貴州省少数民族之旅(7)溶江の美味しい料理に舌鼓みの後は三宝のトン族の村を訪ね、再び美味しい料理をいただきながら夜は更ける。

2008/05/15 - 2008/05/25

塔石の子供たちと別れて先を急ぎ、遅いお昼は溶江で摂りました。ここは西瓜の名産地なので街道沿いの道端で１玉買って、レストランで冷やしてもらいました。半分は店にあげて半分を切って出してもらいました。レストラン委は決まったメニューも無く、食べたいものが注文できるし、フルーツも持ち込める貴州省は魅力があります。食後は散歩がてらにマッタリとした空気の流れる午後の市場見物しましたが、鶏を捌く所などはかなりディープでした。夕涼みも兼ねた時間に三宝のトン族の村も見学しました。衣装や銀製品にお金を使う苗族と違ってトン族は鼓楼と呼ばれるタワーや風雨橋と呼ばれる屋根付の美しい橋などの建築物にお金をかけるそうです。何れにせよ素晴らしい文化には変わりません。川沿いの榕樹の木陰で涼みながら気持ち良い時間を過ごしました。この日の宿泊は溶江だったので、あまり移動も無くレストランでテレビを見ながらヒマワリの種をつまんで、美味しい食事もゆっくりいただけました。

エリア 中国

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 1.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

お昼をかなり回ってから溶江の町に着きました。凱里以来の大きな町で、最初にホテルにチェックインしました。ホテルと言っても県政府の招待所です。荷物を置いて4人で食事に出ました。スタンダードな中華料理もありましたが、微妙に酸っぱかったりします。この衣笠茸のスープは結構いけました。

鶏肉と落花生炒め。カシューナッツではなくて地場の野菜で料理を作るのが基本です。

蕨の粉で作った蒟蒻のような麺です。とても暑い日だったので、ツルツルいけましたがかなり辛いです。

餅米の竹筒ご飯はどこで食べても美味しいです。

賽の目豆腐に卵白と挽肉を乗せて蒸した料理です。微妙にお洒落です。お味は淡白でよろしかったです。ビールが冷えていないので氷を入れてもらいました。
冷やしてもらったスイカは最高に美味しかったです。名産品だけの事はあります。

昼下がりに市場なんてこんな感じでしょう。気だるい空気が流れていて、みんなマージャンをしたり昼寝しています。

貴州は唐辛子の種類が豊富です。市場に来るとそんなことも感じる事が出来ます。

何とも言えない酸っぱさと唐辛子の香りが漂っています。

貴州しょといてば酸っぱさと辛さの王国です。

菊正宗を売っているわけではありません。「正宗」とは純正といった意味です。

この辺りの人が座っている竹製の椅子は湖南省のものに似ています。妻は特に買いたいものも無さそうです。

市場の外れに鶏を潰す所があり、綺麗に羽の処理もしてくれます。これ以上の写真は載せられません。

溶江から30分ほど走った郊外に三宝のトン族の村があります。正面からだとお金を払わなければなりませんが、右手の村からだと必要ありません。我々は「正宗」旅行者なのでお金をちゃんと払います。

上部が修復中なのが残念ですがとても立派な鼓楼です。トン族の建築技術の高さを感じるところです。

周囲には晒した麻が干されています。この村は麻を使った織物が有名だそうです。

綺麗な公園になっています。干しているのは菜種でしょうか？コンクリートや石の上は熱を持って乾燥しやすいので穀物干し場になります。

公園の傍らには溶江の名前の由来でもある溶樹（ガジュマル）の木が植えられていました。木陰で少し休憩しました。

川沿いの榕樹の木陰はお年寄りの憩いの場になっています。

村をさらに歩き進むと麻糸を紡いでいるおばさんたちを見掛けました。

これを材料に反物を織るそうです。一見呂の着物か芭蕉布に見えますが用途は布団カバーだそうです。

こんな小さいころから糸を紡ぐのでしょうか。

都柳江のほとりに出ると木々の間に鼓楼が頭を覗かせています。長閑で気持ちよいところです。

清流では子供が魚獲りに夢中です。自分の小学生時代を思い出しました。

川は生活に密着していて、洗濯もここでするのがルールのようです。

そしてコンクリートの橋の上では放射熱を使ってお米が干されていました。

そしてまた麻糸を干す風景が続きます。

村の中はこんな感じで、道を歩く人の姿もほとんどありません。

「社会主義新型農民」って？こんな壁にペンキで書かれたスローガンも見かけなくなりつつあります。

先に行った妻がカメラを構えています。この頃は妻もカメラを持って旅していました。

唯一の妻が撮った写真です。この旅を最後に自分のカメラを持ち歩くことは無くなりました。

乾した麻糸と豚の飼料にするのであろう玉蜀黍のクズが干されてあります。

機織の音が聞こえてきたので見せてもらいました。道具は日本と変わらないようです。こちらのトン族の女性の髪の結い方は苗族とは違います。

落ちそうな子猫。

何とか登れました。

三宝村の見学が終わって溶江に戻って4人で夕食です。3人共四川大地震の速報に夢中です。この日でも地震が起きてから１週間も経っていませんでした。
妻のヒマワリの種の食べ方はもう日本人ではありません。

今回食べた中で美味しかった料理をもう一度探しました。基本的に野菜は新鮮でどれも美味しいです。ピリ辛ジャガイモ炒めはその中でも最高です。

干し豚とドクダミの根炒めも好きな一品です。慣れると根っこのエグミがたまりません。

川海苔と鶏肉団子のスープも見たままの味でサッパリ美味しいです。

これは見たまま以上に辛くて酸っぱい料理でした。

貴州種の玉蜀黍はパンパンのモチモチで甘くて美味しいです。

セロリと筍と豚肉炒めもピリ辛でご飯が進みます。

全員疲れたところに冷たいビールが入ってご機嫌です。

暑い日のシメはやっぱりアイスでしょうか？日本で100円のアイスは中国では５角か１元くらいです。８円から15円ってとこなので、いくらでも奢っちゃいます。
明日も更に山奥に向かうので早く寝ましょう。