2008/07/18 - 2008/07/18
39位(同エリア95件中)
まみさん
2008/07/18金 コプリフシティッツァ日帰り
【宿泊:Hotel Slavyanska Beseda(ソフィア泊)】
・オスリコフ・ハウス・ミュージーアム
・デベリャノフ・ハウス・ミュージーアム
・被昇天教会
・トドール・カプレシュコフ・ハウス・ミュージーアム
・リュベン・カラヴェロフ・ハウス・ミュージーアム
・リュトフ・ハウス・ミュージーアム
せっかくブルガリアに旅行に来たなら、ぜひ回りたいのが、町や村そのものがミュージーアムというミュージーアム・タウンです。
それら町や村は、全体の景観はもとより、ブルガリア建築の中でもとりわけ美しく、外国人の私にすらノスタルジックな香りが漂うブルガリア民族復興期の建物を多く残すがゆえに、ミュージーアム・タウンの名乗りを挙げています。
その中でも最たるものが、やはりコプリフシティッツァでしょう。
今回の旅行でいくつもミュージーアム・タウンを散策してきましたが、実際に見て来た後でもそう思います。
町の大きさ、残る古い美しい民家の多さ、そして首都ソフィアからの日帰りのしやすさ。
しかも、民族復興期の建物のうち5〜6軒ほど、これまたブルガリアではぜひ訪れたいハウス・ミュージーアムとして公開されています。
時が止まったような村の散策にメリハリが出ます。
歩けば歩くほどいくらでも写真に撮りたくなる一角が見つかるコプリフシティッツァ。
だから、旅先であれもこれも見てやろうと気負いがちな私でも、のんびりした写真撮影散策が楽しいです。
そんなコプリフシティッツァで撮った写真を、だいたい撮った順に前後編の2つの旅行記に分けました。
「周囲をバルカン山脈の山々に抱かれたコプリフシュティツァはソフィアの東約110km、表工1060mに位置している。夏は涼しく、避暑地として人気があり、ブルガリアで最初に『美術都市』を宣言した。またブルガリアの民族精神が息づき、町全体が生きた博物館のようで興味は尽きない。」
(「東欧の郷愁」(菊間潤吾・編/新潮社)より)
※これまで訪れたミュージーアム・タウンやそれに近い気分になれる旧市街がある都市の旅行記、そしてハウス・ミュージーアムの写真のある旅行記
「2008年ブルガリア旅行第3日目(4):白い岩壁に囲まれたロージェンとメルニック(翌朝の散策も含めて)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10271040/
「2008年ブルガリア旅行第3日目(5):ブルガリアらしい博物館、最初のハウス・ミュージーアム」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10271041/
「2008年ブルガリア旅行第4日目(2):フォークロア色たっぷりなバンスコ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10277031/
「2008年ブルガリア旅行第4日目(4):1人歩きのバンスコとネオフィット・リルスキー博物館(ハウス・ミュージーアム)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10277045/
「2008年ブルガリア旅行第5日目(3):古き良きプロヴディフ旧市街散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10284312/
「2008年ブルガリア旅行第5日目(4):古代ローマの香りあるプロヴディフ旧市街」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10284584/
「2008年ブルガリア旅行第6日目(3):ローズオイル精製工場兼民俗複合施設を訪ねて」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10288307/
「2008年ブルガリア旅行第7日目(3):地図にも載っていないバルバンツィ村・その1」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10295082/
「2008年ブルガリア旅行第7日目(4):地図にも載っていないバルバンツィ村・その2」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10295083/
「2008年ブルガリア旅行第7日目(6):バルカン山中の人口10人のペイナ村」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10295085/
「2008年ブルガリア旅行第8日目(1):バルカン山中のミュージーアム・タウン「ブジェンツィ村」」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10297115/
「2008年ブルガリア旅行第8日目(4):エタル野外民俗博物館・前編」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10297118/
「2008年ブルガリア旅行第8日目(5):エタル野外民俗博物館・後編」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10297119/
「2008年ブルガリア旅行第9日目トリャヴナ(2)メインのデャド・ニコラ広場近辺」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10304664/
「2008年ブルガリア旅行第9日目トリャヴナ(3)学校博物館でブルガリア美術を堪能」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10304667/
