近付くにつれクルマの量も増えてきます。
イタリアに来てから田舎しか巡っていませんでしたので
なんだかとても新鮮な感じがします。
とはいっても人口は3万6000人というから、
地方都市というにはあまりにも小さな町なのだけど。
道路標識に従って町の中心近くの駐車場に
クルマを止めて、早速町の探索に出かてみよう。 -
この町には大きなお城があります。
まずはそのお城に向かって歩いて行きましょう。
金曜日なのだからか、いつもなのかは分からないが、
人出があってとっても活気のある町です。
お城のある広場にまで来ましたが、
その手前にいくつものテントが張られていて
若者たちが何かを配っています。
近々おこなわれる選挙の宣伝ですね。
そういえば、テレビでも選挙の話題が多いです。
我々も彼らの一人に捕まりましたが
「旅行中です」といったら、
爽やかな笑顔を残して去っていきました。
その顔はテントに貼られたポスターと同じ。
あなたも立候補者のひとりだったのですね。 -
選挙活動のテントを抜けて
ピアッツァ・カステッロに到着。
その大きな広場いっぱいに朝市が出ていました。
人出の多さはこれもあったのですね。
食料品から衣料品まで様々なものが売られていますが
食べ物は別にして、ここで売られているものは
残念ながら品質の良いものはありません。
ブラブラ見て回ると時間がもったいないので、
さらりと横目で見ながらお城の入り口に……。
おっと、お城のオープンは土日だけみたい。 -
お城には入れませんでしたが、気を取り直して
作戦変更。町でも見に行きましょう。
またまた朝市の中を通っていくのだけど、
あたりから漂う美味しそうな匂いが気になります。
連日レストランでの食事は金銭的にも辛いので
まだちょっとお昼には早いけど
ここで何かを仕入れて食べることにします。
串刺しバーベキュー、イカフライ、ポテト、
それと町中のパン屋さんでパンと飲み物を購入。
公園のベンチでそれらを食べてから
ドルチェを求めてふたたびメインストリートへ。
青い店の飾り付けがとても美味しそうだったので
GROMのジェラートを食べることに。
店員の対応は良かったのですが、
味はやっぱり全国展開のチェーン店ですね。 -
6月13日は“YES WE DANCE”
ゲストはM20のロベルト・モリナーロです。
って、それは誰だ。
そうこうしている間に町は昼休みに。
結局、どこも見ないで終っちゃいました。
まあ、もともと観光する気はなかったですけど。 -
さあ次にどこへ行きましょう。
と、取り出したのが、
昨日手に入れた公開中お城の一覧ブック。
周辺の92のお城が紹介されています。
でも、ちゃんと中身を読んでいなかったのです。
それぞれのお城の公開日は年に数日で、
その日にちが記載されていたのです。
そうとは知らずに
近くのお城まで行ってしまいました。 -
カザーレ・モンフェッラートから
ポー川沿いに15キロほど西に走った
カミーノにあるお城。
村の細い道を登って城門の前まで来ましたが
その大きな鉄のトビラは固く閉じています。
まだ、昼休みが終ってないのだろうという
楽天的な考えで、近所で時間を潰すことにします。
お城の写真を撮っていないので
これは村にあるバールで貰った絵ハガキです。 -
村の入り口に“自然保護地区ポー川”の
看板があったのを思い出し行ってみることに。
その道はものの50メートルも走れば
鋪装が無くなりデコボコ道になります。
まあすぐ河原に着くだろうと考えていたが
どこまでいっても川は見えてきません。
道はどんどんと悪くなって行く一方です。
そんな道を2キロほど走ったでしょうか。
ついにはこれ以上進むことを
躊躇せざるおえない道になりました。
とつぜん脇から大きな鷲が飛び立っていきます。
クルマのエンジンを止めると、
木々が風になびく音と、鳥の声が聞こえるだけ。
本当に静かで気持ちの良い場所です。
時間も時間だし、ここで引き返すようにしましょう。 -
再度お城に戻ってみましたが
やっぱりトビラは閉じています。
麓のバールで上のお城の開門時間を聞いてみたら
「あそこは予約しないと見せてもらえないよ」
ここでやっと例の冊子に
公開日が記載されていることに気づきました。
あらら残念。カッフェを飲んで出発です。
今回のお城巡り作戦はどうもダメみたいですね。
「うちの料理はとっても美味しいから
またこんどおいでね」と見送ってくれます。
となりでレストランもやっているみたい。
もしチャンスがあったらまた来るね。
では次にアスティの町にでも行きましょうか。
その道すがらに通過した村では、
馬が建物の窓から顔を出して干し草を食べています。 -
アスティは町も歩いている人も
やっぱりみんなおしゃれですね。
町をぶらぶら歩いてちょこっとお買い物。
このあとアスティで一番品揃えが多いという
町外れのエノテカに立ち寄って
またまたルケを購入。
その次は宿に戻る途中のエッセルンガ。
ジュースとお菓子を購入します。
イタリアの郊外型スーパーマーケットは
端から端が見えないくらい巨大なんです。
買い物するにはちょっと大変ですけどね。 -
さて、今夜のご飯はどうしましょう?
教えてもらった近所のレストランも捨てがたいが、
せっかく眺めの良いベランダがあるので、
夕日を見ながら食べることにしましょう。
そうと決まれば、
モンカルボの町まで食料調達に行きましょう。
でもスーパーのお惣菜はナシですけどね。 -
モンカルボの町の入り口にあるピッツェリア。
ここで熱々ピッツァをお持ち帰りします。
注文をして表で待っていると
店の中からご主人が手招きをしています。
近寄っていくと、待っている間にワインでもどうだと
グラスに発泡ワインを注いでくれる。
「美味しいね」というと
「これは我が家で作っているワインだ、
俺の名前はマルコ」と、もう友達あつかい。
「こっちはもっと美味しいぞ」と
別のワインを注いでくれる。
「気に入ったら日本に送ってあげよう」
1本が5ユーロで送料が5ユーロ。6本以上なら
1本7ユーロでいいぞって話はどんどん展開する。
決して高い金額ではないけど、
本当に送ってくるかは5分5分だろう。
みんな悪い人じゃないんだけどね。
そうこうしているうちにピッツァが焼き上がり、
せっかくだからワインを1本買わせてもらった。
ピッツァが冷めないように、
宿までぶっ飛ばして帰りましょう。 -
日没にはどうにか間に合ったのだけど、
薄曇りのため夕日は見えませんね。
B&Bのベランダのテーブルに
ピッツァを並べて夕食のスタート。
さきほどのピッツェリアがある
モンカルボの町が遠くに見えています。
ナイフとフォークは下のキッチンから拝借して、
ピッツェリアの親父さんが作ったワインも
値段以上に普通に美味しいです。 -
モンフェッラートの丘に夕日が沈んでいきます。
部屋でご飯を食べるのって
本当に気楽で良いですね。
あとはお風呂に入って寝るだけ。
明日はここからもっと南下して
リグーリアの海岸の町まで行きます。
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