2008/07/19 - 2008/07/19
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- #クコの実採集と乾燥作業
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前日の夜、寧夏回族自治区の南にある固原の街に長距離バスで到着したSUR SHANGHAI。
到着したと言っても途中下車だったので、市街地外れの暗くなってきた道で降ろされて一瞬ドキドキ。
たまたま通りかかったタクシーの運転手さんには、思いがけないほど新しくて居心地のいい宿も教えてもらって一安心。
中国の地方都市の宿も、設備はどんどん新しくなっているなあ。
あとはソフト面も充実させてくれれば文句なし。
その固原では何が有名かと言うと、北西郊外にある須弥山(しゅみせん)石窟。
須弥山の岩壁に北魏の時代から始まって明に至るまでの各時代に開削され続けた石窟は全部で100を超えるのだそう。
固原での宿になった永祥賓館で紹介してもらったタクシーを雇って行ってみます。
ちなみに須弥山石窟、黄鐸堡古城、戦国秦長城、固原博物館を一日回って200元(駐車料金など込み)でしたよ。
須弥山石窟への途中ではヒマワリ畑やクコ畑にも寄ってみます。
この編では前半の須弥山石窟までをご紹介しようと思います。
表紙の画像は、須弥山の岩壁に数多くある石窟を結んでいる階段の一つ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
固原の宿になった永祥賓館前に出ていた朝ごはんの屋台。中国の朝ごはんと言うとお粥や肉まんが思い浮かびますが、寧夏回族自治区では焼いたり揚げたりしたパン類が主体のようです。
上の画像に並ぶ中には、ドーナツ風あり、ピーナッツ・ソースなどを挟みこんで焼いたものあり。
下の画像は、丸か四角のパンに炒め野菜などの具を挟むバーガー風。
永祥賓館の朝ごはんの内容と全部同じだなあと思ったら、永祥賓館経営の屋台だった…。^^ゞ
SUR SHANGHAIは今日の須弥山(しゅみせん)石窟へのお出かけ用に捻りドーナツ風のものを購入。1元也。 -
固原での宿になった永祥賓館から長距離バス・ターミナルまではほんの目と鼻の先。
この日はまず、次の移動先になる甘粛省東部の慶陽市西峰へのバスをチェック。
そのバスについては今後に続く旅行記でご紹介する事にします。
ターミナル前でふと気配を感じて見上げると、古くなった看板を取り外そうとしているおじさんが。
落ちないように気を付けて!
このあと永祥賓館前で、須弥山石窟、戦国秦長城、固原博物館を一日回ってもらおうとタクシーのおじさんたちと料金交渉。
いつもだったらそれで話がつくはずが、おじさんたちの訛りが強すぎて今ひとつ話が通じない…。
おじさんたちの方でも「なんだ、こいつ。」と思っていたかもですが。^^ゞ
結局助け舟を出してくれたのは永祥賓館のマネージャー。知り合いの女性ドライバーを紹介してくれて、上記3ヶ所を回る料金が200元(駐車料金など込み)。訛りの少ない中国語を話すのでSUR SHANGHAIも安心。
おじさんドライバーの一人は「160元にするぞ!」
う〜ん、でも話が通じないとお互いに困ったりするからごめんね。 -
永祥賓館で紹介してもらった女性ドライバーさんは運転面も安心。
8時頃出発した後は、すぐに助手席に移ってあれこれおしゃべり。
須弥山(しゅみせん)石窟は固原の北西郊外55kmほどの所にあるので、まず福銀高速公路に入って北上。
ところどころ工事進行中の場所もありましたが、あとは石窟まですべて舗装ができた快適な道でした。
その道をやって来るのはやっぱり物資輸送のトラックや農業用トラクターが一番多い。あとは道路工事用の車両。
上の画像の三輪トラックは荷物の積みすぎ!
