2008/07/23 - 2008/07/23
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SUR SHANGHAIさん
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前日、甘粛省慶陽の西峰からバスで7時間の道のりをやって来た陝西省第2の都市宝鶏。
宝鶏の周辺には、昨日見に行った道教のお寺さん金台観のほかにも、古くからの伝説や謂れがある炎帝陵、青銅器博物館、五丈原諸葛亮博物館、釣魚台風景区、古大散関…などなどがあるんですが、今日の午後にはもう西安に移って上海行きの飛行機に乗る段取りにしてあるSUR SHANGHAI。
この中から選ぶとしたら…、まずあんまり遠い所はダメ。
じゃ、ちょっと南郊外にある中華民族の祖先炎帝の陵墓の炎帝陵に行ってみよう。
それと、周秦時代には都として栄えた宝鶏は青銅器の故郷だから、市街にある青銅器博物館に行ってみよう。
…と決まったこの日の午前中の予定。
表紙の画像は、青銅器博物館近くの道端で見かけた女の子と子犬。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
この日の朝7時半前には、宝鶏大酒店からタクシーに乗って炎帝陵へ向かってもらったSUR SHANGHAI。
宝鶏の炎帝陵は市の中心から南へ約7kmの常羊山のてっぺんから麓にかけて広がっている広大な陵墓。
SUR SHANGHAIはそのてっぺんまで行ってもらい、あとは徒歩で下りて来ようと思います。
この画像の門にも≪炎帝陵≫の文字が見えていますが、これは麓近くの門。
常羊山は、麓からてっぺんまでタクシーで5分位かかる位の山でした。宝鶏大酒店からの運賃は17元也。 -
常羊山にある宝鶏の炎帝陵の見取り図。
注:この地図は、下方が北になっています。
地図の一番上に出ている停車場(駐車場)が常羊山のてっぺん。
地図の下に出ている神農路が常羊山の麓の道。
SUR SHANGHAIの乗ったタクシーが登っていったのは地図の左手に出ている大きく曲がりくねった車道。
炎帝陵への入口は、境内を囲む塀の数ヶ所にありました。 -
常羊山のてっぺんにも炎帝陵への入口がありましたが、開門は8時から。
10分位早く着いたSUR SHANGHAIは、すぐそばにある常羊山公園のほうへ先に行ってみます。
常羊山公園は入場無料。 -
常羊山公園の一画は宝鶏市民の墓地にもなっていて、墓碑がずらり。
あ、だからさっき着いた駐車場の周りに花や線香のお店があったんだ。
炎帝陵のお参りのための花や線香とは別だったんだ、と気付いたSUR SHANGHAI。
そういえば、墓碑用にタイルに肖像を焼き付けるお店の広告もあったし。 -
常羊山から見下ろした宝鶏の郊外。
え〜と、これは常羊山の西側かな。
市の中心から7kmくらいの場所なのに、けっこう緑が濃い山の中と言った雰囲気。
この霧のせいもあるのかも。 -
そろそろ炎帝陵の門も開く頃。
常羊山公園から駐車場そばの門まで下りて行く。
こんな像が並んでいると、暗くなったら通るのがちょっと怖い感じ。 -
これが常羊山のてっぺんにある炎帝陵への入口。
右がその門、左手にあるのがチケット売り場。
8時の開門まであと3分、と思って待つSUR SHANGHAI。 -
イチオシ
8時に門が開くはずなのに10分経ってもまだ開かない。
常羊山公園へ朝の散歩に来ていた人たちが帰る時刻で、その人たちも「あれ?今日はどうしたんだろ。まだ門が開いてないよ。」と言っては通り過ぎる。
手持ち無沙汰でそのあたりの木を見ていたら、幹にはナイフで彫ったらしい落書きがたくさん。
よ〜く見てみると、この木の幹には≪幸福的終点≫と彫ってあった。
≪幸福の終点≫かあ。含みのありそうな言葉。
恋人たちが残していった言葉? -
8時20分頃まで待っても開かずの扉だった常羊山てっぺんの炎帝陵入口。
車道の途中にも別の入口があったっけ。
そっちから入ろうっと。
痺れを切らしたSUR SHANGHAIが車道沿いにテクテクと坂を下りる途中で見た炎帝陵の一部。
