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ピラミッドやアブシンベル神殿を一度は観てみたい。しかしハプシェスト女王葬祭殿で起こった非イスラム教徒への残酷なテロはその想いを封印し続けていた。最近二人の知り合いがエジプトへ行ったことで徐々に気持ちが緩和され遂にこの年末年始にその封印が解かれた。ギザ、アスワン、アブシンベル、ルクソールとゆっくり廻ると10日はかかる。出来ればナイル川クルーズもしたかったが観光シーズンは料金が高くて諦めました。その3はグランドオープンしたばっかりの大エジプト博物館。

初めてで最後にしたいエジプト旅行 その3大エジプト博

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2025/12/23 - 2026/01/07

558位(同エリア575件中)

旅行記グループ 初エジプト16日間

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kankonoki

kankonokiさん

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ピラミッドやアブシンベル神殿を一度は観てみたい。しかしハプシェスト女王葬祭殿で起こった非イスラム教徒への残酷なテロはその想いを封印し続けていた。最近二人の知り合いがエジプトへ行ったことで徐々に気持ちが緩和され遂にこの年末年始にその封印が解かれた。ギザ、アスワン、アブシンベル、ルクソールとゆっくり廻ると10日はかかる。出来ればナイル川クルーズもしたかったが観光シーズンは料金が高くて諦めました。その3はグランドオープンしたばっかりの大エジプト博物館。

旅行の満足度
4.5
観光
5.0
ホテル
3.0
グルメ
4.0
ショッピング
4.0
交通
1.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
タクシー 徒歩 飛行機
航空会社
上海航空 中国東方航空
旅行の手配内容
個別手配
  • 午前中時間をかけてギザのピラミッドを観て、これから昼食をとってから大エジプト博物館へ移動します

    午前中時間をかけてギザのピラミッドを観て、これから昼食をとってから大エジプト博物館へ移動します

    スフィンクス 建造物

  • 門前のコシャリ店

    門前のコシャリ店

    HIKAYA アジア料理

  • コシャリ自体は格安だが、いろいろ勧めてくるサイドメニューが意外に高い。

    コシャリ自体は格安だが、いろいろ勧めてくるサイドメニューが意外に高い。

    HIKAYA アジア料理

  • これがメニュー

    これがメニュー

    HIKAYA アジア料理

  • 大エジプト博物館の入場ゲート<br /> 窓口で券を購入すると決まった時間が来るまでまで待たされるので入場時間が書かれていないチケットを予めGetYourGuideなどで購入してツアー客用のゲートから入る方がいい。<br /> スフィンクスゲートから大エジプト博物館までuberで移動しようと思ったが、この2点を移動する観光客を狙い打ちにする悪徳運転手しかいないので300-400ポンド現金払いでしか行ってくれない。声をかけてくる普通のタクシーに100ポンドで行ってもらうかミニバスに乗って10ポンド払って近くまで行って貰うしかない。

    大エジプト博物館の入場ゲート
     窓口で券を購入すると決まった時間が来るまでまで待たされるので入場時間が書かれていないチケットを予めGetYourGuideなどで購入してツアー客用のゲートから入る方がいい。
     スフィンクスゲートから大エジプト博物館までuberで移動しようと思ったが、この2点を移動する観光客を狙い打ちにする悪徳運転手しかいないので300-400ポンド現金払いでしか行ってくれない。声をかけてくる普通のタクシーに100ポンドで行ってもらうかミニバスに乗って10ポンド払って近くまで行って貰うしかない。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • オベリスクの下側にも文字が書かれているのが観れる

    オベリスクの下側にも文字が書かれているのが観れる

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 誰も観ることが出来なかった文字 王の名を表すカルトゥーシュのようです<br /> この四角い枠(カルトゥーシュ)の中には、ラムセス2世の誕生名と即位名が刻まれています。右側のカルトゥーシュ:即位名「ウセルマアトラー・セテプエンラー(Usermaatre Setepenre)」意味:「ラーの正義(マアト)は力強い、ラーに選ばれし者」 左側のカルトゥーシュ:誕生名「ラムセス・メリアメン(Ramesses Meryamun)」意味:「ラーによって生まれた者、アメンに愛されし者」

