貴州省少数民族之旅(10)肇興の村を散策してから堂安のトン族の村を訪ね、溶江の美味しいレストランを再訪してから凱里まで戻る。

2008/05/15 - 2008/05/25

肇興の朝は小学生と市場から始まりました。村の中をグルッと散歩してホテルに戻ると朝食の時間でした。ホテルの前のレストランは欧米人で一杯で、ここでしか洋風の朝食は摂れないようでした。日本人は雑食で良かったと思います。今日の予定はこのまま凱里へ戻るだけでしたが、ドライバーさんが「せっかくここまで来たし、こんな面白い旅は初めてだから堂安のトン族の村へ行こう。」と案内してくれました。帰り道も同じじゃつまらないと遠回りだけど景色の良い道を通ってくれました。お昼は溶江まで戻ってから前にも立ち寄って美味しかったレストランで摂り、夕食は凱里の夜市へと繰り出しました。ドライバーさんに屋台でお汁粉を買ってもらったり楽しい時間を過ごしました。毎晩宴会ですが、少数民族の村を巡るだけではなく旅が面白い方へ転がって行くのが分かります。

エリア 中国

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 1.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝早くから村は動き出しています。朝食前に村の中を散歩します。

ここに泊まれる宿の数は限られているので、観光客の姿もほとんどありません。

どこの家でも朝食の準備が始まっています。家から竈の煙が出ているだけで生活感を感じる事が出来ます。

朝市の風景です。肉売り場の写真は載せませんが、この辺りは犬をよく食べます。豚肉や牛肉は生で売られていますが、犬は丸焼きにされて通り側にお尻を向けてしっぽを見せるのがルールのようです。

妻も小槌で布をたたく体験です。実際は叩いているふりみたいなものです。

ホテルの隣のおばさんと記念写真です。おばさんの所には世界中から絵ハガキが届いていましたがそれが楽しみのようです。

ここでも川は共通の洗い場のようで、藍染された布地が水に通されています。

ドライバーさんがここまで来たからと堂安を案内してくれることになりました。堂安に向かっては肇興の裏側の山を登りますが、この辺りも美しい棚田が広がっています。

風雨橋が見えると同安のトン族の村に到着のようです。

ここは近年火事があってかなりの家が焼けてしまったそうです。日本と同じで木造の家が密集しているので、延焼してしまったそうです。真新しい棟上げしたばかりの家が傷跡のように見えました。でも何百年と繰り返されてきた大きな流れでもあるのでしょう。

堂安の鼓楼は泉の脇に建っていました。トン族は水のある場所に住んでいるように思えました。

鼓楼の裏に湧水があり、とても美味しい水でした。洒落たデザインの柄杓が置かれてありましたが、左利きには使いずらかったです。

右利きの妻はそんなことを考えたことも無いでしょう。左利きはストレスから早死にすると言われますが、そうかもしれないと思う事があります。電車の切符も自動改札もすべては右利きの人のために造られています。

堂安はとても美しい村でした。この村は研究者にとっては有名な村のようで、確か北欧の方が何十年とここに滞在して研究した博物館もありました。

鼓楼の辺りで少し休憩して、静かな村の雰囲気を楽しみました。ここまでくる観光客はほとんどいなさそうです。

肇興まで戻ってからは来るときとは違う北へ向かう道を進みました。遠回りですが道路も舗装されていました。いたる所に鼓楼が見えましたので、この辺りはトン族の集落ばかりなのだと思います。

美しい風雨橋も沢山ありました。何でこのルートが使われていないのか不思議です。

ドライバーさんも景色が良い所で車を停めてくれるので写真が撮りやすいです。

奇麗な道が南に向かっています。向かう先は溶江で、三宝を通って溶江に入る道に合流しました。多分30キロか40キロは遠回りだと思いますが、ドライバーさんの厚意に感謝します。

時間があれば立ち寄りたいほど美しい村々を通過していきます。

多分観光用に開放されていないので立ち寄ることは出来ないのかもしれません。

溶江でお昼になりましたが、前に立ち寄ったレストランが美味しかったので同じ店にしてもらいました。

青椒肉絲も貴州省だと少し味付けが違いました。もちろん何を食べても美味しいです。

お店から山桃をいただきました。

今回初めて食べたピータンですが美味しかった。これはビールが進みます。

基本的には豚肉と野菜を炒めたものが多いのですが、味付けが違うので色々楽しめます。

山桃をいただいたのでお店の子供の写真を撮ってあげました。

ここでもチェキは活躍しました。

塔石の付近の棚田を通過しました。来る時に立ち寄った水族の子供たちの事を思い出します。１人だけチェキをあげられなかった女の子どうしてるかな?

美しい竹林を見ると臥虎藏竜（グリーンディスティニー）という映画を思い出します。

偶然に長街宴に出くわしました。結婚式の披露宴で約200メートルほどテーブルが並んでいました。完全に道路の脇で車がスピードを出して通過していきますが、みなさん普通に食事しています。

子供は子供のテーブルがあるようです。文化は伝えられていくのでしょうね。

延々200メートルほど続いています。戻って新郎新婦の写真を撮らせてもらう時間はありませんでした。

夕方遅くなっても凱里には着きません。町の手前に民族風情園みたいなものがありました。いずれこのような施設でないとあの素晴らしい歌や踊りが見られない時代がくるのでしょうか。一抹の寂しさを感じました。

凱里のホテルにチャックインしてから晩御飯のために夜市にやってきました。ほんの３日前にもこの辺りで食事しましたが遠い昔のように感じます。それほど内容の濃い素晴らしい旅でした。

感動してもお腹は減ります。妻は手慣れた感じで食材を選んで料理を決めていきます。妻が最年長なのでガイドさんもドライバーさんも「老板。老板。」と呼んでいます。

ドライバーさんがいろいろ買ってくれました。手前のものは白玉団子（餡入り）で奥のは甘酒です。味は温かいマッコリ（韓国のお酒）のような酒饅頭の皮のような…。でもとても美味しいです。

妻の選んだ料理は蒟蒻と豚肉炒めからスタートします。

やっとここで家常豆腐にありつけました。ピリ辛で美味しい！

とても美味しい椎茸の旨煮です。

皆さんお疲れさまでした。残すところあと１日頑張りましょう。

毎日４人での宴会です。このままずっとこの旅が続かないかなと思いました。

キュウリのスープはあっさり味でした。貴州省でも酸っぱ辛い料理だけではないと感じます。

ビールも入れて全部で2,000円くらいです。

フルーツ屋さんに行ってみました。店のお姉さんに「日本だとフルーツ幾らくらい？」と聞かれたので教えてあげました。メロン１個300元。スイカ200元でマンゴが…。周りにいた人もビックリ！みんなで日本でフルーツ屋をやろうなんて盛り上がってしまいました。
この後ホテルの部屋にマッサージの人をお願いしたら、白いミニのワンピースの女の子がやってきてビックリ。ガイドの候君も「何かあったら電話してください。」といい、妻も部屋の椅子に座って固まっていましたが、マッサージは上手でした。