Moominさんのクチコミ全76件

鳥羽の手前、夫婦岩で有名な二見浦、伊勢市辺りの宿泊はついついホテルや旅館がひしめく鳥羽や南鳥羽や志摩で決めてしまうので二見は泊まったことが無かった。今回は海幸料理をゆっくり楽しみ早朝の二見興玉神社と夫婦岩をゆっくり訪れようと「二見浦 和亭 朝日館」に泊まることになった。よく言えば由緒ある、平たく言えば極めて古い旅館である。ロビーには伊勢神宮に纏わる展示品も結構楽しめた。部屋は三階の本館でリニューアルされた和室は８畳ながらゆったりしていて独立したバスとトイレ、眺望は青松と伊勢の海で落ち着ける。夕食も朝食も二階の畳敷きの大広間でテーブルと椅子席、お造りが既に並べられていたのは海の幸を求める客にとってはがっくりである。食事スタッフも最低限の人員で気配りは無い。食材も調理も及第点程度、思うに15,000円程度の伊勢志摩の旅館は新鮮な魚が命だからまず裏切られないので少し期待外れであった。朝食も然りで団体旅行の食事の感覚であった。フロントスタッフの精一杯のもてなしの気持ちだけは感じられたのが救いであった。

何度か訪れている昼神温泉だが、人数も多く老舗の高級旅館は予算オーバーとなりかなり前に一度泊まった「お宿山翠」の囲炉裏付きの大きな部屋が空いていたので旅行社で決めた。以前の宿泊は数十年前で記憶に残ってない。茅葺の門を潜って入れば古い建物だけど木曽の木をふんだんに使った落ち着いた宿、チェックインの時間にはかなり早かったけどロビーで先に着いた客を待って二部屋ある二階の客室へ案内された。囲炉裏のある古民家風の部屋と落ち着いた和室がその奥と左手に二つある。檜の内風呂も情緒ありトイレも洗面も二か所あり便利である。窓からは眺望も緑一色で悪くはない。部屋は落ち着けて立派なものである。フロントスタッフの案内でお盆期間の温泉挙げてのお祭りや花火鑑賞の案内もあり孫たちは夜を楽しんだらしい。期待した夕食は渡り廊下と階段でシニアにはきつい。夕食は期待外れでスタッフも食材も調理もかなり落ちる。夏休みで６名一室、一人子供Ａ料金で合計10万円程、平均16700円は去年近くの南木曽の宿に泊まったのと同程度、満足度は月と鼈、裏切られたようだ。同料金で去年の南木曽温泉の大満足、そして数年前の昼神の老舗旅館の美食が懐かしいとの話題、やはり旅館で最大の満足は食事の質であろう。朝食も然り、不満よりも情けない気持であった。

去年見る暇が無く気になっていた日本庭園を見ようと訪れた「琵琶レイクオーツカ」をダイレクトで電話予約した。応対がスムーズでなかったのが気になったが、平日一泊二食が一人15,000円で旅行社より安いかなという思いもしたが、チェックアウトで税込で16,200円になっていた。こうなるとパンフレットを見ながら旅行社の手配のが寧ろリーズナブルな費用で気軽、いずれも標準プランだったが、大手旅行社経由のが応対が良かったのは不思議なものだ。部屋は無難、眺望は美しい琵琶湖、食事は一級ということで文句は言えないのだが…。朝のウォーキングで目の前の湖岸を歩いてみたが、琵琶の湖はいつも美しい。殊に北に位置する程水が綺麗だ。ロビーの奥に日本庭園の入り口があり入ってみたらそれは素晴らしい庭に驚いた。京都の立派なお寺の庭に迷い込んだかの印象、手入れも良く錦鯉も泳いでいる。一見の価値はある。この宿には日本の自然美そして伝統美があり旅人の心を癒してくれる。