    誰も観ることが出来なかった文字 王の名を表すカルトゥーシュのようです
     この四角い枠(カルトゥーシュ)の中には、ラムセス2世の誕生名と即位名が刻まれています。右側のカルトゥーシュ:即位名「ウセルマアトラー・セテプエンラー(Usermaatre Setepenre)」意味:「ラーの正義(マアト)は力強い、ラーに選ばれし者」 左側のカルトゥーシュ:誕生名「ラムセス・メリアメン(Ramesses Meryamun)」意味:「ラーによって生まれた者、アメンに愛されし者」

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • ピラミッドをモチーフにした外観

    ピラミッドをモチーフにした外観

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • この像は約3,200年前のもので、古代エジプト第19王朝の偉大なファラオ、ラムセス2世を象ったものです。高さは約11メートル、重さは約80トンもあり、単一の赤色花崗岩(レッド・グラナイト)から削り出されています。もともとはメンフィスのプタハ神殿にありましたが、1950年代にカイロのラムセス広場に移されました。しかし、排気ガスや振動による損傷を防ぐため、2006年に現在のギザの地へと運ばれました。この博物館の設計では、年に2回(2月21日と10月21日)、入り口から差し込む太陽の光がちょうどこの像の顔を照らすように計算されています。これはアブ・シンベル神殿で起こる現象を再現しているという。

    この像は約3,200年前のもので、古代エジプト第19王朝の偉大なファラオ、ラムセス2世を象ったものです。高さは約11メートル、重さは約80トンもあり、単一の赤色花崗岩(レッド・グラナイト)から削り出されています。もともとはメンフィスのプタハ神殿にありましたが、1950年代にカイロのラムセス広場に移されました。しかし、排気ガスや振動による損傷を防ぐため、2006年に現在のギザの地へと運ばれました。この博物館の設計では、年に2回(2月21日と10月21日)、入り口から差し込む太陽の光がちょうどこの像の顔を照らすように計算されています。これはアブ・シンベル神殿で起こる現象を再現しているという。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • エントランスを抜けてすぐ目の前に広がる大階段(グランド・ステアケース)です。古代エジプトの歴史を物理的に登りながら体感できる、博物館最大のハイライトの一つです。この階段には約60体もの巨大な石像や建築遺物が展示されています。下から上へ進むにつれて、「王の肖像」「神殿」「神と王」「死後の世界」という4つのテーマで構成されており、頂上へ向かうほど古代エジプト人の精神世界に近づく設計になっています。<br /> 左側に写っているのは、中王国時代(第12王朝)のセヌセルト1世の像のひとつ。この階段には彼を模した10体の像が並んでおり、その保存状態の良さと凛とした表情が特徴です。

    エントランスを抜けてすぐ目の前に広がる大階段(グランド・ステアケース)です。古代エジプトの歴史を物理的に登りながら体感できる、博物館最大のハイライトの一つです。この階段には約60体もの巨大な石像や建築遺物が展示されています。下から上へ進むにつれて、「王の肖像」「神殿」「神と王」「死後の世界」という4つのテーマで構成されており、頂上へ向かうほど古代エジプト人の精神世界に近づく設計になっています。
     左側に写っているのは、中王国時代(第12王朝)のセヌセルト1世の像のひとつ。この階段には彼を模した10体の像が並んでおり、その保存状態の良さと凛とした表情が特徴です。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • ところどころにある博物館の文字は総工費の半分が日本政府からの円借款で賄われているお礼か。

    ところどころにある博物館の文字は総工費の半分が日本政府からの円借款で賄われているお礼か。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • ラムセス2世と神々の三尊像(トライアド)<br />この彫像には、古代エジプトで最も強力なファラオの一人とされるラムセス2世が、2柱の神様に挟まれる形で描かれています。中央のラムセス2世を挟んで、左右にメンフィスの神々が並んでいます。ラムセス2世(王)は戦いでの勝利や王権を象徴する「青い冠(ケプレシュ)」を被っています。左はプタハ神で、創造と職人の神様です。ミイラのような姿で、頭にはぴったりとしたキャップを被り、杖(ワス杖、アンク、ジェド柱が合体したもの)を持っています。右はセクメト女神で、ライオンの頭を持つ、力と戦争の女神様です。頭の上には太陽円盤を載せています。<br /> 発見場所: ヘラクレオポリス・マグナ(現在のアフナースィヤ・エル=マディーナ)のヘリシェフ神殿の近くで発見されました。素材: 赤い花崗岩(レッド・グラナイト)で作られており、非常に重厚感があります。意味: 王が神々と同等のサイズで並んで描かれることで、王の神聖な権威と、神々から守護されていることを強調しています。

