貴州省少数民族之旅(12)貴陽に戻る途中の青曼村で偶然歓迎式に出くわし、飛び入り参加して最後の踊りを楽しむ。

2008/05/15 - 2008/05/25

凱里から立ち寄った青曼村の散策した後に行った石橋村では紙漉きと村の人との酒盛りを楽しんだ帰り道に、再度青曼村に通りがかると歓迎式の準備をしていました。村の人に尋ねると参加しても良いよとの事でした。（1人100元程渡しましたが。）お願いしているのは欧米人の団体さんでしたが、偶然の重なりで最後にもう一つ楽しい思い出が増えました。ここの村の歓迎式はかなり観光化されていましたが、その分手工芸品や銀製品を売っている屋台もあったりして楽しめました。凱里から高速に乗るとあっという間に貴陽に戻ってしまうと夢の世界から現実に引き戻された気分でした。しかし、青曼村の子供たちは男の子なのか女の子なのか分かりませんでした。多分女の子の数が少ないので男の子にも女の子の格好をさせているのだろうと思いましたが、これが伝統的なものか、単なる数合わせなのかは分かりませんでした。

エリア 凱里(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 2.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

凱里に戻る途中に青曼村を通りがかると、先ほどの閑散とした広場には人が大勢出ていました。尋ねてみるとこれから歓迎式が始まるとのことでした。欧米人のツアーが予約したそうですが、村長さんに参加して良いか尋ねると1人100元でいいよとの事でした。

妻の左に立っている人がこの村のおばさん連中の親分みたいでした。この村の女性も不思議なカーブのある美しい髪の結い方です。

銀の頭飾りの大きさも合っていませんが、それ以前いこの子は男の子ではないでしょうか？通常女性の衣装ですが、小さい子供は男の子が着ても良いのでしょうか？

昔は男の子の死亡率が高かったので、ある程度の年齢になるまで女の子のように育てる風習は日本でもヨーロッパでもあったようですが、中国でも同じなのでしょうか？

それとも単純に頭数を揃えるために男の子にも着せているのでしょうか？？？しゃべらないので分かりません。

まだ団体さんが到着する前なので、村の子供たちとゆっくり写真が撮れます。

広場の周りはお土産屋台が並んでいます。おばさんたち１人１軒店を持っているようです。みんな手作りと言っていましたが、写真で見ると違うものもあるようです。

さあ団体さんのバスが着くようで、広場への道路には村人が並んでいきます。

ここの村は子供たちの参加が多いようです。と言うか若い男性女性が少ないようです。凱里に近いので働きに出ているのでしょうか。近い将来にこの歓迎式の姿はなくなるのかもしれません。お土産物屋も良い例かもしれません。

