2008/12/27 - 2008/12/27
2139位(同エリア2659件中)
じんさん
クリスマスから正月にかけての9泊10日、リスボンを中心にレンタカーで南ポルトガルを巡る旅。
3日目、この日は予報通り朝から雨天。ただ、あまり強くはないので街を練り歩くぐらいであれば支障はないと思い、リスボンの下町とも言われるアルファマ地区へと向かった。
いつもの通り、ホテルから歩いて1分とかからないメトロのポンバル侯爵駅へと向かう。そこからブルーラインに乗ればとりあえず目的とする方向へと向かうだろう。持っていたガイドブックによればメトロのブルーラインはバイシャ・シアード駅が終点となっていたが、その後に拡張工事があったらしく、実際にはさらに2駅ほど海側、鉄道駅のサンタ・アポローニアまで延びていた。アルファマ地区はサンタ・アポローニアから歩いてもそう遠くはない。まず目指すは、土曜にのみ開かれているという「泥棒市」へ。
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メトロのサンタ・アポローニア駅から地上へ出て、さてここはどこだと思ってると、まず目の前に大きな建物があったので向かってみた。鉄道駅のサンタ・アポローニア駅だった。
駅舎の入り口には駅員が警官のように立っている。駅舎の隅には浮浪者もいて、カバンからガイドブックを取り出し、この後どう歩いていくかを考えていると、その浮浪者がじっと自分のカバンの方を見ているのを気付いた。ここに長居していてはいけなさそうな雰囲気を感じたので、とりあえず駅舎を出ることに。 -
サンタ・エングラシア教会。
ここに来るまでに雨が少し強くなったので、非難代わりに軍事博物館に立ち寄った。見学料は2.5ユーロと結構安い。受付嬢はインディージョーンズシリーズに出てくるような女性の将校さんっぽい雰囲気で、その雰囲気のまま、あっちを先に見なさい、とか指図される。中は鉄砲、拳銃、メダルや大砲などが数多く展示されている。2.5ユーロなので、そういったものに興味が無くてもさっと見て回るだけでも悪くはないと思う。ちなみに、館内の写真撮影はNG。 -
泥棒市。雨にも負けず。
売るモノの傾向にしばりはなく、何でもござれの蚤の市。食器や靴、カバン、洋服の中古品、百円ショップで売ってるような品々など多様。泥棒市と言っても名前だけで、別に盗品を扱ってるわけではない(実際妖しい雰囲気の露店もあったけど…)
洋服が雨ざらしでビショビショになってても、売り買いをしている姿は少しカルチャーショック。 -
ここらでシントラでカメラを渡され写真を撮ってあげたスパニッシュ系の夫婦と偶然再会。その夫婦とは、写真を撮った後に少し世間話をしていたので印象には残っていた。しかし、偶然再会した際には相手側はレインコートに身を包んでいたため、最初に声を掛けられた時は一瞬何かの売り込みかと勘違いしてしまった。私がなかなか気付かないので、頭に被っていたレインコートの一部を摘み上げて顔を出し、「フォト(の)」と言われて思いだした。リスボンは意外に狭いらしい。
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泥棒市で購入したアフリカンなお面。
並べて置いてあったお面をじっと見てたら、背の高い黒人さんに、気に入ったのか?と言わんばかりに売り込みを受けた。初め、10ユーロだと言うので、来るまでにガイドブックで覚えたポルトガル語の一つ、「高いですね。」を使ったところ通じたらしく、「高いね、かか。じゃぁ幾らだと思う?」と言われたので、「クワトロ(4)」と言ったら、黒人さんは笑って「オイチョ、オイチョ(8)」と言った。最後に自分の方から「セイス(6)」だと言うと、交渉成立。実際、もっと安いだろうが、つかの間のポルトガル語の授業料だと思って、自分でも満足している。
なお、8はOito(オイト)と言うのが本当らしいが、この黒人さんは少し訛ってたのか、オイチョと言っていた。この時ピンときて、後になって調べたら、日本の「おいちょ株」の語源はポルトガル語の8から来てたことがわかり、ポルトガルと日本の繋がりを感じた。 -
すれ違いがうまく出来ずに渋滞を起こす路面電車。向こう側には3台の路面電車がつまっていた。
泥棒市を後にして、高台にあるサン・ジョルジェ城へと歩いて向かう。 -
サン・ジョルジェ城の入り口。
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城壁の中にも街が。
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サン・ジョルジェの入場料5ユーロ。
入るとまずはありふれた公園風。 -
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サン・ジョルジェ城からはリスボンの街が一望できる。
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サン・ジョルジェ城の城建物。
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足場は結構悪い。
雨だからなおさら気を配る。 -
先ほどより少し高いところから眺めるリスボンの街。
白い壁とオレンジの屋根がどこまでも続く。 -
中庭に植わってるオレンジの木。食べられるのだろうか。
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両サイドが絶壁。
高いところが苦手な人は、ここ歩けないだろうな…。
昔のままの姿を保つためか、安全を配慮した柵とかもないので、ちょっとやんちゃなお子様などは転落事故が起きてしまうんじゃないかと思うけど、そこは自己責任なんだろうなぁ。 -
