ギリシャ島巡りの旅（1）夜明け前のアテネに到着し、フィロパポスの丘で夜明けを迎えた後はフェリーでエギーナ島に渡り、釣りと昼寝と炭火焼きを楽しむ。

2000/10/14 - 2000/10/29

２年前の11月にギリシャの内陸部を巡ってギリシャの人のホスピタリティに触れらとても楽しい旅が出来ました。その第2弾として今度は島巡りのクルーズ船に乗ることにしました。ロイヤルオリンピッククルーズの４泊５日のショートクルーズです。そしてその後にマルタに飛び約１週間の滞在と言う短い旅の前半部分です。ブリティッシュエアーでロンドンまで12時間、そのまま５時間のトランジット、混雑していたヒースロー空港も午後10時には免税店も閉まり搭乗客の姿も無くどんどん暗くなっていきます。そして午後10時35分の定刻にフライト。5時間かけてアテネに移動です。ほとんど24時間かけて到着したアテネは午前4時30分。真っ暗なターミナルを出て市内へのバスに乗りますが車内も車窓も真っ暗です。シンタグマ広場は2年の間にきれいになっていましたが、無名戦士の墓を守る衛兵が24時間いることは驚きでした。予約していたエスペリアパレスホテルに行ってみるとそこは前回に数日行動を一緒にしていた静岡の女性二人連れが泊まっていたホテルでした。ダメ元でフロントにチェックイン出来ないか尋ねてみましたが、空になったキーボックスを見ながら「残念ですが。」と気の毒そうに言われてしまいました。仕方ないので着替えとタオルと水着とスケッチブックを持って、フロントに荷物を預けて真っ暗な通りに出ました。最短コースでアクロポリスの前のフィロパポスの丘に登りました。アクロポリスにあたる朝日を眺めようと思ったのでした。時間はたっぷりあるのでスケッチも一枚。せっかくなのでアクロポリスの見学もしておきました。時間潰しと思っていたのですが、誰もいないアクロポリスを独り占めするというのは贅沢なことだなとも思えました。観光客の姿がちらほら見えてきたので店の閉まったプラーカの通りを抜けて通勤客と一緒に地下鉄でピレウスに向かいました。通勤客の流れから抜けてエギーナ島行きのフェリーに乗るとようやく落ち着くことが出来ました。船の中で水着に着替えてデッキで日光浴しているとエギーナ島に到着しました。ひと気の無い海岸でシャワー代わりに泳いで昼寝したり釣りをしたり時間を潰します。お昼は前にも行った市場の店でタコとイカとハマグリを炭火で焼いてもらってレツィーナ（松脂の香りの白ワイン）を楽しみました。午後３時頃になるとエルメス号がヒドラ島とポロス島を廻った後に入港してきました。懐かしい船ですが知っている人はいません。あの時と同じようにたくさんの日本人ツアー客が降りてきますが･･･。ちょっと感傷的になってしまいましたが、気を取り直してアテネに戻ります。結局ホテルにチェックインしたのは８時過ぎでした。
部屋で一休みして10時を廻ってからモネストラキ駅近くのタシナスというタベルナに行きました。このくらいの時間が一番込み合っていて楽しい時間です。一人旅では賑やかなところにいないと
旅に呑み込まれてしまうような気分になることがあります。
成田を出てから何時間たったのでしょうか長い一日？が終わりました。

エリア エギナ島(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船
• 航空会社: ブリティッシュエアウェイズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

真暗な山道を登りフィロパポスの丘に到着です。しばらくするとようやく明るくなってきました。こんな所で夜明けを待っている人なんて誰もいないので安全です。ヴァンゲリスのエル・グレコのＣＤを聞いているとＴＢＳの世界遺産の番組にリアルタイムで見ているような気分です。

前回の旅では違う丘の上からアクロポリスのライトアップした夜景を眺めましたが、今回の夜明けと朝焼けもとても美しかったです。

記念にスケッチ一枚描きました。。

朝一番の開門前に並び、アクロポリスも見学します。しばらく誰もいない時間を堪能しました。

30分ほどは誰もいないアクロポリスを独り占めという贅沢な時間です。先ほどまでいたフィロパポスの丘のモニュメントが見えます。

アクロポリスからプラーカ通りを抜けましたが、店はまだ開いていません。開いていればグリークサンダルを買いたかったのですが。そのまま地下鉄駅に向かいピレウスまで移動しました。

エギーナ島へ移動して海岸で昼寝をしてシャワー代わりに海で泳ごうと考えていました。釣り道具も持ってきていました。

昼寝の後は港の市場の奥の店で遅い昼食です。
エビのグリルとハマグリとタコを焼いてもらいます。
飲み物はもちろんレツィーナ。松脂の香りは慣れてしまうと普通のワインでは物足りなくなります。特にケバブなどを食べる時は欠かせません。

同じような店が並んでいますが、どこも美味しいです。2年前に来た時は3島クルーズで一緒だったツアーの添乗員さんにここを教えてもらいました。

獲れたてのタコを塩を振って炭火で焼くだけです。レモンを絞って食べるのですが美味しくない訳がありません。これだけを食べに来たといっても過言ではありません。

ほろ酔い気分で港を散歩します。潮風に当たっていると酔いも醒めてきます。10月中旬といっても地中海では充分に泳げます。ピスタチオを買ってカフェニオンでグリークコーヒーとピスタチオアイスをいただきます。前に誰かと来たことがある場所に一人でいると寂しい気分になります。

追い討ちをかけるようにエルメス号が入港してきました。毎日同じようなクルーズを続けているのでしょう。この船には2年前に乗って、サロニコス湾のエギーナ島とポロス島とヒドラ島を巡りました。さらに10年ほど前は父親の勤続30年のご褒美旅行で両親が同じ船に乗っていました。

入れ違いに４時半の船でピレウス港に戻ります。
翌日からは４泊５日のエーゲ海クルーズに参加です。