このホテルは何とも不思議な魅力を持つ。高級ビジネスホテルかリゾートホテルか位置付けは何とも微妙である。サウスウィングが増設されてからは本館ノースウィングには予約しないが、ゲストルームの雰囲気はいずれも同じである。いつもながらフロントの感じの好い若い女性スタッフの笑顔でチェックイン、朝夕の新聞のサービスは高級ホテル並みである。サウス館への連絡通路はいつもながらアメリカの良き時代を感じさせる。大統領はJ.F.ケネディ、懐かしいあの笑顔である。シニアだから余計に郷愁を感じるのかも知れないが、希少価値も含めてあらゆる世代にも歩いてもらいたい気もする。一階の落ち着いたレストランでの朝食バイキングは質・量ともに文句無く立派、朝食付きがお薦めである。

　長年気になっていた砺波のチューリップを見に行くことにした。GWを見込んだフェアだから人出を敬遠して今年になってしまった。４月２２日から５月５日までの二週間、見頃の平日を選んで旅行社で予約、「砺波ロイヤルホテル」は二食付きツインで一人17,400円とまあまあの料金であろう。何よりもチューリップ公園まで２０分程の距離で天候を気にしつつ宿泊当日と翌日のどちらでもいいように綿密に計画を立てた。曇り薄日の宿泊日にチューリップを思う存分楽しんだのは正解で宿泊客の中には翌日の予定を立てていてかなりの雨で悔やんでいた人もいた。砺波平野の垣入(かいにょ)と呼ばれる屋敷林は独特の風景でテレビで見て一度は訪れたいと思っていた。チューリップ公園を出て散居村の風景を楽しみつつ20分程で丘の上の白亜のホテルに着いた。玄関前の駐車場に止めてチェックイン、ロビーも売店も広々していて立派なもの、案内されたのは11階の洋室で眺望も好い。ゲストルームのメインは洋室だそうで広さも十分、トイレとバスルームがユニットでバスタブは少々狭いが、露天風呂の付いた大浴場もあり問題無しとした。夕食は和食の会席で新鮮な富山の海の幸の手の込んだ料理も出され驚いた。ビールのサービスや旅行社の特別サービスの一品まで出され満足の極みであった。朝食は和洋のバイキングで一般的なものであった。富山の名産が沢山揃った売店で買い物し豪華な喫茶コーナーでウェルカムドリンクのとても美味しいコーヒーを楽しんで五箇山に向かった。

　ビジネス目的で京都駅近くのホテルを探したところ春の観光シーズンでネットでなかなか確保できず焦ったが、著名な旅行案内サイトの予約サービスから大手旅行社の格安プランが見つかり幸運であった。この時期京都駅周辺で平日一人一万数千円以下は見つからないのに朝食無しだがツインで15,120円という近鉄系旅行社のプランがあったので即予約、朝食無しのホテル予約は滅多に無いが、夜は飲み会で駅前の居酒屋だし朝は時間制限が無く結構いいものだと実感。チェックアウトが正午というサービスも観光客には極めて有難いであろう。食事は駅前だから何処でも食べれるからこの時期この料金で泊まれるのであるから根気よく探す努力も必要である。今回の予期せぬサービスはフロントのベテランが本館のコンパクトツインからサウスウィングのツインに僅か広いからと変更してくれた。全体としてスタッフは全員もてなしの心で迎えてくれ快適に過ごせるのだから極めてリーズナブルでお薦めのホテルとしたい。

　新東名の豊田･御殿場が全て開通してNEXCO中日本の「速旅」の割引プランを使って掛川、島田、菊川という地方都市も見ながら美味しい魚を食べに行くことにした。宿は昔から気になっていた「焼津グランドホテル」を予約、春休みで一室のみ空いていて洋室、特選会席プランにした。宿に入れば春休みで満室らしく宿泊客で混雑していた。案内された部屋は４階のツインの洋室で眺望が素晴らしい見事なオーシャンビューである。くろしお温泉というだけあって海の見える大浴場は眺望は好いが、タオル設備はなく可もなく不可もない。食事だが少し割増はあったが基本のバイキングでなく特選会席のプランで予約、これは好い選択だった。程よい広さの夕食会場は二階で絶品の鮪のトロを初めとして郷土色豊かで上品な料理が続く。朝の部屋の大きな窓から予期せず楽しめたのは駿河湾の日の出、海を染める陽光の力強さと美しさに感動。朝食はバイキングで大きなレストラン、満室だから７時前でも並んでいたのも吃驚したが、品数も調理も中々立派なもの、駿河湾の漁港だから郷土色豊かな食材で行列のオムレツコーナーでは二人のシェフが手際よく卵料理を作っている。折角だから桜えびとシラスのオムレツを注文しとても美味しく頂いた。木目細かいサービスと心からのもてなしの心が感じられ又季節を変えて訪れたいとも思った。

