2012夏パリ美術館巡りの旅～24．ベルサイユよりいいかも？のフォンテーヌブロー宮殿・後半

2012/08/21 - 2012/08/27

フォンテーヌブロー宮殿の後半です。

フランス中世から近世まで8世紀にわたる文化が残るフォンテーヌブロー宮殿、見所ばかりです。
素晴らしいものばかりなので、撮影しまくってだんだんどれがどこの部屋だったか、訳がわからなくなりました。

http://www.musee-chateau-fontainebleau.fr/spip.php?page=sommaire&lang=en
英語かフランス語ですが、フォンテーヌブロー宮殿のホームページには写真がたくさん載っていて豪華さが垣間見えます。

写真はナポレオンの玉座。

エリア フォンテーヌブロー(フランス)

フランソワ一世の間のはずですが,
違うかも。
案外普通です・・？レオナルド・ダ・ビンチをフランスに招聘したというのが一番の業績だったり？

タペストリーの間。

作品保護のためか、かなり照明が暗いです。
でもかつてはこの暗さの中で生活してたわけですね。

ぼんやりとした灯りが幻想的です。
豪華だけどこういうのもいいです。

ではがらりと趣き変わってディアナの間。
ディアナの伝説がモチーフ。

アンリ4世によって作られたフォンテーヌブロー宮殿で最も長い空間だそうです。アンリ4世は100人くらいの愛人さんがいて、そのうち有名なのがディアナさんだったとか。

大きな地球儀があります。

ナポレオンによってリメイクされたそう。
さらにナポレオン3世によって図書館として使われていたそうです。

小さな感じのいい部屋が続きます。

こちらは王妃の間

マリー・ド・メディシス以後の王妃の間だそうです。マリーさんはアンリ4世の二番目の奥様ですが浮気性の王様で苦労したとか。

確かに装飾がかわいらしい。

壁の絵画も派手すぎず、いかにも女性向け、です。

お次はババンと豪華なお部屋。
玉座の間です。

目が覚めるようなあざやかな青。
やっぱり神々しいです。

17世紀以降使われたそうです。
ナポレオンも座っていた玉座。

よく見ると玉座は小さいかも・・？

お隣は執務室。

こんな豪華絢爛なお部屋で落ち着いて仕事できるかな？

緑のテントがあざやか。
ベットの天蓋のようですね。

小さなお部屋で、つい素通りしてしまいそうですが、実は一番有名なお部屋らしい・・

ナポレオンが失脚するときにこちらの部屋で退位の署名をしたそうです。

皇帝の小部屋ですが別名は退位の間。こちらで署名して島流しになったんですね。

そんな歴史絵巻を考えると、貴重なお部屋なんですね・・

あ、お風呂があります。
ナポレオンが入ったお風呂でしょうか。

お付きの人の間。
う〜む、質素です。

で、この厳かな階段を下りると・・

ど〜んと現れるのは三位一体教会。
先ほど2階からちらっと覗いたんですが、1階から見ると本当に隅々まで見学することができます。

天井も豪華、壁面も豪華・・

これだけ豪華な場所でお祈りしたらなんでも叶いそうです・・？

正面の祭壇かな・・

では2時間近く、十分鑑賞したのでもう終わり。

というかあまりにまばゆいお部屋や調度ばかり見てちょっと芸術に対する感覚が麻痺してきたような？

名物の階段。

別離の階段という、ナポレオン失脚にゆかりのある美しい階段。

とはいえ、観光客の撮影スポットになってますが。

石造りで見た目はちょっとハードですけどね。

で、フォンテーヌブロー宮殿は巨大な敷地を持っており、池やら庭園やら、宮殿以外にも見所がいっぱいです。

池は広くてのどかな光景が広がります。
曇り空ですが、それもいい感じ。

水鳥もいました。

豪華なお城とのどかな池、いい組み合わせです。

あちこちにフランソワ一世のトレードマーク。

火トカゲ。
何度見てもポケモンのキャラクターに見えてしまう。

では行きは裏門から入ってしまったので帰りは正面門から。

おっと門も豪華です。

あ、ナポレオンのNマークがあります。

もちろんこちらの豪華な門も記念撮影スポットです。

では歩いて1分くらいのところにフォンテーヌブロー・エイボン行きのバス停があるので向かいます。

お、バス停の向かいにはメリーゴーランドがあります。
なんかいい感じです。

バス停にあった路線図。

バス停には「あと何分で到着します」という電光掲示。
ありがたいです。
ほぼ定刻にバスはやってきました。時間帯に寄りますが、1時間に2-4本くらい。

15分弱で到着。
このバス路線はホント地元民のための路線。買い物に利用する人が多そう。

駅に到着です。
駅周囲の地図。

バスは行きと帰りでは発着場所が駅の反対でした。
まあその方が乗客は楽ちんですが。

フォンテーヌブロー・エイボン駅。

世界遺産のフォンテーヌブロー宮殿があるわりには小さな駅ですね。

フォンテーヌブロー・エイボン駅構内。
小さな売店や自動販売機があるくらいで、ローカル線の駅といった風情です。

赤い看板はそこら中にあるキヨスクのようなお店です。

控えめのピンク色がしっくりしてます。

接続はよくてあと5分位でパリ・リヨン行きの電車がくるはず。

ではそろそろホームに向かいます。

・・あれ？ホームは外の道路とつながっている？？

改札はなく、出入り自由のようです。

定刻より5分遅れて電車がやってきましたが、終点リヨン駅にはほぼ定刻到着。
フランス国鉄えらいです。
となりの駅から学生さんらしき若い人たちがたくさん乗ってきました。

写真は向かい側ホームに到着した電車を撮影してます。

ではフォンテーヌブロー宮殿の巻はおしまい。

こちらはルーブル美術館の至宝の一つ、フォンテーヌブロー派と呼ばれるイタリア人画家の作品。
「ガルリエル・デストレとその妹」

絵の美しさとその謎解きの面白さで人気の作品だそうです。
これらの文化を生み出したフォンテーヌブロー宮殿、すごかったです。
パリからちょっと離れているけれど、美術館パスがあって数時間が余っている方、フランスの鉄道に乗ってみたい方、ぜひオススメします。
めちゃ込みのベルサイユと違ってじっくり鑑賞できますよ。