2006/06/22 - 2006/06/28
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旅人のくまさんさん
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<2006年6月23日(金)>
この日のメモです。「モーニングコール5:00、バッゲージ5:20、ホテル出発5:30」でした。予め、徐さんから貰っていた旅行計画書通りでした。AU携帯の目覚まし4時30分にセットして、早めに行動しました。
2000m弱の高地で、軽く体慣らしをして、いよいよ今日から、3500mクラスの高地旅行の始まりです。(ウィキペディア)
<弁当を持って、早朝の出発>
まだ外が暗いうちからの出発ですから、当然、ホテルのレストランは開いていません。それで、弁当を手にしての出発でした。
全員、時間前に集合して、予定通りの出発となりました。ここで話題になった1つが、昨晩の騒音のことでした。原因が分かりませんでしたから、私は諦めて眠ってしまいましたが、大分苦労された方もいたようです。今朝が早い出発予定でしたから、夜出かけた人たちも早めにホテルへ戻られたようでした。
国内線ですから、ウィスキーの機内持ち込みは駄目です。それで、私のリュックも預け荷物にして、5時20分の荷物出しの時に、皆さんと一緒に廊下に出しておきました。鍵をかけていないので、少し心配な点もありました。
6時前に昆明空港へ到着しましたが、7時10分のフライトの1時間前である6時10分には、十分な余裕がありました。チェックインの手続きが済んだ後、待合室で朝食を摂りました。2種類のサンドイッチ、バナナ、ゆで卵とミネラルウォーターが箱に入っていました。
<香格里拉の空港到着>
メモには、「8:05分シャングリラ到着」とありました。当初の予定が8時10分でしたから、極めて順調でした。約1時間のフライトです。
昆明を飛び立った時は、薄い雲でしたが、シャングリラの中甸空港が近づくと、次第に雲の層が厚くなってきました。
高度を下げて、雲の層を潜ると、山の前方にシャングリラの空港が見えてきました。その空港は、離発着が難しいのように思えましたが、
「雲南省のパイロットは、全員空軍パイロット経験者ですから心配ありません」
との現地ガイドさんの話もお聞きしました。降り立った中甸空港は、幸い雨は降っていませんでした。現地ガイドの松さんがチベット族の民族衣装を羽織って出迎えに来てくれました。親切で元気のいい、明るい方でした。後でお聞きした皆さんの評判は、揃って上々でした。
この中甸空港は、完全なローカル空港ですから、タラップを降りた後は歩いて到着ロビーに向かいました。通行を規制する人も見えず、出入りが自由でしたから、到着した機体を撮影に、もう一度、外に出ることが出来ました。
その途中にある、空港事務所の扉が開いていました。6月下旬でも、何と電気ストーブが点けてありました。まだ、結構冷え込むのでしょう。
<雨のナパハイ見学>
早朝に昆明を出発しましたから、シャングリラ到着は、早い時間でした。当然のことですが、投宿のホテルは準備が出来ていませんので、チェックインの前に見学です。
その最初の見学地が、ナパハイでした。雨季の後には湖となり、10月から3月頃は干上がって草原となります。ナパハイ見学の時には小雨が降りしきっていましたから、乗馬による散策は自粛しました。雨に濡れて、風邪を引いた場合に、高山病との合併症が懸念されたからです。昨日、2000m弱の高地で、1日だけ体慣らしをしただけですから、無理は禁物です。
ナパハイは、シャングリラの中心部から、北へ10km程に位置しています。鶴が飛来する自然保護区としても有名です。放牧された牛や馬が、黒い芥子粒のように点在して、草を食んでいる風景は、実に雄大でした。地平線の向こうには、雲に隠された高い山が控えているようでした。
近くにいた馬は、競走馬のようなスマートな肢体ではなく、小型で足も少し短い体躯でした。日本の在来種として紹介されている木曽馬ほどにはずんぐりといていませんが、かなり近い血統のようにも思えました。
<暴動発生の情報、チベット族民家訪問>
2つ目の見学地は、チベット族の民家訪問でした。実は見学予定地の松賛林寺界隈で暴動が発生し、治安回復がされていなかったため、急遽変更になりました。地方政府からは、この地域への立ち入りを自粛するようなメッセージが出されていました。
代わりに見学したチベット族の民家は、この地域では裕福な方の屋敷のようでした。屋敷を囲む立派な塀があり、門を潜って2階に上がりました。立派な木材には、飾りの彫刻が施してあり、中央の柱は直径が1mを越すような、二抱えもある丸い大木が使ってありました。
2階で一番目を惹いたのは、立派な祭壇でした。壁の1面を使った立派なもので、中央に小さな仏像やパンチェン・ラマ(?)の写真、右に毛沢東の胸像、左手に家族の写真が飾ってあり、それぞれにお供え物がありました。薪を燃やした暖房があり、ゆったりとした時間を過ごしました。
<ホテルへ、昼食>
チベット族の民家の訪問を終えた後で、2日間泊まる龍鳳祥大酒店へ向かいました。昼食の時間になっていました。その昼食のメニューから説明しておきます。