運転手さんの話では、この08年の7月現在、固原にも空港が建設中ということで、その滑走路が出来かけのような敷地を途中で指差してくれました。
固原から車で北に20分くらいの所だったと思います。
そのうちに観光客もたくさん来るだろうなあと、うれしそうに笑う運転手さんが印象的。
フロントガラスに光が反射して見苦しい画像ですがお許しを〜。 -
8時半を回って福銀高速を出たのは楊郎という料金所。
固原からの料金は8元也。
この料金は、今日の須弥山石窟、黄鐸堡古城、戦国秦長城、固原博物館を回ってもらう200元に込み。
このあとは舗装の済んだ国道で須弥山(しゅみせん)石窟を目指します。
前を行くトラックの荷台には、一目で回族だと分かるいでたちの人々が。
寧夏回族自治区と言うだけあって、このあとも同じような衣装の人々やモスクをあちこちで見かけました。
SUR SHANGHAIが雇ったタクシーの女性運転手さんは漢族だそうですが、生まれ育った村は回族が多い所だと言っていましたよ。
下の画像の標識は、ちょっと見えにくくなっていますが、須弥山石窟左折15kmと出ています。
この標識を通過したのは8時45分。 -
9時近くになって道路沿いの民家もまばらになった頃。
遠くの赤い山までずっと続いているんじゃないかと思うくらいに広〜いヒマワリ畑と遭遇。
運転手さんは前もって「好きな所で停めてあげるよ。」と言ってくれていたので、この日最初の寄り道。
青海省の青海湖では菜の花が満開だったけど、この寧夏回族自治区の須弥山(しゅみせん)石窟近くではヒマワリが満開!
ヒマワリの花は予想外のことだったので驚きも喜びもひとしお。 -
どこまでも続いていそうなヒマワリ畑の合間には、麦畑も混じる。
寧夏回族自治区の南部では、麦、ゴマの栽培も多いんだそう。 -
イチオシ
この農家周辺のヒマワリには明らかに2種類あって、一つはせいぜい腰から胸の高さ位なのに、もう一つは見上げるほど背が高い。
運転手さんが言うには、背が低い方は種からヒマワリ油を絞るための品種、背が高い方は種を直接食用にする品種なのだとか。 -
背の低いヒマワリと背の高いヒマワリの間には、トウモロコシも植えてある農家。
-
これから行く須弥山(しゅみせん)石窟がある方向の山を背にして咲くヒマワリの花。
黄色も緑も色濃い夏の日。 -
青、赤、黄、緑の構図。
あれ? 赤い屋根の上に白いハトの置物が。
これは何かのおまじないかな。 -
これがこの日、SUR SHANGHAIが雇ったタクシー。
真っ赤っか。
真っ赤と言っても、深紅とも違う朱色がかった色がいかにも中国的。
これは吉利(GEELY)という中国車。
運転手さんはまだ若い女性だからよく似合っていた。 -
ヒマワリ畑を過ぎた後に見かけたのは、道端に広げて干してある赤い物体。
以前、広西壮族自治区の棚田で有名な龍勝に行った時は、濃い夏の緑の中に真っ赤な唐辛子が同じように広げてあるのが印象的だったっけ。
これも唐辛子かな?
ここでも車を停めてもらって、降りてみたSUR SHANGHAI。
あ、これは寧夏回族自治区特産のクコの実だ! -
イチオシ
一粒一粒は小指の爪の大きさも無いクコの実。
半畳位の大きさの板に広げて干すと、家の前で染物を干しているようにも見える。
こんなに真っ赤に見える位集めるのは大変だったろうな。
このお宅前の車道を隔てた所にはクコ畑があって…、 -
…クコの実を集めている人の頭がクコの木の向こうに見え隠れ。果樹園と言うよりは薮みたい。
へえ、クコの木って枝が弓なりに垂れるんだ。
ブドウのようにまとまって実が成るわけじゃないんだな。
あとで調べてみたら、クコはナス科の植物だと知ってびっくり。
小指の爪ほどの大きさも無いクコの実を、手前の籠一杯に集めるにはどれだけかかるだろう。
運転手さんも手伝ったことがあるそうですが、その手間が大変だったそうです。
数粒採ってもらって食べてみたら、甘さの中に独特の苦味もあるクコの実。
クコは、実(枸杞子)、根の皮(地骨皮)、葉(枸杞葉)のそれぞれに血圧・血糖降下作用、強壮などの薬効がある漢方薬になるようです。
赤い実は、その色合いもきれいな寧夏回族自治区特産のクコ酒になっているのでお土産にしてみては?
