2015/09/20 - 2015/09/20
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たびたびさん
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今日は、小浜の街の街歩きなんですが、小浜は海産物を朝廷に多く献上したことで「御食国 (みけつくに)」と呼ばれた若狭国の国府があったところ。京極氏、酒井氏が藩主となった小浜藩は10万石とか11万石とかの規模ですが、その若狭国一国を領地としていましたから、論功行賞としての価値は抜群です。
京極氏は関ヶ原の大功ですし、酒井氏の初代小浜藩主の酒井忠勝は、老中・大老を勤め、川越藩からこちらに移って、譜代大名としてはただ一人という国持大名(一国の大名)となる。そんな小浜ですから、歴史も文化もそれなりに厚いはず。街歩きはたぶん多彩なものになるでしょう。
それに加えて昨日からの「放生祭り」もあるし、もう一つ「みほとけの里 若狭の秘仏 特別公開」もやっています。おまけに、最後は、熊川宿にも行ってみたいので、実はしっちゃかめっちゃか。蘇洞門や若狭フィッシャーマンズワーフ辺りは断念しているんですが、これで間にあうものやら。。またしても欲張り旅の始まりです。
ちなみに、みほとけの里 若狭の秘仏 特別公開は、小浜市、高浜町、おおい町、若狭町のエリアで、秋口に毎年行われているイベント。全国的に見れば高月の観音の里の方がよく知られていると思いますが、こちらもけっこう充実しています。大切に守り伝えていく土壌があっての仏様たちです。
熊川宿は、小浜市街からは離れた場所なのですが、小浜の観光地としてはけっこう上位にランキングされる定番の観光スポット。
若狭から京都を結ぶ鯖街道随一の宿場町だったということで、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。街は、軽くカーブした街道沿いには時間が止まったような家々。観光地としての賑やかさはありませんが、子供たちが遊んでいたり今でもそれなりの生活感が匂ってきて、それがけっこう印象に残りました。
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今日は一日をかけて小浜市内を散策します。
まずは順造館の正門。順造館は、第10代小浜藩主、酒井忠貫が小浜藩の学問所として開校したのが始まり。朱子学を中心に指導され、徹底的に礼儀作法を重んじました。
この門は切妻、本瓦葺、欅材、一間一戸、薬医門形式。今では福井県立若狭高校の正門となっています。 -
ここから小浜城跡に向かうのですが、この川を越えていくんですね。
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その川沿いにあったのが小浜聖ルカ教会。こちらは、明治30年に建設された煉瓦造の教会堂。その後、昭和6年の改造で、木造の礼拝堂が二階に継ぎ足されました。
二階の礼拝堂はやや軽い感じなんですが、一階部分は頑丈そうで重厚な建物。合わせてみると、特徴のある建物だと思います。 -
小浜城跡のエリアにある小浜神社に到着しました。市内中心部からは、ちょっと距離がありました。
神社は、小浜藩祖酒井忠勝を祀る神社。関ヶ原合戦の後、若狭の国主は京極高次となりますが、京極忠高の代になって松江に転出の後。その後を酒井忠勝が川越から移ってきて小浜藩を継ぐことになります。 -
境内には、天安記念物九本ダモというのがあるらしいのですが、それはよく分かりませんでした。
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その隣りが小浜城跡。この城は、関ヶ原の戦いの後、小浜藩主となった京極高次によって築城が始まります。その後、京極氏2代でも完成を見ず、本丸天守も後を継いだ酒井氏によって造営されることになります。
ただ、現在は石垣が残るのみ。海の近くにあって開けた場所ですが、こじんまりした規模にしか感じられないところが、ちょっと寂しいです。 -
市街に戻ってきて、これは雲城水。小浜市一番町船溜まり横にある自噴井戸です。環境省が選定した平成の名水百選の一つでもあるようですが、こんなに海に近いのに、塩分はまったく混じっていなくて、今でも市内の人が汲みに来る名水。ひしゃくが置いてあって、私もそれでのどを潤しました。
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そして、小浜漁港の船溜まりはこんな具合。港の海のはるか向こうには小浜城辺りの風景があって、港には沿岸漁業の船が何隻も係留されています。まさに船溜まりという言葉がぴったりの風景。はっきりとした観光スポットとなっているわけではありませんが、悪くない眺めだと思います。
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さらに中心部に帰ってきて、これはいづみ町商店街。ほんの小さな商店街ですが、鯖街道の出発地点ということですから、古くからの商店街なんでしょう。地元料理で人気の大衆食堂があったり、鯖の浜焼きや干物の店など、小浜でもこれぞという店があるんです。
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この朽木がその名店の一つ。
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いづみ町商店街にある鯖の浜焼きのお店です。色紙もなにげにすごいですね。
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店頭には焼き上がったばかりの見事な鯖が大量に並んでいました。
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イチオシ
この色艶はこれまで見たことがないようなど迫力ですよ〜
小さいのを一本買って、近くの公園で食べました。ご主人からも一人で食べるには大きいかもという話でしたが、ぺろりといけました。背中の部分とかもおいしいですが、特に腹側のトロの部分の濃厚な味わいはこれまで味わったことがない強烈なうまさ。これはすごいものに出会いました。 -