    ラムセス2世と神々の三尊像(トライアド)
    この彫像には、古代エジプトで最も強力なファラオの一人とされるラムセス2世が、2柱の神様に挟まれる形で描かれています。中央のラムセス2世を挟んで、左右にメンフィスの神々が並んでいます。ラムセス2世(王)は戦いでの勝利や王権を象徴する「青い冠(ケプレシュ)」を被っています。左はプタハ神で、創造と職人の神様です。ミイラのような姿で、頭にはぴったりとしたキャップを被り、杖(ワス杖、アンク、ジェド柱が合体したもの)を持っています。右はセクメト女神で、ライオンの頭を持つ、力と戦争の女神様です。頭の上には太陽円盤を載せています。
     発見場所: ヘラクレオポリス・マグナ(現在のアフナースィヤ・エル=マディーナ)のヘリシェフ神殿の近くで発見されました。素材: 赤い花崗岩(レッド・グラナイト)で作られており、非常に重厚感があります。意味: 王が神々と同等のサイズで並んで描かれることで、王の神聖な権威と、神々から守護されていることを強調しています。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 未完成のピラミディオン(ピラミッドの頂塔石)<br />このピラミディオンは出土地: サッカラ(カイロ近郊の巨大な墓地遺跡)時代: 中王国時代、第13王朝(紀元前1773年~1677年頃)特徴: * 通常、完成したピラミディオンは滑らかに磨かれ、王の名前や神々への祈りが刻まれますが、これは表面がザラザラした未完成の状態です。<br />? 解説パネル(写真下部)によると、サッカラにある「未完成のピラミッド(南サッカラの未完成ピラミッド)」の近くで見つかりました。<br />? 碑文が彫られる前だったため、どの王のために作られたのかは今も謎のままです。<br />豆知識:ピラミディオンとは?<br />ピラミッドの最上部に置かれる「仕上げ」の石です。古代エジプトでは「ベンベン石」とも呼ばれ、太陽の光を最初に受ける神聖な場所とされていました。

    未完成のピラミディオン(ピラミッドの頂塔石)
    このピラミディオンは出土地: サッカラ(カイロ近郊の巨大な墓地遺跡)時代: 中王国時代、第13王朝(紀元前1773年~1677年頃)特徴: * 通常、完成したピラミディオンは滑らかに磨かれ、王の名前や神々への祈りが刻まれますが、これは表面がザラザラした未完成の状態です。
    ? 解説パネル(写真下部)によると、サッカラにある「未完成のピラミッド(南サッカラの未完成ピラミッド)」の近くで見つかりました。
    ? 碑文が彫られる前だったため、どの王のために作られたのかは今も謎のままです。
    豆知識:ピラミディオンとは?
    ピラミッドの最上部に置かれる「仕上げ」の石です。古代エジプトでは「ベンベン石」とも呼ばれ、太陽の光を最初に受ける神聖な場所とされていました。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 階段を一番上まで登りきると、大きなガラス窓の向こうに本物のギザのピラミッドが完璧な角度で現れます。館内の展示物と外の本物の遺跡が視覚的につながる瞬間は圧巻です。

    階段を一番上まで登りきると、大きなガラス窓の向こうに本物のギザのピラミッドが完璧な角度で現れます。館内の展示物と外の本物の遺跡が視覚的につながる瞬間は圧巻です。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • メイン・ギャラリーの案内図。<br />この展示エリアは、歴史の流れ(時代)と、エジプト文明の3つの主要なテーマが交差するように配置されています。<br />展示の構成<br />縦の列はテーマ、横の層は時代に分かれています。<br />1. 縦の3つのテーマ<br />社会: 左側の列。人々の暮らし、行政、経済など。<br />王権: 中央の列。ファラオ、統治、ピラミッドの建設など。<br />信仰: 右側の列。神々、宗教儀式、死後の世界(ミイラなど)について。<br />2. 横の4つの時代区分(下から上へ)<br />最下層(緑 01-03): 先史時代、初期王朝時代、古王国時代、第1中間期。<br />下から2番目(青 04-06): 中王国時代、第2中間期。<br />下から3番目(黄 07-09): 新王国時代(ツタンカーメンなどの黄金時代)。<br />最上層(赤 10-12): 第3中間期、末期王朝時代、ギリシャ・ローマ時代。