料理の写真の方は、何枚か写真編に収めておきました。味付けはさっぱりしていましたが、野菜、卵、肉などの素材自体の旨味が生かされて、十分に美味しい料理となっていました。山の中なのに、魚料理まで用意されていました。味から判断して、川魚が使ってあるようでした。
この龍鳳祥大酒店の海抜は3450m程です。富士山に例えれば、丁度9合目辺りになります。ホテルの中では、出来るだけゆっくり歩いて高山病に備えました。
<雨の中の碧塔海見学>
ホテルで少し休憩した後、午後の見学に出かけました。碧塔海(ピーターハイ)と呼ばれる、湿原のお花畑です。「シャワーは使わないほうがいいです」と教えられていましたので、軽く体を拭くだけにしておきました。酸素濃度が低いので、体温を急に上げたりしないほうがいいようです。
ところで、碧塔海のお花畑散策は、今回の旅行で一番厳しいものとなりました。降り続く雨で体が冷え、ホテルへ戻った後で、体調を崩された方が出たためです。
そんな厳しい碧塔海のお花畑の散策でしたが、天候のいい時であれば、全く違った印象になったかも知れません。入口から碧塔海まで約10kmに亘って湿地帯が続きます。今がそのお花畑の満開の時でした。シャングリラの中心部からは、25km程の東南部に位置しています。ナパハイと違って、いつも水を湛えている湖です。
<ホテルでの夕食、村長さんの家での観劇>
ホテルでの夕食時にも、一寸した観劇がありました。小さな舞台で、民族衣装に身を包んだ人達の踊りでした。指が隠れてしまう長い袖の民族衣装等でした。この後、子豚の丸焼きのディナーショーが予約してありましたから、少し控えめの食事としておきました。
本格的なディナーショーの始まりは、空にまだ明かりが残っている早い時間でした。雨が上がって、空には虹が架かって、印象的なシャングリラの景色として、脳裏に焼き付きました。
ガイドの松さんの説明では、この村の村長、族長の血筋に当たる人で、出演者は、親戚の人達ということでした。予め予約してあった子豚の丸焼き、地元の強いお酒、酸っぱいチーズと、歌と踊りを楽しんで、この日のお開きとなりました。
ナパハイで
高原に草食む牛は遥なる地平に散らばる黒き芥子粒
ピーターハイで
湿原に雨季は来りて湖に伸る桟道花の中道
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 観光バス
-
モーニングコールは5時でしたが、AU携帯の目覚ましを4時半にセットして、早起きしました。ホテル出発は、まだ暗い5時半でした。
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ホテルのレストランも空いていない時間ですから、朝食用の弁当を持っての出発でした。中身はサンドイッチ、ゆで卵、飲み物などでした。
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昆明の飛行場は、市街地から至近距離です。車で10分程です。その昆明空港への到着です。チェックイン手続きが済んだところで、弁当の朝食です。
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早朝の昆明空港の待合室です。結構人出がありました。昆明は、平均高度1900m程で、年間を通じて気候温暖な、「春城」と呼ばれる高原都市です。
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昆明発は7時10分でした。ガラス越しには、外はまだ薄暗く感じましたが、外へ出ると、既に明るくなっていました。
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今回はローカル線路が多く、殆どが搭乗の移動にバスを利用しました。150人乗り位の飛行機でしたが、余り古い機体ではなく、ほっとしました。
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カラフルに期待にペイントされたチャイナ・イースタン、中国東方航空の機体です。今回の搭乗機ではありませんでした。
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このオーソドックスな飛行機が、今回のシャングリラ往きの搭乗機です。やはり150人乗り位の中型機でした。タラップは車載の移動式です。
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昆明を飛び立ってから。次第に雲の層が厚くなってきました。シャングリラは、既に雨季に入っているようでした。
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昆明からシャングリラの中甸空港までは、約1時間のフライトです。雲を潜ると、山並みが見えてきました。着陸まで、もう少しの距離です。
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かなり厚い雲を潜ってのシャングリラ空港への着陸でした。山に囲まれたローカル空港です。飛行場自体は、出来上がって間が無いようでした。
