2026/01/29 - 2026/01/30
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ひよこ日和さん
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この旅行記スケジュールを元に
真冬のイギリスに来ました。コッツウォルズ地方を路線バスで巡っています。
きょうは、バイブリーを出発して、マルムズベリーを目指します。マルムズベリーアベイ(大修道院)を見学するのが楽しみです。
宿泊はオールドベル。イングランド最古のホテル、そして幽霊ホテルとも言われています。
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コッツウォルズ旅の4日目の朝です。
次の目的地に向かう前に、村を散歩しました。霧の中のバイブリーは、夢の続きのようです。バイブリー 散歩・街歩き
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霧が晴れて、出発の時間が来ました。
スワンホテルのそばの停留所で、バスを待ちます。
コッツウォルズの路線バスについては、他の方の旅行記で予習させていただきました。
バスがキャンセルになった、バス停が変わっていた…と、いった体験談もあります。
そんなことになったら、どうしよう?
きょうのバスは本当に来るだろうか?
いつも心配になります。スワン・レストラン(バイブリー) 地元の料理
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今回の855はPulhams社運行です。同社のアプリで時刻表とバス停の場所、それに運行状況が調べられました。安心です。
きょうはバスを2本乗り継ぎ、コッツウォルズを南下していく予定。目的地マルムズベリーは、丘の上の女王と呼ばれる街です。 -
最初のバスをサイレンセスターで下車しました。この地方の交通の要所です。飲食店や衣料品店が並んでいて、賑やかでした。同じコッツウォルズ地方でも、静かなバイブリーとはまるで違う顔をしています。
サイレンセスター 散歩・街歩き
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2本目のバスまで時間があります。洗礼者聖ヨハネ教会を訪ねました。
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繊細なステンドグラスや、天井の緻密な紋様。凝った意匠が散りばめられています。うっとり眺めました。
サイレンセスターは羊毛取引で栄えたそう。街の豊かさを感じます。 -
バス停に戻り、今度はCorchstyle 社のバスを待ちます。
でも、時間を過ぎてもバスが来ません。だんだん不安になってきます。
見かねた地元の方が声をかけてくれました。
「大丈夫、必ず来るよ!」
数分後。その方が、にっこり笑って向こうを指差しました。マルムズベリー行きのバス93がやって来たのです。
良かった… -
車窓にはコッツウォルズの草原が続きました。いつまで見ても見飽きない風景です。
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マルムズベリーに着いたのは1時でした。昼だというのに人影がなく、静かな印象です。曇天のせいでしょうか。
バス停からから少し坂を登ると、マーケットプレイスがありました。
マルムズベリー 散歩・街歩き
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マーケットプレイスを過ぎると墓地があります。黒ずんだ墓標が、ぽつんぽつんと立っていました。
一瞬、ざわめきが聞こえた気がします。こんなに静かなのに、雑踏の中にいる感覚。足から背中にぞわっと鳥肌が立ちます。
逃げるように、早足で進みました。
墓地の奥に建つのがマルムズベリーアベイ(大修道院)です。後でゆっくり見学したいと思います。 -
今夜の宿、オールドベルホテルはアベイに隣接しています。
敷地の一部は墓地だったと聞きました。1220年から続く、イングランドで最も古いとされるホテルです。
一昨日のストウ・オン・ザ・ウォルドのポーチハウスは、最も古い「イン」でした。パブに併設された、カジュアルな宿泊施設です。
こちらは「ホテル」なので、少しフォーマルに見えました。イングランド最古のホテル by ひよこ日和さんThe Old Bell Hotel ホテル
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このホテルで気がかりなのは噂です。幽霊が出るというのです。
たとえば、恋人を追って自殺したメイドのメイベル…
そして、深夜の無人のバーから聞こえる話し声…
最もよく目撃されるのが、レディグレイと呼ばれる霊。長いドレスを纏った女性が、漂うように歩いているそうです。 -
恐る恐るホテルのドアを開けると、レセプションの女性が爽やかに迎えてくれました。
まだ1時過ぎですが、部屋の用意はできているそうです。 -
3階の10号室に案内されました。メイドのメイベルがいるという29号室ではなくて、内心ほっとしています。