    メイン・ギャラリーの案内図。
    この展示エリアは、歴史の流れ(時代)と、エジプト文明の3つの主要なテーマが交差するように配置されています。
    展示の構成
    縦の列はテーマ、横の層は時代に分かれています。
    1. 縦の3つのテーマ
    社会: 左側の列。人々の暮らし、行政、経済など。
    王権: 中央の列。ファラオ、統治、ピラミッドの建設など。
    信仰: 右側の列。神々、宗教儀式、死後の世界(ミイラなど)について。
    2. 横の4つの時代区分(下から上へ)
    最下層(緑 01-03): 先史時代、初期王朝時代、古王国時代、第1中間期。
    下から2番目(青 04-06): 中王国時代、第2中間期。
    下から3番目(黄 07-09): 新王国時代(ツタンカーメンなどの黄金時代)。
    最上層(赤 10-12): 第3中間期、末期王朝時代、ギリシャ・ローマ時代。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 古代エジプト史のクロノロジカル(年代順)の解説パネル古代エジプトの歴史区分<br />第1層(赤・一番上):末期王朝からギリシャ・ローマ時代<br />? 時期: 紀元前1069年頃 ~ 西暦394年<br />? 区分: 第三中間期、末期王朝、ギリシャ・ローマ時代。<br />? 古代エジプト文明の後半から、アレクサンドロス大王の征服、そしてローマ帝国の支配下に入るまでの時期です。<br />? 第2層(オレンジ):新王国時代<br />? 時期: 紀元前1550年頃 ~ 1069年<br />? 区分: 新王国。<br />? ツタンカーメンやラムセス2世など、有名なファラオが活躍したエジプトの黄金時代です。<br />? 第3層(水色):中王国時代から第二中間期<br />? 時期: 紀元前2034年頃 ~ 1550年<br />? 区分: 中王国、第二中間期。<br />? 文学や芸術が発展した時期と、ヒクソス(外民族)の侵入を受けた混乱期を含みます。<br />? 第4層(緑・一番下):先史時代から第一中間期(最古)<br />? 時期: 紀元前7000年頃 ~ 2034年<br />? 区分: 先史時代、王朝誕生前、初期王朝、古王国、第一中間期。<br />? ピラミッドが建設された「古王国時代」など、文明の基礎が築かれた非常に長い期間を指します。

    古代エジプト史のクロノロジカル(年代順)の解説パネル古代エジプトの歴史区分
    第1層(赤・一番上):末期王朝からギリシャ・ローマ時代
    ? 時期: 紀元前1069年頃 ~ 西暦394年
    ? 区分: 第三中間期、末期王朝、ギリシャ・ローマ時代。
    ? 古代エジプト文明の後半から、アレクサンドロス大王の征服、そしてローマ帝国の支配下に入るまでの時期です。
    ? 第2層(オレンジ):新王国時代
    ? 時期: 紀元前1550年頃 ~ 1069年
    ? 区分: 新王国。
    ? ツタンカーメンやラムセス2世など、有名なファラオが活躍したエジプトの黄金時代です。
    ? 第3層(水色):中王国時代から第二中間期
    ? 時期: 紀元前2034年頃 ~ 1550年
    ? 区分: 中王国、第二中間期。
    ? 文学や芸術が発展した時期と、ヒクソス(外民族)の侵入を受けた混乱期を含みます。
    ? 第4層(緑・一番下):先史時代から第一中間期(最古)
    ? 時期: 紀元前7000年頃 ~ 2034年
    ? 区分: 先史時代、王朝誕生前、初期王朝、古王国、第一中間期。
    ? ピラミッドが建設された「古王国時代」など、文明の基礎が築かれた非常に長い期間を指します。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • グランド・ステア(大階段)<br />? 「時間の階段」: この階段には、エジプト全土から集められた約60体もの巨大な彫像や石碑が展示されています。下から上へ進むにつれて、王の姿、神々、寺院の要素、そして来世へとテーマが移り変わる設計になっています。<br />? ピラミッドへの視線: 写真の奥、大きなガラス窓の向こうにギザのピラミッドがうっすらと見えていますよね。建物自体がピラミッドと一直線に並ぶように設計されており、階段を上りきると目の前に絶景が広がるようになっています。<br />? 展示物: セヌスレト1世の10体の座像や、ラムセス2世の巨大な彫像など、教科書で見るような貴重な遺物が間近で鑑賞できます。

