2008/07/09 - 2008/07/09
75位(同エリア95件中)
まみさん
2008/07/09水 バンスコとピリン国立公園
【宿泊:Hotel Sema(バンスコ泊)】
・ババ・ヴァンガ教会見学(ルピテ村の聖ペトカ教会)
(最近聖人に列せられた、幼い頃に盲目となったが、国の未来を予言したり人の病気を治したり等、数々の奇跡を起こしたお婆さんゆかりの教会)
・バンスコ散策
聖トロイツァ教会
ネオフィット・リルスキー博物館
・ピリン国立公園(世界遺産)ヴィフレン山や樹齢1300年の木を訪問
・バンスコ散策
パイシー・ヒレンダルスキー像のある広場からニコラ・バルツァロフ広場まで(一人で散策)
街歩きそのものが観光ハイライトというところでは、ガイドと一緒だとちょっと窮屈だと分かりました(苦笑)。
といっても、方向音痴の私には、見どころをオリエンテーションしてもらうのはとても有意義です。
だから、ガイドに案内してもらったものの、あとでまた1人で、バンスコの街を散策し、好きなだけ写真撮影に費やしました。
この旅行記では、ガイドと回ったときの最初のバンスコ散策の写真を集めました。
実はバンスコは、「地球の歩き方」('07〜’08年版)には、ブラゴエフグラッドからのエクスカーションの欄でしか紹介されていなかったので、立案当初はあまり注目していませんでした。
今回の旅行の前半の立案中、現地旅行会社の担当者に、「メルニックに行った後、プロヴディフへ移動する」というルートを希望したとき、その途上にあるお薦めの町として担当者が提案したのは、はじめはサンダンスキでした。
ただし、温泉に入る時間が半日も割かれていました。
サンダンスキはヨーロッパに珍しく、ちゃんとお湯に浸かる温泉がある温泉町なのです。
でも、私はそんなに温泉好きではありません。
少なくとも、わざわざブルガリアで、海外観光の貴重な時間を削ってまで温泉に入りたいとは思えませんでした。
それよりも、写真を撮りたくなるような町歩き、それから教会と博物館めぐりの方が断然いい!
そう告げてサンダンスキの温泉案を却下したところ、その私の好みを汲んで、代わりに提案されたのが、バンスコでした。
もっとも、バンスコで訪れた博物館と教会は一つずつっきりでした。
あとは、ブルガリアの民族復興時代様式の建物を保存した、散歩しがいのあるエリアの散策です。
しかし、バンスコは小さな町です。
これだけでは午後半日、ガイドも時間をもて余しそうになったのでしょう。
世界遺産のピリン国立公園にドライブするのはどうか、と提案してくれました。
予定していなかったところですが、「世界遺産」というキーワードがやはり決め手になりましたね。
「世界遺産」にそうこだわるわけではありませんが、話のタネに、どんなところかぜひ行ってみたいと思ってしまいますから。
バンスコでは、あともう一つくらい博物館に入ってもよかったと後から思いました。Lonely Planetでは、博物館は3つ4つ紹介されているのです。
そのうちの一つ、ブルガリアの文豪兼革命家であるニコラ・ヴァプツァロフ(Nikola Vaptsarov)の博物館は、町の中心の広場に面したところにありました。
あのときは、読めないブルガリア語の自筆の原稿とか、知らない人の身の回りの品などを見ても、あんまり面白くないだろうと思ってスルーしてしまいました。
後でLonely Planetをひっくり返してみたら、いわゆる文学者の博物館というよりは、民族復興時代様式の中身がみられるハウス・ミュージーアムだったようです。
それなら興味あったのに……!
ハウス・ミュージーアムなら見学にもそう時間がかからないので、その後でピリン国立公園に出かけるのでも、十分間にあったでしょう。
もったいないことをしました!