子供たちがこの経験を元に文化を継承してくれればと願いますが、時代の変化に呑み込まれていってしまうのかもしれません。

さあ我々も楽しみましょう。大姉!全部飲まなくても良いですよ！お昼前からずっと飲み続けています。

この村の演奏は旅の前半で旅した季刀苗族の物に似ていました。

入り口近くから小さい子供から背の順に並んでいます。

駐車場に停まったバスから降りてきた観光客の方たちも最初は躊躇しています。数日前の我々も同じでした。

観光バスの30人ほどが広場に上がってから我々も参加しました。

先ほど一緒に写真を撮って、お土産物屋でムカデの刺繍を買ったおばさんがお酒を飲ませてくれました。いくつもの歓迎式を受けてきたので、お酒の飲み方にも慣れてきました。

歓迎式の踊りが始まりました。

2列になって演奏しながら広場を反時計回りに踊っていきます。

中央ではおばさんたちの豪快な歌声が響きます。

子供たちも参加するのは人数が足りないからのようでした。

この辺りに来るとお遊戯会の延長のようにも見えてしまいます。

でもみんな一生懸命で楽しそうです。

小学校の低学年くらいの女の子たちが腰の鈴を鳴らしながら歩いて行くと可愛らしいです。

先頭はくだんのおばさんがあるいています。やっぱりこのおばさんが「老板」のようです。

おばあちゃんとお孫さんのような組み合わせも。素朴な歓迎式の雰囲気です。

2重の輪になって踊りが続きます。

子供用の銀飾りはいろいろな種類が混在しているようです。

子供が大きくなるにつれてどんどん買い足していくと聞いたことがあります。財産は銀に変え、有事の際は着たまま逃げられるというわけです。

子供たちはただ歩いているだけになってきました。ちょっと飽きてしまったようです。

円陣の中心では円陣おばさんたちが竹の笛を吹いています。

重低音の迫力のある音が広場に響き渡ります。

最後はみんなで踊ります。あれ、隣を見ると同じおばさんでした。

歓迎式が終わると子供たちと記念写真です。

不思議な笑顔の子供です。

お化粧しているから女の子なのかと思いましたが、男の子ですよね？

髪型は丸坊主なので男の子ですね。

子供の衣装も奇麗です。

同じ苗族でも村によって彫金の細工が全く違います。

こんな小さい子でも衣装には銀の飾りが施され、数は少ないですが鈴も付いています。

妻はこのお姉さんの店で銀の飾りを買いました。おばあさんが孫のために作った子供用のものだそうです。お土産物屋さんでもよく見るとこんな本物も見つける事が出来ます。これは気に入って日本に帰って来てからも使っています。日本で探すととんでもない値段ですが、現地では数千円で買えました。

アイスを買いに来たらまた会いました。踊りを踊って喉が渇いたのでしょうね。ガイドさんが1元のキャンディーを買ってあげたら喜んでいました。

我々も喉が渇いたので棒キャンディーをいただきます。これで少数民族の村巡りは終わりです。凱里まで戻って、高速道路で貴陽に向かいます。

この旅行記へのコメント （2）

• DHCさん 2009/07/14 21:39:59

  はじめましてkojikojiさん。

  今回のkojikojiさんの中国少数民族の旅まだ全て見ていませんが今まで見た事のない旅行記ですね、見た事の無い民族の村の写真見せて貰ったら面白そうな旅行なので私も興味が湧いてきましたが本当に11日間の全行程が15万円未満の費用で行けるのですか？今年は行けませんが何時か行ってみたいです、私は夏都合が悪いので3月とか10月等は寒くて行けないでしょうか？それからkojikojiさんはどうやってこの旅行を手配したのでしょうか？また出発空港は何処でしょう？

  kojikojiさん からの返信 2009/07/15 15:31:44

  RE: はじめましてkojikojiさん。

  この旅は現地旅行会社に手配をお願いしました。桂林にあるＡＲＡＣＨＩＮＡ
  という旅行会社です。（前は中華通という名前でした。）こちらでは中国国内線の格安チケットも手配してくれます。最近の中国は全てＥチケットですので後日届くＰＤＦファイルを出力して行けば問題ありません。実際はカウンターでパスポートを提示するだけですが。ですので、日本国内から最寄り空港までＡＮＡかＪＡＬで行けばいいだけです。貴州だと広州が一番良いと思います。（便が多いのと運賃が安いです。）ただし、東京からだと昼過ぎに着いて夕方まで空港で待機になります。貴州には夜遅い到着です。費用についてですが、８泊９日のほぼ同じ内容のツアーで114,800円です。ただしこれは時期によって多少変動します。それと２名以上の参加の場合の１人料金です。６名以上であれば割引きもあるようです。問題は歓迎式の費用です。これは別料金です。１つの村に対し当時700元なので約10,000円です。季刀村のように全員で迎えてくれる所は安く感じますが（百人以上参加しています）肇興のように観光化された所もあります。全部観たいと思うのでしたら、日本でもユーラシア旅行社などで同様のツアーと出しています。金額は220,000円から250,000円位だと思います。日本人のツアーの方は殆どが年配の方のようです。40代の我々でも感じましたが、貴州省の農村は昭和20年30年代の日本の風景に似ています。郷愁を感じずにはいられません。個人的にはツアーではない旅行が良いと思います。そのためにはガイドさんやドライバーさんと一緒に楽しむとか、歓迎式の無い村でもどうやって楽しむかがポイントになると思います。私の費用については広州まではマイレージで行ったのでカウントしてありませんのでご注意ください。
  現地旅行会社は他にもあると思いますが、この会社はクレジットカードの支払いも出来ます。（小さい所では現地でガイドさんに纏めて現金で渡す所もありました。クレジットの場合３％の手数料分高くなります。何度も利用していますが支払いも現地も問題無かったのでご紹介します。
  参考になさってみてください。（個人的な意見ですので責任は負えません。）