2016/11/11 - 2016/11/13
3748位(同エリア6690件中)
三峯霧美さん
今回の京都の旅は天候に恵まれました。まさに小春日和、少し汗ばむくらいで、歩くには絶好のお天気です。
大混雑の京都駅のバスターミナルから「洛バス」に乗って、哲学の道へ。
40年前に若い女性向け雑誌アンアンノンノに取り上げられて一気に人気観光地になった静かな散歩道は、あの当時のグラビア写真の風情のままでした。
しかし、旅した自分はすっかり年を取ってしまった。
哲学の道沿いの神社を参拝した後は、「秋はもみじの永観堂」へ。大迫力の紅葉に京都の秋を満喫しました。
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10時半前に京都駅のバスターミナル、清水寺や銀閣寺方面のバスは100人は並んでいるかも。
バス会社の人がバスは70人くらい乗れるのでそれほど待たずに乗れますと言ってましたが、たしかに15分も待たずに洛バス100に乗れました。
11:20 宮ノ前町で下車 この日は数回バスに乗る予定だったので一日乗車券をバスの中で購入しました。 -
バス停から山に向かう路地を入ると大豊神社の鳥居がありました。
他に神社に向かう人はいなかったのですが、哲学の道に出ると、いきなり人がいて、ちょっと賑やかになりました。橋(大豊橋)の上で記念撮影する人も。 -
橋を渡って坂道を登ります。素敵な石畳の道が続いています。周囲の町並も落ち着いた風情です。
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角を曲がるとすぐに神社の参道になりました。なだらかな坂を石畳のラインがまっすぐに続いています。哲学の道には観光客が多くても、神社参拝する方は少ないようです。
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11:25 大豊神社
祭神 少彦名命 応神天皇 菅原道真
創建は平安時代初期 887年 宇多天皇の病気平癒を祈願して養母の藤原淑子によって建てられた勅願社です。大豊神社 寺・神社・教会
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四季折々に花が咲くので、この時期はちょっと木が雑然としています。
本殿は左に枝垂桜、右に京都で一番大きいと言われる梅があり、春は同時に開花しピンクの濃淡が綺麗だそうです。
また、奥の山は椿ヶ峰と言われ、境内は椿の名所で、いろいろな品種の椿が植えられています。 -
末社の大国社の狛ねずみは有名で、全国で唯一の狛ねずみ。
ねずみ年には必ずマスコミの取材があり、子年のお正月は参拝者が多いそうです。 -
大国社は昭和に入って創建されたので、ねずみの姿も今風です。
長寿を表す水玉を抱えています。 -
こちらは学問を表す巻物を抱えています。
古事記に大国主命が山火事にあったとき、ねずみが現れて助けたというお話があります。 -
災難除けの日吉社の前には狛猿、その隣は愛宕社で狛鳶がいます。
狛蛇もいました。 -
御朱印は社務所で、宮司さんの奥様(だと思われる)に書いていただきました。
いろいろお話をして、京都のリーズナブルな宿の話で盛り上がりました。 -
11:44 哲学の道を南下します。この流れは琵琶湖疎水の分線です。
1972年に哲学の道という名前が決まったそうです、私が雑誌で見たのは、その5年後くらいだったでしょうか。 -
叶匠寿庵の茶室の紅葉がとても綺麗でした。哲学の道はの紅葉は、今一つ。
叶匠寿庵も寄って見ようかと思いましたが、そういえば自宅の近くのデパートに出店してたのを思い出して、通過。 -
日差し向かって歩いて来たので、ちょっと振り返ると、紅葉したもみじが綺麗でした。
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ここが哲学の道の始まり、長さは1.5キロで、終点は銀閣寺のあたり。のんびり歩いて25分くらい。
今回は300mほど歩きました、ぼーっとして哲学してないので、丁度良い距離でした。 -
11:52 熊野若王子神社
哲学の道の起点の近くに鎮座しています。
境内ではテントが張られ、お弁当や飲み物の販売と休憩場がありました。
そういえば、お昼です。熊野若王子神社 寺・神社・教会
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拝殿
祭神 国常立神 伊佐那岐神 伊佐那美神 天照大神
創建は1160年 後白河上皇が紀州の熊野権現を勧請し、永観堂の守護神の神社。
1465年に足利義政による花見が行われるなど、古くからの桜の名所なんだとか。
たくさん下がっている提灯にはなにがしかの奉納された方のお名前が書いてあります。
京都の神社でよく見かける光景です。 -
恵比須大神を祀る末社 境内の奥の山には那智の滝に見立てた滝があるなど、熊野詣での前に参拝し、滝で身を清めたということで、昔はもっと規模が大きかったのでしょう。
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御朱印を頂いた建物は、神仏分離前のお堂でしょうか。
境内はとても明るく静かで、バッグの中に朝食の残りのおにぎりとお茶が入っているのを思い出し、テーブル付きのベンチに座ってランチにしました。
今回の京都の旅は「食」はどーでもよくて、三日間で9回の食事のうち、6回がコンビニ飯、それも、サンドイッチ一つとか、おにぎり一個とか、夕食でさえそれにサラダが着く程度の超ダイエット。ついでに毎日何キロも歩いて体重が減りました。
これが一人旅のいいところでもあり、悪い所でもある。 -
御朱印を書いてくださったご老人、こんな仕事をしていると、休みが取れない もう二年も休まず働いていると、かなりブラックなお話をされてました。
変に休むと体調を崩しかねないので、頑張って続けてくださいと、応援させていただきまた。
御朱印は 京洛東那智 と書かれています。 -
12:11 熊野若王子神社から歩いて5分ほどで 永観堂へ。
バスの移動に時間がかかり、近くでランチを食べようと思っていたけど、おにぎり食べちゃったので、予定変更、これができちゃうのがひとり旅の気楽な良い点です。
入り口で拝観料を払います。千円。秋の寺宝展と題し、国宝や重要文化財が拝観できます。