根本の部分がかなりえぐくなってる木。
サン・ジョルジェ城を後にして、アルファマ地区へと向かう途中に発見。 -
アルファマ地区は危険とも聞いてたので、こういった細い路地は避けたいところ。
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以下、しばらくアルファマ地区の街並み。
右、左、どっちに行くか? -
こうやって目の前を他の観光客が歩いてくれてるうちは安心。
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細い路地が続く。
正直、ガイドブック程度の地図ではあてにならない。 -
こんなところにFadoのお店とかあるけど、夜は怖くて来られないかも…。
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時間はちょうどお昼過ぎ。結構歩き疲れたので昼食と休憩を兼ねてレストラン探し。こじんまりとしたお店が数軒あったものの、ここの食堂からは特にいい匂いがこぼれて来たので、ここに決める。
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まさに、女将さんが一人で切り盛りする下町の食堂、といった感じ。4組座れば満席。魚の網焼き料理などがメイン。
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Dourada Grelhado/チヌ(黒鯛)の網焼き
女将さんの本日のお薦め。Douradaがガイドブック巻末のメニューの手引きに載ってなかったので、何が出てくるかとヒヤヒヤしたものの、ちゃんと魚の形をした料理が登場。そしてさすがはお薦めだけあって、脂がのってて絶品。
Douradaは他のレストランでも頻繁に見かける魚の一つでもあるので、ガイドブックに書き込んでおいた方がいいかもしれない。 -
このレストランの右脇にはこんな階段。(目印までに)
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左側にはこんなグラフィティ…いや落書きも。(こっちの方が目印になるか?)
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またしばらくアルファマ地区を散歩。
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アルファマ地区の中を再度サン・ジョルジェ城方面へと登っていくと、またトラムの走る道へと出る。(正直、迷子になりかけていた。)
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そして景観の良いところへと出る。
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アルファマ地区を一望。
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トラムの路線に沿って、バイシャ・シアード方面へと歩いて帰る。
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カテドラル。
たぶん、この写真を撮っていた時でしょう、事件が発生したのは。地元っぽい顔立ちをした三世代家族風の3人組がそばにいて、私がこの写真をパチリと撮った瞬間、3人のうちの一番年配の女性(ばあ様)が一瞬前を横切ったかと思うと、顎(あご)の下の方からジッパーが開くような音が。気付くと腹にかかえていたリュックのジッパーが半開き! 老婆はその後何気ない顔をして離れて行くし、自分も「(このジッパー)初めから開いてたのかなぁ」と半信半疑であったので何とも言えず。ただ、その後、カテドラルの中に入った時も、あとを着けられている感じがしたので、はっきりと断定できないもののやっぱりスリ集団だったんじゃないかと思う。基本的にカバンに貴重品など入れてないので被害はなかったけど、よその観光地以上に気を引き締めさせられる一件となった。 -
午後2時半を過ぎたところで、だんだん雨足が強くなってきて観光どころではなくなったので、一端ホテルへと待避。
夜になり、夕食を食べにバイシャ・シアード地区へ。向かったのは「サグレスビール」が経営するレストラン「Trindade」。 -
レストランの中は、通りからは予想もできなかったほどに奥行きがあり、座席もたくさん。しかし、8時近くになると店内に席待ちのための行列が出来上がるぐらい繁盛していた。
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前菜にと頼んだゴーダチーズのオリーブオイル漬け。
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そしてメインはポルトガルの定番料理、バカリャウ・ア・ブラス(干し鱈、たまねぎ、ポテトの卵とじ)
出された器(うつわ)のせいか、見た目がなんだか犬のエサっぽい。タマネギのシャリシャリした食感がアクセントになったので、かなりのボリュームでありながら最後まで飽きずに完食することができた。これの1/4ぐらいの量で、また別なメインディッシュの付け合わせとしても良いような料理だったけど。まぁ、おいしかったと言えるでしょう。
日曜のベレン編へと続く。
http://4travel.jp/traveler/jingo/album/10303419/
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