2009/06 - 2009/06
173位(同エリア205件中)
サンルカさん
今日も雲ひとつない快晴。
窓から爽やかな朝日が差し込んできます。
部屋の前にきれいな芝生の庭があるのですが、
ここにテーブルとイスを持ち出してボ〜と過ごす。
そんな何気ない瞬間が最高の贅沢に感じられます。
朝食は建物の反対側。母屋の玄関横にある
お客さん専用のダイニングルームで頂きます。
8時を少し回ったのでそろそろ朝食に向いましょう。
ダイニングルームからはとても美味しそうな匂いがしてきます。
とびっきりの笑顔で出迎えられテーブルに案内されますが、
隣に並べられた朝ご飯の数々が凄いのなんのって……。
我々の登場に合わせて、まだまだ料理が出てきます。
それをひとつずつ説明してくれるのです。
今日も宿泊しているのは我々だけだと思うのですが、
いくらなんでもこれだけの量は食べられませんよ。
たしか宿泊代はひとり30ユーロのはずですよね。
こんなに贅沢をさせてもらって大丈夫なのですか。
またまた朝からかなりの量を食べました。
今日もお昼ご飯が食べられそうにありません。
満腹のお腹を抱えてラヴェンナの町へ向けて出発です。
今回の旅で初めての観光らしい観光が出来そうです。
今日はまるまるラヴェンナの町で……、
といかないのが我々の旅!!
夕方からはまたまた不思議なツアーに参加してきます。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
-
ドライフラワーが置かれた気持ちの良い空間は
我々の部屋専用の玄関です。
建物全体が落ち着いた雰囲気で
センス良く飾られていました。 -
朝食ルームに行ってビックリ。
大きなテーブルの上には豪華な
たくさんの食べ物が並べられています。
それらをひとつずつ説明してくれるのですが、
どれもが宿周辺の地域限定のものだったり
エミリア・ロマーニャ州の名産品ばかり。
地域の美味しいものを食べて帰って欲しいという
やさしい心配りが感じられます。
そしてそれがどれも、とっても美味しいのです。
手前左のやわらかいフレッシュチーズは、
ラヴェンナ周辺でのみ作られている
スクアクエローネSquaqueroneというチーズ。
その左は宿周辺のいくつかの村でしか作っていない、
イチジクを3日間煮込む伝統のジャムだそうで、
とうぜんお母さんの手作りです。
このジャムとチーズを熱々のピアディーナに挟んで
食べるのがラヴェンナ流なのだそうです。 -
説明はまだまだ続きます。
「この生ハムはパルマ産で、
こっちがボローニャのモルタデッラ」
ひとくちで安いCOOPの品ではないと分かる、
もったいないほど高級なハムが用意されています。
「このケーキはぜんぶ私のマンマの手作り、
でも、奥のクッキーはムリーノ・ビアンコ製よ」
これはイタリアンジョーク?
ここはやっぱり笑うところだったのでしょうね。
まあ、ムリーノ・ビアンコの工場もパルマだし……。
我々がテーブルに着いたら
焼き立て熱々のピアディーナに、
目玉焼きやソーセージなどが次々と用意されます。
こんなに贅沢な朝食は初めてです。
だってひとり30ユーロのB&Bですよ。
他にお客さんは居なさそうなのに、
こんなにいっぱい、どうすればいいの〜。 -
朝食をたっぷり食べたあとはラヴェンナへ。
ちょうどこの時期、周辺は桃の収穫の真っ最中で、
すぐ隣の畑でも朝から収穫作業が行われていました。 -
宿の人たちも収穫作業に忙しいのかな?
と思っていたのですけど、
聞いたら畑は持っていないのだそうです。
よく考えてみたら、ここはB&B。
農業が本業ならアグリツーリズモになりますものね。 -
「ラヴェンナに行くのならここの駐車場が良いよ」
と教えられた、サン・ヴィターレ聖堂の裏手に
クルマを止めて町の散策に出発します。
宿の娘さんは本当に周辺のことを良く知っていて。
質問したらすぐに資料を用意して教えてくれます。 -
まずはブラブラと町歩き。
雰囲気の良いショップが並ぶ
カヴール通りで軽くお買い物をします。
ラヴェンナは、整備された観光地でありながら
目立つ場所にお土産物屋さんがないのが好印象。
おしゃれなカフェやレストランが並んでいても、
そのとなりで変な柄のTシャツやヌンチャクが
売られていたらガッカリしますものね。 -
太陽が真上となり日なたが苦痛になってきました。
そろそろ教会にでも入りましょうか。
人気のサン・ヴィターレ聖堂を見学します。
入り口で入場券を買おうとしたのですが、
何たることか、いくつかの観光ポイントとの
抱き合わせでしか売ってくれないのです。
一昔前の不人気ゲームソフトと同じ商法……?