    グランド・ステア(大階段)
    ? 「時間の階段」: この階段には、エジプト全土から集められた約60体もの巨大な彫像や石碑が展示されています。下から上へ進むにつれて、王の姿、神々、寺院の要素、そして来世へとテーマが移り変わる設計になっています。
    ? ピラミッドへの視線: 写真の奥、大きなガラス窓の向こうにギザのピラミッドがうっすらと見えていますよね。建物自体がピラミッドと一直線に並ぶように設計されており、階段を上りきると目の前に絶景が広がるようになっています。
    ? 展示物: セヌスレト1世の10体の座像や、ラムセス2世の巨大な彫像など、教科書で見るような貴重な遺物が間近で鑑賞できます。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • ツタンカーメン王の戦車(チャリオット)<br />? 全6台が集結: ツタンカーメンの墓からは計6台の戦車が見つかりましたが、これまではエジプト国内の別々の博物館(カイロのエジプト考古学博物館やルクソールの博物館など)に分散して保管されていました。今回、GEMのオープンに伴い、史上初めて6台すべてが同じ空間に展示されています。<br />? 用途の違い: 展示されている戦車には、金箔で豪華に装飾された「儀礼用」のものから、狩猟や軍事目的で使われたと考えられる実用的な「軽量型」まで、異なるタイプのものが含まれています。<br />? 最新の展示技術: お写真でもわかる通り、非常に大きな特注のガラスケースに収められており、360度どこからでも細部まで観察できるよう工夫されています。ツタンカーメンは「ひ弱な少年王」というイメージを持たれがちでしたが、近年の研究やこれら戦車の摩耗具合から、実際に自ら戦車を操って狩りや戦いに出かけていた可能性が高いと考えられています。

    ツタンカーメン王の戦車(チャリオット)
    ? 全6台が集結: ツタンカーメンの墓からは計6台の戦車が見つかりましたが、これまではエジプト国内の別々の博物館(カイロのエジプト考古学博物館やルクソールの博物館など)に分散して保管されていました。今回、GEMのオープンに伴い、史上初めて6台すべてが同じ空間に展示されています。
    ? 用途の違い: 展示されている戦車には、金箔で豪華に装飾された「儀礼用」のものから、狩猟や軍事目的で使われたと考えられる実用的な「軽量型」まで、異なるタイプのものが含まれています。
    ? 最新の展示技術: お写真でもわかる通り、非常に大きな特注のガラスケースに収められており、360度どこからでも細部まで観察できるよう工夫されています。ツタンカーメンは「ひ弱な少年王」というイメージを持たれがちでしたが、近年の研究やこれら戦車の摩耗具合から、実際に自ら戦車を操って狩りや戦いに出かけていた可能性が高いと考えられています。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • ツタンカーメンの黄金の棺が全て集められた展示

    ツタンカーメンの黄金の棺が全て集められた展示

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • ツタンカーメン王の黄金の棺(内棺)<br />3層ある棺のうちの最内棺です。これは重さ約110kgもの純金で作られています。 表面には死後の世界の神々や、王を守る女神たちが非常に細かく彫り込まれています。王が手に持っているのは「シャバク(ヘカ杖)」と「ネケク(殻竿)」で、王権の象徴です。 1922年にイギリスの考古学者ハワード・カーターによって、王家の谷でほぼ未盗掘の状態で発見されました。わずか9歳ごろに即位し、19歳前後で亡くなった「少年王」として知られています

    ツタンカーメン王の黄金の棺(内棺)
    3層ある棺のうちの最内棺です。これは重さ約110kgもの純金で作られています。 表面には死後の世界の神々や、王を守る女神たちが非常に細かく彫り込まれています。王が手に持っているのは「シャバク(ヘカ杖)」と「ネケク(殻竿)」で、王権の象徴です。 1922年にイギリスの考古学者ハワード・カーターによって、王家の谷でほぼ未盗掘の状態で発見されました。わずか9歳ごろに即位し、19歳前後で亡くなった「少年王」として知られています

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  • ツタンカーメンの第2人形棺(中棺)<br />ツタンカーメンのミイラは、マトリョーシカのように重なった3つの人形棺に納められていました。この第2人形棺には以下の特徴があります。木造(金糸杉など)の表面に金箔を張り、色鮮やかなガラスペーストや貴石で装飾されています。 全身がリシ(羽毛模様)で覆われているのが特徴です。これは、死者がハヤブサ(ホルス神)となって空へ飛び立つ、あるいは守護を受けることを意味しています。第1(外)棺や第3(内)棺に比べて、青や赤の装飾が非常に際立っており、非常に華やかな印象を与えます。

