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昨日と同じくホテルの食堂で朝ご飯。<br />窓の外には雲ひとつなく青空が広がり、<br />朝からどんどんと気温が上がっていきます。<br />外のテーブルに移動して2杯目のカプチーノを飲みましょう。<br /><br />2泊を過ごしたアラッシオともお別れです。<br />リグリア海沿いを一気にトスカーナまで走ります。<br />昨日訪れたアルベンガの先で高速A10に乗ったのが10時すぎ。<br />ジェノバの町を抜け、昨日は嵐で大荒れだったという<br />チンクエテッレの近くを駆け抜けます。<br />雲が少し多くなってきましたが、今日の天気は大丈夫そうです。<br /><br />カッラーラの手前に差し掛かったところで、<br />時計は11時30分を指しています。<br />そういえばこの近くにラルドを生産している村があったはず。<br />よし、お昼ご飯はそこで食べることにしましょう。<br /><br />10年ほど前に、ふと立ち寄った田舎町の食堂で<br />この不思議な白い食べ物に出会ったのですが、<br />そのあまりの美味しさに「コレは何?」と聞いて<br />初めてラルドの存在を知ったのです。<br /><br />その後、ラルドの中でも最高品質のモノが<br />トスカーナ州のコロンナータで手作りされていると知り、<br />また、世の中で提供されるほとんどのラルドが<br />コロンナータ産と謳いながらも、<br />他の産地で作られる偽物であることも聞いていました。<br />いつかは正真正銘の本物のラルドが食べたいという<br />10年越しの念願がついに叶いました。<br /><br />食後はふたたび高速に乗って一気に南下。<br />今日はトスカーナ州の最南端にある<br />マレンマ地方のアグリツーリズモに泊まります。

イタリア北半分ぐるっと旅 6日目

4いいね!

2009/06 - 2009/06

749位(同エリア927件中)

サンルカ

サンルカさん

昨日と同じくホテルの食堂で朝ご飯。
窓の外には雲ひとつなく青空が広がり、
朝からどんどんと気温が上がっていきます。
外のテーブルに移動して2杯目のカプチーノを飲みましょう。

2泊を過ごしたアラッシオともお別れです。
リグリア海沿いを一気にトスカーナまで走ります。
昨日訪れたアルベンガの先で高速A10に乗ったのが10時すぎ。
ジェノバの町を抜け、昨日は嵐で大荒れだったという
チンクエテッレの近くを駆け抜けます。
雲が少し多くなってきましたが、今日の天気は大丈夫そうです。

カッラーラの手前に差し掛かったところで、
時計は11時30分を指しています。
そういえばこの近くにラルドを生産している村があったはず。
よし、お昼ご飯はそこで食べることにしましょう。

10年ほど前に、ふと立ち寄った田舎町の食堂で
この不思議な白い食べ物に出会ったのですが、
そのあまりの美味しさに「コレは何?」と聞いて
初めてラルドの存在を知ったのです。

その後、ラルドの中でも最高品質のモノが
トスカーナ州のコロンナータで手作りされていると知り、
また、世の中で提供されるほとんどのラルドが
コロンナータ産と謳いながらも、
他の産地で作られる偽物であることも聞いていました。
いつかは正真正銘の本物のラルドが食べたいという
10年越しの念願がついに叶いました。

食後はふたたび高速に乗って一気に南下。
今日はトスカーナ州の最南端にある
マレンマ地方のアグリツーリズモに泊まります。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー
  • カッラーラの出口で高速道路を降りると、<br />“Cave di Marmo”(大理石採石所)の<br />標識に従ってクルマを進めます。<br /><br />分岐点ごとに案内標識が出ていますので、<br />地図が無くても大丈夫。<br />真っ白な山の麓にやってきました。<br /><br />いつも高速道路から眺めるだけで通り過ぎていた、<br />この大理石の雪山に来れただけで感無量です。

    カッラーラの出口で高速道路を降りると、
    “Cave di Marmo”(大理石採石所)の
    標識に従ってクルマを進めます。

    分岐点ごとに案内標識が出ていますので、
    地図が無くても大丈夫。
    真っ白な山の麓にやってきました。

    いつも高速道路から眺めるだけで通り過ぎていた、
    この大理石の雪山に来れただけで感無量です。

  • カッラーラの町中を抜けて<br />山道を登っていきます。<br /><br />道路の脇ではガラガラと大きな音をたて<br />砕石作業がおこなわれています。