干した赤い実は袋詰めになって売られています。お茶や鍋物、デザートにもちょっと入っているのをよく見かけます。
でも、一度にたくさん食べると却って体によくないよ、と言うのは運転手さんの言葉。何でもほどほどに長く続けるのがよさそうです。 -
さてまた本題に戻って須弥山(しゅみせん)石窟へと向かう道。
段々と緑が少なくなってきて、赤い地肌が見える岩山が連なる景色。
前を行く青いトラックの右側に崩れかけた崖のように見えるのは、運転手さんによると万里の長城の断片で、近年になってからやっとその歴史的価値が知られるようになったんだそうです。数百mくらいしか残っていないのが惜しい。
そう言えば、以前行った甘粛省の嘉峪関の周辺でも、車道や鉄道を通すために万里の長城が寸断されている箇所があったっけ。
これが運転手さんの言うとおりに万里の長城の一部だとしたら、須弥山石窟の後で行ってみる戦国秦長城とはそんなに離れていないようだし、枝分かれした部分の長城だったのかも。
あとで帰り道で通った時には、人工的に造られたような部分も見えました。 -
乾いて荒れた景色が続く道筋にポツリと場違いのように立っていたモスク。
一見すると仏教の寺院のようにも見える造りでも、ドームがあったり塔の上に細い三日月が飾られています。
このモスクは、ドーム型に切った板を二本の塔の間に立ててありました。 -
須弥山(しゅみせん)石窟へ向かう途中の乾いた景色。
こんな景色の中を流れていく川があるのが不思議。
運転手さんは、「私が育った町は北にある銀川寄りで、もっと乾いた土地。見慣れない人にはこんな景色も珍しいんだね。緑の山がある場所に初めて行った時には私もやっぱりびっくりしたよ。」 -
こんなに乾いた土地にこんな立派な舗装道路を造りあげた人々に感謝!
-
固原の街を出てちょうど1時間半。
須弥山(しゅみせん)石窟の看板があった分岐点から枝道に入ったところ。
SUR SHANGHAIは上のほうの画像で見てきたように寄り道をしたのでちょっと時間がかかりましたが、直行すれば1時間位で着くと思います。
道路の先に見えている建物そばに駐車場やチケット売り場がありました。
その後ろの方に見えている岩山に、これから見学しに行く須弥山石窟が点在しています。 -
須弥山(しゅみせん)石窟の駐車場あたりから下を見ると、赤い谷底を流れる細い川のそばに青いトラックが見えた。
ん? あんな所で何をしてるんだろ。 -
須弥山(しゅみせん)石窟の駐車場に車を停めてもらって、チケットを買いに行ってみたら、入場料は30元。
あれ?規模の大きい見所のはずなのに安い!と思うのは早計。
ここには写真撮影料金というものがあって、なんと200元! 枚数制限は無いとは言え、これはちょっと高すぎ!
