2008/07/14 - 2008/07/14
32位(同エリア95件中)
まみさん
2008/07/14月 トリャヴナ日帰り
【宿泊:Hotel Balkan(ガブロヴォ泊)】
・聖ゲオルゲ教会
・聖ミカエル教会とイコン博物館
・学校博物館
・ダスカロフ・ハウス・ミュージーアム
・ペトコとペンチョー・スラベイコフ父子ハウス・ミュージーアム
ガヴロヴォに戻って、歩行者天国のラデツキー通りからパルマ・ヴィ広場〜聖トロイツァ教会〜聖ボゴロディツア教会周辺まで散策(民族復興時代様式の家の残る地区を散策)
月曜日のトリャヴナ日帰りで、学校博物館に入れたのは本当によかったです。
ブルガリアのアーティストの絵画と彫刻が展示されていましたが、これがとても私好みで気に入ったからです。
実は、トリャヴナのミュージーアムは年中無休と勘違いしていました。
トリャヴナの観光案内所に着くまで、トリャヴナのミュージーアムの休館日の情報を持っていませんでしたから。
いくつかのミュージーアムはそうかもしれません。観光案内所で買った観光マップにも、帰国後にチェックしたトリャヴナの公式サイトでも、特に休館日情報がないです。
おかげさまで、たいていのミュージーアムが休館の月曜日でも、トリャヴナ観光が充実しました。
7つのミュージーアムのうち見学できたのは3つ。
その中でも、学校博物館は見学できて本当によかったと思った筆頭です。
トリャヴナの公式サイト(英語版)
http://www.tryavna.bg/en/
学校博物館は、まずは昔の時計のコレクションから始まりました。
次に、地元のアーティストであるカザコフ兄弟ドミートリーとニコラ(Domitar & Nikola Kazakow、ドミートリーは生まれは1933〜1992、ニコラは1935年生まれ)の絵画と彫刻のコレクションがありました。
これが、とっても気に入りました。学校博物館を筆頭に挙げた理由。
彫刻は何がテーマかぎりぎり分かる境界までデフォルメされていて、とても愛らしいものが多かったです。
だから、名前と合わせて彫刻家は女性かと勘違いしそうになりましたが、「ニコラ」はブルガリア人名では、たぶん男性でしょう。
絵画は、オリエンタル(トルコ風)な雰囲気がありました。
絵本の挿絵にできそうな、全体的にほんわかな作品が多く、プリミティブでありながらどこか鋭い印象の人物モチーフが多かったです。
上から見下ろした視点の絵なども、面白かったです。
どの作品にも温かみがありました。
そして最後にちゃんと、昔の学校の教室も残っていました。
自分が子供の頃の教室とはもちろんだいぶ違いますが、たまらなく郷愁を誘われました。
ナゾの物体がありました。壁の半円の鉄の輪。
てっきり、叱られるようなことをした子供を、そこに立たせておくためのものかと思ってしまいました。
それについては、チケット売り場で借してくれた英語の説明書に説明がありました。
ちょうど、後でじっくり読もうと一部だけ写真を撮っておいたところにありました。
私の予測は大外れでした@
その回答は、この旅行記を見てのお楽しみ!?
