2017年日本縦断めし旅（1）祝北海道新幹線開業１年　八食センターと木はら

2017/03/23 - 2017/03/25

久しぶりの日本です。今回もメインの目的は住んでいる国では食べられない旨い魚を堪能すること。時間があればついでに観光も。

まずは開業一周年を迎える北海道新幹線初体験を兼ねて大好きなお鮨屋さんがある函館を目指します。

エリア 湯の川温泉(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: タクシー 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

住んでいるアデレードから日本には直行便がありません。今回はカンタス航空のメルボルン発成田便を利用することにしました。そうなると当然ながらアデレード発は始発便を利用することになります。
決めた時間を守らないことが多いオーストラリアで、タクシードライバーさんたちはかなり時間に正確です。この日も１５分くらい前に到着。「いつも早めにつくようにしている」と言う白人の運転手氏。関心関心。

アデレード空港 (ADL) 空港

「４時受付開始」というと日本ではすべての準備が整うのが４時、という意味ですがここオーストラリアではほとんどの場合「４時に職員がやってきて用意を始める」という意味になります。

アデレード空港 (ADL) 空港

セキュリティチェックは当然ながらこの状態。

職員がやってきて車いすをずらりと並べました。

続いて乳母車が並べられます。チェックインはまだ始まりません。
このあとしばらくしてやっとこさチェックイン開始。
ところが中に入ると今度はラウンジがあいていませんでした。さらに待ってやっとラウンジへ。コーヒーとホットサンドイッチの朝ごはんをいただいて出発です。

カンタスでは国内線でも軽食が提供されます。今回妻はどういうつもりか、特別食をオーダー、往路はフルーツ三昧だそうです。

普通の朝食はヨーグルトのセットですね。

メルボルン空港は増築を繰り返したのかわかりにくい構造です。エスカレーターにはこのような掲示がありました。

カートをのせる位置が示されています。

昼便の楽しみは映画。まずは「シン・ゴジラ」を鑑賞。実のところちょっと馬鹿にしていましたがなかなかのものです。さすがにたくさんの賞をとっただけのことはありますね。なんといっても役者が豪華！映画内で「霞が関の変な奴を集めた」と言われていた対策チームの配役がとりわけ面白い。昔のゴジラのテーマ曲が使われていたのも、我々の世代にはうれしいものです。

国際線のフルーツミール、さすがにいろいろなフルーツがそろっています。

普通の食事はチキンサラダ、カボチャのパスタ、サーモングリルの３種、サーモンを選んでみました。エコノミーの機内食に旨いまずいは言えません。

つづいての映画は「The Accountant」。会計士？？？
いや、あんな恐ろしい会計士がいるとは。。。REDより怖いです。ストーリーが秀逸、とりわけ最後に明らかになる「声しか出てこない女性助手」の正体。。。これは続編が楽しみです。

続いて玉木宏主演の推理ドラマを見ましたが、これはイマイチ。ちょっと筋立てに無理やご都合主義が多すぎました。主演の玉木宏、助演の要潤一は好きな役者ですが。。その後、ディズニーの新作モアナを見て映画鑑賞はおしまい。

到着前の軽食、妻は全く同じフルーツ。私は焼きそば。。。
生涯最悪の焼きそばですね。一口食べてパス。

東京に出て品川のホテルに入り、近くにある築地玉寿司で晩御飯。実に久しぶりの日本の寿司です。刺身盛り合わせとにぎりセットをひとつとビールと酒を少し、好き嫌いの多い妻が好みの寿司を数カン。しめて１２０００円ほど。味はまぁ値段なり。

さて、いよいよ函館に向かって出発です。東京を７:３６に出るはやぶさ３号に乗らなければなりません。ホテルに朝食はなく、駅でゆっくり食べるほどの余裕もなかったので東京駅で駅弁を購入。たくさんの種類があって大いに迷うところですが。。。
長らく食べていない鰻を発見。うな重とカップ酒、ビールを選びました。

妻は卵サンドイッチを選択。パンは薄く、分厚い卵焼きがどん、と入ったなかなかのボリュームです。６５０円なり。

りっぱな鰻がのっていますねぇ。さすが２３１０円の大物。ご飯がずいぶんともっちりしています。
朝食としてはずいぶんと豪華ですが、これも旅の醍醐味です。美味しくいただきました。

今回は滞在日数３週間、春休み、桜の季節で多少混雑することもあり、席のとりやすいグリーン席利用としました。JRパス３週間グリーン券は一人81870円です。
新しいタイプのグリーン車のトイレはこんな感じです。便座クリーナーもそなえつけられ、とても機能的かつきれいですね。

最終目的地は函館ですが、お昼を食べるために八戸で途中下車します。そこからバスで八食センターへ移動。駅前から１００円バスというのが出ています。
平日ですのでさすがにすいています。
まずは酒屋で日本酒を調達します。八戸の地酒を２１００円で購入。