鯖を食べていた公園の向かいにあったのが長源寺。日蓮宗の寺です。
市内の一等地にあって、広い境内に立派な山門と本堂を構えていて、とても目立ちます。 -
若狭国主代々の祈祷所として手厚い保護を受けたということで、寺宝には国の重要文化財、弥勒菩薩画像もあるようです。
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いづみ町商店街に戻って、これは鮮魚 加福。鯖の浜焼きが有名なんですが、それと並んで鯛の一夜干しとかも絶品です。
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店頭に串に刺した干物が並んでいましたが、
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イチオシ
ピカピカに光ってまさに芸術品。相当な技術があっての出来栄えだと思います。
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さて、街では放生祭りが今日も続いています。
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山車が出ているし、
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昨日の大太鼓の集団もいました。
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イチオシ
いやー、昨日の激しいパーフォーマンスはお疲れ様でした。
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こうやって、静かに進んでいると、秘められたパワーなんか全く感じないんですがね。そういう意味でも摩訶不思議な集団です。
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ここで方向転換ですか。
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あれれ、昨日の棒振りです。昨日は目立っていませんでしたが、
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棒を巧みに使って、飛び跳ねる。
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イチオシ
こっちもなかなかのパーフォーマンスじゃないですか。
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やります、やります。すごいです。
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そして、カーン、カーン。再び、集団はどこかへ行ってしまいました。
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で、私の方はマーメイドテラスへ。ここは、小浜の市街地から歩いて意外にすぐですね。海岸端に整備された小さなスペースに二つの人魚の像が並んで立っていました。
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一方で、その人魚よりも、
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私はそこから眺める小浜湾の美しい景色の方にビックリ。こんな市街の近くに美しい景色があるって、なんか漁師町みたい。海の恵みをいっぱいに受けた小浜の自然条件が窺われると思います。
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マーメイドテラスに続いて、そのまま人魚の浜海水浴場が広がります。
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繰り返しになりますが、市街地にこんなに近いのに、広く開けた砂浜はとても美しい。豊かな小浜の象徴でしょう。
夏なら海水浴なんでしょうが、散歩を楽しむのは一年中OKです。 -
イチオシ
そして辿り着いたのは、マーメイドテラスに対する、こちらの翼のテラス。
翼のテラスからは、さきほどの人魚の浜海水浴場越しに小浜市街を眺めることができて、開放感いっぱいの景色を堪能できます。マーメイドテラスからの景色もいいですが、開放感ならこっちが上回るでしょう。翼を広げた白鳥のようなモニュメントも景色に馴染んで、とってもいいと思います。 -
イチオシ
向かい側にあるのは小浜公園。
小浜湾に面して、海望山の東麓に位置します。小浜市はそんなに広い市街地でもないし、その公園なので規模は知れていると思っていたのですが、ここから海望山に向かう散策ルートがあるようでそれを含めると半日コースのような感じ。予想に反して、とても懐の深い公園でした。 -
その一角にあるのが山川登美子歌碑。あることを知っていなければ気が付かない地味な碑です。そして、山川登美子が小浜の出身であり、与謝野晶子との交流もあった女流歌人であることも知らなければ、なんの感慨もないでしょう。ちょっと微妙なスポットかもしれません。
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ざっと、見ただけでここは終了。
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そして、これは隣りに建つ高成寺。
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山門から奥に広がる境内の雰囲気もすごく良くて、ちょっとうっとりしていたら、「本尊はもう見ましたか」と声を掛けてくれる人がいて、うっかり見落とすところだった千手観音菩薩を拝観しました。
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木造千手観音立像は、国の重要文化財。白木の一木造りとみましたが、宝冠もかなり豪華。優美というか高貴というか。存在感のある観音様です。