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発着便が少ないローカル飛行場ですから、着陸した後は、滑走路を逆行してターミナルビルへ向かったようです。その滑走路です。
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シャングリラ郊外の中甸空港への到着です。厚い雲を潜っての着陸でしたが、この時は、雨は降っていませんでした。
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笑顔でのシャングリラの空港への到着です。乗客は少なかったですから、なんとなくゆったりとした雰囲気です。
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イギリスの小説家ジェームス・ヒルトンの小説「失われた地平線」の中に書かれた、「理想郷」を語源とする、音訳の、「香格里拉」です。
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飛行機を降りてからは、徒歩でターミナルビルに向かいました。誘導する係員の方もいませんでした。この後、建物へも自由に出入りできました。
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荷物出しまでに少し時間がありましたから、もう一度外に出て、乗ってきた中国東方航空機の撮影です。ローカル空港は、こんな自由が利きます。
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扉が開いていた空港内の事務所の部屋です。電熱器が暖房として使われていました。6月末ですが、まだ寒さが残っているようでした。
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出迎えてくれたのは、チベット族の若いガイドさん、松さんでした。松広寺(ソングァンサ)等の韓国読みと似た「ソン」と発音するようです。
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早い時間でのシャングリラ到着でしたから、直接ホテルへは向かわず、最初にナパハイを見学しました。季節によって草原から湖に変わる場所です。
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この時は弱い雨が降り続いていましたから、乗馬体験は全員自粛しました。風邪を引いた場合、高山病が厳しくなるためです。
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家畜用の機材でも入れておく小屋でしょうか?バラック造りです。乾季に草原になる湖、ナパハイの風景です。「ハイ」は上海と同じ「海」の文字です。
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折角のナパハイ見学は、雨で残念な結果となりました。雨季が続くと、次第に湖に姿を変えていくようです。今は広大な草原でした。
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真新しい4棟の小屋は、お土産店でした。牛製品を主に販売していました。観光誘致のために急遽建てられたものでしょう。左手に鳥が見えました。
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手前の小高い丘と、その奥に二重に重なった山です。晴れた日には、馬に乗ってゆっくり散歩でもしたくなる光景でした。
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楊先生と話をされているのは、シャングリラの空港で、出迎えてくれたチベット族の現地ガイドの松さんです。明るく親切で、元気のいい娘さんでした。
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それぞれ文様が違った、円形の4つの飾りです。使用目的は分かりませんでしたが、ゲームの的にでも使われているのでしょうか?
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おとなしそうな顔をした馬です。サラブレッドとは違って、一回り小さく、少し足も短いようです。木曽馬等、昔の日本の馬も、この体形だったことでしょう。
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草原をバックに張さんの記念撮影です。お母さんに向かってポーズをとられていたところを横からのショットです。遠くに牛や馬が群れていました。
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薄い雲が近くの山を霞ませていましたが、天候が回復すれば、その奥に高い山が聳えている雰囲気を持っていました。
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