蔵の街　栃木　巴波川散策

2007/04/30 - 2007/04/30

日光の帰りに立ち寄った２度目の栃木。こどもの日を前にした巴波川は数え切れないほどの鯉のぼりがあふれていました。見世蔵造りの建物が立ち並ぶ街並みは、風情があっていいですね。
また一段と栃木の街並みが好きになりました。
来週は、もうひとつの小江戸　佐原に行ってきます。

エリア 栃木・壬生・都賀(栃木)

三枡屋本店

丸三家具店店舗・毛塚紙店店舗
両店舗は、明治後期の火災焼失後に建築された見世蔵です。建物は、２階建桟瓦葺・切妻・平入で、下屋庇付の土蔵造漆喰仕上げとなっていて、重厚な外観は、栃木における明治末期の見世蔵の典型を示すものです。

隣にある自慢焼きのお店も同じような造りです。
このエリアに見世蔵が集中しています。

関根家住宅関根家は、明治から昭和初期まで煙草卸売商を営んでおり、店舗は大正１１年（1922）に新築された洋風建築で、タイル張２階建、桟瓦葺です。正面と両側面のパラペットを高く上げ大きく見せています。

手前の荒物屋の蔵もかなりの年代物です。

正面壁部には柱縦長窓、装飾などが左右対称に整然と配され、大正時代の洋風建築様式の意匠が目立ちます。

本澤商店
肥料屋さんのようです。栃木は何故か肥料屋さんが多いですね。それだけ農業が盛んだったんでしょうか。

漬物鳥海　ここも見世蔵です

旧田村家見世蔵
田村家は、かつては「八百金」の名で知られ、栃木でも有数の荒物・麻苧問屋でした。豪壮な見世蔵と住居部分、さらに南北2 列に連なる土蔵群からなり、見世蔵は、明治37 年（1904）6 月起工、同38 年上棟と建築年代が判明しています。2 階建桟瓦葺・黒漆喰塗の重厚な蔵造りで、明治期の栃木の見世蔵を代表する建
造物です。現在は、「とちぎ蔵の街観光館」として使用しています。

妻側の土蔵の窓　すごい重厚感です。

あだち好古館
江戸末期から明治中期に建てられた呉服商の蔵を改修した館内に浮世絵や錦絵などの美術品が展示されているそうです。時間の関係で中には入りませんでした。

あだち好古館の向かいにある蔵は飲食店が入った建物になっています。これは見た感じでは新しいもののようです。

一部が展示スペースになっていて古民具などが展示されています。

栃木の総鎮守　神明宮

作家　山本有三が眠る近龍寺

境内に栃木で最初の小学校、師範学校が開設された場所でもあります。

栃木が生んだ作家　「路傍の石」で有名な山本有三の墓

古久磯提灯店見世蔵
古久磯提灯店は、銅鉄商の「古久磯本店」から独立したもので、明治末期には「古久磯支店」として提灯店を営んでおり、大正年間に万町の現在地に移っています。2 階建桟瓦葺の見世蔵と、その奥に続く木造2 階建の住居部分とからなります。見世蔵は、弘化2 年（1845）に建てられたもので完成度の高い、全国的にみても古い見世蔵に属する建造物です。

下野新聞栃木支局
「毛惣」で知られた肥料商の2 代目毛塚惣八家の見世蔵です。文久元年（1861）に建築されたもので、2 階建桟瓦葺・切妻・平入で、1 階前面に下屋庇を設けた典型的な江戸型の見世蔵です。正面外壁のみを黒漆喰とし、2 階正面には左右にやや縦長の角窓を開き、棟の両端には影盛を付けるなど、比較的古い見世蔵を残
す栃木にあっても、建築年代が判明する数少ない江戸時代の見世蔵です。

櫻井肥料店
櫻井家は河内国（大阪府東部）桜井の出身で、当主で１８代目を数える旧家です。代々油商を営み、やがて肥料も扱うようになりました。既に江戸時代末期から栃木を代表する有力商人として知られています。店舗は切妻・平入りの桟瓦葺の２階建で、軒を出桁造としています。旧栃木町の町屋の中でも最も間口が広く古式を留めています。また、敷地内の煉瓦蔵と文庫蔵の造りや保存状もよく、これらが一体となって明治期
の栃木における商家の繁栄振りを今に伝えています。

舘野家住宅
舘野家は、江戸時代末期からこの地にあって肥料・履物商を営んでいた商家です。昭和７年に建てられたこの建物は木造２階建、寄棟・平入りで、前面に衝立を設け、洋風の柱やアーチ窓をあしらって洋館風の外観を造っています。

例幣使街道の街並み

岡田記念館

岡田家は、現嘉右衛門氏をもって、第２６代５５０年以上の歴史を持つ栃木屈指の旧家です。古くは武家だったが主筋の衰亡により、帰農し江戸時代慶長の頃この地に移住し、荒地を開墾しました。これにより、徳川家から｢嘉右衛門新田村｣という名称を賜り、以降代々の当主は嘉右衛門を襲名しています。
前回来た時中を見学たので今回は外側だけ。
詳しくはhttp://4travel.jp/traveler/kincyan/album/10103728/

岡田記念館の付属する建物　ここは岡田石灰の商店

岡田家の別宅翁島　大林宣彦監督､黒木瞳主演の「ＳＡＤＡ　戯作・阿部定の生涯」の黒木瞳の入浴シーンがここで撮影されたそうです。

例幣使街道の街並み

旧栃木町役場と県庁堀

夕方の県庁堀

横山郷土館のガス燈
今日は休館日で中は見れません。
前回来た時の旅行記で詳しく紹介しています。http://4travel.jp/traveler/kincyan/album/10103447/で見てください。

右側が麻問屋だった横山家には堀に面して船の荷降ろし場が付いています。

子供の日を前にして巴波川は鯉のぼりでいっぱいです。

この時期限定の巴波川こどもの日バージョン
泳ぐ小さな鯉のぼりの数は数え切れないほどでした。

塚田歴史伝説館
栃木のイメージはまさにここですね。
少し前のコカコーラのコマーシャルにも写っていました。

なんか倉敷のような雰囲気ですね。

巴波川の塚田歴史伝説館の脇からは舟にも乗れるようですが今日は舟の姿がありませんでした。

古里家亀吉
和菓子屋さんですが創業嘉永６年とあります。今から１５０年以上前に創業したお店です。

駅に向かう途中で見つけた金魚湯　この銭湯もなかなかの建物でした。
日光・栃木と早朝より今日は良く歩きました。
一人旅はやっぱり普通電車と歩きだなあ〜。
缶ビールでも飲みながらノンビリ帰りの電車に乗ります。