2006/10/11 - 2006/11/20
535位(同エリア1330件中)
kojikojiさん
- kojikojiさんTOP
- 旅行記1763冊
- クチコミ1205件
- Q&A回答73件
- 3,465,143アクセス
- フォロワー169人
2000年に初めて上海を旅して、その後北京と江南を何度か旅していました。そして次に計画した旅は、ANAの特典航空券で広州に入り、沙面の租界時代の建物を利用したホテルに滞在し、広州三大名店で食事を楽しむこと、桂林の漓江下りと陽朔に数日滞在してサイクリングを楽しむという2週間弱の旅程でした。初めて現地旅行社に手配もお願いした旅で、桂林にある天元旅行社を利用しました。以降中国各所の旅行では無理なお願いもしていますが、良く対応してくれます。日本を含めた他の国とは比べ物にならない細かい気配りがあります。こんな所にも日本と中国の差が無くなってきていると感じました。
旅している本人達はいい加減なもので、最終日の陽朔ではマッサージに夢中になって、広州行きの最終夜行バスには乗り遅れ、現地旅行社の担当の方と陽朔のホテルのスタッフに助けてもらって夜中に桂林までタクシーを飛ばしたりとメチャクチャな事をしてしまいました。まずは広州に到着して、食べ歩きと翌日の陳氏書院までの旅行記です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回はANAの特典航空券を利用して午前便で広州白雲国際空港に入るところから旅が始まります。真新しい空港が印象的でしたが、この後の雲南省の旅や貴州省の旅で何度も通う事になろうとは考えもしませんでした。空港からは空港快線1号のバスで民航集票所まで出ました。場所は広州火車站のほど近くでしたが、駅前広場のガランとした風景に驚きました。
-
旧正月などの帰省時期には溢れた人で埋め尽くされるのをニュースで見たことがあった場所だったからです。また昔見た雑誌に「盲流」というタイトルで、行く当てもない出稼ぎ労働者が駅前に溢れかえっている写真がありました。それからの中国の発展は目覚ましいものがあります。この頃投資を考えておけばよかったと思います。
-
中国のタクシーは安全で安いので駅前から沙面のヴィクトリーホテルまで移動しました。早朝からの移動だったので部屋で一休みしましたが、お昼過ぎでチェックインできたのもラッキーでした。少し昼寝して夕方から散歩と夕食に出かけました。勝利賓館(ヴィクトリーホテル)は沙面(租界)の全盛期の頃のクラシックなホテルです。
-
沙面はイギリスとフランスの租界があった場所で、ホテルは1895年に建てられたそうです。かつてのイギリス租界とフランス租界の境界辺りに位置します。
1993年に改修されて綺麗になったとのことですが、昔の面影が色濃く残っています。
沙面に残る租界時代の建物群はうっそうとした街路樹に南国も感じますが、夜景を見ている分には中国とは思えません。 -
結婚写真を扱う写真館やオシャレな喫茶店になっている建物も多いようです。
-
上海の外灘のバンドの建物群とはまた違った風情を感じます。イギリスは南京条約によって広州を開港させたものの、反英運動に妨げられたため居留地の建設が出来ないでいました。アロー戦争の終結後にようやくそれを実現するため、天津条約締結の翌年の1859年に、英仏両国は川砂の堆積地であったこの場所に巨額の経費を投じて埋立て工事を始め、翌年租界設定に関する協定の締結を経て1862年に竣工して、以来ここを「沙面」と呼びます。
-
往時には日本からも三井物産や王子製紙、横浜正金銀行や日本郵船に大阪郵船などが進出していました。
-
今はただ美しい建物が軒を連ねているだけです。日中は観光客の姿も多いですが、夜になるとその姿は全くと言っていいほど無くなります。
-
勝利賓館(ヴィクトリーホテル)も夜になるとイルミネーションで浮かびあがります。昼間の景色とは全く違うので驚きです。何度も中国を旅しているとあまり気にならなくなるのが不思議です。街の中心までぶらぶら歩いて晩ご飯を食べることにしました。
-
上下九路の「蓮香楼」という飲茶で有名な店です。1889年広州城の西側の一角にお菓子屋さんとしてオープン。これが蓮香楼の前身です。当時の西関はとても栄えていたため富裕層が多く、店も繁盛して多くの客に支持されて、香港の九龍へ支店を出すほどになります。仲秋の時期でもあり月餅がたくさん売られていました。
-
「陶陶居」も有名店で、清朝光緒年間の1880年創業の飲茶(早茶)のお店です。
昔は「葡萄居」という店名でしたが、1927年からは「陶陶居」と変わりました。 -
色々な名店がありますが、今回は広州三大名店と言われる「北園酒家」、「広州酒家」、「半渓酒家」に行こうと決めていました。茘湾湖公園の入り口まで歩きました。