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デャド・ニコラ広場に面した学校博物館の入口のある側
ほぼ完全にロの字の建物でした。
この右手の外側は、伝統製品の工房兼ショップとなっています。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/15297171/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/15297197/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/15297198/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア旅行第9日目トリャヴナ(2)メインのデャド・ニコラ広場近辺」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10304664/
「学校博物館は、ブルガリアで最も古い世俗学校の1つであった建物にあります。中には様々な常設展示があり、その中では、ブルガリア人アーティストであり、ヨーロッパ、日本及びアメリカで有名となったディミトゥル・カザコフ(Dimitur Kazakov)の寄贈品が突出しています。イヴァン・フリストフ(Ivan Hristov)の絵も展示されています。特に興味深い展示は、『中世から19世紀までの時計・測定器(Time Pieces and Measuring Equipment from the Middle Ages to the Turn of the 19th C)』と、彫刻家ズラートコ・パオウノフ(Zlatoko Paounov)による仏教美術です。」
(観光案内所で買った観光マップより私訳) -
門をくぐって、学校博物館の中庭の様子
「トリャヴナ学校は、1836年から1389年の間に設立された、ブルガリアで最初の世俗学校に数えられます。有力な文筆家ペトコ・R・スラベイコフがここに滞在して教師生活を送りました。ブルガリアで(今まで知られている限り)最初の書庫がここに設けられました(1847年)。改装後の学校博物館の建物には、ブルガリアの啓蒙時代から独立時代までを特徴付ける、いくつかの興味深い文書や実際に使われていた品々のコレクションがあります。古代から20世紀までの時計類(time pieces)の展示は、ゲオルギ・ヴェツィロフ(Georgi Vezirov)により収集・復元されたものです。その展示も博物館で見られます。ディミトゥルとニコラ・カザコフ兄弟(DIMITUR AND NIKOLA KAZAKOV)によって寄贈された常設のアート・コレクションは、とりわけ興味深いです。この博物館では企画展も行われます。」
(トリャヴナの公式サイト(英語版)(http://www.tryavna.bg/en/)より私訳) -
中庭に飾られていた、見事な木彫りと格子窓
ひとめ見て、かっこいい!
と思ったのですが、モチーフはよく分かりません。 -
学校博物館の中庭
作品なのか、新しく取り替えた古いものを回収したのか、と首をひねるものがゴロゴロ。 -
かっこいいので、2階から見下ろした中庭の様子も
博物館は2階部分にあります。
入場料は2.00レヴァ。
(2008年7月現在、1レヴァ=約0.5ユーロ、1ユーロ=約170円で換算) -
カザコフ兄弟の作品、木の彫刻とデッサン
どこかアフリカの原住民のアート・テイストのエキゾチックな作品@
ちょっと企画展かな、と思わせるエリアにありましたけどね。。。カザコフ兄弟の作品だと思います。 -
温かな色合いの絵画
古きブルガリア人の裕福な家庭の日常場面がモチーフのような気がしますが、向かって右側の男性は……むむむっ。これ、人間? -
下から覗いたような、上から見下ろしたような、どこかスッと胸のすくアングルの絵
-
思わずニコッとしたくなる、とっても気に入った彫刻
-
大人の童話の挿絵っぽいファンタジックな絵@
-
5人の美女の絵
少し離れてみると、お花のようです。 -
古代遺跡から出土したヴィーナス(大地の女神)のよう
可愛いおなかとパンツにしびれました@ -
これも童話チックで意味深
意味深に思えたのは、魚のモチーフがキリストや聖書を思わせるからかもしれませんね。 -
人物像が、ほとんど仮面@
-
オルフェウスとエウリデーチェ、かな?
古代ギリシャ人っぽい男性に、竪琴と蛇のモチーフがでーんとあることからの連想。
ちなみに、オルフェウスってトラキア人らしいですよ。 -
展示室の様子
-
古代エジプト人?
と思ったけど、ブルガリアの伝統的な織物パターンにも縞模様が使われていたので、少し昔のブルガリア人村なのかも。 -
これは、たぶん、手をつないで伝統的な踊りを踊っているところ
前掛けをしていて、ブラウスやスカートにもふんだんに縞模様がある伝統衣装って、ブルガリアに限らないのですが、向かって右の男性は、いかにもブルガリア人の山村の男というかんじがします。
だけど、あくまで私の印象@
手をつないで伝統的な踊りを踊っているところの写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14958270/
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「2008年ブルガリア旅行第6日目(5):リバリッツア村のフォークロア・コンクールへ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10288314/
こちらの写真も@
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/15074906/
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「2008年ブルガリア旅行第7日目(2):フォークロア・コンクール会場でインタビューを受けちゃった」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10295081/ -
もしかしたらトルコ人村かも
あるいは、長いオスマントルコ支配の間にイスラムに改宗して、支配者層に加わったブルガリア人もいたみたいですから、そっちかな。 -
ブルガリアでも最初の世俗学校の教室風景
1列目が長い砂箱、2列目には黒板、そして3列目以降から紙と羽ペンが用意されています。
これは時代の違う教室模様の一部を1つにまとめて展示したものかしら、と思っていたら……全然違いました@
最後の写真コメントを参考。 -
壁際にナゾの物体がある、昔のブルガリアの教室風景
壁の鉄の輪からは、暗記できるまで出られないとか?