そんなにいくつも回るつもりはなかったのですが、
しかたなく4ヶ所がセットになったチケットを
10.50ユーロで購入しました。
ということで聖堂内に入りましたが、
やっぱり世界中から人が集まる本物は凄いですね。
床だって一面がモザイクで作られています。 -
正面に目を向けると、そこには息をのむ光景が!!
壁から天井まで金ピカに輝いているではないですか。
なんだか良く分からないが言葉がありません。
色は鮮やかだし、描写は細かいし、
これが1500年も前に作られただなんて……。
モザイクがこんなに凄いものだと初めて知りました。 -
それにしてもこれを作るのは大変だったでしょうね。
建物の外観には極力お金を掛けないで
内面にとことん注ぎ込んだのでしょうか。
たぶんこの時代のラヴェンナには
とてつもない財力があったのですね。 -
感動のあまり、
聖堂内でかなりの時間を過ごしました。
その間に気が付いたのですが、
見学を終えた人々はみんな、
聖堂左手の出口から外に出て行きます。
我々もそれに習って同じ出口から外へ。
すると中庭の先に小さな建物があり
そこにみんなが出入りをしています。
その建物はガッラ・プラチーディアというようで、
先ほど買ったキップで入れます。
こちらは内部も小さいのですが
それこそ壁全体にモザイクが。
青の壁紙のような模様もとうぜんモザイクです。 -
聖堂をあとに街中に戻ってきましたが
1時を過ぎた街はひっそりと静まり返っています。
予定ではさっきの建物で終了のはずだったのですが、
抱き合わせのキップを買わされています。
なんだか勿体ないので、もうひとつ見ることに。
で、ネオニアーノ礼拝堂という場所に行きました。
たしかにここもキレイなのですが、
先にアレを見たあとでは感動も薄らぐってものです。
時間はもうすぐ2時。
次の予定の前に一度B&Bに戻ります。 -
ラヴェンナから20キロほど南に下がった
海沿いの町チェルヴィアにやってきました。
夏は海水浴客でにぎわうこの街の名産は塩。
北イタリアでは唯一ここだけで
天日干しによる製塩が行われているのです。
そのチェルヴィアの塩を作る広大な塩田が
町外れ一帯に広がっています。
ここで塩作り見学ツアーに参加する予定です。
ということで集合時間の1時間前に現地に
到着したのですが、ここでデジカメのメモリ容量が
いっぱいになっていることが判明。
どこかで調達しなくてはいけません。
近所にショッピングセンターがないかと聞いたところ
リミニの方にあると教えてくれます。
ここからなら20分だということです。
彼らの話を信じるなら行って帰ってこられそう。
メディアカードを求めてSS16号をぶっ飛ばします。
おかげで10分少々でショッピングセンターに到着
できましたが、そこがまた驚くほど巨大な敷地で、
大きな建物が何棟も点在しています。
どこに行けば買えるのかがさっぱり分かりません。
とりあえず目の前にあったカストラマ(ホームセンター)に入って、案内所の方に聞いてみたのですが、
「たぶんメディアワールドで売っているのでは?」
というお答え。でも、そのメディアワールドが
いったいどこにあるのかが分かりません。
巨大な駐車場をぐるぐる回り、やっと発見。
これまた巨大な店内を早足で歩きまわって、
なんとか探しているものが買えました。
大急ぎでチェルヴィアへ……。集合時間の5分前に
どうにか帰ってくることができました。 -
このツアーの目玉は
ボートに乗って塩田を巡るというもの。
さっそくボートに乗り込むのかと思いきや、
まず最初は教室でお勉強です。
お兄さんが塩田について熱く語ります。
まあ、基本的に何を言っているのか
さっぱり分からないのですが、ここは我慢。
難しいお話しに飽きたイタリアの子供たちは
教室の外へ強制or自主退室です。
でもさっきから話がだんだん違う方向へ。
塩田に住む野生の鳥の説明が続いています。
へ〜、ここにはフラミンゴが住んでいるんだ。
ここのフラミンゴの特徴は羽根がピンク色だと
説明している気がしますが、フラミンゴって
もともとピンク色だったと思いますが……。 -
ようやく座学が終了してボートへ移動。
全員に双眼鏡が手渡されボートに乗り込みます。
塩田の外周を静かに進む電動ボートの上でも、
団長の熱い説明は続きます。
何かがおかしいと思えてきたのはこの頃です。 -
5分ほどでボートは止められました。
ここからは土手の道を歩いて進むようです。
でも、周辺からは塩を作っている様子が伺えません。
そういえば手に双眼鏡!?