「2008年ブルガリア旅行第9日目トリャヴナ(4)木彫りコレクションのあるダスカロフ・ハウス・ミュージーアム」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10304668/
「2008年ブルガリア旅行第11日目(1)アルバナシ:石垣の並ぶ閉鎖的なミュージーアム・タウン」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10315740/
「2008年ブルガリア旅行第11日目アルバナシ(2):コンスタンツィリエフ・ハウス・ミュージーアム」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10315742/
「2008年ブルガリア旅行第11日目ヴェリコ・タルノヴォ(4):サラフキナ・ハウス・ミュージーアム」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10315744/
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コプリフシティッツァの地図
アウトガラ(バスターミナル)となっている広場のすぐ前にありました。
「地球の歩き方」にもLonely Planetにも地図はありますし、あまり地図にこだわらずに興味の赴くままぶらぶら歩けばよい町なので、特に必要はなかったのですが、記念に撮っておきました。
通りの名前などがあって、手持ちのガイドブックより詳しいのは確かです。 -
町唯一の銀行とATM
古い石壁に現代のマシーンという、ミスマッチがステキ@
マスターカードもVISAもOKですが、私のVISAカードはこのマークのATMではキャッシングできなかった気がします。
もっとも、ソフィアで十分にブルガリア・レヴァをキャッシングしてあるので、ここではATMに用はありません。 -
石垣の向こうの美しい青い家と青い空
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古めかしい木造の家のある一角
いままでブルガリアで何度か目にしてきた、1階は石造りで2階は木造の伝統的な造りの古い家です。
自転車のおじさんが通りかかったのを狙って、シャッターを切りました。 -
石橋とオレンジ屋根の家並み
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もう一つの石橋と対岸の町並み
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さきほどと同じ景色をたて構図で捉えた写真
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インフォメーションのある村の中心の4月20日広場
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4月20日広場の四月蜂起記念碑
1876年の四月蜂起とは、ブルガリアの対オスマントルコ反乱の中でも最初の大規模な反乱です。
この蜂起は手違いで1ヶ月早くコプリフシティツィアにて始まってしまいました。そしてオスマントルコによる残虐な鎮圧ぶりはブルガリアの民族意識を高めると同時に、ヨーロッパ中に知れわたり、ブルガリアの問題を地域紛争ではなく国際問題に引き上げました。
多大な犠牲を出した、ブルガリア独立第一歩といえます。
それがこののどかなコプリフシテッツァで発生したとは……。
町歩きの最中にはピンときませんでした。
「そしてこののどかで平和な村は1876年の「四月蜂起」の舞台となった地でもある。
500年にわたるオスマン・トルコの支配に対するこの反乱は21日間続き、結局失敗に終わる。悲劇的な結末が後の露土戦争への引き金となるのだが、この間の経緯はイワン・ヴァーゾフの名作「軛の下で」にくわしく描かれている。」
(「神様がくれた国ブルガリア〜空・海・大地と食の旅〜」文・明石和美/写真・長谷川朝美(愛育社/2002年発行)より) -
ツーリストインフォメーションもお洒落な建物@
ハウス・ミュージーアムの共通券は、隣の隣のクプチーニツァで買うように言われました。
「歩き方」に書いてあったとおりですけどね。 -
ハウス・ミュージーアムの共通券が買えるクプチーニツァ
6つあるハウス・ミュージーアムのうち、オスレコフ・ハウス、デベリャノフ・ハウス、カプレシュコフ・ハウス、カラヴェロフ・ハウス、リュトフ・ハウスの5つを回ることができました。
ゆっくり時間をかけて散策できましたから。
ペンコフスキ・ハウスはちょっと離れているので対象外としました。
ちなみに、ハウス・ミュージーアムは月曜や火曜は休みのところがあるので、コプリフシティッツァ見学の日はなるべくその曜日は外した方がよいですね。
6つのハウス・ミュージーアム共通券は5.00レヴァでした。
各ハウス・ミュージーアムの入場料すたしか2.00レヴァだったと思います。
撮影代はだいたい5.00レヴァでした。
(2008年7月現在、1レヴァ=約0.5ユーロ、1ユーロ=約170円で換算) -
クプチーニツァの目の前にあった、美しいペイントのギフトショップ
でも店員さんはいませんでした。お昼休み中だったのかな。
ここで帰りにちょこっと買い物をしました。
ソフィアに戻ってから買えばよかったのに、ついここで手を出したトロヤン焼きの湯のみの写真はこちらです。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14421131/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/15286621/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその14(完):ブルガリアでゲットしたもの」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10267157/ -
4月20日広場の四月蜂起記念碑と旗
再び戻ってきました。