    ツタンカーメンの第2人形棺(中棺)
    ツタンカーメンのミイラは、マトリョーシカのように重なった3つの人形棺に納められていました。この第2人形棺には以下の特徴があります。木造(金糸杉など)の表面に金箔を張り、色鮮やかなガラスペーストや貴石で装飾されています。 全身がリシ(羽毛模様)で覆われているのが特徴です。これは、死者がハヤブサ(ホルス神)となって空へ飛び立つ、あるいは守護を受けることを意味しています。第1(外)棺や第3(内)棺に比べて、青や赤の装飾が非常に際立っており、非常に華やかな印象を与えます。

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  • ツタンカーメン王(Tutankhamun)の第1人型棺(一番外側の棺)<br />1922年にハワード・カーターによって発見された際、ツタンカーメンの遺体は3重の棺に納められていましたが、これはその中で最も大きく、一番外側にあったものです。この棺の特徴はヒノキなどの木製で、その上から厚い金箔が貼り付けられています。表面には「リシ(羽毛)」文様と呼ばれる、鳥の翼が棺を包み込むような細工が施されています。これは死者を守護する女神(イシスやネフティス)を象徴しています。王はオシリス神の姿を模しており、胸の前でヘカ(杖)とネケク(わらたたき)を交差させて持っています。これは王権の象徴です。

    ツタンカーメン王(Tutankhamun)の第1人型棺(一番外側の棺)
    1922年にハワード・カーターによって発見された際、ツタンカーメンの遺体は3重の棺に納められていましたが、これはその中で最も大きく、一番外側にあったものです。この棺の特徴はヒノキなどの木製で、その上から厚い金箔が貼り付けられています。表面には「リシ(羽毛)」文様と呼ばれる、鳥の翼が棺を包み込むような細工が施されています。これは死者を守護する女神(イシスやネフティス)を象徴しています。王はオシリス神の姿を模しており、胸の前でヘカ(杖)とネケク(わらたたき)を交差させて持っています。これは王権の象徴です。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • ツタンカーメンのミイラは、マトリョーシカのように重なった3つの棺に守られていました。<br />1. 第1人型棺(これ): 金箔を貼った木製。<br />2. 第2人型棺: 木造に金箔、さらに色鮮やかなガラスや貴石の象嵌(ぞうがん)。<br />3. 第3人型棺: 純金製(重さ約110kg)。この中にあの有名な「黄金のマスク」を被ったミイラが安置されていました。

    ツタンカーメンのミイラは、マトリョーシカのように重なった3つの棺に守られていました。
    1. 第1人型棺(これ): 金箔を貼った木製。
    2. 第2人型棺: 木造に金箔、さらに色鮮やかなガラスや貴石の象嵌(ぞうがん)。
    3. 第3人型棺: 純金製(重さ約110kg)。この中にあの有名な「黄金のマスク」を被ったミイラが安置されていました。

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  • 第1の厨子から第4の厨子まで一堂に納めた壮観な展示

    第1の厨子から第4の厨子まで一堂に納めた壮観な展示

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 第4の厨子<br />4つの厨子の中で最も小さく、かつ最も神聖な場所に位置していました。この厨子のすぐ内側に、王の遺体を納めた石棺(クオーツァイト製)が置かれていました。上部が丸みを帯びた「かまぼこ型(樽型)」の屋根をしています。これは、古代エジプトの「ペル・ヌ(北の聖所)」という伝統的な建物の形を模していると言われています。表面は厚い金箔で覆われ、非常に精巧な浮き彫り(レリーフ)が施されています。屋根や側面には、翼を広げたイシス、ネフティス、セルケト、ネイトという4柱の女神が描かれ、王を四方から守っています。発掘時、第1から第3の厨子までは封印が解かれていたり、紐で結ばれているだけでしたが、この第4の厨子の扉だけは未開封のままで、古代の封印が完璧に残っていました。

    第4の厨子
    4つの厨子の中で最も小さく、かつ最も神聖な場所に位置していました。この厨子のすぐ内側に、王の遺体を納めた石棺(クオーツァイト製)が置かれていました。上部が丸みを帯びた「かまぼこ型(樽型)」の屋根をしています。これは、古代エジプトの「ペル・ヌ(北の聖所)」という伝統的な建物の形を模していると言われています。表面は厚い金箔で覆われ、非常に精巧な浮き彫り(レリーフ)が施されています。屋根や側面には、翼を広げたイシス、ネフティス、セルケト、ネイトという4柱の女神が描かれ、王を四方から守っています。発掘時、第1から第3の厨子までは封印が解かれていたり、紐で結ばれているだけでしたが、この第4の厨子の扉だけは未開封のままで、古代の封印が完璧に残っていました。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 第3の厨子<br />外側から3番目に位置する厨子で、さらに内側には第4の厨子(最も内側)があり、その中に石棺が入っていました。表面は厚い金箔で覆われ、精巧な浮き彫り(レリーフ)が施されています。扉や側壁には、死後の世界で王が再生するための導きとなる『アムドゥアト(冥界の書)』などの葬祭文書が記されています。