    カッラーラの町中を抜けて
    山道を登っていきます。

    道路の脇ではガラガラと大きな音をたて
    砕石作業がおこなわれています。

  • 大理石の岩肌がむき出しになった<br />マッジョーレ山が間近に見えます。<br /><br />1396メートルの山頂は雲に覆われています。<br />だいぶ高いところまで登ってきました。

    大理石の岩肌がむき出しになった
    マッジョーレ山が間近に見えます。

    1396メートルの山頂は雲に覆われています。
    だいぶ高いところまで登ってきました。

  • 高速を降りてから30分ほどで<br />コロンナータの村に到着です。<br /><br />広場の小さな駐車場は我々のクルマを<br />止めたところで満杯になりました。<br /><br />では早速、村の散策に出掛けましょう。

    高速を降りてから30分ほどで
    コロンナータの村に到着です。

    広場の小さな駐車場は我々のクルマを
    止めたところで満杯になりました。

    では早速、村の散策に出掛けましょう。

  • 広場から小道を登ると教会があります。<br /><br />教会前の広場は、なんと全体が贅沢にも<br />真っ白な大理石で作られています。

    広場から小道を登ると教会があります。

    教会前の広場は、なんと全体が贅沢にも
    真っ白な大理石で作られています。

  • 3分も歩けば村は終わり、<br />本当に小さな村です。<br /><br />塔の写真でも撮っておきましょう。

    3分も歩けば村は終わり、
    本当に小さな村です。

    塔の写真でも撮っておきましょう。

  • 小さな村ですが食料品店だけはいっぱいあります。<br />ラルドを扱う店をラルデリアと呼ぶのですね。<br /><br />採石場の洞窟ツアーをやっているそうですが<br />先を急ぐので今回は参加できません。

    小さな村ですが食料品店だけはいっぱいあります。
    ラルドを扱う店をラルデリアと呼ぶのですね。

    採石場の洞窟ツアーをやっているそうですが
    先を急ぐので今回は参加できません。

  • これがコロンナータのラルド。<br />赤いタグが産地保証の印です。

    これがコロンナータのラルド。
    赤いタグが産地保証の印です。

  • 広場に面したレストランで昼食にしましょう。<br /><br />ここは下の階がバール形式で<br />上がレストランになっているようです。

    広場に面したレストランで昼食にしましょう。

    ここは下の階がバール形式で
    上がレストランになっているようです。

  • とうぜんラルドづくしで注文します。<br /><br />アンティパストの盛り合わせは<br />真ん中の白い固まりがラルドです。<br /><br />奥がクレーマ・ディラルドのブルスケット。<br />温められたパンの熱でラルドがトロっと融けて、<br />甘さが口の中に広がります。<br />この食感はもう最高!!<br /><br />このあと薄切り子牛肉とラルドを巻いて<br />焼いたものを頂きました。

    とうぜんラルドづくしで注文します。

    アンティパストの盛り合わせは
    真ん中の白い固まりがラルドです。

    奥がクレーマ・ディラルドのブルスケット。
    温められたパンの熱でラルドがトロっと融けて、
    甘さが口の中に広がります。
    この食感はもう最高!!

    このあと薄切り子牛肉とラルドを巻いて
    焼いたものを頂きました。

  • レストランの下はバールの他に<br />食料品店になっています。<br /><br />カウンターの上には真空パックされた<br />ラルドが積まれています。

    レストランの下はバールの他に
    食料品店になっています。

    カウンターの上には真空パックされた
    ラルドが積まれています。

  • おみやげのラルドを買ったら先を急ぎましょう。<br />カッラーラを抜けて高速に乗りふたたび南へ。<br />快調に高速を飛ばし、マレンマはもうすぐです。<br /><br />道は高速道路から一般道に変わっています。<br />ボルゲリへの標識を見つけたので<br />ちょっと寄り道をしましょう。<br /><br />糸杉が連なるまっすぐな道を進むと、<br />道路脇にクルマが溢れるポイントを発見。<br />とうぜん止まって探索です。<br /><br />確認するとここはサングイドという場所で、<br />あの有名なサッシカイヤを作っているところ。<br />最高級ワインを飲むガラでもないので、<br />建物の写真だけ撮って退散です。<br /><br />それと、人が大勢集まっていたのは<br />奥の幼稚園でお祭りをやっていたからでした。

