貴州省少数民族之旅(11)凱里の市場を散策して、石橋村で手漉紙の体験をするもチェキが大活躍して村の人たちと友達になって酒をふるまわれる。

2008/05/15 - 2008/05/25

貴州省の旅もこの日で終わりです。ホテルを出て最初は凱里の市場を見に行きました。さすがに大きな町なので市場も巨大でしたが、規模は大きくても基本的に市場の構成は訪ねた村々と変わりはありません。町は大きくても人間が食べるものに変わりはありません。次は郊外の青曼村を少し立ち寄りましたが、最初に凱里を訪ねたときに博物館の見学を済ませていたので時間がありました。ドライバーさんが手漉き紙の村に行こうと提案されました。初めて手漉き紙を体験させてもらっているとおばあさんと孫がやってきました。チェキで写真を撮ってあげるとお礼にと言ってお孫さんが踊ってくれました。一緒に子どもと踊っているとお酒が出てきて、人が増えてお祭りのようになってしまいました。近くの店で食事をしていてもお酒がたくさん振舞われ、食後も酔った勢いで残っていたチェキで子供の写真を全部撮ってあげました。最後は「この牛と一緒に俺を撮ってくれ。」というおじさんやら、一度家に戻って服を着替えてくるおじさんなどまで現れて大変なことになってしまいました。それもいい思い出になりました。

エリア 凱里(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 2.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

凱里の街中では観光客とわかるとおばさんたちに囲まれて民族衣装の刺繍を買わないかと持ち掛けられます。そのクオリティは非常に高く、それらが数千円で買う事が出来ました。車のドアを開けるとそんなおばさんが刺繍を持って手を突っ込んできます。すごい迫力に圧倒されながらも品定めをしますが、売れたおばさんの笑顔と選ばれなかったおばさんの悲壮な顔の差がすごかったです。

凱里の朝の市場にやってきました。いつも夜中に到着していたので朝歩くのは初めてでした。大きな町なので市場はいくつにも別れています。

早朝に近くの村々から集められたのでしょうね。これ以上新鮮で、見るからに安全そうなお肉屋さんも無いでしょう。

狭い肉屋の路地を野菜を積んだリヤカーが通り抜けますが、混沌の中にも秩序があるように思えます。

新鮮な野菜も毎日届くようです。もっとも車で15分も走れば農村地帯がどこまでも続きます。

花椒も何種類も並んでいました。それ以外も見たことも無いような香辛料がありました。

そして貴州省と言えば唐辛子ですね。これも何種類もの唐辛子と粉末にしたものもいろいろ取り揃えてあります。

市場の建物も巨大で、その中も野菜や肉のコーナーに分かれています。

やっぱりお肉のエリアはワイルドな感じがします。並んでいるお肉はどれも新鮮でおいしそうです。

「日本将出　首位女首相？」エッ日本の首相は女性になるのかしら？この後に2人途中で投げ出しているので、女性首相でも良かったのではないでしょうか？所詮日本の政治なんて麺の包み紙程度のものかもしれません。

市場にスペースがない人が表で商売しているのか？買ったものを持って帰るところなのか…。

青曼村にも少し立ち寄りました。ドライバーさんから小さなお花のプレゼントです。

青曼村の長閑な田植えの風景です。これまであまりこのような風景を近くで見る事はありませんでした。

子供の頃にも田植えの風景とかは見たことはありませんが、日本人の年配の方が貴州省を旅する理由が少しは分かる気がします。

昭和の十年代から二十年代の田舎の風景はこんなだったのだろうと想像できます。

畑で採れた野菜を担いで家に帰る方々とすれ違いました。鍬なども日本の物と変わりありません。

鶏が放し飼いになった風景は父方の大叔母の家で見て以来かもしれません。実体験としてはあまりありませんが、妙に懐かしく感じます。

きれいに並べられて薩摩芋の挿し穂はこれから畑に植え付けに行くのでしょう。

この村では農耕用の水牛と人間の生活が一体になっているのが分かります。

どこの家にも1階には水牛が繋がれていました。

貴重な労働力なのだと感じます。

青曼村の見学はすぐに終わってしまいましたが、貴陽に戻るには時間があるのでドライバーさんの提案で石橋村に行くことになりました。

石橋村は紙漉きの体験をさせてもらいました。

ここも長閑な農村といった雰囲気で、子供たちが道端で遊んでいました。

最初に実演してもらいましたが、見ている分には簡単そうに見えます。

日本でも紙漉きはやったことはありません。高校の修学旅行で行った津和野で紙漉きの実演を見ただけです。

紙漉きの起源は中国で、最初は竹の繊維から造られたようですが、日本では独自に発明されたとも帰化人によってもたらされたとも言われます。丁寧で繊細な紙漉きの技術を発展させると９世紀の遣唐使の時代には日本から持っていった和紙は中国人に珍重され、唐の玄宗皇帝も文字を書くのに和紙を好んだと言われます。