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この辺りの三丁町は、サンチョマチと読みます。ベンガラ格子や出格子の家が軒を連ねていて、どうかすると金沢の茶屋街を彷彿とさせるような雰囲気があるのですが、
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路地は狭いし曲線なので、この先どうなっているんだろうというような、ある意味もっとわくわくする気持ちにもなってきます。
今日はお祭りなので、こんな飾りつけもやっていました。 -
大太鼓の集団は、ここにも来ていたんですね。笛を吹きながら、路地を抜けていきます。
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もっと見るとこないかなあと思ったら、
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蓬嶋楼というのが公開中。
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かつての料亭だそうですが、今は小浜市が管理しているそうです。
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ここは一階ですが、
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金沢と同じように、いい部屋は二階にしつらえてあって、
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ここでも町人の身分で贅沢をすることへの少し控えめな気持ちが現れているのかもしれません。
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外に出ると、女の子たちがいて。これは出番を待っているんですね。時間と場所を確認して、それまでは散策を続けます。
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さっきの高成寺もそうだったんですが、小浜では「みほとけの里 若狭の秘仏 特別公開」と銘打って仏像の特別公開中。
これは、正法寺です。 -
本尊の如意輪観音(弥勒菩薩)が公開されていまして、これは平安時代末期に、坂尻浦の大橋五郎左衛門という人物が海中より得たというもの。小さいながらも金属製の端正な造り。衣のひだとか見事です。
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表に出ると、またもや山車。
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今日はいい天気だし、皆さんよかったですね〜
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ここから、さらに秘仏拝観をもう一つ。
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栖雲寺は、常高寺の総門内。
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文明十五年(1482年)に、武田信親という人物が建仁寺から僧を招いて創建したという古刹です。
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市指定の木造阿弥陀如来坐像(平安時代末期の作)が公開されていて、大勢の人が拝観に訪れていました。写真撮影も可です。
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あっと、女の子の踊りの方が始まっていました。
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イチオシ
琉球舞踊ですね。濃いめの化粧に濃紺と黄色の色使いが鮮やかです。お師匠さんが隣りにいるし、こちらにも緊張感が伝わってきます。
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二人目は、藤娘。
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イチオシ
藤を持ってのしとやかな舞いなのですが、やっぱり子供なのでちょっとぎこちない。女性のしとやかさが表現できるのはまだまだこれからでしょう。がんばってくださ〜い。
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ひとしきり見物して、再び散策開始。
常高寺は、小浜市内の高台にあって、浅井三姉妹のひとり。茶々、お江の妹のお初が建てた寺。 -
お初の法名が常高院だったので、そこから取った名前です。
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お初は京極家に嫁入りしたのですが、浅井はもともと京極家の重臣。そして、二人はいとこ同士の間柄。縁のない相手ではありません。
ちなみに、京極高次は妻の七光りもあって出世したので、蛍大名と陰口もたたかれたのですが、関ヶ原の戦いでは、立花氏や毛利氏の大軍一万五千を大津城で食い止め、関ヶ原の戦いに間に合わせなくした骨のある武将。宮津藩主となった弟の高知も同じでしょう。 -
山門は歴史を感じるものでしたが、本堂はちょっとログハウス風。内部の骨組みむき出しも面白いと思いました。
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町並みと食の館も、三丁町の一角。
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たぶん何もなければふらりと立ち寄って休憩もできる施設なのではないかと思いますが、この日は予約で満員。
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休憩スペースと思われる場所にランチが用意されていました。ミニ京都みたいな美しいセッティングです。