窓口の人にちょっと文句を言うと、「私たちもこれはずいぶん高いと思うけど、規則なんですよ〜。ここにいる私たちが値段を決めたわけじゃないんです。」
そうだよね、ごめんごめん。
ここまで来て写真を撮らずには帰れないなあ…、仕方ない。
敷地も広そうだし、こうなったらガイドさんも雇おうかな。
中国語のガイドさんの料金は、ちょっと記憶があいまいになってしまいましたが60元前後。
自分一人だったら見落としたに違いない場所があったので、結果的には雇ってよかったと思いました。 -
これは須弥山(しゅみせん)石窟では一番規模の大きい第5窟(大仏楼)。チケット売り場からもすぐ近いので、先にここに案内されました。
この岩壁のあるあたりは石門口(現在は須弥山口)と呼ばれ、固原を通っていたシルクロード北道の交通の要衝の一つでもあったのだそう。
この第5窟(大仏楼)の中の弥勒菩薩の坐像は20.6m、須弥山石窟が一番盛んに開削された唐代の作だそうです。
当初はあった屋根部分は失われ、今あるひさしは近年になってからのコンクリート製。
ガイドさんは、「ここから撮ると大佛楼の字も入る!」と、立つ場所まで指定。
教えてくれてありがとう。 -
須弥山(しゅみせん)石窟の見所になっている場所へは、岩壁を削って造られた階段や通路を通って行きます。
日の光を遮るものは何も無いので、夏場は日焼けや熱射病対策をお忘れなく。
チケット売り場にある売店で飲み物を買っていくのがいいですよ。トイレの用事も済ませていくのが○。
トイレ用ペーパー、ウェットティッシュは必携です。
岩壁には主要な部分の説明がはめ込まれているので、ガイドさんの話とも合わせてお勉強ができました。 -
これは須弥山(しゅみせん)石窟の唐の初期に造られたと言う第1窟。
奥行きが3.7m、高さ8.6mのこの窟の上部にはやはり屋根が架けられていたらしいのですが、今はこの通り失われていました。
この吹きさらしの窟の壁にうっすらと壁画も残っているのが驚き。
中に立っている仏像は高さ4.85m。この厳しい風土の中で柔和なお顔が一層優しげ。 -
須弥山(しゅみせん)石窟の第1窟から第5窟(大仏楼)への通路あたりから見た風景。
ここへ来るまでの道の建設も、あんな谷間に架かる橋の建設も、どれだけの人々が動員されたんだろうと思うSUR SHANGHAI。
この後で行ってみた須弥山石窟の別の窟の中には煤で内部が黒ずんでいる場所がありましたが、これは工事に動員された人々が窟内に寝泊りして暖を取ったり調理したためにそうなったのだと聞きました。 -
須弥山(しゅみせん)石窟の第5窟(大仏楼)の直下までガイドさんに案内されてやって来たSUR SHANGHAI。
馬蹄型に造られたこの窟の高さは22m。
内部の弥勒菩薩の坐像の高さは20.6m。
頭部の長さは5m、耳の長さは3mと説明には出ていました。
この画像で見ると、足指は別の石をはめ込んであったようですが、その後は外れたのか外されたのか今では無くなっていました。 -
お賽銭箱も置いてある須弥山(しゅみせん)石窟の第5窟前。
ただ、入場料30元+写真撮影料200元と言うお値段のせいなのか、単にマイナーな場所のせいなのか、訪れる人はまばらだったこの日。
窟内にはよく見ると小さい龕(がん)が無数に彫られていて、小鳥たちの巣にもなっていました。 -
須弥山(しゅみせん)石窟の窟から窟を結ぶのは、主に岩壁を削って造られた階段や通路。
主な見所になっている部分は急な傾斜の所はありませんでしたが、やはり歩くための靴で行くのがお勧めです。 -
須弥山(しゅみせん)石窟でお次に案内してもらったのは園光寺。
今は園光寺と呼ばれるこの寺も唐、宋、金の時代には景雲寺と呼ばれていたのだそう。
今見られるこの園光寺の建物は1987年に再建が終了したものだそうです。
内部は、裏手に見えている岩山にあるいくつかの石窟に直結していました。
ここはぜひ立ち寄ってみるといいですよ。
中をちょっとご紹介すると…、 -
…須弥山(しゅみせん)石窟、園光寺内の45窟、46窟、48窟は、四角い部屋状になっていて、中心に太い石の柱がある中心柱と言う構造。
内部はちょっと暗いので、細部まで見たい方は懐中電灯を持って行っては?
