「ライフ・イズ・ビューティフル」（砂布巾のＬＷ　第７章15）

2014/06/23 - 2021/02/25

　「ライフ・イズ・ビューティフル」（映画、ユダヤ人）
　大戦末期のユダヤ系イタリア人と家族の運命を描いたのが、標記タイトルの1998年イタリア映画だ。

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エリア アレッツオ(イタリア)

　本屋を開業する夢を持ってトスカーナの田舎からアレッツオにやって来たユダヤ人グイド・オレフチ（ロベルト・ベニーニ　監督も）は、ドーラに一目惚れ。あの手この手で彼女に近づく。婚約発表パーティーで連れ出し、結婚する。２人の間に長男ジョズエが誕生する。一家に幸せが訪れたのも束の間、周辺でもユダヤ人に対する嫌がらせが頻発する。

＊砂布巾注　グランデ広場

　ジョズエ５歳の誕生日、ドーラが留守をしていた間にグイドとジョズエが姿を消した。慌てて２人を追いかけ、純粋なイタリア人だった彼女も望んで収容所に向かう。
　グイドはジョズエに「これはゲームだ、一等の賞品は本物の戦車だ」と説明し、信じ込ませよう（ドイツ語を滅茶苦茶に訳す場面は笑ってしまう）とする。戦争も終わりに近づき、ドイツ軍の撤退が始まる。ドーラを探しに行くグイドだが…。

　最後に「これが僕の物語」のナレーションが入っているので、実話を映画化したものだろう。多少現実離れした面もあるが、グイドがイタリア人らしく楽天的な中にも必死になっているのが伝わってくる。ジョズエが隠れていたロッカーの前を通る時、ドイツ兵の歩き方（グースステップ）を真似ている姿は、涙を誘う。完全なハッピーエンドでないのは残念だが、グイドの家族への愛情を感じさせる映画だ。どんな時でも希望を失ってはならないことも教えてくれる。

　2002年の６月にはサウンドトラック盤と原作を購入し、７月にはロケ地を訪問した。映画に登場するグランデ広場は、趣のある傾斜した広場。そしてサンフランチェスコ教会周辺では、雨の中２人で歩くシーンなどが撮影された。ほかにも何カ所かロケ地が書いてあったが、ＹＨが予想外に遠かったこともあって、全ては見学できなかった。

　さてこれまで多くの映画に接してきた。本章では２本の映画を大項目として取り上げ、小項目では「コルチャック先生」に触れた。また序章、３章、４章（２本）でも大項目として取り上げており、ほかにも映画からヒントを受けた項目がある。「グレン・ミラー物語」に関しては次章で触れる。

　そのほかでは尾道の情緒が美しい「さびしんぼう」、ジェットコースターのような「インディージョーンズ～魔宮伝説」、最後が壮絶な「俺たちに明日はない」、地平線の彼方に２人が消えていく「小さな恋のメロディ」、最後泣けてしまう「野ばら」が印象に残っている。（初めて映画を見た日　2001年１月21日，ロケ地訪問　2002年７月28日）

　＊ユースホステル
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関連項目「ユダヤ人問題の最終解決～ヴァンゼー会議」　http://4travel.jp/travelogue/10200560