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またもや、虚無僧集団ですね。
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ただ、これは大太鼓ではなく、神楽。トントコおとなしく太鼓を叩いていますが、
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イチオシ
もしかしたら、これもどこかで豹変する技があるのかもしれません。
たぶん寄付を受けた地元の旦那さんなんでしょう。軒先で芸を披露しています。 -
また、山車を見ながら、
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極楽寺の公開は、
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鎌倉時代末期の本尊、阿弥陀如来坐像。
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艶々と黒光りのする印を結んだ座像は厳かな雰囲気。こちらも写真撮影可。ただ、やっぱり写真では限界がある。厳かな雰囲気のそこのところまではイマイチ伝わらないかなあと思います。
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またまた
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山車を見つつ。。
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空印寺は、小浜藩主酒井家の菩提寺。
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入口に市指定文化財の薬医門と
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その横には八百比丘尼入定の洞穴。この八百比丘尼というのは長寿伝説の尼のこと。人魚の肉をたべて800歳まで生きたという伝説。肌が娘のように白く白(しら)比丘尼ともよばれるとか、椿を持って諸国を巡歴したとか。実話ではないにしても何かそのような伝説につながる人物がいたのはいたのかなあという感じはします。
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そして、この敷地の背後には後瀬山があり若狭守護館もあったよう。戦国時代以降も麓の城として利用された場所だったようで、そんな雰囲気は今でも感じられると思います。
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ここは小浜藩主、酒井家の菩提寺は空印寺ですので、奥には歴代藩主の墓があります。
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墓は境内奥の有料のエリアで、鍵を貸してもらって行きました。ちょっと荒れ放題といった感じで、やぶ蚊に刺されながらでしたが、大名の墓地だけに、重々しい雰囲気は確かにあると思います。
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昨日も来ましたが、再び八幡神社です。
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八幡神社のすぐ前にあるパン屋さんは心です。見るからにこだわりの味を追求するといった雰囲気が感じられる店構えですねえ。
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私はクロワッサンをいただきましたが、さらに期待以上のおいしさ。抜群においしいですね。どうしたんだろうというようなパン屋さんでした。
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続いては、小浜市町並み保存資料館です。
外観は小さな建物といった感じなのですが、いわゆるうなぎの寝床のような奥に深い町家の建物。 -
上がり口から座敷の方を少し見て回りましたが、こうやって気軽に見学できるのがいいところかと思います。係りの人が一人いて、ちょっと気を使ってくれるのもいいと思います。
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ところで、放生祭りのハイライトで、各出し物がこれからここに集合するのだそう。
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待ち構えていると、
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イチオシ
これはさっきもいた神楽ですね。
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ここでも芸の奉納を始めました。たぶん、こうやって町内から集まっているチームが順番にここで奉納をするんでしょう。そうやって、全部のチームが揃うんですね。しかし、こちらはそんなに余裕もないし、それが確認できたところで退散しましょう。
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いづみ町商店街まで戻ってきました。
鯖街道資料館は、展示されている資料には、そんなにすごいものがあるわけではありませんが、何んといってもこの場所は鯖街道の起点。 -
朝早く出て、京都に魚を売りに行くという人たちがここから歩いて出て行ったことを思えば、やはり感慨深いものはあるでしょう。
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そして、「京は遠ても十八里」。京都までなんか知れているといった、小浜の人たちの意識もすごいことだと思います。
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山川登美子記念館は、小浜の生んだ女流歌人、山川登美子の生家を利用した記念館。
