2026/04/13 - 2026/04/13
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おやじさん
前回掲載した港区明正1の神明社を後にして、来た道を北上し、国道一号線を超えた中川区法華の神明社と中川区中郷の津島社に向かいます。
- 旅行の満足度
- 2.0
- 観光
- 2.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
-
前回掲載した港区明正1の神明社を後にして、来た道を北上し、国道一号線を超えた中川区法華の神明社に向かいます。
大正時代の地図から見ると、西中島集落と下中島集落の稲田が広がる中程の桑名街道南側に法華集落がある。
法華の由来は、江戸期の愛知郡法花村を前身とするようで、『尾張徇行記(1792~1822)』には、村内農民の7割が日蓮宗に帰依しており、村には神社は存在しないと記している地域。
現在でも法華地内には長傳寺と妙伝寺の二ヵ寺が鎮座するが、どちらも日蓮宗のお寺です。
村内農民の7割が日蓮宗に帰依したとなると、町中で題目塔を見かけそうですが、明正の神明社から法華神明社までの道すがらで見かけることはなかった。 -
中川区法華の神明社の社地全景。
角地に広い社地を持ち、道路に面する南と東は玉垣で囲まれています。
社殿は中央に拝殿、本殿、境内右側に神楽殿、社務所等の建物が集められています。
緑濃い社叢を持たないため、広々として、明るく風の通りの良い神社です。 -
社頭から境内の眺め。
石の神明鳥居は大正十三年に寄進されたもので、その先の常夜灯は明治時代に寄進されたものでした。 -
愛知県神社名鑑(1992)の法華神明社の解説は以下。
「十四等級 神明社 旧村社
鎮座地 名古屋市中川区法華一丁目二五三番地
祭神 天照皇大神
由緒 社蔵の棟札に寛永十六年(一六三九)に創建とあり
文政十一年(一八二八)に修復する。
村内安全、五穀豊穣の神として尊崇あつく、明治五年七月村社に列格した。
同三十七年四月十三日社殿を改修。
昭和三年十一月九日社殿を改修。
同四十八年八月三十日本殿を造営。
同六十年十月五日拝殿・神楽殿を修復する。
例祭日 十月五日。
社殿 本殿 神明造、幣殿、拝殿、社務所、神興庫。」
解説からすれば、尾張徇行記(1792~1822)が纏められた当時既に神社は鎮座していたことになります。
ただ、1828年に修復とあるので、尾張徇行記編纂当時は、衰退期があったのかもしれません。 -
境内右から拝殿・本殿の眺め。
拝殿は切妻屋根で四方吹き抜けの妻入りで、その先に一対の狛犬と本殿域が連なります。
左手に境内社が祀られています。 -
下り棟や大棟の鬼板には神明社の社名が入っていました。
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拝殿から先の狛犬と本殿の眺め。
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子連れ、毬持ちの狛犬。
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本殿側面、昭和以降の修復歴は不明ですが、千木は劣化し、本来の形状を保っていないように見える。
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本殿左の境内社。
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社名札はなく詳細はわかりません。
地誌を調べていませんが、佇まいは秋葉社か津島社ではないかと推測します。
神社はないと記された法華集落だが、神明社に残る棟札から察するに、この神社も新田開発による集落の形成とともに、集落の守護として祀られたのだろう。
社名不明の境内社も集落の除災目的で祀られたものと思われます。
中川区法華『神明社』
創建 / 寛永十六年(一六三九)
祭神 / 天照皇大神
境内社 / 不明社
例祭日 / 10月第一土曜日
氏子域 / 法華、法華西町
所在地 / 名古屋市中川区法華1-252
明正神明社から法華神明社 / 明正神明社から北に向かい国道一号線を渡り法華地内へ、1.3km、徒歩20分ほど。 -
中川区法華の神明社から、北東方向に約800m先の中川区中郷に鎮座する津島社に向かいます。
上は大正時代の地図に今回巡った場所にマーカーを付したもの。
鎮座地は下中郷集落のほぼ中央に位置しています。 -
鎮座地は河原公園の東の住宅街の交差点の角に鎮座します。
佇まいはどことなく法華の神明社に通じるものがありますが、津島社を名乗るだけにイメージカラーの赤がこの神社のアピールポイントかもしれない。 -
社頭から境内の眺め。
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目にも鮮やかな赤で塗装された神明鳥居とその先の拝殿。
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拝殿正面の眺め。
切妻妻入りの拝殿は、四方吹き抜けのもので、瓦以外はすべて赤に塗られています。
黒漆に金の飾り金具はとても美しいものがありますが、こうした赤に金の飾り金具も華やかでいいかもしれない。 -
拝殿額は「津島社」、破風板の神紋は五三の桐。
それにしても鮮やかな赤、塗装後それほど経っていないのだろう。
中郷の津島社に現地解説板はありません。
尾張徇行記、尾張志などの地誌に幾つか目を通しましたが「津島社」について言及した記述は見られず、昭和62年発行の中川区史の【神社・寺院】にも記載されていなかった。
最後に愛知県神社名鑑(1992)を確認したところ以下のように記述されていました。
『十五等級 津島神社 旧無格社
鎮座地 名古屋市中川区中郷五丁目一六四番地
祭神 須佐之男命
由緒
創建は明らかでない。
荒子村中郷の天王社として崇敬あつく明治六年据置公許となる。
昭和四十九年本殿造営遷座祭を斎行した。
例祭日 十月十一日。
社殿 本殿 神明造、拝殿。』 -
拝殿から本殿域を眺める。
本殿域の前には狛犬の姿もある。 -
赤を背景に飾り金具の六葉の眺め。
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本殿前を守護する狛犬と本殿域。
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狛犬は昭和12年に寄進されたものでした。
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須佐之男命を祀る本殿は神明造で、右手には社名札のない不明社が祀られています。
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本殿左に小さな祠と石像が安置されています。
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祠の中には役行者が安置されています。
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石像は右から聖観音菩薩像、地蔵尊、如意輪観音菩薩像が安置されています。
像の銘は見ていないが、手前の花立ては昭和初期に寄進されたものでした。 -
境内から社頭の眺め。
神社の由緒には書物から確認できず、神社名鑑の記載以上のものに辿り着けず、創建時期の推測すらできなかったが、神社の歴史や規模ではなく、地域からどれだけ崇敬されているかが一番重要だと思う。
ここまで見たように、鮮烈な赤い社殿や手入れされた境内など、氏子達から大切にされているのが見て取れます。
鮮やかな赤色は古来から邪悪なものを退ける力があると伝わり、厄除けや魔除けの象徴とされます。
中郷の赤い津島社は、まさにこの地域の厄除けとして色褪せることはなさそうだ。
今回の中川区徘徊もここ津島社で一区切りとなります。
ここから国道一号線に向かい、市バスに乗って帰途につくことにします。
中川区中郷『津島社』
創建 / 創建不詳
祭神 / 須佐之男命
境内社 / 不明社
例祭日 / 10月第二月曜
氏子域 / 荒中町、中郷、中花町
所在地 / 名古屋市中川区中郷5-146
法華神明社から中郷津島社 / 北東の河原公園方向へ0.8km・徒歩12分。
参拝日 / 2026/4/13
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