部屋はコンパクトで、天井は屋根裏風に斜めになっています。
照明が少ないのが気になりました。今は明るいですが、夜になったらどうでしょう。 -
外を眺めました。窓から、丘の上の女王と呼ばれるマルムズベリーの街並みを見晴らせます。
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荷解きもそこそこに、部屋を出ました。急いでランチに行きたいのです。
目当ての店は、精肉店&デリ&ビストロの「マイケルズ」です。ビストロの営業は2時までだそう。ラストオーダーの前に駆けつけないといけません。 -
「マイケルズ」はイギリスのソーセージチャンピオンです。ビストロメニューには、美味しそうなものがずらりと並んでいました。
これはソーセージハッシュ(小)。じゃがいも、玉ねぎ、それに自慢のソーセージを炒めた、あつあつの料理です。 -
夫の注文は、焼きたてステーキのバーガー。
肉の旨みをシンプルに楽しめます。ポテトもベルギーの専門店さながらの味でした。
素朴なお店ですが、店員さんは丁寧で親切です。良いお昼でした。 -
マルムズベリーアベイにやってきました。
起源は676年という、歴史ある大修道院です。
今の建物は1180年に完成しました。当時は、イングランドで最も高い131m の大尖塔があったそうです。 -
大尖塔は15世紀後半、嵐により崩壊。その100年後、さらに別の部分も倒れました。
今は、かつて巨大だった修道院の本堂だけが残っています。 -
崩壊前の平面図が貼ってありました。
この図の、薄い色の部分は現存していません。つまり、右側ほぼ全てとクロイスター、それに塔は無いのです。
今残っているのは、左下の濃い色の部分だけ。面積は当初の半分もありません。 -
建物右側に回り込んでみました。15世紀までは、この辺りに内陣があったのでしょう。
ここから見るアベイは、まるで遺跡のようです。 -
内部も見学しました。
高い天井と太い柱が往時の壮麗さを想わせます。
崩壊で開いた穴はレンガで塞いでありました。
アベイの現存部分は教区教会になっています。堂内には小さなカフェがあり、地元の方がティータイムを楽しんでいました。 -
夕方、部屋に戻ってきました。
心配した通り、日が暮れてしまうとかなり暗いです。これも、ヨーロッパの古いホテルの風情かもしれません。
照明の代わりにテレビをつけ、室内を少しでも明るくしました。
きょうは、テレビでYouTubeを見ながら夕食です。街のパン屋さんのパン、それにお昼に行った「マイケルズ」で購入しておいたスコッチエッグ。期待通り、おいしかったです。イングランド最古のホテル by ひよこ日和さんThe Old Bell Hotel ホテル
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室内と対照的に、浴室はしっかり明るいです。
お湯がたっぷり出るので、ストレスなく入浴できました。タオルやバスローブは厚くてふわふわです。 -
ヘアドライヤーはダイソン。イギリスに来て初めて見ました。そういえば、マルムズベリーはダイソン社のお膝元なのです。
髪が乾いたら、そろそろ眠くなりました。
どうか、この部屋にレディグレイが現れませんように…
祈る気持ちで目を閉じます。 -
無事に夜が明けました。朝焼けが目に沁みます。
少し寝不足です。
夜中に数回、目が覚めました。部屋のどこかで音がしたからです。(夫はすーすー寝ていました )
ベッドの中から部屋を見回しましたが、何も見えません。
空耳だったのでしょう。…そう思うことにします。 -
それはとにかく、お腹が空きました。ホテルの1階に降りて朝食をいただきます。
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ビュッフェ台にはフルーツ、シリアル、パンやヨーグルト。とりわけ地元産のアップルジュースは、目の覚めるような美味でした。
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卵料理はメニューから注文します。
ロイヤルベネディクトには分厚いサーモンが乗っていました。
どれを食べても質が良くておいしいです。さすがは四つ星ホテル、と思う朝食でした。 -
部屋に戻り、窓から空を眺めました。きょうの天気は、良さそうです(イギリスにしては)。
ゆっくりと出発の支度をしました。 -
オールドベルホテルをチェックアウトします。
最後に、レセプションの女性が心配そうに尋ねました。
「ご滞在はいかがでしたか…?」
幽霊は出なかったし、朝食はおいしかった。なんの文句もありません。
「良かったですよ、ありがとう」
そう答えたら、彼女は安心したようです。素敵な笑顔を見せてくれました。 -
マルムズベリーアベイと墓地を通り抜け、バス停に向かいます。今日の旅の始まりです。
きょうはコッツウォルズ5日目。今回の旅で一番楽しみにしていた日です。絵本のように可愛い村、カースルクームに向かいます。宿泊にはマナーハウスを予約しました。
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