    おみやげのラルドを買ったら先を急ぎましょう。
    カッラーラを抜けて高速に乗りふたたび南へ。
    快調に高速を飛ばし、マレンマはもうすぐです。

    道は高速道路から一般道に変わっています。
    ボルゲリへの標識を見つけたので
    ちょっと寄り道をしましょう。

    糸杉が連なるまっすぐな道を進むと、
    道路脇にクルマが溢れるポイントを発見。
    とうぜん止まって探索です。

    確認するとここはサングイドという場所で、
    あの有名なサッシカイヤを作っているところ。
    最高級ワインを飲むガラでもないので、
    建物の写真だけ撮って退散です。

    それと、人が大勢集まっていたのは
    奥の幼稚園でお祭りをやっていたからでした。

  • 5キロも続く1本道を進むと<br />ボルゲリの町の入り口に到着です。<br /><br />静かな田舎の村を想像していましたが<br />このお城の門を一歩入ってビックリ。<br /><br />狭い村の広場には大勢のドイツ人観光客が。

    5キロも続く1本道を進むと
    ボルゲリの町の入り口に到着です。

    静かな田舎の村を想像していましたが
    このお城の門を一歩入ってビックリ。

    狭い村の広場には大勢のドイツ人観光客が。

  • ぐるっと村をひと回り。<br />お土産物屋さんを覗いたけれど<br />触手が動かされるモノには遭遇出来ず。<br /><br />記念? にワインの試飲を1杯頂いて、<br />ボルゲリを早々に出発します。<br />

    ぐるっと村をひと回り。
    お土産物屋さんを覗いたけれど
    触手が動かされるモノには遭遇出来ず。

    記念? にワインの試飲を1杯頂いて、
    ボルゲリを早々に出発します。

  • このあたりはエトルスキのワイン街道というらしい。<br /><br />ぶどう畑のあいだを抜け次に向かったのは、<br />海に突き出た半島にそびえる遺跡の町ポプロニア。<br /><br />海水浴場を右手に見ながらクルマを進めます。<br />道路には延々と海水浴客のクルマが止まっています。<br /><br />時間はもうすぐ5時30分というところで、<br />ようやくポプロニアに到着です。

    このあたりはエトルスキのワイン街道というらしい。

    ぶどう畑のあいだを抜け次に向かったのは、
    海に突き出た半島にそびえる遺跡の町ポプロニア。

    海水浴場を右手に見ながらクルマを進めます。
    道路には延々と海水浴客のクルマが止まっています。

    時間はもうすぐ5時30分というところで、
    ようやくポプロニアに到着です。

  • 城塞の中央にある塔は入場可能です。<br /><br />早速、登ってみましょう。<br />入場料はひとり2ユーロ。<br /><br />塔のてっぺんからは真っ青な海が広がり、<br />頬を撫でるひなびた空気感がとっても気持ちいい。<br /><br />夕刻の光がうら寂しさを映し出していますが、<br />寂れ感に包まれノスタルジーな世界に浸ります。<br /><br />遠回りをしてここまでやってきましたが<br />来て良かったと本当に思える場所です。

    城塞の中央にある塔は入場可能です。

    早速、登ってみましょう。
    入場料はひとり2ユーロ。

    塔のてっぺんからは真っ青な海が広がり、
    頬を撫でるひなびた空気感がとっても気持ちいい。

    夕刻の光がうら寂しさを映し出していますが、
    寂れ感に包まれノスタルジーな世界に浸ります。

    遠回りをしてここまでやってきましたが
    来て良かったと本当に思える場所です。

  • 海の反対側にはエトルリアの遺跡が見えます。<br /><br />楽しみにしていたのに残念ながら<br />月曜日は休みとのことでした。

    海の反対側にはエトルリアの遺跡が見えます。

    楽しみにしていたのに残念ながら
    月曜日は休みとのことでした。

  • 村というにも小さすぎるポプロニアの集落。<br /><br />50メートルほどのメインストリートだが<br />その両側には土産物屋が並んでいます。

    村というにも小さすぎるポプロニアの集落。

    50メートルほどのメインストリートだが
    その両側には土産物屋が並んでいます。

  • エトルスキの出土品を模したフィギア類。<br /><br />かなり欲しかったのだけど、<br />値段もそれなりに高いので我慢します。<br /><br />まあこういうものは、家に持ち帰ってからの<br />扱いに困ることが目に見えているけど……。