-
沙面からよく歩いたと思います。まあ初めての広州で町も面白かったのですが。この日の晩は「半渓酒家」で夕食にしました。いきなり格式の高そうな店なのでビックリしました。
-
歩き疲れたので地ビールをいただきながら古法焼鴨をつまみます。
-
この店には特級点心師がいて細工物の餃子などが食べられると聞いていましたが確かに良く出来ています。来る前にテレビで見た他の種類の点心はコースになっているようで、普通に注文できる動物点心はこれだけだったと思います。
-
シンプルな料理の方が美味しいです。妻と二人寡黙になっていただきました。
-
三大名店と言っても特殊な料理を注文しなければ、日本で普通に中華料理店で食事するのと変わらない料金なのが嬉しいです。
-
窓ガラスの青い部分は北京ガラスと呼ばれる切子ガラスです。この店の創業は1947年だそうですが、文革時代にはベニヤで挟んで隠したそうです。
-
そんな歴史については「旅名人ブックス・広州」や「中国茶と茶館の旅(とんぼの本)」に詳しく紹介されていました。
-
食事の後はお店の中を少し見せていただきました。この時は空いていたので部屋のいくつかは電気が消えていました。
-
今度は地元の人に「嘆早茶」と呼ばれる飲茶の時間に訪れてみたいです。
-
食事の後も結局沙面までぶらぶら歩いて戻ってきました。初日からちょっと飛ばしすぎな旅です。
-
翌朝は妻を置いて早朝の沙面を散歩しました。街の中にはたくさんのブロンズ像が枯れてありました。租界時代の人物を表したものが多かったです。
-
イギリス人は暑さに弱かったため、租界は夏季の防暑対策として、石灰を叩いた幅員約3.5メートルの道路を両側に通し、間の幅員約14メートルに芝生を貼り、道路との境界にはイスノキ、クスノキ、カツラ等を植樹して、街路はあたかも林野の中のような様相だったそうです。そんな名残を公園に感じました。
-
もちろん太極拳やら特殊な体操をする中国的な朝の風景を見る事が出来ます。
-
船着き場の方まで行ってみました。今晩のナイトクルーズの時間を確認して、乗船チケットも買っておきました。
-
イギリス租界とフランス租界はそれぞれ一本の橋で対岸の市街と繋がっていました。租界内は自転車と輿以外の車両は通行が禁止され、橋の袂の関門はそれらの通行時以外に開かれることはなかったそうです。
-
通行人は関門に設けられた小門から出入りし、土匪海賊の輩も少なくなかったために租界で雇用された中国人以外は居住が禁止され、夜10時以降は一般中国人の出入りは原則許されなかったそうです。
-
現在も出入りは厳しいようで…。通行禁止の橋がありましたが、地元の人は関係なく通行していました。ちょっと遊んで写真を撮ってみました。
-
市場への道端では何やら骨や角を売っている人がたくさんいました。どう見ても野生動物を殺して来たとしか思えません。写真を撮られるのも嫌がっていましたから中国でも法に抵触するものだと思います。
-
こちらはタライの中で蠢く数千匹のサソリです。中国には「蟲毒」というものがあり、蛇や百足や蛙やサソリなどの百虫を同じ容器で飼育し、互いに共食いさせ、勝ち残ったものが神霊とされます。古代ではこの毒を採取して飲食物に混ぜて人に害を加えたり、思い通りに福を得たり富貴を図ったりしたそうです。人がこの毒に当たると症状はさまざまであるが、「一定期間のうちにその人は大抵死ぬ。」そうです。
-
食材を売っているエリアと隣接しペット市場もありましたが、両方で売っている子犬やネコなどの違いがどうしてもわかりませんでした。
-
朝食は広州三大名店の「広州酒家」で嘆早茶(飲茶)をいただきました。もちろん文昌総店(本店)です。ここでは点心しか食べませんでしたが、味は三大名店の中で一番良かったように思いました。
-
創立1935年の老舗の朝御飯です。エビがプリプリの餃子や焼売と一緒にお粥をいただきました。追加で点心をいくつか取って大満足でした。
-
お腹がいっぱいになったところで、更に歩いて「陳氏書院」までやってきました。ここは広東省に多い「陳」姓の人々が一族の祖先を祭るとともに、一族の子弟を教育するために造った書院で、陳家祠とも呼ばれています。
-
陳氏はかつて河南省周辺に存在した「陳」という小国を発祥とする姓で、紀元前1127年、「舜」の末裔であった陶器匠・?混満が周の武王より与えられた土地で建国したことに始まります。紀元前478年に陳は滅亡し、その末裔たちが四分五裂される中、亡国となった母国の名を姓とした人たちの末裔が現在の陳氏です。
-
陳氏書院は清代の光諸14年(1888年)に建設が始まり、光諸20年に完成しました。当時の広州72県に在住していた陳一族の人々による寄付で建立された広東省では有名な「族祠建築物」です。
