2005/09/21 - 2005/09/22
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BONSKYさん
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上海から1泊2日、列車で杭州へ行ってきました。
旧暦8月18日、杭州湾に注ぐ銭塘江は、1年に一度の大逆流を起こします。それを観にいくのが、今回の目的。これは杭州よりも海に近い、塩官というところで観られます。
奇しくも司馬遼太郎の「街道を行く〜中国江南のみち」を読んだばっかりだったので、その足跡をたどっているような気持ちもしました(行った街が同じというだけなのですが)。
短い滞在なので、杭州はちょっぴりしか観ていませんが、また訪れたいと思わせる街でした。
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上海から杭州は列車で2〜3時間。今回は市内北部にある上海駅(上海火車站)から出発しました。杭州行きの列車は、他に上海南駅からもでています。
上海駅は広く、キオスクがずらっと並び、待合室だけで行き先別に10数箇所もあります(ちなみに後日、私たちは間違って硬座の待合室にいたことに気がつきました・・・)。待合室には電光掲示板があり、電車の到着時間が近づくと、その旨が表示されますので、そこでプラットホームに下ります。待合室のトイレは比較的綺麗でした。 -
杭州行きの列車は2階建てでした。どうりで、プラットホームに入ってきた車体は大きくて、威圧感があったわけです(^^;
車内はごらんの通り、日本の特急電車とあまり変わりありません。これは軟座で、席は2×2の並びで、4つずつ向かい合っています。各車両にトイレがあります。これも悲惨というほどのものではなく、安心しました(チベット後遺症で、トイレには敏感になっています・・・)。
中国の列車は、お湯がいつでももらえるのがいいですね。でもなぜか車内販売はコーヒーでした。
列車は「快速」で上海発7:38、途中、松江、嘉興、海寧、と3箇所に停車し、杭州には10時過ぎに到着しました。 -
杭州駅に着いて、まずはタクシーでホテルに向かいました。このタクシー、駅でどっと人が降りると、あっという間に足りなくなって、30分くらいは並びました。早めに下車する方が無難です。
ホテルは西湖北側にある香格里拉(シャングリラ)飯店です。写真はメインの本館入り口ですが、泊まったのは新館のほうでした。繁華街からは遠いけれど、西湖を望む環境は素敵です。 -
ホテルの部屋からの眺めです。西湖と、そこにかかる白堤という堤、その向こうに市街地が見渡せます。
このシャングリラホテル、かつては西泠賓館と言ったそうで、1981年に杭州を訪れた司馬遼太郎も、ここに泊まったことを知りました。でも「<杭州の町はどこにあるのだろう>と、東方をみたが市域は見えなかった」と書いているくらい、当時のホテルからの眺めを撮影した写真を見ると、市街地に高い建物が一つもありませんでした。 -
この旅行中、杭州は曇りで、2日目は雨も降りました。それでも、緑に囲まれた西湖は綺麗です。西湖と言う名前は、西施という美女にちなんで、宋代の詩人蘇東坡が名づけたとのこと。
写真は西湖北側で、奥に映っている塔は保しゅく搭(しゅくの字は人偏に叔)。西湖は、どちらを眺めてもこのように、湖の周りに緑の丘がつらなり、その中に仏塔や江南様式の反りあがった屋根を持つ廟などが点在していました。 -
西湖の中にはいくつか島があって、北側の狐山だけが天然のもののようです。ということは、後は鑑賞のために人工に造られたということ・・・中国人の「庭」づくりのスケールは大きいですね。
西湖には西湖十景と呼ばれる景勝地が点在しています。今回は湖の周りを散策しただけでしたので、その他の名所旧跡と合わせて、次回はぜひ訪れてみたいです。 -
西湖南岸の遊歩道です。緑の少ない上海から来ると、これだけでも感動・・・癒されます。
西湖の周囲は15kmほどだということなので、西湖だけなら一日でも一回りできそうです。湖の周りを回っている路線バスもあるようですし、観光用の電動カーもありました。 -
昼食は狐山の中にある「楼外楼」で食べました。観光客の多い「老舗」のようですが、味は悪くなかったと思います。ちゃんとミーハーに杭州料理の定番を頼んでみました。
手前の饅頭が乗っかっているのは、「東坡肉(トンポーロー:前述の詩人蘇東坡が考案したという伝説で有名です)」、お茶は名産「龍井茶」、左の大皿は「西湖醋魚(淡水魚の煮込、醤油味)」、その右手は「龍井蝦仁(エビの龍井茶炒め)」です。 -