暗すぎてデジカメでもぶれてしまいましたが、それらの窟内の柱や内部の壁には石仏が多数。
ただ、そのお顔が破損しているものが多いのが残念。
これは異民族による破壊とも言われているようです。
さらに残念なのは、煤で内部が黒ずんでいる事。
ガイドさんの話では、この周辺の道路工事で動員された人々が窟内で暖を取ったり煮炊きのために火を焚いたのが原因だそうです。
ちょっと前まで文物保護に無頓着だったのが惜しまれます。 -
須弥山(しゅみせん)石窟、園光寺内にある窟の一つ。
これからの修復に必要な記録を取っている(?)人が。
お仕事お疲れ様です。
内部は配線が込み入っていて危ないらしいので、入り口の所から一枚パチリ。 -
イチオシ
須弥山(しゅみせん)石窟、園光寺内にある窟の一つ。
ここにも柱に彫られた石仏の調査をしているらしい人がポツリ。
ここでは女性。黙々と資料を作っているらしい表情が真剣。
その後に並ぶ石仏の闇に浮かぶ表情がちょっとオカルト映画風で怖い〜。 -
須弥山(しゅみせん)石窟、園光寺内にある窟の一つ。
外に面した壁の穴から差し込む光。
その光の中に浮かび上がる柱の彫刻。 -
須弥山(しゅみせん)石窟、園光寺内にある窟の一つ。
資料作りのためのライトに照らされた仏像も頭部が破壊されている。
それでもお参りに来る人はいるらしくて、お賽銭や乾ききった花が並ぶ窟内。
仏像の後の壁には、今も色鮮やかな壁画も残っていました。 -
須弥山(しゅみせん)石窟の園光寺を出て、今度は相国寺へと向かう道。
向こうの岩山(桃花洞)の中腹に見えている赤っぽい壁を持つ建物が相国寺。
周りにも自然にできた穴や窟の入り口がたくさん見えています。
大部分が北周、隋、唐の時代に造られた51窟から102窟までがあの岩山に集中しているんだそうです。
下を流れる沢は桃花溝で、それに沿って生えているのは桃の木だとガイドさんが言っていました。
この時には水は干上がって乾いた眺め。
例年だと3月末から4月上旬には桃の花が満開になっていい眺めだそうですよ〜。
その頃に須弥山石窟に来てみるのもいいかもです。 -
須弥山(しゅみせん)石窟敷地内にある相国寺の外観。
表から見ると冴えない感じの相国寺ですが…、 -
…その須弥山(しゅみせん)石窟、相国寺内部にある51窟の仏像は大きく見事。
ここも窟内の中心に大きな柱がありました。
その柱を回り込もうとしている見学者と比べると、内部の仏像の大きさがよく分かると思います。 -
たまにやって来る少人数のグループが過ぎ去ると、またシ〜ンと静まり返る須弥山(しゅみせん)石窟の相国寺51窟。
仏像の衣に描かれた瑞雲らしき紋様も残るその姿。
窟の内部はひんやりとした空気が流れて、夏の日に晒されてかいた汗も引いていく。
思わずふう〜っと深呼吸。 -
イチオシ
シンシンと耳なりのように静けさが迫る須弥山(しゅみせん)石窟、相国寺内の51窟。
長い時を隔てて、今この場面に自分も立ち会っているんだなあという感慨を抱くSUR SHANGHAI。 -
須弥山(しゅみせん)石窟、相国寺51窟の外側にあった彫像。
もう顔も体もその原型が分からないほど細部が崩れ落ちてしまった姿。
体の曲線通りに残されたその姿がやけに印象的。 -
SUR SHANGHAIが須弥山(しゅみせん)石窟で雇ったガイドさんは、上記の相国寺までが役目。
あとはSUR SHANGHAI一人で、ちょっと周辺も見てみます。
須弥山石窟の敷地には25窟(子孫宮)もありましたが、そちらは道教の小さい神像を安置した窟で、子どもに恵まれない女性がお参りするのだそうです。
相国寺の裏手の岩山を上る石造りのこんな階段も見つけたので、上にある亭まで行ってみると…、 -
…左手の岩山に通じる通路が出来ていて、中腹にある寺院がその終点?