　淡路島に泊まるのは初めてだったので旅行社を訪れパンフレットを見ながらやはり洲本温泉に泊まることにした。この温泉は昔から有名であるが、淡路島はこれまで通過のみで一度も泊まったことがなく期待を裏切られないよう担当者のお薦めでホテルニューアワジの別邸「淡路夢泉景」を選んだ。松濤閣の基本料理というプランで平日２万円程だから期待しつつ明石海峡の巨大吊り橋を渡った。広い瀬戸内で最大の淡路島であるが、神戸淡路鳴門自動車道が出来て本州の兵庫県と四国の徳島県が陸続きになったのは驚くべき土木工学の技術である。洲本温泉に入り「淡路夢泉景」の看板で左に入れば奥の駐車場に案内された。規模の大きな旅館ながら昔から人気が高いのは聞いていたが、掃除の行き届いた落着ける眺めも好い部屋と食事の質の良さに因るものであろう。二食ともに部屋食というのは客第一のゆとりのあるシフトで優れた食事係を配置し本物の教育をするシステムが整っているからであろう。料金の高い宿でも人手不足とか効率の良さとかで食事処やレストランの所が多いから貴重な存在である。シニアにはとても有難い。新鮮な海幸と丁寧な給仕で腹も心も満たされた淡路島であった。

　紀勢道が延長され紀伊長島まで繋がっているので迷わず何度か泊まった紀北温泉「季の座」へ熊野灘の海幸を食べに出掛けた。夕食も朝食も一階のレストランだが、間仕切りもあり落ち着いて食事を楽しめる。著名な伊勢志摩より魚の質は僅かに勝っていると思う海幸の紀伊長島である。部屋は標準の十畳で古さも感じられ眺望も好くないが、食事の好さを思えば平日で15500円は妥当であろう。二食とも海幸の館という感じの食事処で夕食のお造りの魚や朝食の干物が何品かチョイス出来るのも変わっていない。夕食では手の込んだ料理も出され食事の品質はＡクラス、若い食事スタッフが手際よくサービスしてくれるのも良い。量も考えて出されこの料金で厭というほど出す漁師町の宿もあるが、此処は極めて適量である。交通の便が良くなったので美味しい魚を食べたいときは真っ先に思い浮かぶ宿である。

　久し振りの山中温泉、今回は初めて「吉祥やまなか」を選んだ。旅行社のプランは蟹を食す「ほっこり冬時間」というもので蟹会席が基本で平日一人二万四･五千円ながら旅行社の宿泣かせのスペシャルデーで６千円以上も安い設定の日を選んだ。これでスペシャルデーは何度か経験したが、その期間を狙うのが一番納得と満足のできる宿の選び方かもと実感した。正月過ぎの平日とは言え宿泊客とスタッフが入り乱れたロビーの活気を見て期待が膨らんだ。通された部屋は五階の十畳プラス踏込のゆったりした和室で窓からは真下に大聖寺川が見える。山中温泉は加賀温泉郷の中では自然に恵まれている。こおろぎ橋で有名になったとは言え集客にはやはり有利である。何と宿のサービスで貸切露天風呂の無料や色浴衣やら粗品サービスもあった。時間になり貸切露天風呂へ案内してもらいその立派さに驚いた。タオル類もアメニティも完備、檜玉の浮かぶ坪庭付きの露天風呂で温泉気分満喫、最近無料で立派な露天風呂を無料提供する宿も増えてきてはいるが、修善寺温泉と西山温泉と南木曽温泉で好い貸切風呂の提供に当たった記憶がある。挨拶が心地好く味覚を盛り上げてくれる食事処では食材の新鮮さも調理の技も感じられた。此処の蟹会席は飛騨牛づくしが食べれないシニアでも完食、日本海の冬の味覚がここまで満足できるとは予想を遥かに上回った。感じの好いスタッフ全員が手際よく丁寧にサービスしてくれる。最近宿の夜の催し物によく当たるが、山中節と山中踊りのプロの実演は見応えがあった。ラウンジでの風呂上りのビールや珈琲無料サービスも立派だ。朝食も然り、心地好く美味しい和定食を頂けた。山中温泉では一人３万円以上の高級旅館は別として部屋は僅かに古さが感じられるが、清潔に掃除されているし何よりも心からのもてなしとサービス精神でカバーしているお薦めの宿である。

