2016/11/11 - 2016/11/13
2464位(同エリア6667件中)
三峯霧美さん
京都への旅を決めて、PCのグーグルマップを見ていたら、「詩仙堂」を発見。遠い年月を経て再会した懐かしさがあります。
それは40年も前の月刊誌アンアン・ノンノの世界。毎号旅の特集があり、京都はその頃の目玉商品。
当時のアンアンやノンノは、団体旅行では行かない場所の紹介が主流で、小さな庵やお堂でじっくりと風情を楽しむのがおしゃれだったのです。
京都では詩仙堂と哲学の道がよく取り上げられていましたが、当時は南のサンゴ礁の海に魅せられていて、京都はいずれ旅したいと思っていました。
今回40年越しで「詩仙堂」へ行ってみようと思いました。
一人で訪れるようになるとは、あの頃の自分に教えてあげたいです。
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12:45 八大神社
圓光寺から歩いて3分ほど、もうちょっと歩くのかと思ったら近かった。
角を曲がって少し坂を上ると詩仙堂と八大神社が並んでいます。
さきに八大神社にお参りしましょう。
宮本武蔵の大きな看板がかかってます。八大神社 寺・神社・教会
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創建は1294年 北天王(北の祇園)と呼ばれ、皇居守護12社中の一つ
祭神は素盞嗚命・稲田姫命・八王子命
本殿は1926年造営
参拝者は数人でとても静か。 -
境内に大きな山茶花があり、白い花がたくさんついていました。
山茶花って、こんなに大きくなるんですね。 -
お祭の神輿の先頭を行く「剣鉾」は京都特有の祭具で、悪霊を鎮めるためにあります。御霊信仰、天王信仰の神社に多く、悪霊を威嚇する呪術としての意味合いが強いそうです。
鉾差しの技術の保存も行っているそうです。 -
宮本武蔵の像があります、吉川英治が書いた宮本武蔵では一乗寺下り松の決闘前に、この神社の前で足を止めて、神に祈願をしようして、悟りの道が沸き上がり、祈願をせずに決闘に向かいます。
「我れ神仏を尊んで神仏を恃まず」
決闘した当時の武蔵は21歳という若さです。 -
一乗寺下り松から急坂を登った位置にある八大神社は、眼下に下り松が見え、敵の背面を衝いて本陣に直進する絶好の位置と吉川英治は書いているそうです。
宮本武蔵が吉岡と決闘した当時の一乗寺下り松の古株が保存されていました。 -
御朱印を頂きました。
見開きの特別御朱印は祭礼の御神輿と剣鉾の印が押されます。500円 -
通常の御朱印は宮本武蔵の像の印が押されます。300円
昭和に入り、宮本武蔵を題材にした映画がとてもヒットしたそうです。
境内には中村(萬屋)錦之助主演の「宮本武蔵 一乗寺下り松の決闘」のポスターありました。今は萬屋錦之助というより、中村獅童の叔父と紹介した方がわかりやすいか。
映画を見た方がたくさん参拝されたのでしょう。 -
13:03 詩仙堂 丈山寺
小さな山門(小有洞)です。拝観者もチラホラといるだけ。
平日は人が少ないようです。詩仙堂 寺・神社・教会
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参道のゆるい石段両側の竹垣が風情があります、両側は竹林。
正式には凹凸か(おうとつか)で、詩仙堂はその一室なんだそうです。
でこぼこした土地に建てた住居という意味だそうです。 -
参道が突当り左に折れると受付ブースがあるのですが、この日は玄関を入ったところで受付でした。小さな門をくぐります。
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玄関で拝観料(500円)を支払。御朱印は書置きに日付を入れていただきました。
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1641年 徳川家康の家臣だった石川丈山が59歳の時に隠居のために造営した山荘です。
座敷に入ると、正面に庭が開けます。 -
つつじの先に色づき始めたもみじが見えます。ピークまであと一週間くらいでしょうか。
皆さんじっくりとお庭を鑑賞。 -
隣の座敷が詩仙の間 壁に中国の詩人三十六人の絵と詩の額が飾られています。
