みかりんさんのクチコミ(5ページ)全158件

自分の支配地の西葛西領猿江村の入り堀二万五千坪を自費で開墾、「毛利新田」を作り上げた毛利藤左衛門。しかし幕府は貯木場として土地を残らずお召し上げ。その代償として藤左衛門が、代わりに賜ったのがこの両国橋周辺だそうで、「藤代町」と呼ばれました。

片葉の葦って何だろうと思ったら、本所七不思議のひとつでした。両国橋の広小路下を流れる隅田川の入堀の葦は、お駒という美しい娘がならず者のストーカー被害に遭って殺されて堀に死体が捨てられてから、不思議なことにすべて一方だけ生えて片葉となっていたそうです。片手片足を切り落として、堀に投げ込んだという話もあります。いまならストーカー殺人事件の死体遺棄現場というところです。ぞっとしちゃいますね。

江戸前寿司が発明したのが、与兵衛寿司。そのお店があったところで、一ノ橋通りの両国幼稚園はす向かいに高札があります。いまもその技を引き継ぎ営業している与兵衛寿司さんは、もと本所警察近くの京葉道路沿いにあります。

両国小学校の敷地内に芥川龍之介の文学碑と並び、明治時代に活躍した駆逐艦「不知火」の錨が展示してあります。両国一丁目の鉄鋼会社の岡田商事が軍艦の解体作業で得たのを昭和元年に両国小学校に寄贈したそうです。戦争を知らない子供たち（自分も含めてです）はこの存在を知っているのかしら？

赤穂浪士のひとりである大高源吾の俳句と伝えられる「日の恩やたちまちくだく厚氷」を刻んだ石碑が両国橋の東詰にあります。大高源吾が討ち入り当夜に詠んだとされる句ですが、真意のほどはわからないとも言われています。この両国橋のたもとで赤穂浪士たちが討ち入りの後、泉岳寺に向かう前に休息をとったともされ、忠臣蔵ファンなら見ておきたい句碑ですね。

神奈川県伊勢原市にある大山の山頂の阿夫利神社参拝が江戸っ子の間で流行した際、出発前に体を清めるために隅田川で水垢離、いわば禊をするようになったそうです。その垢離場が旧両国橋の東詰めにあったそうです。盛り場だったと聞いている両国広小路で禊？？？と思いましたが、流行を求める人たちが目立つために集まったのかしらん？

江戸時代の末に「本所には過ぎたるもの二つあり、津軽大名炭屋塩原」とうたわれた塩原太助がこの辺りに住んでいたところから、名前がついたそう。とはいえ、橋自体は木製のものが昭和3年に、そして昭和29年に現在の鋼桁橋になりました。太助は薪炭商人として成功した人ですが、その立志伝は明治の初めに橋にほど近い南二葉町（現・亀沢3丁目）に住んだ三遊亭円朝によって人情話に仕立てられ、その後浪花節や演劇にもなって人気を博しました。近所ぐるみの歴史が感じられます。

「本因坊家って何？」と思いましたが、お茶に千家があるように、本因坊家は「囲碁の名門」で、なんと、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康のビッグスリーに仕えた日海（一世本因坊算砂）を開祖とする家系だそうです。となると、かなり古い時代のことで、1667年にこの土地が屋敷となったそうです。江戸期を通じて、常に囲碁四家元（他に安井家、井上家、林家）の筆頭の地位にあり、名人を輩出していたそうです。囲碁にも家元制度ってあったんですねぇ～。

江ノ島にある江島神社の御分社で弁財天に加え、盲目で鍼灸治療に革新的な技術を発明した杉山和一検校(すぎやまわいちけんぎょう)を祀っています。治療してもらった将軍綱吉が高齢になった和一に「何か欲しいものはないか」と尋ねた際、和一が「唯一つ、目が欲しゅうございます」と答えたことに対し、綱吉は「本所一つ目」と呼ばれていたこの地に宅地を与えたそうです。鍼治学問所を開き、世界初の盲人教育の場を作ったという功績にも胸打たれます。

両国橋のたもとと言えば、浮世絵の隅田川花火からもわかるように、いわゆる当時の歓楽街でした。賭け事や色事、グルメといろんなお店がひしめきあっていたと言われています。今となっては人気もあまりなく、高速高架下の駐車場になってしまっています。往時の盛りはうかがえません。

只今、老朽化した一ノ橋は（高速の高架下もあわせて）修復工事中です。とはいえ、通行は可能です。いつもはあった高札も、現在は取り外されており、その替わりにきちんとその様子や高札の内容をまとめた看板ができています。親切でちょっと驚いた！

吉良邸討ち入り後、泉岳寺に向かう前に四十七士が休息をとったとされる場所です。いまとなっては、高速の高架下に駐車場があるだけで、当時をしのぶものは全くありません。とはいえ、血塗られた戦い後、両国橋の東詰めに集結した忠臣蔵の男たちはどんな思いで隅田川を見つめていたのでしょうね。。。

芥川龍之介が学生時代までを過ごしたところですが、いまは下町グルメが揃う横網横町の入り口横に高札があるだけになっています。回向院の大イチョウや両国小学校など縁の深いスポットも多く、芥川ファンなら両国での巡礼の散策を楽しめるでしょう。

進歩的な英語塾が下町両国にあったなんて、ちょっと驚いてしまいました。とはいえ、周辺は芥川龍之介や勝海舟などの文人や偉人が多く住まったところと思うと、納得しました。そのころの志士たちの熱い想いがうずまいていたのかと思うと、感慨深いです。

時津風部屋と言えば、親方がなくなり、傷害事件もあって今後どうなるかを見守る感じですね。現在は時津風部屋が入っているビルの壁面工事が行なわれており、アクセスが難しくなっています。とはいえ、入り口の威風堂々としたデザインが素敵です！

隅田川を行き交う屋形舟、北には蔵前橋が臨めます。昔はかなり栄えていた下町の盛り場の拠点となり、隅田川の花火大会などの浮世絵にも登場していますね。両国側橋のたもとには、金色のイノシシが光るももんじゃがあります。

地元の古い写真館、工藤写真館さんに併設されています。歴史を感じさせる名力士たちの白黒写真などが飾られていて、相撲観戦がてら両国にきたら立ち寄ってみるのもおすすめです。近くに吉良邸跡などもありますし、甘味やさんや時津風部屋もありますよ！

斎藤緑雨とは、明治時代に活躍した作家だそうです。作品を読んだことがありません。。。『油地獄』等の傑作やがあるそうです。辛辣や文壇批評でも知られたとのことで、奇行も多かったそうです！ちょっと図書館で探してみようかしら。

忠臣蔵に登場する架空の人物、俵星玄蕃の道場跡があったとされるのは、なんと現国技館の敷地内！宝蔵院流の槍の名手だったそうですが、実在の人物ではないそうで、あれれ、と思うことしきり。とはいえ、忠臣蔵好きにはたまりませんね、こういうの。

隅田川のテラスには、浮世絵がプリントしてあったりして、ペットと散策する人などの姿がちらほら。両国駅から隅田川に向かい、川沿いの遊歩道が完備されているので、このエリアからは両国橋や蔵前橋が一望できます。遊歩道の入り口はいくつかあるのですが、階段のみやスロープがあるところまちまちです。