　近県なのに名古屋のホテルは飲み会のある時にたまに泊まるが、それでも年に一度は泊まっているから数十泊は泊まっていよう。栄は名古屋の繁華街で様々なタイプのホテルがひしめき合っている。近くの似たタイプのホテルも垢抜けしていて料金以上の満足があったのを思い出したが、今回はネットで予約しギリギリの早期特割で朝食付き2名ツインで合計が13,400円というリーズナブルな料金であった。契約駐車場で近くのビル地下に止めチェックイン、女性スタッフが笑顔で迎えてくれ９階のツインへ入る。思ったより大きなホテルでゲストルームは新しくはないが清潔でそこそこの広さ、眺望は市街地、ベッドもまあまあ、ユニットバスは普通のビジネスホテル並みで広くはないが、圧迫感は無い。繁華街の夜だが、店がひしめき合う栄は食事は困らない。フロントで丁寧に場所を教えてもらい夕食は飲み会を兼ね近くのうなぎ屋で名古屋名物も賞味した。朝食は名古屋めしの感じで和洋折衷バイキング、食堂は感じの好い男性スタッフがサービスしてくれた。食材も調理もなかなか立派で珍しい串揚げも名古屋らしく堪能した。リーズナブルで感じの好いホテルであった。

　無理せず明日香村の遺跡を今年と来年と二回に分けて見てみようと今回は石舞台古墳、天武・持統天皇陵と鬼の雪隠、酒船石、橘寺、飛鳥寺をめぐる旅とした。ゆっくりだがシニアにしては結構歩いた。高松塚古墳とキトラ古墳は次回の旅にということになった。便利な場所を旅行社に選んでもらい決めたのは樫原と明日香に接した桜井市の「ホテルウェルネス大和路」でホームページで確認したら思わず此処かと思うサイトの出来栄え。ホテルの名称に値するのはチェックインが13時、部屋は和洋室でゆとりの広さだったが、入ってみると眺望は悪いしバリアフリーは最悪、テレビのケーブル外れやハンドソープ設備の故障や排水の最悪状態は何とかならぬものかと。二食ともに食堂で夕食は品数も味付けも立派なものでとても美味しかった。夕食の出来栄えと観光に便利な午後１時のチェックインの二点が無ければ文句たらたらであろうと思った。新鮮な里山のウォーキングをした所為か朝食はまあまあであった。この地で高い料金設定は出来ぬから平日二食付きで12,000円は妥当な料金であり観光に便利な宿は確かである。

　もう半時間も走れば京の街に着くここ大津の国道一号線を右折すれば遠方からでもその独特のシルエットが目に付き琵琶湖の岸に近付いていく。秋の行楽シーズンの京都に影響されてかこのホテルの方針か分からぬが、ネットで探した平日朝食付きで２名で29,000円という予想以上に高い料金であった。先月の大津市瀬田の同クラスのホテルの倍額というのが合点がいかない。女性スタッフが31階で眺望の好い又トイレとバスが独立していて洗い場もあり満足できるゲストルームに案内してくれた。夕食はレストランパンフレットを見て最も低料金のバイキング北海道バージョンにしたが、海老や蟹の食材は僅かで一般のバイキングと変わらない。具材も調理もそれなりのレベルながら平日でも賑わっていた。ジョッキビールを２･３杯飲んで満腹になったのだから一人6000円超えてもまあまあかと思いつつも二食付で一人２万数千円をとはビジネス客としては満足感の薄れる宿泊であった。朝食の和定食も郷土色は感じられるものの京都のこの料金クラスのホテルの和食にはやはり及ばない。