と思ったら、これも全然あってませんでした。
最後の写真コメントを参考。 -
黒板ノートと昔の砂箱ノート
砂箱は、昔のブルガリアの生徒たちのノート代わりでした。
そのことは前にバンスコのネオフィット・リルスキー(ブルガリア民族意識形成上重要な教師)の博物館でガイドに教えてもらったおかげで、ピンときました。
これなら砂をならせば何度も書き直せて、お金がかかりません。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14636985/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア旅行第4日目(4):1人歩きのバンスコとネオフィット・リルスキー博物館(ハウス・ミュージーアム)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10277045/
そして、時代が下るにつれ、ブルガリアも力をつけ、啓蒙時代も円熟し、子供たちの教育のために砂箱でなく、黒板から紙とペンを支給できるようになったのかな……と思ったのでしたが、全然違ってました@
「トリャヴナに最初の世俗の学校が開設されたのは1839年10月26日の聖ディミトリーの日でした。それは、授業に監督制度を採り入れた、ブルガリアで最初の学校に数えられます。
トリャヴナ出身の裕福な商人ニコラ・スタウイアノフ(Nikola Stauianov)は、1836年にガブロヴォに学校を建てた篤志家に倣い、トリャヴナに学校を建設するために全財産を寄付しました。ほかに町の住民たち──商人、職人、聖職者──もまた、学校のために寄付しました。当初の設計による、調和のとれた堂々たる建築が完成するまで、3年かかりました。
1階には、職人の工房が入りました。2階には、教室、食堂、教師や監督者の宿舎、山村からの生徒たちのための宿舎がありました。
教室は1室のみでした。それぞれの列が「クラス」となる長い机が教室の大半を占めました。書き方の習得は3段階でした。まず、子供たちは、第一列目の机(いわゆる「砂箱」)に着席し、指で砂の表面に字を書きました。それから、彼らは後ろのテーブルに移動し、石版の上に書いて学びました。最後に、彼らは紙に羽ペンで書いて学びました。
監督制度は、上の学年の子が下の学年の子に教える教育方法でした。この制度の下では、生徒は1.5〜2年で教育を終了します。同じ教室の中で同時に200人まで教えられました。年齢の違う生徒8〜10人ごとに、1人の監督者が付きました。監督者は、字指しの棒を持って、図表が掲示されている壁の半円の輪の中に立ち、他の生徒たちに読み方のルール、文法や算数を説明しました。子供たちは、地図やブルガリア語のアルファベットの本(Riben boukvar)のような教材も使い、他の教科の授業も行われました。監督制度には他にも、たくさんの生徒が関わって、信望と責任を広げたポジションがありました。(後略)」
(館員さんから借りた英語版の説明書より一部私訳)
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この旅行記へのコメント (4)
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- コクリコさん 2009/01/28 23:11:36
- 学校博物館良いですね〜!
- まみさん、こんばんは。
学校博物館に魅せられてしまいました!
木造の学校の雰囲気も可愛らしくて、窓辺に飾られた花も良い感じです。
私の小学校も中学校も木造でしたが、同じ木造でも日本の学校とはちょっと違う。なんか自然なしゃれっ気があるのよね。
カザコフ兄弟の名前は初めてしりました。
かなり私の好みです。どの絵も!
古代の遺跡から出土したヴィーナス(各国にいますねぇ^^)ってパンツはいているのですか?!
私は全裸かと思いました、、、ほら土偶とかいわゆる原始のヴィーナスって裸だから(汗^^;)
掲示板の皆さんの書き込みを見て、あらためてまみさんの誕生日を確認したら、今日お誕生日だったのですね!