ちょっとあそこまで行ってみようかな。
その前に…、 -
…石段の上にあった亭の日陰の中に座って一休み。
風も通って気持ちいい。
そこから見えた須弥山(しゅみせん)石窟周辺の風景。
左奥が、今朝来た固原方向になるのかな。
乾いた風土の所々に見えるのは、オアシスのように緑もある集落。 -
須弥山(しゅみせん)石窟、相国寺の裏手の岩山には自然に出来たらしい穴のほかにも小さい石窟が多数。
柵が付いている部分を覗いてみても、中はほとんど空でした。
さっきからSUR SHANGHAIの後を付いてくるのは…、 -
…この地元の少年。
どうして付いてくるのかと言うと…、 -
イチオシ
…この須弥山(しゅみせん)石窟の敷地で採れる桃の種で作った飾り物のセールス。
「ねえねえ、どこから来たの? これ、お土産に買ってって。」
家の現金収入の足しにするのかな。
結局SUR SHANGHAIは買わなかったんですが、あとで駐車場まで一緒に戻ったら、タクシーの運転手さんは「縁起がいいから。」と言ってお買い上げ。
後で気付いたら車の中にたくさん飾ってありました。
この須弥山石窟にお客さんを連れて来るたびに買っているそうです。 -
須弥山(しゅみせん)石窟のある岩山の一つを振り返りつつ、運転手さんの待つ駐車場へ戻るSUR SHANGHAI。
SUR SHANGHAIが須弥山石窟を見学した時間は2時間ちょっと。
次の画像のお昼時間も含めると滞在時間は2時間半くらい。 -
駐車場に戻ってくると、運転手さんがSUR SHANGHAIを手招き。
「ここの屋台の涼皮はおいしいから食べてみて。」
涼皮と言うのは、米の粉か小麦粉を水で溶いて薄く丸く蒸し上げたもの。直径は4,50cmくらい。
冷ましてからきしめん状に切り分けて小丼に入れ、酢醤油、唐辛子ソース、そして千切りのキュウリや香菜(コリアンダー)などと混ぜ合わせながらいただきます。
さっぱりとした味わいと、プルプルツルツルした食感がおいしい夏の食べ物。
暑い時期には中国各地で屋台を見かけますよ。
丼を洗う水が無い屋台では、丼にこんな風に袋をかけてその中に入れてくれます。
次のお客さんには袋をかけかえて出す仕組み。
このお店では量も程よく汁気がいっぱいあったのがうれしいおいしさ。3元だったかな。
こうしてお昼を済ませたSUR SHANGHAIは、お次の黄鐸堡古城、戦国秦長城、固原博物館へと車を進めてもらいます。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- Komuさん 2008/11/22 13:17:53
- すがすがしい気持ちになりました
- SUR SHANGHAIさん、こんにちは。
須弥山石窟の写真におじゃましています。
一眼レフとかで写されたきれいな写真とかって、
本物よりもきれいすぎて、すごく人を惹きつけて、
実際に行ってみると、ガッカリなんてこともありますけど、
SUR SHANGHAIさんの写した写真を見て、
色々な角度から色々なものを撮っていて、
写真には写っていない空気とか音とかも
伝わってくるような気がしてワクワクしました。
中国にも行ったことがあって、
石仏とかが好きだから、尚更なのかもしれませんが。
自分は2泊3日で行かれるような所、
成田から乗り継がずに行かれる所しか
行ったことがないのですが、
今までも行きたいと思っていた、
奥地への思いが高まってしまいました。
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2008/11/23 09:28:56
- RE: すがすがしい気持ちになりました
- > SUR SHANGHAIさん、こんにちは。
> 須弥山石窟の写真におじゃましています。