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ちなみに、山川登美子は、与謝野晶子などとも交流があって、この時代をリードした文化人の一人。
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ただ、一方で、父親は地元銀行の頭取を務めるなどのブルジョアでもあるので、典型的なお嬢様という家庭環境も明白。そういう視点での鑑賞にも価値があるような気がします。
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伊勢屋は、雲城水の近くにある和菓子屋さん。
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名物の「水饅頭」を食べようと訪ねました。しかし、店内で食べる方はかなりの順番待ちなので、持ち帰りにしましたが、ヒタヒタの皮に包まれた上品な餡子の甘さが何とも言えない。これなら何個でも食べられるでしょう。人気の理由がよく分かりました。
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かねまつは、地元でも大変な人気店。
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お昼過ぎに伺いましたが、ものすごい行列。諦めて帰る人もたくさんいました。時間がもったいないので受付簿に記入してちょっと他に行っていたのですが、その間に順番が来ていて、もう一度、順番待ちをすることに。なにか融通をきかせてくれるかと思ったら、意外に堅い対応を取られてしまいましたが、結局、待ちの人数の割に回転がいいので、思ったほどの待ち時間にはなりません。
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一方で、海鮮どんぶりの方は、小浜ならではというような感じはしない。注文するものをもう少し考えた方がよかったかもしれません。
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小浜駅にもほど近い小浜病院の敷地の中に解体新書で知られる杉田玄白之像が建っています。地元のライオンズクラブが建てたようですが、いずれにしても杉田玄白は、小浜藩酒井家の下屋敷に生まれ、小浜藩医となり、その後、町医者を開業するという小浜ゆかりの人物。小浜には、子供のころ5年くらい暮らしたようです。
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AKAOは、小浜駅前商店街にあるB級グルメのお店。
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細長い形の大判焼き、カレー焼きをいただきました。大判焼きの皮でカレーを包むというそのまんまの食べ物なんですが、ほんのりした辛さ加減がいい感じ。時々は食べてもいいかなあというような食べ物です。
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若狭おばま観光案内所は、小浜駅すぐ。ここではレンタサイクルをやっています。小浜の市内散策はまあ歩けないことはないのですが、小浜城や小浜公園、三丁町辺りまで足を延ばすのであれば、レンタサイクルはとても重宝だと思います。
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最後はバタバタでしたが、以上で小浜はおしまい。上中駅に移動して、熊川宿行きのバスを待っていたのですが、駅前に和菓子屋さんを発見。さっそく寄ってみました。
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駅の周辺には何もなくて手持無沙汰だったのもあって、ちょっと寄ってみるにはちょうどいいお店。品数も多くて、元気のあるお店でした。
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熊川宿に到着しましたが、もう夕方近い。こちらも急いで散策しましょう。
さて、鯖街道随一の宿場町だったという熊川宿ですが、街道に沿って勢いよく流れる川がありまして、それが前川。勢いもあるし、川の水も澄んでいる感じ。生活用水として使っていたものだと思いますが、今では水道が普及して使われなくなったよう。しかし、地元の人に聞くと、水は今でもきれいだし、流し場もそのまま残っているので、使おうと思えば使えるんだそうです。 -
さて、熊川宿の位置関係をざっくり確認して。
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旧熊川宿には観光客向けの目立った施設が少なくて、このまる志んくらいでしょうか。葛饅頭が名物だということで訪ねました。しかし、最終オーダーが4時半。少し過ぎていて、きっぱり断られてしまいました。私は本数の少ない公共交通機関のバスで行っているし、もうちょっと融通をきかせてもらってもいいんじゃないかなあと思いました。
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熊川宿には、まる志んだけではありません。その並びにあるのが、甘味処のくまのこ。
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外観は小さなお店のようだったのですが、中に入ると蔵を改造した雰囲気ある店内。
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こあがりに上がって、しばらく寛がせてもらいました。見た目にかわいらしいスイーツも工夫しています。
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熊川宿資料館宿場館は、昭和15年に熊川村役場として建てられた建物。ライトブルーの塗装があるのでしょうが、かなり黒ずんでいて、ちょっと歴史の重みが出ているかも。伊藤忠商事の二代目社長となった伊藤竹之助翁の寄付によって建てられたということです。
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旧逸見勘兵衛家は、初代熊川村長の家であり、その息子、伊藤忠商事の二代目社長となった竹之介の生家です。