    第3の厨子
    外側から3番目に位置する厨子で、さらに内側には第4の厨子(最も内側)があり、その中に石棺が入っていました。表面は厚い金箔で覆われ、精巧な浮き彫り(レリーフ)が施されています。扉や側壁には、死後の世界で王が再生するための導きとなる『アムドゥアト(冥界の書)』などの葬祭文書が記されています。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 厨子の内側にも壁全体が金箔で覆われており、当時の王権の強大さと死後へのこだわりが感じられます。壁一面にぎっしりと刻まれているのは、死者が無事に冥界を旅するための呪文や、神々への祈りが記された『死者の書』などの聖なるテキストです。

    厨子の内側にも壁全体が金箔で覆われており、当時の王権の強大さと死後へのこだわりが感じられます。壁一面にぎっしりと刻まれているのは、死者が無事に冥界を旅するための呪文や、神々への祈りが記された『死者の書』などの聖なるテキストです。

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  • 第2の厨子に刻まれたヒエログリフや装飾には、王が死後の世界で迷わずに復活を遂げるための、極めて重要な意味が込められています。<br />この厨子の壁面には、古代エジプトの葬送文書である『死者の書』や『アムドゥアト(冥界の書)』の抜粋がびっしりと記されています。死者が冥界を通る際に遭遇する恐ろしい怪物や難関を突破し、無事に審判の場へたどり着くための「カンニングペーパー」のような役割を果たしています。「神々の名前を呼ぶ」「正しい呪文を唱えて扉を開く」といった具体的な手順がヒエログリフで書かれています。<br />守護女神たちの言葉は厨子の四隅や扉付近には、イシス、ネフティス、ネイト、セルケトという4人の守護女神が描かれ、彼女たちの言葉が添えられています。例えば女神ネフティスが「私はあなたの背後にいて、あなたを守る。あなたの頭を首の上にしっかりと固定した」と告げる内容など、王の肉体が朽ちることなく、再び魂と結びつくことを保証する呪文です。王の「即位名」と「誕生名」もいくつか見られますが、細長い楕円の枠(カルトゥーシュ)の中に王の名前が刻まれています。<br />? ネブケペルウラー(即位名): 「太陽神ラーの出現の主」を意味します。<br />? ツタンカーメン(誕生名): 「アメン神の生ける象徴」を意味します。<br />これらが繰り返し刻まれることで、王のアイデンティティを永遠に保存し、死後も神聖な王権を維持する魔法的な意味がありました。太陽神ラーとの一体化<br />ヒエログリフの記述には、王が昼の舟と夜の舟(太陽の舟)に乗り、太陽神ラーと共に空と冥界を旅するという物語も含まれています。朝になれば太陽が昇るように、王もまた毎朝新しく生まれ変わる(復活する)というサイクルの象徴です。<br />一見するとただの装飾に見える文字や絵は、すべてが王を死から守り、永遠の命を与えるための装置として機能していたのです。

    第2の厨子に刻まれたヒエログリフや装飾には、王が死後の世界で迷わずに復活を遂げるための、極めて重要な意味が込められています。
    この厨子の壁面には、古代エジプトの葬送文書である『死者の書』や『アムドゥアト(冥界の書)』の抜粋がびっしりと記されています。死者が冥界を通る際に遭遇する恐ろしい怪物や難関を突破し、無事に審判の場へたどり着くための「カンニングペーパー」のような役割を果たしています。「神々の名前を呼ぶ」「正しい呪文を唱えて扉を開く」といった具体的な手順がヒエログリフで書かれています。
    守護女神たちの言葉は厨子の四隅や扉付近には、イシス、ネフティス、ネイト、セルケトという4人の守護女神が描かれ、彼女たちの言葉が添えられています。例えば女神ネフティスが「私はあなたの背後にいて、あなたを守る。あなたの頭を首の上にしっかりと固定した」と告げる内容など、王の肉体が朽ちることなく、再び魂と結びつくことを保証する呪文です。王の「即位名」と「誕生名」もいくつか見られますが、細長い楕円の枠(カルトゥーシュ)の中に王の名前が刻まれています。
    ? ネブケペルウラー(即位名): 「太陽神ラーの出現の主」を意味します。
    ? ツタンカーメン(誕生名): 「アメン神の生ける象徴」を意味します。
    これらが繰り返し刻まれることで、王のアイデンティティを永遠に保存し、死後も神聖な王権を維持する魔法的な意味がありました。太陽神ラーとの一体化
    ヒエログリフの記述には、王が昼の舟と夜の舟(太陽の舟)に乗り、太陽神ラーと共に空と冥界を旅するという物語も含まれています。朝になれば太陽が昇るように、王もまた毎朝新しく生まれ変わる(復活する)というサイクルの象徴です。
    一見するとただの装飾に見える文字や絵は、すべてが王を死から守り、永遠の命を与えるための装置として機能していたのです。