「バンスコ
ピリン山脈の最高峰ヴィフレン山(2914m)の麓のバンスコは、世界自然遺産にも登録されているピリン国立公園への起点となる町。最近では、スキー&山岳リゾートとしての開発も進んでいる注目のエリアだ。
(中略)
バンスコはもともと工芸品やタバコ産業の町として発展してきた。最も華やかだったのは18〜19世紀で、タバコ、ワイン、織物などの行商はこの町からエーゲ海沿いの国々やウィーン、ブダペストまでも足を延ばしていたとう。
その後、町は衰退したが、ネオフィト・リルスキ(1793〜1881年)らの登場で、次第に民族復興の気運が高まっていった。
町の中心部にはネオフィト・リルスキ博物館と彼によって建てられた聖トロイツァ教会がある。(後略)」
(「地球の歩き方 '07〜'08年版」より)
「バンスコ(Bansko)
町は、ミュージーアム・タウンでもあり、ブルガリアで最も有名な冬のリゾート地でもあります。ネオフィット・リルスキー(Neophyte Rilski)とニコラ・ヴァプツァロフ(Nikola Vaptsarov)のハウス・ミュージーアム、ヴェリャノフ・ハウス(Velyanov House)、聖三位一体(聖トロイツァ)教会とイコンの常設展は、バンスコのユニークな文化遺産のほんの一部です。」
(ブルガリアで買ったパンフレット「BULGARIA guide」(ART TOMORROW出版(www.arttomorrow.com))より私訳)
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ホテルの窓からお隣さんちのオレンジ屋根と世界遺産のピリン山脈
バンスコで泊ったホテルは、リビングとベッドルームが別で、テラスに出られる部屋でした。
規模が小さく、アット・ホームなペンションみたいなところでした。
この写真はベッドルームの窓から撮ったものです。
ツルの位置をいろいろ調整しながら、何度も撮り直してしまいました@
「世界的に有名なリゾートであるバンスコは、ブルガリアで最も美しい山脈の一つであるピリン山脈のふもとに位置しています。バンスコの建築はユニークで優れた要塞家屋です。石造りで、修道院の構造に似ており、防禦向きの小さな窓や装飾的なレンガによって造り上げられています。町は18世紀から19世紀に「黄金時代」を謳歌しました。また、バンスコは山岳リゾートのスキー場として優れ、繁栄しています。スキーシーズンは12月半ばから開始し、4月半ばに終了します。」
(ブルガリアで買ったパンフレット「BURGARIA」(2007年Gufo社発行/R. Daskalov編集)より私訳)
バンスコで泊まったホテルの部屋の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14420740/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14420741/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14420755/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14420756/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその12:ブルガリアで泊ったところ・その1」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10267143/ -
バンスコの民族復興様式時代の家々
昼食のメハナ(=古いスタイルのレストラン、居酒屋)へ向かう途中。
白い石壁の家や塀に魅了されました@ -
天然の冷蔵庫のある家
丸っこい出っ張りは貯蔵庫です。
中から食糧を入れます。
外の冷気で自然と涼しくなる天然の冷蔵庫だそうです。 -
巣箱のようなレンガの煙突と石壁の塀
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町のシンボル、聖トロイツァ教会の塔
この教会は昼食の後で見学しました。 -
パイシー・ヒレンダルスキー像のある広場
パイシー・ヒレンダルスキーはギリシャのアトス山の僧侶ですが、ブルガリアの民族意識覚醒の先駆者です。
1762年、中世のブルガリア帝国を取り上げた、初めてのブルガリア歴史書を執筆しました。
この像は、1976年に、彫刻家ストイチョ・トドロフ(Stoicho Todorov)が制作したもの。
(情報源:ブルガリア観光案内所の公式サイト(英語版)(http://www.bulgariatravel.org/eng/index.php)) -
ブルガリアの名産品の一つの毛織物売り
パイシー・ヒレンダルスキー像のある広場の前にて
ポシェットや靴下、ショールなどがあります。
でも、7月の真夏です。
いくら名産品でも買う気にはなれませんでした(苦笑)。 -
昼食をとったメハナ「ディド・ペネ(=ペネ爺さん)」
中庭にテーブルが並べられていました。
周りは民族風の内装。
このかまどは新しいっぽいですけどね。
このメハナで食べたもの
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14288291/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14288292/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14288293/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14288294/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその4:ブルガリアで食べたもの・その1」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10261053/ -
メハナ・ディド・ペネのテーブル
ブドウ棚が天然の屋根となって、日陰を作ると同時に、すがすがしい緑が涼しさを演出しています。
テーブルクロスはブルガリアの伝統的な織物の模様ですね。 -
家畜につけるいろんな大きさの鐘を使った飾り
料理が出るまでの間、周囲に飾られていたいろんな民芸品の写真を撮りまくり@
この飾りはなかなかポピュラーみたいですよ。
おみやげ屋さんでも見かけました。 -
機織り道具を使った飾りと木の2階のテラス
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ヤギの角の見事なこと!