-
建物は中国古代建築の伝統と嶺南建築様式の特色を兼ね備えた、きわめて保存状態の良い貴重な建物群が特徴です。8000平方メートルの敷地内に配置された独特の書院(祠)は、前院と後院、東院と西院を主体とする大小19の建物と6つの庭、それらを結ぶ廊下で複雑に構成されています。
-
屋根の上の塑像のすばらしさは言葉になりません。今まで東南アジアの中華圏の祠堂を数多く見てきましたが、割ったタイルで龍や鳳凰を現わしものは数多く見ましたが、この建物は別格です。
-
昔ベトナムのフエのペットショップで水槽の盆景にする陶器製の建物の出来が素晴らしくて、いくつか買ったことがありましたが、軒の反り具合と言いよく似ているなと思いました。
-
寄進したそれぞれの陳氏の子孫繁栄を祈ったような小さい家がたくさん並んでいます。日本の神社などに寄進すると石の塀や鳥居や灯籠に名前を残してくれるのと同じようなシステムなのだろうかと思いました。
-
もちろん道教に由来するであろう神仙や道士のような人物や空想上の動物の姿も見えます。こんな彫刻の意味が読み解けたら楽しいでしょうね。
-
内部は木や煉瓦や石など敷地内のいたるところに精巧でみごとな彫刻が施され、大量の陶器、彩色上絵、鋳物などの並ぶ、清代広東の民間建築芸術の粋を集めた美術館のようです。無名の工匠たちの残した芸術作品たちは、120年以上の時間を経てなおも輝きを放ち続けています。
-
焼成した煉瓦のことを中国では「専」と呼びます。西洋の煉瓦とは違った瓦のような黒光りする仕上がりが美しいです。
-
魯迅の小説「孔乙己」か「阿Q正伝」の一場面でしょうか?紹興の烏舟の船頭の被る帽子がリアルです。同じ帽子を持っているので親しみがわきます。「咸享酒店」の酔蟹や茴香豆や臭豆腐をつまみに飲んだ「零拷太雕王」という紹興酒の味が思い出されます。
-
妻はおばちゃんたちの中に座って
なじんでいます。 -
大きい物や太いものの後ろに隠れて写真に写るのが上手になりました。
-
建物と建物を結んだところには魔除けであろう彫刻が置かれています。
-
この彫刻も見事です。
-
それぞれの彫刻が違っていて面白いです。
-
先祖の供養のためだけではなく、陳氏一族子弟の教育が行われたり、宿泊施設でもあったので、いくつも出入口があります。
-
陳氏祠堂の前でリヤカーで商売をする人も、お客が少なくて暇そうです。彼はこの後の中国の発展の波に乗れているでしょうか…。我々は地下鉄に乗って「南越王博物館」へ移動します。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2006 広州・桂林漓江下りと陽朔の旅
-
広州・桂林・陽朔之旅(1)ANA特典航空券で広州へ入り、沙面の租界時代のホテルに滞在しながら広州3大名店の「...
2006/10/11~
広州
-
広州・桂林・陽朔之旅(2)「広州飯店」で飲茶を食べ、珠江ナイトクルーズの夜景を楽しみ、「北園飯店」で広州三大...
2006/10/11~
広州
-
広州・桂林・陽朔之旅(3)広州から桂林へ移動して、タクシーを1日50元でチャーターして桂林市内を観光する。
2006/10/11~
桂林
-
広州・桂林・陽朔之旅(4)天元旅行社の1日ツアーで龍脊棚田で初めて少数民族に出会い、銀水トン塞まで足を延ばす...
2006/10/11~
桂林
-
広州・桂林・陽朔之旅(5)「蘆笛岩」の鍾乳洞に驚き、桂林ビーフンを食べた後は両江四湖遊覧ナイトクルーズで美し...
2006/10/11~
桂林
-
広州・桂林・陽朔之(6)竹江埠頭から念願の山水画のような漓江下りを楽しみ、陽朔でしばらく沈没する。
2006/10/11~
陽朔
-
広州・桂林・陽朔之旅(7)陽朔から「世外桃源」に少数民族を訪ね、チワン族の繍球をキャッチする。
2006/10/11~
陽朔
-
広州・桂林・陽朔之旅(8)張芸謀(チャン・イーモウ)の印象・劉三姐に感動し、少数民族の伝統文化に心酔する。
2006/10/11~
陽朔
-
広州・桂林・陽朔之旅(9)陽朔から高田郷をサイクリングで巡り、穿岩古榕で竹いかだを操りながら「劉三姐」の曲を...
2006/10/11~
陽朔
-
広州・桂林・陽朔之旅(10)陽朔からバスに乗って「興坪」で老寨山旅館を訪ね、船をチャーターして「漁村」を訪ね...
2006/10/11~
陽朔
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
広州(中国) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2006 広州・桂林漓江下りと陽朔の旅
0
52