西湖には、湖を渡るフェリーや遊覧船の乗り場がいくつかあります。写真のような手漕ぎボートもあります。これが一番値段が高く、一艘1時間80元です。
船内のボードにしっかり値段が明記されているのに、船頭さんはバッチリふっかけてきす・・・。最初160元!と言われたのですが、値切って半額になったと思ったら、定価ではありませんか。やれやれ。 -
手漕ぎボートからの湖の眺めです。乗ってみると予想以上に水面が近く、湖をのんびり眺めるにはいい高さです。ゆっくり進むので(人力ですから)、眠くなります。さすがに小さい船なので揺れますが、この揺れがまた眠気を誘うのかも。2歳の息子は、本当に寝ちゃいました。
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杭州の繁華街は、西湖の東にあります。湖畔には、上海の新天地の杭州版、西湖天地というのもありました。これは新しいスポットですね。
私たちはもう一つ、河坊街という古い町並みを残した商店街に行ってみました。
湖畔の南山路から入ると、10分ほど歩きます。写真奥の門の向こうがメインの商店街ですが、その手前にも小さなみやげ物屋が並んでいました。 -
河坊街です。歩行者天国で(自転車は通ります)、両側に古い建物が軒をつらね、茶館や薬屋、食品店から骨董店、土産物屋まで、商店でいっぱいです。
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建物は概ね2階建てで、2階の窓なんか、とても趣があっていいです。お店によっては、2階がテラスになっていたりして、そこでお茶を飲みながら通りを眺めていても良さそうです。
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商店街には老舗の店もたくさんあるようです。これは薬屋さん。症状にあわせた漢方を出してくれるのですが、入り口に効能書きがあって、頭痛、腹痛などはわかるとしても、こどものおねしょだとか、え〜治るの?!っていうものもありました。さすが漢方?
一包みは1〜2元なので、話のネタにどうぞ♪煎じて飲むものです。 -
お茶の産地、杭州ならでは、と言えるのが、「お茶屋さん」がたくさんあること。普通の販売店から、お茶を飲めるお茶館まで、さまざま。
こちらは太極茶道という店の店頭で、お茶を炒っていたお兄さん。緑茶のシーズンではありませんが、こういうデモンストレーションはしっかり行われていました。このような大きな釜で、掌で茶葉を押し付けるようにしながら炒るのが、龍井茶の特徴です。
でもこのお兄さん、漢族らしくない顔つきですよね。どこの人かしら。 -
夕暮れの河坊街です。夜には電灯がついて、また違った顔をみせるのでしょう。
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翌日の午前中はあいにくの雨。銭塘江の大逆流を見に行くというのに。
塩官に向かう前に、少し時間があったので、緑茶の産地・龍井(ロンジン)へ寄りました。龍井は西湖の西方にあります。
「西湖龍井茶」は中国3大緑茶の一つで、この名を名乗ることができる茶畑は政府によって決められているそうです。ワインみたいですね。 -
龍井路の途中に、茶葉博物館があります。中では緑茶だけでなく、中国茶の歴史、製造方法、お茶の種類などが詳しく展示されています。入場は無料です。
建物に続く道には、「茶」という字の様々な書体が彫られていて、よく見ると著名な書物や彫刻、絵画からとったもののようです。
ここでは、茶芸師の資格を取るための講習も開かれているそうです。 -
博物館の庭に建つ像は、「茶経」という本を著した陸羽です。「茶経」は中国初のお茶に関する専門書と言われていますが、8世紀後半の人ということですから、中国のお茶文化の古さがわかります。
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茶葉博物館の前の茶畑です。
司馬遼太郎も龍井の茶畑を訪れて、日本と中国の茶文化について考察しているくだりがありました。
有名な龍井泉も今回は見れませんでしたし、龍井茶の最高とされるものは、4月初旬の清明節以前に摘まれたものだということですから、また新茶の時期に杭州に来たいと思います。 -
さて、いよいよ銭塘江の逆流を見に、杭州から塩官(塩官鎮)へ移動します。車で1時間くらいです。
銭塘江は、杭州湾に注ぐ河ですが、その河口が楔形をしており、満潮時には海の水が河に流れ込む逆流現象=「海嘯(かいしょう)」が見られるのです。