　船で２０分以上も乗るとやはり離島、テレビでも紹介されたが、古くからの独特の習慣が続く意味も理解できる。和具港は白い船が並び地中海にいるかのような港、反対側は夏には海水浴ができると言うが真に風光明媚な海岸である。街は迷路のように狭い路地が網の目のように続いている。出来ることならば数日泊まって島の中を歩いてみたい魚の島である。

　何とも浪漫の漂う「月下美人」という名称、二度目だが長野の二村、下条村と天龍村を訪れたくて立地も良かったので思い出して選んだ。部屋は綺麗で眺望も好いが、運悪くカメムシの襲来に当たり女将やスタッフ達が排除に何度も部屋を訪れる始末、追いつかず何度も呼ぶのも気の毒とガムテープを借りて自分で退治した。仕方無いとは言えもう少し対策を考えるべきである。個室の夕食も大広間の朝食も郷土色豊かで女将が給仕に加わって仕切っている。今回は旅行社で予約したが、平日２名一室で35000円弱で郷土料理を食べ温泉に浸かって楽しめるならまあリーズナブルとも言えよう。夕食後の女将一家のピアノ、オカリナ、ギターの演奏と独唱は参加者は全員楽しんでいたようだ。更に玄関前の広い敷地に茣蓙を敷いて寝そべり学芸員顔負けの巧みなトークで天体ショーを催してくれたのは予期せぬサービスで心満たされた。

　玄関を通って地下の駐車場へ向かおうとしたが、前の車の停車位置が悪く通過できないのでかなり待たされたが、これはベルボーイの不手際、あってはならないことである。フロントでは前回より明るい雰囲気でチェックインを済ませ若い感じの好い客室スタッフが５階のツインに案内してくれた。数年ぶりの宿泊の印象はスタッフの接客が向上したようで好印象であった。大勢のスタッフがいれば出来不出来があるのはどホテルも同じかも知れないが、有名ホテルでは接客に関しては徹底していて当たり前の世界である。ベーシックツインで何と２名で朝食付き13200円は大手旅行サイトだからこその低価格、部屋は広く清潔で窓からは美しい中庭も遠景も見られる。豪華なイメージのトイレにバスタブと洗い場としても使えるスペースにシャワーブースまで付いている。京都のこの程度のホテルなら一人でこの料金が一般であろうから頗るリーズナブル、行楽シーズンで高い宿泊費を払って予約の難しい京都に泊まるより数十分で京都だから京都観光にもお薦めのホテルである。

　何年か前に訪れた答志島だが、旅行社に寄ったら契約のお薦めは２軒とのことで今回は前回の宿でなく初めての「寿々波」にした。鳥羽の佐田浜港から船に20分程乗るが、市営は一律片道530円、民営は高速船でデラックスと誘われたが、往きは倍額だったのでやめたが、帰りは市営と変わらなかったので利用した。船が少し小さく船首から乗り降りする。時間は然程変わらないが、民営の方が佐田浜駐車場に近い。客数で料金が決まるらしいが、料金が同じなら高速船のが便利である。ゆったりした市営を好きな人もいる。答志の和具港で下船すれば徒歩数分と聞いていたがお迎えのワゴン車が待っていてくれた。狭い通りをそれは見事な運転で送ってくれた。宿は古い建物だが予想を超えた広い敷地で驚いた。淡々としたフロント係にチェックインしシニアの客室係が来てエレベーターで５階の部屋に案内してくれた。応対が素朴である。旅行社の予約で何と一万円程で夕食も朝食も部屋食の海幸料理が提供されるとは立派なものだ。海岸へ出てみれば絶景、夏は海水浴も出来るとのこと。伊勢志摩では離島ながら又離島ゆえの存在価値のある宿である。