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2階は宿泊施設になっていて、入場料100円を払うと中の部屋とかを見せてくれます。
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二階の天井は低くて、屋根の傾斜がそのまま部屋の天井の傾きになっている。
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ただ、これも宿場町の景観を守る決まり事だったのかもしれません。
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熊川番所は、上中方面から言えば、旧熊川宿の一番奥。若狭国と近江国の国境の関所の役割をしていたようですが、そこまで厳しい対応をしていたのかと言えばそうではないのかも。むしろ、宿場内の治安維持といった役割も大きかったように思います。
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菱屋勢馬清兵衛家は、熊川宿の中ほど。「勢馬家は屋号をひしやと言い、問屋として街道の繁栄を支えた旧家で、宿場町役人として藩の御用や町の自治にも貢献した。」と書かれていました。
千本格子の意匠が目立ちますが、広い間口でちょっと間延びしたような建物かなと思いました。 -
白石神社は、熊川宿の中ほど。石造りの大きな鳥居があって、そこが入口です。
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しばらく細い道を上って行くことになりまして、辿り着いた先はけっこう山の上。天気が悪かったこともあって、境内はちょっとじめっとした感じ。がらんとした拝殿等も寂しげでした。
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熊川の宿の白石神社の入口鳥居横に、熊川城址の駒札がありました。熊川城は、足利時代からこの辺りに住み着いた土豪、沼田氏の居城だそう。ほか、沼田氏は関東沼田氏の一族でもあるとか、天正時代に廃城となったというようなことが書かれていました。
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鯖街道、熊川宿の中ほど。メインストリートに御蔵道の入口がありました。細い路地のような脇道。これを抜けるとすぐに国道です。かつては、船着き場から御蔵までを結んだ重要な道だったということですが、こんな細くてものがちゃんと運べたんでしょうかという感じです。
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得法寺は、徳川家康ゆかりの地。織田信長は越前の朝倉義景を攻めるため、家康を従えて、熊川の宿を通ります。その際、家康はここ得法寺に宿泊します。
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家康は、得法寺の名前に感じて、「土地は熊川、寺は徳法寺、余は徳川、因縁あるかな」と云ったというのです。境内に家康が腰かけたという場所も示されていました。
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松木神社の境内には、小浜藩の年貢米を収納する米蔵である御蔵があった場所とのこと。
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熊川の宿のメインストリートから少し高台に上ったところですから、水害などを避ける意味があったのかもしれません。それなりの広さの平地があって、神社はその奥にこじんまりと鎮座しています。
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倉見屋荻野家住宅は、熊川宿では少し下手の方。
国の重要文化財にも指定されている家屋は、主屋、土蔵などかつて栄えた問屋の面影を残します。塗込壁にうだつ、二階部分の明り取りなど重厚な中にも美しさを感じる建物だと思います。 -
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小浜から彦根に抜ける途中、敦賀で列車の待ち時間が少しできたので、ここを訪ねてみました。いや、こんな屋台ラーメン見たことないですね。大通り沿いのアーケードを思いっきり使って、テーブルが並んで、たくさんの人がラーメンをすすっています。そして、それを待つ人も。私も40分待ちと言われてちょっと気が遠くなりましたが、
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なんとか食べることができました。さっぱりした味わいは癖になりそうですね。麺もきりっとしていて、確かにうまいです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ジバゴさん 2020/01/03 20:33:16
- 葛饅頭の伊勢屋
- 楽しく詠ませていただきました。
いつか伊勢屋にいくつもりで旅行記を物色していましたがここにもたびたびさんがお出でだとは神出鬼没ですね。
なぜ伊勢屋かというと大好きな和菓子のバイブル漫画「あんどーなつ」に葛饅頭を名物にする店が出てくるのですが、伊勢屋にそっくりです。 特に流水で冷やす水槽が店内にある描写が決め手でした。インスタで伊勢屋を発見してコメントを送ったのですが、その件は知人に言われたことがあると返信が来ました。
- たびたびさん からの返信 2020/01/10 14:37:15
- RE: 葛饅頭の伊勢屋
- 「あんどーなつ」の情報知りませんでしたが、興味をひかれました。
ただ、水まんじゅうで言えばやっぱり本場は大垣ですよね。中でもイチオシは餅惣かな。機会があれば、ぜひお試しあれ。
参考まで
https://4travel.jp/travelogue/11359120
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