塩官に向かう途中、家々がほとんどといっていいほど、その屋上にテラスのような構造をもつことに気がつきました。ただのガラス張りのものもあれば、写真のように奇妙に洋風なものもあります。これは、当地の流行なのでしょうか? -
塩官に到着すると、小さな町ながら、赤い横断幕がかかり、お祭りムードになっていました。毎年、銭塘江の大逆流が見られるこのシーズンだけ賑わうのでしょう。
満潮まで時間があったので、屋台の並ぶ道をちょっと散策してみました。屋台といっても、日本のお祭りの屋台みたいなものは少なく、日用雑貨や洋服が並んでいました。
この塩官鎮のある海寧県では皮産業が盛んなようで、皮製品が安いとのことです。 -
歩道いっぱいに売り物?と思ったら、これは輪投げ!でした。お祭りのゲームは日中共通なのでしょうか。
ほとんど貯金箱で、それも金の招き猫やら、金の豚さんやら・・・あまり魅力的でないのはご愛嬌。
他にも、玉入れのようなゲームも見かけましたが、玉を入れるところはポリバケツで作ってありました。学園祭のノリですねぇ。 -
海嘯を見るには、そのための公園が作られています。その名も「観潮公園」。有料です。
私たちは同行してくれた旅行社の方におまかせでしたので、値段はわからないのですが、普段の入場料と大逆流の時期では違うと思います。
実は最大の海嘯が見られるという旧暦8月18日は、前日だったのです。昨日はものすごい人出で、入場券も前もって購入しないと入れなかったそうですが、この日の人出はまばらでした。 -
これが銭塘江です。杭州の六和塔付近では川らしい川幅だそうですが、ここまで来ると海だか川だか判断つきかねます(「街道をゆく」でも、似たような感想が述べられていました)。でもここでもまだ、海からは85kmの距離があるようです。
大河は、普段はこのように穏やかです。流れの音も聞こえません。 -
公園内にはこのように「観潮」のための座席が作られています。どうも、常設のようですね。席によって値段も違うようです。この日は空いていたので、決められた席には行かず、川沿いの手すりまで出て見学しました。
最大の大逆流である昨日は、そんなに自由にはいかなかったようです。駐車場も近いところから埋まってしまい、出遅れると5kmも手前の駐車場から歩かされたと聞きました。 -
ちょっと色合いの悪い写真になってしまいましたが、逆流が始まったときの写真です。海側から、波が押し寄せてくるのが、わずかに見えます。
肉眼で確認するよりも前に、実はゴゴゴゴという音が聞こえ始めました。この音はすごいです。どこから響いてくるのか、最初はすぐには理解できませんでした。 -
来た来た!逆流が押し寄せてきました・・・と説明しないと、ただの波ですね。高さもそれほどありません。最近はそれほど高い波は来ないとのことです。でも2〜3mくらいあったのでしょうか。
そして、あっという間に過ぎ去っていきました・・・。あっけない。何時間も前から待っていたら、悲しいかもしれません。
杭州市内の銭塘江にも、この波は届くというのですから、そう聞くとこの現象のすごさもわかります。もちろん潮の満ち干は毎日のことですから、海嘯自体は毎日あるわけですが。 -
杭州市内に戻って、帰りの列車を待つ間、市内に数多くある「茶館」に行きました。行ったのは「和茶館」というところです。
茶館のスタイルは、半個室または個室タイプ。お茶を頼めば、写真のように並んだお茶請けは好きなだけ取っていいのです。たかがお茶請けと思うなかれ。麺あり、粥あり、スープあり。お茶は一度頼めば何煎も飲めるのですから、これは長居してくださいと言っているようなもの。
いいなあ。今自分がたとえば学生だったら、ここにノートや本を持ち込んで、朝から晩まで過ごしてるかも?! -
ここで、今回の旅はおしまいです。帰りも来た時と同じ列車に乗って、上海に帰りました。杭州18:32発です。上海には9時半ごろ着きました。
写真は、お茶館での龍井茶。緑茶は、このようにグラスで出されて、ゆっくりと葉が沈むのを待って飲みます。せかせかした気分で頼んではいけませんね(^^;
今回は1泊2日で短い滞在でしたが、次回は春頃、ゆったりと緑茶を味わいに来たいです。
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この旅行記へのコメント (10)
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- Ex-Travellerさん 2009/01/28 15:12:04
- 大変役立ちました!