　何度目かの宿泊になるが、いつの間にか名称が「ホテル ボストンプラザ草津 びわ湖」と滋賀の観光目玉の琵琶湖が加わったようだ。今回は初めて泊まるゲストルームで窓際にバスタブがあるサウスのツインにした。想像以上にゆったりしてこの南館は明るいのがよい。９階だから市街地とは言え展望は好い。草津駅の真ん前という好ロケーションに加え垢抜けした感覚のホテルである。全体的にさっぱりした良質のサービスも好ましい。飲み会兼夕食は前回同様にノース館下の居酒屋とコンビニを利用、不自由さが無い。朝食は良質のバイキングで食材も調理も優れている。ビジネス客も多いが、草津という知名度の低い地方都市ながら滋賀の観光にも利用価値のあるホテルである。ラグジュアリー、ビジネス、リゾートのそろった阪急阪神第一ホテルグループの一員だから尤もかもしれない。チェックイン時にホテル会員について尋ねてみたが、当ホテルのみの紙のスタンプ帳で少しお粗末なものだったので後日グループ会員に登録した。

　この「ホテル木曽路」は妻籠から近い山里の宿でかなり大きな施設である。何年も前から馬篭や妻籠そして昼神温泉を訪れているので何度も前を通り過ぎているが、初めて敷地内に入った。玄関にかなり近いスペースに駐車し荷物を出していたところに女性スタッフが台車で迎えにきてくれた。チエックインまで１時間以上あったので手続きを済ませ広いロビーのゆったりした椅子で待った。半時間ほど早く準備ができて二階に上がり連絡通路を歩いて奥のさくら館へ案内された。孫も一緒で三人だから和室十畳を予約、５階で木曽の山の緑もよく見える。清潔で十分な広さで安心した。大浴場は感動するほどの造りで室内と広い露天風呂が仕切り無く一体となっている。久し振りに夜も朝も何度か温泉気分が味わえた。又無料サービスで家族で楽しもうと予約した貸切風呂が巨大な檜風呂に露天風呂が付いている豪華さ、予期せぬ驚きに皆喜んでいた。夕食は仕切りのある食事処で会席料理、予約時に安い料金設定のバイキングも選べたがこれは正解であった。山あいの宿とは思えぬ質の良い料理を若いながら熟練の食事スタッフが運んでくれた。京都の料亭で食べていると思えるほどで板長は立派なものだ。朝食は名の知れたホテルのバイキングみたいで量も質も満足、チーズオムレツを見事な技で作ってくれるコックもいて順番を待つ列が続いていた。大手旅行社は早く予約するとかなりの割引サービスがあり夏休みだというのに３人で５万円を切っていて飲み物や豪華貸切風呂のサービスはリーズナブルとしか言いようがない。スタッフもフロント係から案内係や食事スタッフまで大きな宿の割に心からのもてなしが感じられた。

　高山陣屋も直ぐ目と鼻の先、宮川沿いとは正に高山観光に絶好の宿「本陣平野屋別館」は何度か前を通りながら初めての宿泊、同系の「花兆庵」は高級旅館で数回泊まっている。料金設定は低いが。有名旅館だから一度は泊まってみたい宿であった。駐車係というかお迎えスタッフも私物の出し入れや朝市の買い物を入れたりと伝えれば満室ながら宿の前のスペースを確保してくれた。簡単なチェックインで若い女性スタッフが５階の客室へ案内してくれた。使わなかったが色浴衣も選べ着付けまでしてくれるとは驚いた。夕食まで時間が有ったので傘を借りて情緒豊かな雨の高山を散策しお土産の買物もできた。部屋に戻りこの料金で部屋食とは驚いたが、素朴な熟年女性が丁寧に郷土料理を運んでくれる。奥飛騨では飛騨牛尽くしでシニア向きでないと反省したこともあり基本料理にしたが、正解であった。丁寧に作られた料理で飛騨牛も部位の食べ比べで一皿出た。質のいい料理で全て美味しく頂いた。朝食は二階の大広間で７時から８時半まで予約も無しで自由にということでこれも時間に縛られず有難い。朴葉みそは定番であろうが、郷土色豊かな朝食を楽しめた。洋食も選べるのは最近ぐっと外国人旅行者が増えたからかも知れない。高山ではお薦めの宿である。