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かごのランプシェードとユニークなお顔の木彫り
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植木鉢となった錫のバケツと花で飾られた2階のテラス
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ペチカ(まだ現役のストーブ@)
「赤毛のアン」の世界とかを連想してしまいそうです。 -
雨どいとペチカの煙突とぶどう
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トイレの洗面台もお洒落@
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民族復興時代様式のレストラン・ディド・ペネ(ペネ爺さん)
堅固な石造り!
キリル文字で「ディド・ペネ」と書かれています@
実はこのレストラン、というかメハナは、夕方の一人散策のときに気付いたのですが、ホテルでもありました。 -
聖トロイツァ教会の入口
残念ながら中の撮影は禁止。
「聖トロイツァ教会(1835年)はバンスコの象徴です。その壁画、木彫り、建築上のレイアウトは、バンスコ派の精神に満ちています。バンスコ派の代表者であるヴェリャン・オグネフ(Velyan Ognev)とディミトゥル・モレロフ(Dimitur Molerov)は教会で制作しました。1850年、建築家グリゴール・ドユフ(Grigor Doyuv)が教会の中庭に鐘楼(29.5m)を建てました。それ以来、教会と鐘楼は、すばらしい建築集合体として、町の輪郭の中心となっています。1865年、塔に時計が取り付けられました(トドール・ハジラジノフ(Todor Hadzhiradonov)制作)。このようにして鐘楼は、教会の鐘楼および町の時計の両方を機能をもつ、当時の稀少な建築例となりました。」
(ブルガリア観光案内所の公式サイト(英語版)(http://www.bulgariatravel.org/eng/index.php)より) -
入口上部のくぼみに描かれた「受胎告知」
ひとこと感想:ロシア正教やルーマニア正教に比べるとぐっとヨコに長い巨大な木造のイコノスタシスが印象的でした。
イコノスタシスがヨコに長いのは、ブルガリア正教会の特徴かもしれません。
ロシアやルーマニアの場合はイコノスタシスにある門はたいてい3つですが、ブルガリア正教会の場合は5つあるところもありました(ただし、この教会がそうだったかは、残念ながら記憶が定かではありません)。
ガイドいわく、ロシア正教会の場合は、イコノスタシスのさらに前に柵があったりして、近づけないようになっていることが多いそうです。
ブルガリアとルーマニア正教会の場合はすぐ近くまで行けます@
また、ブルガリアとルーマニアの正教会の場合はお年寄りや体の弱い人のために少しだけ信者席があるのも、ロシア正教会との違う点です。
ちなみにイコノスタシスとは?