常羊山のてっぺんへ上って行く階段と、その手前に見えているのは炎帝大殿。ただしこの時にはこの大殿は工事中。 -
上の方に出した地図だと常羊山中腹にある停車場(駐車場)からちょっと下で別の入口再発見。
こっちのチケット売り場はもうとっくに開いていた。
「上のチケット売り場が開いてなかったよ。」
「そうかい。私の持ち場じゃないから分からない。」
ま、確かにそうなんでしょうけどねえ。^^ゞ
で、炎帝陵のチケットは20元。 -
さっきから名前が出ている炎帝というのは、中国の伝説上の人物で、農耕や医薬の祖、華夏族(漢民族)の始祖なのだそう。
炎帝陵内のこの山門にも≪華夏始祖≫と書かれてあります。 -
まだ9時前なのに、身の丈より長いお線香を持ってきてお参りしている参拝客。
こんなに太いお線香だと、火が点くまでに手間がかかります。 -
炎帝陵の祭祀広場向こうの炎帝大殿。
その後に見える常羊山の階段を上っていった場所に炎帝の墓塚があるんだそう。
さ、行ってみようっと。
あれ? 工事中で立ち入り禁止のフェンスが張ってある。
だからあの階段より上の炎帝陵入口も臨時閉鎖されていたのかな。
それにしても、伝説上の人物炎帝のため、こんなに広大な陵墓を造ってしまうエネルギーと資金力ってすごい。 -
ちょっとがっかりしてさっきのお参り場所まで戻ってくると、やっと火の点いたお線香を立てている人の姿が。
向こうに見えるおじさん、やっと火が点いたようですね。
お線香の立て方もちゃんと教えてもらってくださいね。 -
イチオシ
ボウボウと火が点いたままのお線香を立て終わって、得意そうに見上げるおじさん。
何をお祈りしたんですか? -
炎帝陵の他の建物を見て回っても、今ひとつインパクトが感じられなかったSUR SHANGHAI。
炎帝陵の1番麓近くの炎帝行宮は別料金で5元だったかな。ここもキッチュな像が並んでいるだけのように見えたっけ。
罰当たりなSUR SHANGHAIでございます。m(_)m
炎帝行宮の片隅に咲いていたバラの花が目を慰めてくれたこの日の朝。 -
炎帝陵のある常羊山の麓を通る神農路から宝鶏市街地を流れる渭河(いが)南岸にある宝鶏青銅器博物館へ移動。
手っ取り早くタクシーで8元也。ちなみに宝鶏のタクシー初乗り料金は5元。
宝鶏青銅器博物館そばの食堂ではこの日の営業開始前のミーティング+体操。
宝鶏に限ったことではなく、あちこちで見かける風景。
おにいちゃん、もっとリキを入れて! -
宝鶏市街地を流れる渭河(いが)の南岸。人民公園の近くに宝鶏青銅器博物館があります。
その博物館は青銅器の一種の鼎(かなえ)の形。
宝鶏は周秦時代の都として栄え、国宝級の青銅器も多数出土しているので青銅器の故郷とも呼ばれるのだそう。
この宝鶏青銅器博物館のチケットは20元、中国語のガイドさんを付けるとプラス30元。
展示物は撮影禁止。
上階には甲骨文から始まる文字の生い立ちの展示もあったので行って見るといいですよ。
建物外側のお店では、青銅器のミニチュア版レプリカ、CDなどが売られていました。 -
宝鶏青銅器博物館を見終わったSUR SHANGHAI。
このあと西安の咸陽国際空港に行くにはまだちょっと時間があるので、宝鶏市街地を流れる渭河(いが)の南岸の堤防をちょっとお散歩。
向こう岸に見えるのは、宝鶏の市街中心部。列車駅もそちらにあります。ビル群が霞んで蜃気楼のよう。
今の宝鶏では、この渭河(いが)流域は技術産業開発区に指定されているんだそうです。
渭河(いが)と呼ばれるこの川の昔の名は渭水。
宝鶏の後は西安の北を通って、黄河の中流に合流します。
その立地のおかげで故事来歴が多く、唐の王維の詩にも出てきます。
「渭城朝雨潤軽塵…」から始まって「…西出陽関無故人」で終わる『送元二使安西』はよく知られているのでは。
注:渭城は、西安の北の渭水に面した町。 -
渭河(いが)南岸の道沿いに出ていた市場の片隅で寝ていた子。
バイクの上でそんな格好で寝ていたら危ないよ。 -
宝鶏の渭河(いが)南岸の道沿いにはアパート住宅街もあった。