八食センター 名所・史跡

八食センターには回転すしをはじめとする飲食店もありますが、我々のお目当ては自分で調達したものを焼いて食べる七厘村。
問題は売られている魚が大きいものが多く、２人でちょうどいいものを探すのが大変なこと。小ぶりなアジの干物なんかは４枚セットとかですし、ほっけなどは大きすぎるし。。。。

生の魚を買うとその場で下ごしらえしてくれます。一尾１２０円の大羽イワシを見つけたので買ってみました。

七厘村の使用料は一人３００円。
今回はサザエ２５０円、ハマチのカマ３００円、サンマ４０円、イワシ１２０円、タコの白子２００円を魚屋で購入。
カマとサンマがとびきり美味でした。選んだ日本酒は魚にはイマイチ、と思っていたらなんと焼きおにぎりにはぴったりの相性。「米に合う酒」というものもあるんですね。

平日なので客はそれほど多くありません。東南アジア系の女性４人組、我々がびっくりするほど大量の貝を食べていた中国系のカップル、日本人の若いカップル、年配の親を連れた若者などなど。魚を食べている人はおらず、みなさん貝がメインのようです。

たくさんの店でこんなものをぶら下げています。
売り物だったらほしかった。

焼き鳥屋があったので、皮とナンコツを購入。一本１００円です。
すぐとなりにテーブルがあるのでそこで残った日本酒と一緒にいただきます。

妻はこんにゃくを炊いたやつ。味がしっかりしみています。ホタテとイカの出汁だそうで、なかなかいけますね。これも１００円。

ここは第一回B-1グランプリの会場だったそうです。
八戸せんべい汁でグランプリをとったときの鍋が展示されていました。

うわ、、、雪が降ってきました。
さすがに東北ですね。

こんなものもありました。
私たちはお酒を飲むので、車で来るわけにはいきません。そうなるとバスが便りなのですがこれがちと具合が悪いのです。ちょうどいい具合に新幹線に接続する便がないのですよねぇ。

繁華街に出て買い物をしたり、コーヒーを飲んだりしていたら少し遅くなり予定の列車に乗り遅れ、駅前の観光案内所でひまつぶし。
電源とランポートがあって便利ですが、だぁれもいません。職員二人がとてもヒマそうでした。

再びはやぶさに乗り、函館へ向かいます。
空気を運ぶガラガラのグリーン車です。
函館駅からバスに乗ろうと思ったら便がなく、仕方ないのでタクシーで湯ノ川温泉へ。

夜はお気に入りの寿司屋、「木はら」さんへ。名店ですが、おきまりはとてもリーズナブルなお値段です。
赤身、平目、しめさばの刺身、勘八の霙和えのあと、海老や蟹の寿司には興味がない我が家は下の「本日のおすすめ」から白身をメインに握ってもらいました。
おなかいっぱいいただいてお酒もたっぷり飲んで２４０００円ほど。満足です。

函館湯の川温泉の宿は「かもめ館」、前回「木はらに近い素泊まりの宿」ということで選んだ宿です。前回は別館でうるさい中国人グループと一緒で困ったのですが、今回は本館、洋室でした。お風呂もいいし、サービスもよかったです。木はらに行くときの定宿になることでしょう。素泊まり一泊８０００円でした。

今まで函館の朝ごはんは有名な朝市の茶夢さんでした。今回は湯の川温泉から市電で駅へ向かう途中にあるはこだて自由市場へ。

ちょうどせりの時間帯だそうで、最初の荷が到着した直後とのこと。鮮魚店などは着々と開店準備中です。

メディアにもよく出るこのお店が今日の朝食会場です。

入店するや否やおばさんが、「いかの生きたのがはいってるよ」と。もちろん、それが目当てで来たので即刻注文。おばさんが店を出ていき、すぐに手ぶらでもどってきました。
しばらくすると魚屋さんがイカをもってきてくれました。なるほど。。。注文を受けてから仕入れる、というのはこういうことなんですね～。

イカ刺定食１２００円、もちろんお銚子をつけます。
透き通ったイカ刺身に胆！なにしろさっきまで生きていたイカです。エンペラのコリコリ感もすばらしい。

妻が焼き魚は何が？と聞くと即答でおすすめされたギンダラ。
脂がのっていてたまりませんね。これも定食１２００円。
大変満足な朝ごはんでした。これから函館の朝ごはんは朝市じゃなくてこっちかな。

函館駅、函館本線０ｍ地点です。

函館解放。。。。。
この言葉に妻はおかんむりです。解放、というとまるで函館戦争で新政府が抑圧されていた函館を。。。みたいな感じで気に入らないそうです。

新幹線駅が北斗市にあって「函館北斗駅」なることになっています。結局、函館駅とこの駅を結ぶ必要があり、そのためにはこだてライナーという列車ができたのでしょうか。

往路ははこだてライナーでしたが、復路は特急北斗。
FURICOとあるとおり、振り子みたいに揺れるのです、この列車は。

明日がちょうど開業一周年、駅員さんたちがイベントの用意に励んでいました。仕事で鉄道模型の組み立て、いいですねぇ。

しばしさようなら、函館。
次に来られるのはいつのことやら。。。