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ガイドのお母さんの美味しい手料理を頂いた後、ガイドとガイドのワンちゃんと一緒にバルバンツィ村を散策しました。<br />確かに、特に何があるというわけでもない村です。<br />でも、ヨーロッパの田舎という私の抱くブルガリアのステレオタイプにぴったりでした。こんな村の写真を撮りたいと夢見ていたそのものの村@<br /><br />バルバンツィ村は、オスマントルコ時代にトルコ人に隠れるようにひっそり暮らしていたバルカン山中の村の1つです。<br />車がない時代には、回りから隔離されているも同然だったでしょう。<br />よそ者は、バルカン山越えをしようとして道に迷ったりでもしなければ、たどり着くことはなかったのではないでしょうか。<br />あるいは、近くのもう少し開けた町の住人の口伝えでその存在がやっと知れる、半ば秘境の村!?<br />村のはじからはじまで歩いて10数分程度。<br />きっと最盛期当時でも、例えば、だれだれさんちのだれだれクンが親父に大目玉を食らったら、村中全員にばればれで、本人は大人になってもなにかとそのことでからかわれてしまう───そんな微笑ましい村だったでしょう。<br />一方で、そんな小さな世界を若者が窮屈に思い、あるいはより豊かな生活と職を求めて都会に出るのも、うなずけます。<br />国も時代も違うけれど、私がつい連想したのは、昔、NHKの再放送で見たアメリカのテレビシリーズ「大草原の小さな家」(原作者ローラ・インガルス・ワイルダー)です。<br />ただし、あれよりももっと小さく、山奥にあるのがバルバンツィ村です。<br />なにしろ、店も郵便局もないのですから。<br /><br />そのような村が廃村となるのも、時間の問題かもしれません。<br />でも、そんな山奥の村も、中央バルカンの有数の都会であるガブロヴォやヴェリコ・タルノヴォからは、現代なら車で20分程度。<br />そのアクセスの良さのおかげで、バルバンツィだけでなくバルカン山中のかつての豊かなブルガリアの伝統を残す山村が、都会の住人の週末を過ごす第二の故郷として生まれ変わっているそうです。<br />そして人々は、働き盛りのうちは都会に住み、田舎の家は今はあくまでセカンドハウスだけど、引退したら移り住みたいと考えているそうです。<br />今そのようなセカンドハウスを持っていない人も、将来は田舎で暮らしたいという夢を持っている人が多いそうです。<br />日本にも引退したら田舎で過ごしたいという夢を持つ人はたくさんいると思いますが。<br />便利さよりも古き良きものを大事にしたい心の強さと、なによりも日本よりはるかに長持ちする家屋には叶いそうにありません。<br /><br />※ガイドのうちのワンちゃんの写真<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276325/<br />関連の旅行記<br />「2008年ブルガリア・ハイライトその2:ブルガリアのワンちゃん」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10260536/

2008年ブルガリア旅行第7日目(4):地図にも載っていないバルバンツィ村・その2

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2008/07/12 - 2008/07/12

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まみ

まみさん

ガイドのお母さんの美味しい手料理を頂いた後、ガイドとガイドのワンちゃんと一緒にバルバンツィ村を散策しました。
確かに、特に何があるというわけでもない村です。
でも、ヨーロッパの田舎という私の抱くブルガリアのステレオタイプにぴったりでした。こんな村の写真を撮りたいと夢見ていたそのものの村@

バルバンツィ村は、オスマントルコ時代にトルコ人に隠れるようにひっそり暮らしていたバルカン山中の村の1つです。
車がない時代には、回りから隔離されているも同然だったでしょう。
よそ者は、バルカン山越えをしようとして道に迷ったりでもしなければ、たどり着くことはなかったのではないでしょうか。
あるいは、近くのもう少し開けた町の住人の口伝えでその存在がやっと知れる、半ば秘境の村!?
村のはじからはじまで歩いて10数分程度。
きっと最盛期当時でも、例えば、だれだれさんちのだれだれクンが親父に大目玉を食らったら、村中全員にばればれで、本人は大人になってもなにかとそのことでからかわれてしまう───そんな微笑ましい村だったでしょう。
一方で、そんな小さな世界を若者が窮屈に思い、あるいはより豊かな生活と職を求めて都会に出るのも、うなずけます。
国も時代も違うけれど、私がつい連想したのは、昔、NHKの再放送で見たアメリカのテレビシリーズ「大草原の小さな家」(原作者ローラ・インガルス・ワイルダー)です。
ただし、あれよりももっと小さく、山奥にあるのがバルバンツィ村です。
なにしろ、店も郵便局もないのですから。