気がつかなくてごめんなさい。
今夜はきっと素敵な誕生日を迎えたことでしょう。
お誕生日おめでとうございます♪
- まみさん からの返信 2009/01/29 00:04:17
- RE: 学校博物館良いですね〜!
- コクリコさん、こんにちは。コメントと票、ありがとー。
誕生日のメッセージもありがとー@
学校博物館、気に入ってくれてありがとー。ブルガリアのトリャヴナを代表して私からお礼、なんちゃって。
学校博物館では、私もノスタルジーな気分に浸れました。
もっとほこりっぽくて、自分達で水拭き乾拭きした教室は、たいしてきれいじゃなかった気もしますが@
建物はすっごいおしゃれですよね。
さすがにこの時代ということもありますが。。。まあ、寺子屋よりは豪華というかんじ??
監督制度については、最近、都内の学校でにたようなのが取り入れられたニュースを読んだのを思い出しました。
昔の学校は、上の学年の子が下の学年の子を教える制度って、ほかにもあった気がします。
カザコフ兄弟の作品、いいでしょー@
東欧を旅行する魅力は、日本であんまり知られていないけれど、すてきなアーティストを知ることができることです。
まあ美術史はやや西欧の亜流っぽいところを感じるときはありますが、一人一人のアーティストに注目すると、西欧とはどこか違う、ありそうだけどちょっと違う独特な味も魅力です。
ヴィーナスの彫刻は、私にはパンツはいてるみたいに見えてしょーがなくて。
もしかしたら、パンツのつもりではないかもしれませーん@
古代の遺跡から出土するヴィーナスは全裸ですね。
あ、この写真のヴィーナスは遺跡からの出土ではないので、もしかしたら誤解させてしまったでしょうか。
これもカザコフ兄弟の作品です。ニコラの方でしょうね。
- コクリコさん からの返信 2009/01/29 20:18:25
- RE: 学校博物館良いですね〜!
- >カザコフ兄弟の作品、いいでしょー@
東欧を旅行する魅力は、日本であんまり知られていないけれど、すてきなアーティストを知ることができることです。
何かアートを買いましたか?
>まあ美術史はやや西欧の亜流っぽいところを感じるときはありますが、一人一人のアーティストに注目すると、西欧とはどこか違う、ありそうだけどちょっと違う独特な味も魅力です。
なーるほど、マティスとシャガールとピカソをミックスしたような。
それでなんとなく親しみを感じたのかなあ。
このくらいの抽象画が部屋に飾るのに一番疲れません。
現代アートや、昔の写実的な絵画は日常になると疲れそう(^^;)
>あ、この写真のヴィーナスは遺跡からの出土ではないので、もしかしたら誤解させてしまったでしょうか。
これもカザコフ兄弟の作品です。ニコラの方でしょうね。
キャー、もう一度読み返してみました。
カザコフ兄弟の作品だったわ〜。
いや〜まるで遺跡から出土したみたいな作品、まいったなぁ、ますます良いですね!
- まみさん からの返信 2009/01/31 13:19:02
- RE: RE: 学校博物館良いですね〜!
- コクリコさん、こんにちは。
また見直してくださってありがとー。
東欧旅行で、アートは買わなかったです。
ただ、民芸品を買うのはとっても楽しみ!
アートは飾る場所がないのだ。。
民芸品は、アップライトピアノの上に、いままで旅行した国のものが、ぎゅうぎゅうにのっかっています@
日本にあまり紹介されていないけど、とっても気に入りのアーティストを見つけると、得したって気になります。
それでも私もつい、西欧の有名な画家と比べて、だれだれっぽい作品、みたいな理解の仕方をしながら見てます。
そうしないと頭で情報が整頓しきれないのねっ@
それにたぶん、いままでの見たこともない気に入ったこともないテイストが思いっきり違うアートは理解できない気も。
現代アートの一部はさっぱりわかんないのと同じかな。
カザコフ兄弟の作品の中で、一部はプリントとして、ポストカードみたいに楽しもうと思っています@
やっぱりパンツのビーナスは必須かな。
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