司教ら聖職者のみが入れる聖なる空間の礼拝堂と、俗人の信者が入れる空間を隔てるイコンの壁です。
奥の礼拝堂は天上を、イコノスタシスの手前までは地上の世界を象徴し、イコノスタシスはその二つの世界を隔てるとともに、境界線であるがゆえに、二つの世界を結びつける役割を果たします。
詳しくは、2006年のルーマニア旅行記で写真コメントに引用した「イコンのこころ」(高橋保行・著/春秋社)記述をご参照ください@
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11967865/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11967883/
関連の旅行記「2006年ハンガリーとルーマニア旅行第18日目(4):ブラショフ中央公園とルーマニア正教会」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10135677/ -
中庭に面した教会周囲の回廊
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別の入口にあった、トルコの三日月マーク
オスマントルコ時代に建設が許可された教会なので、トルコの三日月マークで敬意を表しているそうです。 -
中庭の……チャペルかな
中世らしい遠近法を無視したイコンっぽいこの絵が気に入りました@
そのわりには絵がちょっと斜めで、ファインダーの3分の2しか占めていないのは、チャペルらしい入口部分も入れたかったから。
このあと、隣接するネオフィット・リルスキー博物館(民族復興様式時代の家が保存されているハウス・ミュージーアム)を見学しました。
そちらの写真は、次の次の旅行記「(4)1人歩きのバンスコとネオフィット・リルスキー博物館(ハウス・ミュージーアム)」にて! -
バンスコの中心、バルツァロフ広場に面した石壁のステキな家
教会と博物館を見学後。
バルツァロフ広場自体は、あまり撮影意欲が刺激されなかったので撮りませんでした。
また、近くにニコラ・ヴァプツァロフ(Nikola Vaptsarov)博物館があったのですが、ニコラ・ヴァプツァロフが文学者と聞いて、スルーしてしまいました。
まさか、ブルガリアンなお家を披露したハウス・ミュージーアムとは思わずに(泣)。 -
バルツァロフ広場から伸びた路地に風情を感じて
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バルツァロフ広場近くのギフト&アートショップのすてきな現代陶器
ブルガリアは各地でステキな現代陶器のお店を見かけました。
トロヤン焼きなど陶器は伝統産業ですが、それが今も生きているのですね。 -
この店で特に気に入った陶器
うずまきがス・テ・キ!
と言っても、買うまでにはいたりませんでした。 -
お洒落な陶器がずらり!
上の段のカップとお盆がキョーレツにステキです@ -
愉快な壁かざり
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壁かざりと陶器の鈴など
今にして思えば、カップか鈴あたりを一つくらい買っても良かったかもしれませんねぇ。
でもまだこの時点では、伝統的なトロヤン陶器すら手にしていませんでしたから。
それにまだ旅は始まったばかりなので、あとがある、と思って、買い物意欲もそれほど掻き立てられませんでした。 -
バルツァロフ広場近くの横道の家
まず立葵に目が引き寄せられました。
そして、古めかしい木戸が気に入りました@
このあたりでガイドがドライバーと相談し、ピリン国立公園に行かないか、と提案してくれました。 -
ホテルに戻る途中に見かけた幼稚園のあそび道具
子供が石のでっぱりに手や足をかけて上るそうです。
なかなかリスキーな遊びでびっくり!
……子供の運動神経なら、驚くに値しないのかしら。 -
いまだ重要なエネルギー源である薪を作る前の木材
薪を買う家もありますが、こうして木材を購入し、家の前で、自分たちでこうして作る家もあるようです。
使うのはもちろん、冬の暖房用です。
それをいうならルーマニアの田舎でもそうでした@
薪のあったペンションの庭
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13340137/
関連の旅行記
「2007年ルーマニア旅行第14日目(6)ブコヴィナ地方:愉快(フモール)村とモルドヴァ地方の田園風景」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10210642/ -
どことなく旧式な車が停まっていた、花にあふれた家
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門に掲げられていた、黒いリボン付の亡くなった人の貼り紙
ブルガリアではこのように家の扉は町のあちこちに、亡くなった人の貼り紙がなされています。
指名手配ではありません(笑)。
オーナーだとリボン付らしいです。
まあ、こんな可愛らしいのを見て、指名手配だと思う人はきっといないでしょう。
この方はそれなりにお年のようですが、ときどき若者や子供の写真も見かけました。死亡原因は分かりませんでしたが、胸が痛みました。
クチコミにも載せました@
「ブルガリアでは大勢、指名手配中!?」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/tips/
このあとはホテルに戻り、車で世界遺産のピリン山脈(国立公園)へレッツ・ゴーです@
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