    エトルスキの出土品を模したフィギア類。

    かなり欲しかったのだけど、
    値段もそれなりに高いので我慢します。

    まあこういうものは、家に持ち帰ってからの
    扱いに困ることが目に見えているけど……。

  • ポプロニアから宿に向かう途中で立ち寄った<br />ガソリンスタンドの脇にあったバール。<br /><br />この寂れ具合もたまりません。<br />時間があったらあのぶどう棚の下でのんびりしたい。

    ポプロニアから宿に向かう途中で立ち寄った
    ガソリンスタンドの脇にあったバール。

    この寂れ具合もたまりません。
    時間があったらあのぶどう棚の下でのんびりしたい。

  • 目指すアグリツーリズモには<br />グロッセートからスカンサーノを越えて進みます。<br /><br />標識に従いスカンサーノまでは順調に<br />やってきたのですが、進むべき先の<br />町の中心広場が工事中で通行止めです。<br /><br />近くの男性に行き方を聞いてみると、<br />自信満々に指を差してくれました。<br /><br />でも、その先には通行止めの看板が!!<br />だから聞いているのですけど……。<br />本人も苦笑いです。<br /><br />どうも来た道を数キロ戻ると別の道があるらしい。<br />時間はすでに7時をまわっています。<br />日もだいぶ傾いてきました。

    目指すアグリツーリズモには
    グロッセートからスカンサーノを越えて進みます。

    標識に従いスカンサーノまでは順調に
    やってきたのですが、進むべき先の
    町の中心広場が工事中で通行止めです。

    近くの男性に行き方を聞いてみると、
    自信満々に指を差してくれました。

    でも、その先には通行止めの看板が!!
    だから聞いているのですけど……。
    本人も苦笑いです。

    どうも来た道を数キロ戻ると別の道があるらしい。
    時間はすでに7時をまわっています。
    日もだいぶ傾いてきました。

  • 遠回りになりましたが、どうにか日が<br />沈む前に宿に到着することができました。<br /><br />出迎えてくれたオーナーの女性から<br />「こんにちは」の第一声が。<br /><br />我々のために日本語を覚えたのだって。<br />あとは「ありがとう、さようなら、どうぞ」<br />「遅くなってすいません」といっても<br />「ぜんぜん気にしなくて良いよ」って<br />とても優しそうなオーナーです。<br /><br />近所のご飯がおいしいレストランを教えてもらい<br />荷物を部屋に置いたらすぐに出発しましょう。<br /><br />部屋の前には気持ち良さそうなプールがありました。

    遠回りになりましたが、どうにか日が
    沈む前に宿に到着することができました。

    出迎えてくれたオーナーの女性から
    「こんにちは」の第一声が。

    我々のために日本語を覚えたのだって。
    あとは「ありがとう、さようなら、どうぞ」
    「遅くなってすいません」といっても
    「ぜんぜん気にしなくて良いよ」って
    とても優しそうなオーナーです。

    近所のご飯がおいしいレストランを教えてもらい
    荷物を部屋に置いたらすぐに出発しましょう。

    部屋の前には気持ち良さそうなプールがありました。

  • 夕焼け色に染まるマレンマの丘陵を走り、<br />アグリから一番近い町である<br />モンテメラーノに向かいます。

    夕焼け色に染まるマレンマの丘陵を走り、
    アグリから一番近い町である
    モンテメラーノに向かいます。

  • 本当になんにもないモンテメラーノの町を<br />有名にしているのは、町中にある<br />ミシュラン2つ星のレストラン。<br /><br />話の種に見にいきましたが、<br />本当にここが世界的に有名な店?<br />というような場所にありました。<br /><br />コースでひとり100ユーロから(ワイン別)<br />なんて料理は財布とカラダが受け付けませんので、<br />紹介してもらった町の入り口にあるレストランへ。<br />それにしてもここは、町の規模からして<br />レストランの数が半端じゃなく多いのです。<br /><br />食事の写真は相変わらず撮っていませんが<br />これがまたビックリする美味しさ。<br />侮りがたしモンテメラーノです。

    本当になんにもないモンテメラーノの町を
    有名にしているのは、町中にある
    ミシュラン2つ星のレストラン。

    話の種に見にいきましたが、
    本当にここが世界的に有名な店?
    というような場所にありました。

    コースでひとり100ユーロから(ワイン別)
    なんて料理は財布とカラダが受け付けませんので、
    紹介してもらった町の入り口にあるレストランへ。
    それにしてもここは、町の規模からして
    レストランの数が半端じゃなく多いのです。

    食事の写真は相変わらず撮っていませんが
    これがまたビックリする美味しさ。
    侮りがたしモンテメラーノです。

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