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とても静かで時間もゆっくり過ぎていくようです。
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青葉の混じる紅葉も素敵です。しばし座敷に座って鑑賞。
こじんまりした場所でゆっくりと風情を味わうのはやっぱり乙女チック・・死語ですし、乙女だったのは40年も前でした。 -
ちょいとレンズを変えて、きれいな紅葉をアップで撮影。こんな風にゆっくりと庭を眺め撮影できるのは、本当に贅沢な時間です。
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庭に出るのは玄関から脇を廻っていきます。
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ときどき響く鹿威しの音、静けさを際立たせています。
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受付で60代と思しき男性が「上に登れないの?」と聞いていました。40年前に登ったことがあるそうで、係の方に「それは貴重な体験ですよ」と言われてました。
嘯月楼 というそうです。そうか40年前だったら登れたのか。 -
座敷の反対側から見るお庭。
山の斜面なので、座敷から見るより広い空間になっています。 -
もみじに日差しが当たり艶やかです。
13:37 詩仙堂を後にして一乗寺駅に向かって坂を降りていきます。 -
一乗寺下り松の辻に八大神社の鳥居がありました。
石段など周囲の整備中でした。 -
鳥居のはす向かいにある一乗寺下り松。
現在の松は四代目。石碑に囲まれています。元は追分の目印として植えられていたのでしょう。
楠木正成が陣を構えた場所の碑、一の谷で戦死した平敦盛の遺児が松の下に捨てられ、法然上人が拾い上げ立派な僧に育てたと、由緒や逸話がたくさんあるそうです。 -
本日のランチは一乗寺中谷という和洋菓子屋さんのカフェで。
13:40 入り口でスタッフが呼び込み中。
お店は大盛況なのか、たくさんのスタッフがいました。一乗寺中谷 グルメ・レストラン
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注文したのは「京雑煮のいろどりごはんと洋菓子セット¥1650
隣にいる若いお一人様の男性も同じものを注文されてました。
お目当ては「絹ごし抹茶てぃらみす」なのです。
白みそ仕立ての丸餅が入ったお雑煮に、お赤飯・ゴマ豆腐・ひじき煮・茎わかめの山椒煮。
お赤飯はちょいと柔らかめでもっちり感がない、白みそのお雑煮は始めていただきましたが、甘い味付けでニンジンと大根が入ってます。自分では作らないお雑煮なので美味しくいただきました。 -
お抹茶と絹ごし抹茶ティラミス
TVで取り上げられてから通販は二か月待ちという一品。
元は一乗寺の和菓子屋さんで三代目の奥様がパティシエで和洋菓子屋さんになったそうです。
チーズに豆乳を混ぜた抹茶ムースと抹茶シロップのスポンジに軽い口当たりのクリーム、甘く煮た豆のトッピングが効いてます。でも、二カ月は待たないかな。 -
名菓「でっち羊羹」を二つお土産に買って一乗寺の駅へ14:28
今度は乗客が多いので二両編成。
元田中の駅で降りましたが、ホームを歩いて、先頭車両の精算機でカードをかざすのは変わらず。一乗寺駅 駅
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元田中駅から住宅街の中を歩いてすぐ近くにある田中神社へ
14:38
参道正面から写真撮影していたら、エンジンをかけて発進した某物流会社の軽ワゴン車がガリガリと音をたてました。見ると縁石をまたいで立ち往生。
後輪が完全に宙に浮いてる。うーん、ごめんね、なんのお役にもたてそうにない。 -
由緒書きによれば、このあたりの田中村の鎮守
創建は日本三大実録に貞観5年(853)の田中神がこの社だと言われているそうです。
1474年に応仁文明の乱の西軍の攻撃で火災。古文書も失ってしまいます。 -
祭神 大國主大神
鴨氏族の田中氏が祝(神様に仕える人)を務めていた神社を囲む地域を田中と称し、田中姓の祖と言われています。 -
境内に入ったとたん、花の香りがしています。社務所で御朱印を頂いた時に伺うと、「もくせい」だろうとのこと、花の香りの中にずっといるので、香りを感じないと。