中門までの参道は色づいたモミジもあり、期待が高まります。それにしても人が多い。永観堂 (禅林寺) 寺・神社・教会
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鶴寿台 白い壁に紅葉が映えます。
永観堂の正式名称は 聖衆来迎山 無量寿院 禅林寺
第七世永観律師にちなみ永観堂と呼ばれています。 -
大玄関から堂宇に上がり中を拝観します。御朱印は書き入れで、御朱印帳を預けて番号札を貰い、帰りに交換していただく方式。
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古方丈から釈迦堂との間のお庭を拝見、方丈の北庭 中庭ですが池があり、紅葉が赤く色づいています。
永観堂は弘法大師の高弟の眞紹が藤原関雄の邸宅跡を買い取り853年に建立されました。
10年後の863年に清和天皇により勅許と「禅林寺」の寺号を賜ります。 -
方丈西庭は唐門とさつきの植え込みの間に枯山水。
唐門は勅使門で天皇の使者が通る門で、盛砂は勅使が砂を踏み身を清めて釈迦堂に入るためのものだそうで、水を表してると思われます。
枯山水の庭は吸い込まれるような感覚になり、眺めている時間が長くなります。 -
非田梅 ひでんばい 方丈南庭の角に植えられています。
中興の祖の永観は薬王院を作り、病人や貧しい人の救済を行いました。梅をたくさん植えて、実った身を薬用や食用として分け与えたそうです。 -
枯山水と池の水と苔の庭、もみじがもう少し染まったら色のコントラストが綺麗になりそうです。
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御影道へ続く渡り廊下がもみじの色を反射しています、黄色から朱色へのグラデーション、きっとあそこからもみじが見えるんだと、期待が高まります。
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廊下に反射していたもみじ。暖かい陽射しがあたり、すごくきれいです。
紅葉のピークだと全体が赤く染まって綺麗でしょう。
でも、この一歩手前の薄いみどりから朱色のグラデーションも綺麗です。 -
御影堂の周りは鮮やか五色幕がかかっていています。堂宇では長谷川等伯の波濤図などが拝観できます。
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木造のきれいな曲線を描く階段を上がり臥龍廊と開山堂へ。
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一段高くなった臥龍廊から、先ほど見上げたもみじを見下ろします。
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阿弥陀堂(本堂)ここに みかえり阿弥陀という横を向いた阿弥陀如来像があります。とても穏やかな優しいお顔でした。
極彩色の阿弥陀堂に負けないくらいの紅葉です。 -
堂宇の拝観はここで終わり、お庭を見に行きます。
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池に降りる石段、ここはまだ青葉が多いです。
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堂宇はみな大きくて、奥行き感がとても素敵。
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御影堂を正面から。
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放生池、極楽橋の上はたくさんの外国人が写真撮影中。
それがこの景色。
なるほど、日本的です。 -
青い空と紅葉を映す池。
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先ほどの放生池の石橋は弁天社のある島にかかる錦雲橋です。
池の周りは赤く色づいたもみじが多いです。 -
山の中腹にある多宝塔 もみじに縁どられてる感じ。
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多宝塔は、紅葉の色を反射していた渡り廊下の下をくぐります。やっぱりここの紅葉が一番きれい。
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多宝塔は徒歩5分と書いてありましたが、3分ほどで到着、ちょっと石段を登るともみじの先に京都の町並みが見下ろせます。
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うっすら色づいたもみじも、いいものです。初々しさを感じます。
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13:20 ぐるりとゆっくり一周して1時間10分 池の前に茶店があるので、ちょっと休憩。
茶店も紅葉の中。 -
みたらし団子は一皿3本、そんなに食べられないから蕨餅にしたら、この量!いずれも二人前~3人前というところ。
ランチはおむすび一個だったので、ペロッと食べてしまいました。プルンプルンの水分の多い蕨餅でした。暖かいお茶がついて来て、ほっと一息つけました。 -
紅葉を眺めながらのティータイム、めちゃくちゃ贅沢です。
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ふと上を見上げると、ここも紅葉。永観堂はどこに行っても紅葉だらけでした。
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御朱印はこの大混雑でも書き入れ。玄関わきの窓口へ行くと、書き終えた御朱印帳が20冊ほど積みあがっていました。
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13:40 永観堂を後に南禅寺に向かって歩いて行きます。
前日の圓光寺の紅葉も素敵でしたが、永観堂の紅葉は規模が大きく迫力を感じました。
たくさん人がいたのですが、京都の秋を満喫しました。何よりお天気に恵まれたのは、神仏に祈願した賜物かな。
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