といっても、インフォメーションもクプチーニツァも、この広場に面しているも同然ですけどね。
ブルガリアのユーロ加盟はルーマニアと一緒で2007年1月です。 -
記念碑の前を通るおじいちゃんとおばあちゃんの馬車と
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4月20日広場にある、まるで霊廟みたいな水汲み場(チェシメ)
まるでイスラム教会のミフラブ(聖なるくぼみ)みたいなくぼみがあります。
丸にバツや花模様もなかなか象徴的です。
チェシメの水は飲めます。
ミネラルウォーターを買わなくても十分です。
基本的に水道水も飲める国です。
(2008年7月現在) -
Directia───ミュージーアム管理事務所かな
インフォメーションの隣の建物です。 -
お洒落っ@
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最初に訪れたハウス・ミュージーアム「オスレコフ・ハウス」
「豪商オレスコフが1856年に建てた屋敷。玄関部を支える3本の柱は、彼がレバノンから持ち帰ったスギ材が使用され、屋敷の繊細な外観を形作る要となっている。物静かなオスレコフはこの屋敷を愛したが、1876年の四月蜂起に参加して逮捕され、プロヴディフの刑務所でその生涯を終えた。」
(「地球の歩き方 '07〜'08年版」より) -
オスレコフ・ハウスのエントランスを中心に
「地球の歩き方」とLonely Planetとでは、解説がまるで違います。
日本人向けのガイドブックと英語圏の人向けのガイドブックの記述の違いはなかなか興味深いです。
「オスレコフ・ハウスは豪商オスレコフによって建てられました。彼はトルコ人に殺される前にいやおうなく1876年の四月蜂起に参加しました。オスレコフ・ハウスは1853年から1856年に建てられましたが、この家は、3重アーチのエントランス、ゆったりとした内部、粋な家具、明るく彩色された壁から明らかなように、おそらくこの村で最も優れたブルガリア民族復興期様式の実例です。内部には、彫刻された天井、19世紀の衣装コレクション、絵画や宝飾品、そしていくつかの木彫り作品があり、それらの一部はオスレコフがあちこちに旅行したときに持ち帰ったものです。」
(Lonely Planet(2nd edition 2005年刊)より私訳) -
ファッサード(正面)に描かれた絵にさらに注目
サークルの中の青っぽい絵はどれも教会のようです。 -
ファッサード(正面)に描かれた絵にさらに注目
どこかで見たことがあるような巨大な寺院が描かれているような気がしますが……。 -
三重アーチのテラスから門を望む
あいにくオスレコフ・ハウスでは内部の写真を撮りませんでしたので、ここでおわり。 -
町の交差点にて
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次に訪れたハウス・ミュージーアム「デベリャノフ・ハウス」
門をくぐって中に入ってから撮っています。
「コプリフシティツァの屋敷は、19世紀の前半と半ばのものとではその建築様式が大きく異なるが、デベリャノフ・ハウスは前者の典型。あまり豊かでもなかったデベリャノフ一家のこの言えは、優雅なファサードもなくシンプルだ。屋内にはデベリャノフが使用した品々がそのまま展示されている。」
(「地球の歩き方 '07〜'08年版」より) -
こぢんまりとした可愛いデベリャノフ・ハウス
「デベリャノフ・ハウスは、偉大な詩人であるディムチョ・デベリャノフ(Dimcho Debelyanov/1887-1916)に捧げられました。彼は第一次世界大戦で戦死する前に、たくさんの優れた作品を完成させました。家屋(1830年)は、可愛い庭があり、他のハウス・ミュージーアムで見られるような当時の家具より、むしろデベリャノフについての展示の方がたくさんがあります。天井がとても低いのでご注意を!」
(Lonely Planet(2nd edition 2005年刊)より私訳) -
長椅子のある部屋
壁のパネルはデベリャノフの作品でしょうか。
シンプルなソファ・カバーがすてきです。 -
キッチンの一角
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キッチン用品と
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デベリャノフ・ハウスを描いた絵
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ゆりかごのある部屋
きっと女性のサロンですね。 -
2階のテラスから前庭を見下ろす
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2階から町の郊外の景色を望む
デベリャノフ・ハウスの写真はここでおわり。 -
石壁の見える町の一角
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ニキョッと飛び出た箱みたいな煙突と
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石畳の坂道
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彫刻のある町の一角
こちらにも1階が石造りで2階が木造のブルガリアの伝統的な家屋@
そしてこちらも煙突がキュートです。 -
青空に映える煙突
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瓦屋根と煙突と石壁がステキな家と町を見下ろす山のある景色
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オレンジの瓦屋根と煙突と見晴らし
後編につづく。
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