朝ご飯もまだ食べていなかったし、その辺の食堂でちょっと一休みしたいな。
そんな道端で見かけたのは、ペットボトルで遊ぶ子犬とそれを見つめる女の子。
どっちも可愛い! (*^^*) -
イチオシ
空になって軽くなったペットボトルはコロコロ転がるし、口で捕まえるのもツルツルして噛みにくい。
ちょっとイライラしてボトルを追いかける子犬、それを目で追う女の子。
朝の平和なひと時。 -
1階部分が食堂や商店になっているアパート住宅街。
あ、肉夾(食莫)のお店発見。
さっそく店番のおばさんに一つ注文。
肉夾(食莫)と言うのは、まず(食莫)と呼ばれる素焼きの丸パンを横二つに切って画像のようにちょっと焼き目をつけてから…、 -
…醤油味で煮ておいた豚肉を細かく刻んでその(食莫)の間に挟みます。
一見回族の食べ物のように見えますが、豚肉を使っているものは漢族の食べ物。
肉夾(食莫)の大きさはシングルのハンバーガーと同じくらい。
醤油味挽肉バーガーと言った感じの味付けで結構いけますよ。
宝鶏だけの食べ物ではなく、陝西省各地の屋台や食堂の店先で作って売っています。一つ3元くらい。
お店によって肉加(食莫)と書いている所もありますが、これは発音が同じ漢字を当てています。
ビニール袋や紙袋に入れてくれるので、お持ち帰りも出来ます。
公園に持って行っておやつにしてみては? -
SUR SHANGHAIが肉夾(食莫)を頼んだアパート住宅街のあたりはこんな庶民的な町並み。
じゃ、渭河(いが)北岸の宝鶏中心街はどうかと言うと…、 -
…これは前日に撮った写真なんですが、宝鶏の列車駅前の広場を隔てたあたりには急に立派な建物が。
上の画像のアパート住宅地とは渭河(いが)を挟んで1kmも離れていないのに、このギャップがたまりません。 -
前日、宝鶏の列車駅にある航空券売り場で西安→上海のチケットを買った時に教えてもらったのは宝鶏⇔西安咸陽国際空港を行き来するバス便。
一旦西安市内に行って空港に向かうより時間が大幅に節約できますよ。ただし、便数が少ないのが難。
08年7月下旬の時刻表によると、宝鶏発は6:00発、13:00発、16:00発の3便で43.5元。所要時間は2時間20分。
出発ターミナルは宝鶏汽車東站。汽車東站というのはバス東ターミナルの意味。宝鶏の列車駅からだと徒歩で10分位の新建路にありました。
宝鶏汽車東站からは西安市内行きのバスも出ているので要注意。咸陽国際空港行きのバスには下の画像のように≪咸陽≫ ≪机場≫という字が出ています。
≪机場≫というのは≪機場≫の簡体字表記で、日本語では空港のこと。
車体は新しくて高速道路を通るので快適ですが、空港へ直行するのではなく、途中の咸陽の町で乗り降りする人もいました。
同じく08年7月下旬の時刻表によると、西安咸陽国際空港から宝鶏汽車東站のバス便は、9:00発、13:00発、16:30発の3便でした。 -
西安の咸陽国際空港行きのバスに乗るのももうすぐ。
ターミナルを行き交う人々を眺めていると、今回、青海省、甘粛省、陝西省と回ってきた旅が急にいとおしくなって、まだ帰りたくない気持ちになったSUR SHANGHAI。
でも、旅に限らず終わりは必ずやって来るんだよね…。 -
宝鶏から西安咸陽国際空港行きのバスは車体は新しくて高速道路を通るので快適。
これまでの長距離バス旅に比べたら、あっという間に目的地に到着。
そうそう、このバスは空港へ直行するわけではなくて、途中の咸陽の町でもちょっと停まりました。
さ、西安咸陽国際空港に到着。
画像の標識に書いてある航站楼というのはターミナル・ビルの事。
え〜と、SUR SHANGHAIが乗るのは上海航空(上航 FM)だから2号航站楼に行けばいいんだな。
最近は中国の航空会社も増えてきて、この標識の中にもこれまで名前も聞いたことが無い格安航空が。
そのうちに乗ってみようっと。
このあとは無事に上海にも着いてこの夏の一人旅を終えたSUR SHANGHAI。
次の中国一人旅はいつになるのかな。
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