さあ妻の実演です。簾で漉くのは日本と同じですが、その重さからうまく扱えません。

何度か挑戦しましたが、均一に漉けなくてすぐに断念しました。

通りすがりのおばあさんと孫の写真を撮ってあげたら、お礼にと言って踊りを見せてくれました。

一緒になって踊っているとだんだん人が増えて来ました。

みなさん同じ髪型なのが面白いです。それと何となく似た顔をされていますので親戚なのかもしれません。

2歳の男の子とはひょこひょことリズムを取って踊ってくれました。

こんな感じで楽しい時間を過ごしました。

すると白酒が出てきました。子供にお酒を飲ませてもらうのは初めてです。

私もいただきましたが美味しい米酒でした。貴州省の旅では最初から最後までお酒を飲んでいた気がします。

写真1枚で村の人たちと仲良くなれるいい時代でした。スマホがポピュラーになってしまった現在ではだれも見向きもしないかもしれません。

子供も興味津々のようで数が増えてきました。

静かな村だったのに人がどんどん増えてきました。

妻は仲良しになったドライバーさんと記念写真。

この村の観光が終われば貴陽に戻るだけです。他の師かtt旅も終わりを迎えます。

チェキのフィルムが残っているのでみんな撮りましょう。この子は生まれて初めて写真を撮ってもらうと言ってました。「笑って、肩の力を抜いて。」と言っても固まってます。

この子は何故か視線を合わせません。

何となく自分が子供の頃に小学校の前でカラーヒヨコ売ってたおじさんみたいな気がしてきました。

最後にみんなと記念写真です。

みんな笑えるじゃん。

子供たちと遊んでいる脇を農作業から戻ってきた水牛とおじさんが通ったり。

みんな打解けてきました。

次から次に子供がやってきます。知らないうちに誰かから聞いてきたみたいです。

言葉は通じないけど、みんなお礼を言ってくれたので嬉しい気持ちになります。

さあ貴陽に戻る時間もあるのでお昼にします。みんなさよならと手を振ってもずっと残っていました。

紙漉きの工房のおじさんが民宿とレストランを経営しているようでした。

機織り機にも触らせてもらいました。

ここでもお酒を飲ませてくれます。歌を歌ってくれて最後に「ア～ウ～～！」と掛け声をかけた所で飲み干します。これを３杯ですからすぐに酔っぱらいます。

おばさんたちも先ほどの子供たちとの掛け合いを見ていたので親切にしてくれます。

みなさんご一緒に「ア～ウ～！」

しまいには皆で酒盛りです。この時のどんぶりは記念に２客貰ってきました。

完全に酔っぱらっておばちゃんの写真も撮っています。

おばさんたちと記念写真。

不思議な髪の結い方です。

2人とも完全に酔っぱらっています。食事はツアーの料金に含まれていますが、あまりにお酒を飲んでしまったので幾らか置いてきました。

手漉き紙のおじさんが自分で漉いた紙に自分で刷った版画です。素朴でとても素敵でしたが結構良い値段でした。大判の苗族の婚礼行列の版画を買いました。

さあ帰ろうとすると人が待っていました。この人は水牛と一緒の写真を撮って欲しいと頼んできました。きっと水牛は家族みたいなものなのでしょう。

水牛も幸せでしょうね。きれいに手入れがされていましたから大事にされているのでしょう。

この子は写真を撮るときは固まって今井sたが、アイスを食べる時は固まってません。

このおじさんも写真を撮って欲しいと言い、了承すると「ちょっと待って。」と後の家に入って着替えてきました。彼の一番良い服なのでしょう。

水牛のおじさんは弟もつれてきました。ここでチェキはフィルムが終わりましたが大活躍でした。言葉は通じないけれどコミュニケーションツールとして楽しい思い出を作るきっかけになりました。