>
> 一眼レフとかで写されたきれいな写真とかって、
> 本物よりもきれいすぎて、すごく人を惹きつけて、
> 実際に行ってみると、ガッカリなんてこともありますけど、
> SUR SHANGHAIさんの写した写真を見て、
> 色々な角度から色々なものを撮っていて、
> 写真には写っていない空気とか音とかも
> 伝わってくるような気がしてワクワクしました。
>
> 中国にも行ったことがあって、
> 石仏とかが好きだから、尚更なのかもしれませんが。
> 自分は2泊3日で行かれるような所、
> 成田から乗り継がずに行かれる所しか
> 行ったことがないのですが、
> 今までも行きたいと思っていた、
> 奥地への思いが高まってしまいました。
おはようございます。(*^^*) ご訪問、ありがとうございました。
以前は自分が気に入った風物などの写真だけを撮ってアップしていたのですが、最近は旅の参考や記録になるような旅行記に仕立てようと思うようになりました。
というわけで、最近の私の旅行記には地味な写真や、無味乾燥な数字やまわりくどい説明が増えてきているんじゃないかと思います。^^ゞ
中国にもいらっしゃったんですね。(^0^)v
そのうちにご無理の無い範囲でテリトリーを広げてみてください。
私が今回行ったような甘粛省天水の麦積山石窟などは、地理的には西安からそんなに遠くありませんよ。
追伸: ここしばらくネット環境に波があって、自分の旅行記は編集できるのにその旅行記の確認をしたり他のトラベラーさんを訪問するのが困難な時があります。お邪魔するのが遅れるかもしれませんがご了承ください。m(_)m
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2008/11/23 09:31:41
- RE: すがすがしい気持ちになりました
- > SUR SHANGHAIさん、こんにちは。
> 須弥山石窟の写真におじゃましています。
>
> 一眼レフとかで写されたきれいな写真とかって、
> 本物よりもきれいすぎて、すごく人を惹きつけて、
> 実際に行ってみると、ガッカリなんてこともありますけど、
> SUR SHANGHAIさんの写した写真を見て、
> 色々な角度から色々なものを撮っていて、
> 写真には写っていない空気とか音とかも
> 伝わってくるような気がしてワクワクしました。
>
> 中国にも行ったことがあって、
> 石仏とかが好きだから、尚更なのかもしれませんが。
> 自分は2泊3日で行かれるような所、
> 成田から乗り継がずに行かれる所しか
> 行ったことがないのですが、
> 今までも行きたいと思っていた、
> 奥地への思いが高まってしまいました。
おはようございます。(*^^*) ご訪問、ありがとうございました。
以前は自分が気に入った風物などの写真だけを撮ってアップしていたのですが、最近は旅の参考や記録になるような旅行記に仕立てようと思うようになりました。
というわけで、最近の私の旅行記には地味な写真や、無味乾燥な数字やまわりくどい説明が増えてきているんじゃないかと思います。^^ゞ
中国にもいらっしゃったんですね。(^0^)v
そのうちにご無理の無い範囲でテリトリーを広げてみてください。
私が今回行ったような甘粛省天水の麦積山石窟などは、地理的には西安からそんなに遠くありませんよ。
追伸: ここしばらくネット環境に波があって、自分の旅行記は編集できるのにその旅行記の確認をしたり他のトラベラーさんを訪問するのが困難な時があります。お邪魔するのが遅れるかもしれませんがご了承ください。m(_)m
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