- はじめまして、こんにちは。
今年の皆既日食に合わせて杭州に行く計画です。
外国発ツアーを調査していると、「海嘯も見られる」とのことで色々と調査してますが日本語の情報が少なくて困っていました。
大変、参考になりました。一番の時期にいっても、ちょっとがっかりという感じですね。でしたら、それより1か月も前の7月に行くのは期待薄、、、。
よくわかりました。
ついでに、西湖の周りの写真も大変参考になりました。
ちょうど知りたい情報ばかりで!
また他の旅行記も拝見します。
p.s.当方は昨日初めて4travelにやってきましたので、何も旅行記ありませんが、これからボチボチやろうかな。
- BONSKYさん からの返信 2009/01/28 20:38:30
- ありがとうございます!
- Washyさん、コメントありがとうございます!
ちょっと前の旅行記ですが、参考になれば幸いです。
海嘯は、行ってみないとどれくらいの規模かはわかりませんものね・・・。
もしかしたらすごいのが観れるかもしれませんし。
私も、皆既日食観たいなと思っています。
奄美大島かそのあたりにでも、行きたいです。
- Ex-Travellerさん からの返信 2009/02/04 20:06:08
- RE: ありがとうございます!
- こんばんは!
4travelの勝手がわからず、レスがついているのに今日気づきました。
再び、どうもありがとうございます。
おかげさまで皆既日食の日程でエアーが確保できました!
ので杭州に行くことは決まりました。あとはどこに泊まるかですね。
パックツアーに任せようと思っていたら、予想以上に高いのでローカルなホテルに希望を変えて調査中です。
皆既日食がメインですが、Bonskyさんの写真をみて、西湖もみてみたいと思いました。
- BONSKYさん からの返信 2009/02/11 19:36:22
- よいご旅行を♪
- 杭州のエアーが取れたのですね☆
遅ればせながら、私もいろいろと検討してみたところ、
国内での皆既日食観賞は
かなり難しいことを知りました・・・(^o^;
やっぱり中国に行こうかな、なんて思い始めています。
まだ先ですが、良いご旅行を♪
- Ex-Travellerさん からの返信 2009/02/11 19:59:04
- RE: 大変役立ちました!
- こんにちは!
またもやありがとうございます。
色々と情報収集してます。
天文マニアの方々が色々とツアーを企画しているようですね。
杭州より紹興の方が若干天気がいいようです。
万全を期すなら、当日のハイヤーを確保した上で移動ですかね♪
また何かわかったら教えてください。
-
- とらいもんさん 2005/10/23 09:07:04
- 西湖
- bonskyさんへ
楽しく拝見させていただきました!
西湖の姿をもう少し見たかったです。
こめんとつきで助かります!有難うございました。
田舎ものより
- BONSKYさん からの返信 2005/10/25 03:11:15
- 訪問ありがとうございます。
- とらいもんさん、訪問&書き込みありがとうございます。
まだコメントが途中でしたね・・・先ほど完成させました。
とらいもんさんのページも拝見いたしました。
スイス、いいですね〜☆
私はちょこっとしか行ったことがないので(ユングフラウくらい)、
いつかまた行きたい国の一つです。
- とらいもんさん からの返信 2005/10/25 06:03:59
- どーもです!
- bonskyさん、おはようございます。
メッセージを戴き喜んでます。
4travelは、毎朝大体7時半前後に登場しますので楽しみです。
日曜日、婆さんたち三人連れて蔵王温泉に行ってきた疲れが残ってますので、これから横になって7時半を待ちます。
くたびれとらより
- BONSKYさん からの返信 2005/10/27 20:47:52
- 返信の返信、恐縮です。
- ご丁寧にまた返信くださりありがとうございます。
上海にいると温泉は懐かしい・・・日本に戻ったら温泉に行こうっと♪
と思いました。
- とらいもんさん からの返信 2005/10/27 21:40:02
- おおつ!
- bonskyさんへ
こんばんは、今外国ですか?私は、ド田舎です。
お勝手で家内が夕食の片づけをしてるのを聞きながらキーを打ってます。
としよりより(家内は66歳、あはは)
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