2017年日本縦断めし旅（17） 小田原の桜と鰺

2017/04/09 - 2017/04/09

日本でゆっくり過ごせるのはこの日限りとなりました。
桜とも、旨い魚ともそろそろお別れです。

この日は小田原城へ。ちょうど桜が見頃のようです。

エリア 小田原(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

東京都心部の駅前はみんなこんな感じなのでしょうか。
沢山の安くて早い食い物屋がならんでいます。

ホテルに朝食はついていないので、このあたりで食べることにしましょう。

ということで、松屋へ。

沢山の卓上調味料が並んでいます。
オーストラリア人が見たらびっくりするでしょう。

私がこの手の店に入るのは、とにもかくにも生卵ごはんが食べたいから。生卵の安全性が疑わしいオーストラリアの自宅では食べられませんから。

しかし、日本でも朝食に生卵を出さない食堂、旅館や民宿が増えてきましたねぇ。それでも大抵の民宿や旅館はお願いすれば出してくれるのですが、空港に入っている定食屋なんかだと断られてしまうことが増えました。

生卵の白身が大嫌い、という妻はこの手の店では大抵これです。一番好きなごはんのおかずが塩鮭なんだとか。

塩鮭も最近は甘塩のものしか出ないので不満だそうです。

この日はまず新しいパスポートを受け取りに交通会館へ。９時の開室と同時に受け取ろうと行くとすでに数名の人がいました。私は申請時に印紙と証紙を買って置いたので分室へ。買っていないと、まずそれらを買うところから始めなくてはいけないので余分に時間がかかります。しかし、さすが日本、係の人が出てきて「お待たせしてすみません、時間ちょうどに開けますので」と一言。オーストラリアではあり得ない対応。さらには印紙売り場の方は９時前にオープンです。

驚いたのは、スーツケースを持って来ている人が結構いること。つまりパスポートを受け取ったらそのまま空港へ、ということですよね。万に一つ、何か間違いでもあったら・・・・勇気あるなぁ。オーストラリアじゃ絶対無理（だってビザの名前を間違えたりするんですから）

無事にミスのない新しいパスポートを受け取り、新幹線で小田原へ。

小田原といえば関東の雄、北条氏が本拠地として難攻不落と言われた大城ですが、明治の廃城令や関東大震災で壊されてしまいました。なのであくまでも「城址」なんですね。　
　

生憎の雨模様ですが、お堀ばたの桜はちょうど見頃でした。

堀と朱色の橋と桜、お城と桜の取り合わせはやはり素晴らしい。

苔生した桜の老木から若い芽が出ています。

日曜日ですが、天候が良くないので人出もさほどではないようです。

小田原城の天守閣は妻が生まれた翌年にＲＣ構造で再建されたもの、しかも元の形とも違うのだそうで、妻は全く興味を示しません。桜だけ堪能して、ＪＲローカル線で早川駅へ。

ここには有名な小田原港の朝市があります。

なんだか妙に人が多い。。。自家用車は駐車するのに並んでいるし、タクシーで乗り付けている人達もいます。

さて、この魚市場食堂、というところがお目当てです。

と思ったら、なんということでしょう、こんなに行列が？！

今日は日曜日で漁もないので、並んでまで行かなくていいか、又今度平日にくるか、ということで他の店を探すことに。

少し離れたところに「小田原さかなセンター」というものがあります。中には鮮魚店、八百屋、干物屋、食堂、バーベキューコーナーなどがあります。その外側にもいくつか食堂はありますが。。。。

しばらくグルグル歩いて、ここに決めました。決め手は表に置いてあった水槽と、「サービス活アワビ500円」という張り紙。

朝市食堂という店です。バーベキューコーナーを使う人には出前もしているようす。
注文の仕方が結構難しい。。。あとから入って来た年輩のお客さんは三回くらい説明してもダメでした。

小田原の魚市場で食べる、といえばやっぱりこれ。
鰺のたたきです。鰺の生は新鮮なのが一番、熱燗をつけてもらって満足満足。

これが定食を頼んだ人だけが注文できるという活アワビ５００円。ま、これだけを500円で売るわけにはいきませんね。

干したアワビの旨さも、煮アワビの旨さも十分知ってはいるけれど、やっぱりこれ。

定食はもちろん鰺フライ定食にしました。なんか大量に鰺フライが。。。
鰺フライですから不味い訳はないのです。

定食を注文すると、帆立貝焼き、鰺フライ、鰺の干物の中から一つサービスなんだそうで、当たり前に鰺の干物。

東京最後のディナーは、いくつかあるお気に入りフレンチから順番に従ってコートドールへ。例によっていつもの二人をお誘いしました。妻の我が儘にも慌てず騒がずにこやかに答えてくれた支配人、相変わらずの熱の籠もったお話でついついいいワインを選ばせてしまうソムリエさん、皿を下げるごとに思わず笑える一言を添えるウェイター君、みなさん健在でなによりです。それにしてもアラカルトでホワイトアスパラを頼むと４本出てくるとは驚きです（隣のテーブルで注文されていました）。