やっぱり、なにかが変ですぞ……。 -
ここでようやく状況が把握できました。
我々が参加したのは塩田ツアーではなく、
自然観察ツアーだったのです。
直前のバタバタで参加コースを間違えたのか?
今となっては謎のまま……。
目の前の塩田には野生の鳥がコロニアルを作り、
それを双眼鏡で覗きながら参加者たちは大はしゃぎ。
遠くにはフラミンゴの群れも見えています。
そういえばポー川河口の一帯は、水鳥の楽園として
国に保護されていると聞いたことがあります。 -
目の前には広大な塩田が広がっています。
海水を蒸発させ塩分濃度が高くなると
隣の水槽へ移されていくとのことで、
ここはまだ製塩行程の初期段階の池です。 -
とつぜん団長が水辺に生える草をちぎり
全員に食べてみてと差し出します。 -
水辺に生える不思議な草は
サクサクとした食感でしょっぱいです。
サラダに最適なんて言ってましたが、
知らずに食卓に並べられたら
美味しく食べるかもしれません。
名前をなんて言うかは知りませんが、
日本のデパートでも売っているようです。 -
説明看板のイラストが可愛かった。
これで2時間あまりのツアーは終了です。
ボートに乗ってもとの場所に引き返します。
どこで間違えたか塩は見れなかったけど、
旅のハプニングはやっぱり楽しいです。
“甘い塩”と呼ばれるチェルヴィア名産の塩を
お土産に買って、団長たちに挨拶をして帰ります。 -
とはいっても、何かが引っかかる。
本当の塩田を自主見学してみます。
周辺をすこし散歩したのですが
これは魚かなにかを獲る道具でしょうか? -
遠くに塩の山が見えます。
チェルヴィアの塩は、機械に頼らず
職人たちの手仕事で作られているとのこと。
この旨味のある塩は、生ハムの最高峰といわれる
クラテッロやパルミジャーノ・レッジャーノ作りにも
欠かせないのだそうです。 -
海水がピンク色を帯びている場所がありました。
この水の上で生活をしているから
ここのフラミンゴがピンク色になる、
と言っていたような違うような……。 -
もうすぐ塩田に日が沈みます。
手前に見えているのは塩を運ぶトロッコです。 -
さあ夜ご飯の時間がやってきました。
でもここで何を血迷ったか、
チェルヴィアとは宿を挟んだ反対にある
バーニャカヴァッロに向けてクルマを走らせました。
チェルヴィアから40キロほど離れています。
延々とクルマを走らせ、
バーニャカヴァッロの手前にあった
お客さんで溢れるピッツェリアに入ります。 -
店の外まで大きな音楽が聞こえていましたが、
中では女性歌手による生演奏が行われています。
すでに店内はお祭り状態!!
田舎のピッツェリアって本当に面白いですね。
イタリアでピッツァを食べるなら、
都市部よりも絶対に町外れの住宅街にある
ピッツェリアに行くべきですよ。
毎度イタリアンパワー全開のカルチャーシーンを
垣間見させてもらっています。 -
B&Bがある村まで戻ってきた時点で
時間はすでに11時を回っています。
ところが村のバールには大勢の人々が集まり
音楽に合わせて踊っています。
いったいこの人たちは……。
今夜はここでもお祭りが開かれていたらしく、
ダンスのコンテストをやっていたようです。 -
B&Bの娘さん曰く
「イタリア各地で食べてきたジェラートの中で
一番美味しかったのがココ!!」
と、カンパニリズモ精神満開の情報を頂いたが、
あの朝ご飯の美味しさから味覚は間違いはないと信じ
食後のドルチェはここで食べることにしました。 -
もう12時も近いというのに
みんなジェラートを買って食べています。
並んで食べてみましたが、新鮮な食材を使った
自家製ジェラートはやっぱり美味しかったです。
常々こういうお店を探していました。
次回からラヴェンナ近郊に来るときは、
必ずこのB&Bに泊まることが決定です。
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