そのような村が廃村となるのも、時間の問題かもしれません。
でも、そんな山奥の村も、中央バルカンの有数の都会であるガブロヴォやヴェリコ・タルノヴォからは、現代なら車で20分程度。
そのアクセスの良さのおかげで、バルバンツィだけでなくバルカン山中のかつての豊かなブルガリアの伝統を残す山村が、都会の住人の週末を過ごす第二の故郷として生まれ変わっているそうです。
そして人々は、働き盛りのうちは都会に住み、田舎の家は今はあくまでセカンドハウスだけど、引退したら移り住みたいと考えているそうです。
今そのようなセカンドハウスを持っていない人も、将来は田舎で暮らしたいという夢を持っている人が多いそうです。
日本にも引退したら田舎で過ごしたいという夢を持つ人はたくさんいると思いますが。
便利さよりも古き良きものを大事にしたい心の強さと、なによりも日本よりはるかに長持ちする家屋には叶いそうにありません。

※ガイドのうちのワンちゃんの写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14276325/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその2:ブルガリアのワンちゃん」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10260536/

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  • すぐ2軒先が村のセントラル<br /><br />えっ?……ここが?

    すぐ2軒先が村のセントラル

    えっ?……ここが?

  • これでも村のセントラル<br /><br />セントラルって要するに交差点のことかしらん。<br />奥の白い家は、住人の1人であるおばあさんが住んでいるそうです。

    これでも村のセントラル

    セントラルって要するに交差点のことかしらん。
    奥の白い家は、住人の1人であるおばあさんが住んでいるそうです。

  • 草ぼうぼうの中に現われた扉

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  • 風情ある石壁が伸びる

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  • 壁の石と青い果実

    壁の石と青い果実

  • 村はずれの井戸に向かう

    村はずれの井戸に向かう

  • 生垣から覗く

    生垣から覗く

  • かつて町の図書館、今は廃屋

    かつて町の図書館、今は廃屋

  • いかにも山村の小径という風情

    いかにも山村の小径という風情

  • ツタのからまる石壁

    ツタのからまる石壁

  • 石壁から木すら生えて

    石壁から木すら生えて

  • 残念ながら買い手のついていない家<br /><br />白い壁に走るひびと剥げたところは、いっそアクセント@

    残念ながら買い手のついていない家

    白い壁に走るひびと剥げたところは、いっそアクセント@

  • セントラルに戻る<br /><br />人口2人のうちおばあさんが1人住む白い家。

    セントラルに戻る

    人口2人のうちおばあさんが1人住む白い家。

  • おばあさんの家の車庫のある風景<br />

    おばあさんの家の車庫のある風景

  • たぶん廃屋

    たぶん廃屋

  • もう1人の住人のおじいさんが住んでいる家の門

    もう1人の住人のおじいさんが住んでいる家の門

  • この道の先の村はずれの井戸に向かう

    この道の先の村はずれの井戸に向かう

  • きれいに見えるけど廃屋<br /><br />折れたりんごの木が無残です。

    きれいに見えるけど廃屋

    折れたりんごの木が無残です。

  • 青い胡桃の実<br /><br />まだ青い胡桃って、青いみかんみたいですねぇ。<br />剥くとヨードが出てきて指が黒くなるそうです。

    青い胡桃の実

    まだ青い胡桃って、青いみかんみたいですねぇ。
    剥くとヨードが出てきて指が黒くなるそうです。

  • 村はずれ、1973年に作られた井戸<br /><br />黒ずんだ下に蛇口があります。<br />かつては、村人はここから水を汲んでこなくてはなりませんでした。<br />今は水はタンクに貯蔵しています。

    村はずれ、1973年に作られた井戸

    黒ずんだ下に蛇口があります。
    かつては、村人はここから水を汲んでこなくてはなりませんでした。
    今は水はタンクに貯蔵しています。

  • 村に戻る道<br /><br />手前の草は、触ると手が痒くなるので要注意@

    村に戻る道

    手前の草は、触ると手が痒くなるので要注意@

  • 立派な門のある家のそばを再び

    立派な門のある家のそばを再び

  • おじいさんの家の門の前を再び

    おじいさんの家の門の前を再び

  • 村のセンターに戻ってきました@

    村のセンターに戻ってきました@

  • 石垣と石垣の間に細い道

    石垣と石垣の間に細い道

  • レンガむき出しの美しい家、でもたぶん廃屋<br /><br />ごらんのとおり、バルバンツィ村はヨーロッパの田舎としてのブルガリアに求めるぴったりの村の風景ばかりで、大変満足できました@

    レンガむき出しの美しい家、でもたぶん廃屋

    ごらんのとおり、バルバンツィ村はヨーロッパの田舎としてのブルガリアに求めるぴったりの村の風景ばかりで、大変満足できました@

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