2008/07/16 - 2008/07/16
142位(同エリア165件中)
まみさん
2008/07/16水 アルバナシ日帰り&ヴェリコ・タルノヴォ
【宿泊:Hostel Pashov(ヴェリコ・タルノヴォ泊)】
・コンスタンツィリエフ・ハウス・ミュージーアム
・聖誕教会
・アルバナシ・パレス(外観のみ)
午後ヴェリコ・タルノヴォに戻り
・グルコ通りのサラフキナ・ハウス・ミュージーアム
・民族復興期博物館
・近現代史博物館
・サモヴォドスカタ・チャルシャで買い物
・聖ニコラ教会(着いたのが18時だったので入れず)
「地球の歩き方」にもLonely Planetにも載っていない観光スポットを見つけました!
サラフキナ・ハウス・ミュージーアムです。
あの薄っぺらい「地球の歩き方」に載っていないのは驚くことではありませんが、Lonely Planetにも載っていなかったなんて、ひょっとしてここは、知る人ぞ知る、秘蔵のスポット!?
───と思ったのは私の勘違いで、Lonely Planetではお薦めの場所としてきっちり紹介されていました。
一度は読んだはずなのに、すっかり忘れていましたよ。
だからやっぱりここを見つけたのは、運が良かったといえるかな。
アルバナシから戻ったあと、いったんペンションに戻って一息つき、昨日は休館で見学できなかった民族復興期博物館に向かう途中にありました。
その際に、昨日と同じメインストリートを行くルートではなく、グルコ通りから行ってみたおかげです。
方向音痴の私が一度通ったルートを避けたのは、古いグルコ通りがとても興味深かったため。
最初は、Lonely Planetにも紹介されていない(わけではないのですが……)くらいなら、たいして見る価値がないのかもしれない、と思いました。
でもまだヴェリコ・タルノヴォ観光に時間はたっぷりあったので、寄ってみたのです。
ハウス・ミュージーアムだから、見学にそう時間はかからないですしね。
スルーしてしまわなくて、良かったです。
私好みのコレクションが展示されていましたから。
このサラフキナ・ハウス・ミュージーアムは、当時の内装が保存されているだけでなく、民俗博物館にあるようなコレクションがあったのです。
それに、さして高くない追加料金を払うことで、写真撮影も許可してもらえました@
ちなみに、サラフキナって女性の名前かと思っていました。
そういう名前の女主人の家。あるいは女性に捧げられた家。
でも、外の説明看板を見てみたら、サラフキナは金貸し・銀行家という意味でした。
ただの私の勘違いだったとはいえ、あーあ、一つ夢が消えました(笑)。
「サラフキナ・カシュタ(Sarafkina Kashta)
1861年に裕福なトルコ人商人兼金貸しによって建てられた、この5階建てのブルガリア民族復興時代様式のステキな家は、現在博物館になっています。1階は、陶器、金属細工品、木彫り、宝飾品などの工芸品が展示されています。また、伝統衣装やパン作りに関するすばらしい展示も(英語での役立つ説明と共に)あります。上の階は、ブルガリア民族復興時代の家具であふれており、壁には何枚もの家族の写真が飾られています。おそらく、街で一番すばらしい博物館といえますが、川からの方が建物のすばらしい全体像を眺めることができます。」
(Lonely Planet(2nd edition 2005年刊)より私訳)
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グルコ通り側から見たサラフキナ・ハウス
美術館であることを示す看板がなかったら、個人宅かと通り過ぎるところでした。
でも、実際、もともと個人の家だったところを、ハウス・ミュージーアムとして公開しているわけですものね。
入場料4.00レヴァで、写真代3.00レヴァでした。
(2008年7月現在、1レヴァ=約0.5ユーロ、1ユーロ=約170円で換算)
「ここはたぶん、ヴェリコ・タルノヴォでもっともすばらしいルネサンスの館でしょう。1861年に銀行家(サラフ)のために建てられ、場所的にも建築設計的にもユニークです。通りからはこの家は2階建てに見えますが、川岸から流れると5階あります。家の中には、19世紀のタルノヴォとその周辺の都市生活様式の展示があります。」
(家の前にあったブルガリア語・英語の看板より私訳) -