これ、結構すごい匂いなんです。
後で調べると、ひいらぎでした。葉が丸いのですが、ヒイラギは古木になると葉のギザギザがなくなるんだそうです。 -
社殿は1706年の火災で焼失し、その後再建された拝殿には葵のご紋がつけられました。
宮司さん不在で、書置きに日付を入れていただきました。
社殿の奥に裏参道の入り口があり、そこから線路際を駅に向かいました。
駅に近づくと、電車が来る音がして踏切が閉まりました。慌ててバックの中のパスモを探しますが、荷物が多くて見つからず・・・御朱印帳2冊、カメラの交換レンズやらバッテリーやら、それに土産のでっち羊羹がえらい邪魔・・・その電車に乗れませんでした。 -
次の電車にゆっくり乗って出町柳の駅に到着。
15:00 高野川の橋を渡って、下鴨神社方面に歩きます。 -
人が歩いて行く方向について行くと、下鴨神社の鳥居が見えてきました。
さきに進むと参道の両側は工事中、マンションを作っているんだそうです。
始発駅に近いので、通勤には便利なところでしょうね。 -
建設現場を過ぎ、通りを渡ると糺の森の参道入り口です。
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参道に入るとすぐに河合神社の大きな看板が現れました。これなら迷うことはありません。
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参道を左に折れて瀬見の小川を渡ると赤い鳥居が見えてきました。
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15:12 河合神社 下鴨神社の摂社です。
女性の参拝者が多いのは、わけがあります。
創建は不明 神武天皇の御代からと伝えられています。河合神社 寺・神社・教会
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祭神は 神武天皇の母、玉依姫命
玉依姫は玉のように美しいので美麗の神様なのです。 -
手鏡の形をした絵馬には顔が描かれていて、そこに自分のメイク道具でお化粧をします。お願い事を記入して奉納すると、内面も外見も美しくなるというのです。
絵馬を仕上げるテーブルとイスが用意されています。 -
社殿は1699年の式年遷宮の際の古社殿を修造したものだそうです。
式内社「鴨川合坐小社宅神社」(かもかわいにますおこそべ)の比定社でもあります。 -
本殿の隣は貴布禰神社 祭神 高おか神
そのとなりに 任部社 祭神 八咫烏命 -
社務所では「美人水」なる飲み物もありました。カリンを使った飲み物だそうです。
抗酸化作用のあるビタミンCやポリフェノールが含まれて美肌美白効果があるそうです。
鏡の絵馬も美人水も超越して(通り越したともいう)おりますので、眺めるだけ。 -
六社 以前は河合神社の境内にあった摂社を集めて祀っています。
右端の諏訪社が式内社の須波神社の論社 -
方丈の庵
鴨長明は賀茂御祖神社(下鴨神社)の禰宜の次男として生まれます。
20歳の時に下鴨神社の禰宜に、49歳の時に河合神社の禰宜に就任することを望みますが、賀茂御祖神社の禰宜の鴨祐兼に阻まれ神職の道を閉ざされます。
この庵は閑居生活を送ったときに移動ができるように作ったもののレプリカです。 -
河合神社の神門の向かいにある三井社(三塚社)
ここも式内社三井神社の論社です。 -
授与所で御朱印をお願いすると、書き入れていただけました。
書置きと聞いていたので、うれしいです。
若い巫女さんが書いてくださったのですが、なんて美しい字なんでしょう。 -
15:22 糺の森の参道を進んで 下鴨神社に向かいます。
本日すでに1万5千歩以上歩いていて、途中でこむら返りに見舞われました。
おろしたての網上げワークブーツが夕方になって足がむくみ、きつくなったようです。足を引きずりながら、途中のベンチに座って、ブーツのひもを緩めました。
それに、なんだか右足のかかとあたりが痛い・・どーも靴擦れも起こしているようです。
こりゃ、歩きすぎだわ。
ちょっと休憩して、ブーツを緩めたら、なんとかまだ歩けそうです。
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