1階の吹き抜けホール
入ってすぐにお洒落なホールが目の前に開けてびっくり@
手前にはアップライトピアノがありました。
ここで舞踏会などが行われたかもれしませんね。 -
陶器コレクション
ホールを囲む部屋には、民芸品などが展示されていました。
これらはコレクションとして部屋に飾られていたのかもしれませんし、中にはもしかしたらここの住人が実際使っていたのもあるかもしれませんね。
……いや、写真のこれらに限っては、やっぱり装飾品としての用途の方がありそうです。 -
ペイントが美しい衣装ケース
これは実際に使われていたものだろうと思います。
こんなに美しかったら、押入れなんていりませんね@ -
1階ホールのピアノと階段のある側
あとであの階段を上って2階を見学します。 -
18〜19世紀の民族衣装のベルトのバックルのコレクション
これ、とってもブルガリアらしいコレクションだと思うんですけど@
シルバー製品で、浮彫が見事です。 -
民族衣装
さっきのシルバーのベルトバックルをしていますよ。
エプロンの柄は、テーブルクロスなどにも使われていたのに似ているような@
奥のカーテンや刺繍にも注目。 -
可愛い刺繍
-
1階のサロン
ホールに面した部屋のいくつかは、このように当時の様子が分かるように再現されていました。
いままでブルガリアのハウス・ミュージーアムではトルコ風の部屋ばかり見てきましたので、このように西欧の文化を取り入れた部屋はなかなか新鮮です。
でも窓辺にそって設けられたソファに、トルコ風っぽかった伝統的なブルガリアの部屋の名残りが感じられます。
「タルノヴォの女性は卓越した審美眼を持っていることで有名でした。1871年に特別なクラブが設立されました。それはメンバーから5グロッシャの会員料を徴収しました。そのお金は舞踏会の主催に必要でした。そこで人々は、手を繋いで踊る地元のダンスだけではなく、「最新型」のヨーロッパのダンスを踊りました。舞踏会はサモヴォドスカタ・チャルシャにあるミンチョ・ブルギアータ(Mincho Burgiata)の美しい館で行われました。若い女性は母親やおばたちと一緒に集まって、楽隊の曲にあわせて流行のダンス、ポルカ、カドリールを学びました」
(部屋の手前の説明パネルより私訳)
「地元の集まりに参加することは、この土地の洗練された女性にとって、とても誉れの高いことでした。そこで女性は、見事なヨーロッパの手作りの編物、ポイント・レース(針編みのレース)、そして刺繍の作り方を学びます。リシュリューやロココ・タイプで、美しいテーブルクロス、カーテンやアクセサリーなどを作ります。ヨーロッパの一流のファッション雑誌を読むこともできました。」
(部屋の手前の説明パネルより私訳) -
民族衣装や、伝統的な様々な刺繍パターン
子供服や子供のおもちゃにも注目@ -
刺繍の美しいブラウス
特に真ん中のブラウスの刺繍が気に入りました@
一番下はキリル文字です。ちゃんと意味があるのかもしれません。 -
宗教儀式用あるいはイースター用のパン
なかなか素敵な模様のパンぞろい@ -
イースターエッグ・コレクション
こちらのコレクションはブルガリアの伝統的なイースターエッグ・パターンというより、ちょっと変わりもののように思えます。
あるいは、とても古いものなのかもしれません。
右上の顔は、なんだか笠をかぶった中国人のように見えませんか。
(実ははじめは日本人か!?とびっくりしましたが、おそらく中国人でしょうね。)
左下の顔には、髪の毛に大きなリボンまでついています。 -
イースターエッグ・コレクション
ブルガリアの伝統的なイースターエッグ・パターン、あるいは少なくともよく見かけたパターンは下の列のようなタイプでした。 -
2階の吹き抜けホールのまわり
舞踏会で疲れたら2階で休んで世間話、ってかんじでしょうか。 -
2階のリビング
2階にはこの家のものと思われるたくさんの写真が飾られていました。
この部屋の壁にあるようなやつです。
ちょうど当時、写真が普及し始めた時代だったのか、昔のカメラなども展示されてありました。
でも、まあ、そのあたりはあまり興味がなかったのでささっと見て終わりにしました。
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