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  • 第1の厨子<br />木造に金箔が貼られており、青いファイアンス(陶磁器の一種)のタイルで装飾されています。側面のデザインは、エジプトの保護の象徴である「テト(イシスの結び目)」と「ジェド柱(安定の象徴)」が交互に配置されています。壁面には『死者の書』や『アムドゥアト(冥界の書)』などの呪文や、神々の姿が精巧に刻まれており、王の再生と守護を願う意図が込められています。<br /> 壁面に整然と並んでいる青い文様は、2つの重要なシンボルが交互に繰り返されています。テト(イシスの結び目 / Tyet)結んだ布のような形をしています。女神イシスの血を象徴し、「生命」や「保護」を意味します。死者を悪霊から守り、再生を助ける強力な護符としての役割があります。<br />ジェド柱(Djed pillar)4本の横棒がある柱の形をしています。冥界の神オシリスの背骨を象徴し、「安定」「永遠」「持続」を意味します。王の体が永遠に崩れず、安定して存在し続けることを願うものです。<br />この2つを組み合わせることで、「神の保護による永遠の安定」を表現しています。<br />青色(ファイアンス)の意味は装飾に使われている鮮やかな青色(または緑がかった青)は、エジプト人にとって単なる色ではありませんでした。青や緑はナイル川の水や植物の成長を連想させるため、「再生」「復活」「生命力」の象徴でした。また、空の色でもあり、神々が住む天界とのつながりを示しています。<br />厨子の形状(セド祭の仮屋)<br />この第1の厨子の形(屋根が少し傾斜している形)は、古代エジプトの「セド祭(王位更新祭)」で使われる仮屋(カペル)を模していると言われています。セド祭は、統治が長く続いた王が、再び若々しい生命力を得るための儀式です。厨子をこの形にすることで「死後も王の権力と生命力が永遠に更新され続けるように」という願いが込められています。金箔の部分に刻まれている文字や絵には、以下のような内容が含まれています。厨子の角や側面には、イシス、ネフティス、セルケト、ネイトといった4人の守護女神が描かれ、翼を広げて王(の棺)を包み込むように守っています。<br />『死者の書』などから引用された呪文が刻まれており、これらは王が冥界の門を通り抜けるための「合言葉」のような役割を果たします。<br />一見すると美しい幾何学模様に見えますが、実際には「王が死の恐怖に打ち勝ち、永遠の命を得るための魔法のバリア」で覆われているようなものなのです。

    第1の厨子
    木造に金箔が貼られており、青いファイアンス(陶磁器の一種)のタイルで装飾されています。側面のデザインは、エジプトの保護の象徴である「テト(イシスの結び目)」と「ジェド柱(安定の象徴)」が交互に配置されています。壁面には『死者の書』や『アムドゥアト(冥界の書)』などの呪文や、神々の姿が精巧に刻まれており、王の再生と守護を願う意図が込められています。
     壁面に整然と並んでいる青い文様は、2つの重要なシンボルが交互に繰り返されています。テト(イシスの結び目 / Tyet)結んだ布のような形をしています。女神イシスの血を象徴し、「生命」や「保護」を意味します。死者を悪霊から守り、再生を助ける強力な護符としての役割があります。
    ジェド柱(Djed pillar)4本の横棒がある柱の形をしています。冥界の神オシリスの背骨を象徴し、「安定」「永遠」「持続」を意味します。王の体が永遠に崩れず、安定して存在し続けることを願うものです。
    この2つを組み合わせることで、「神の保護による永遠の安定」を表現しています。
    青色(ファイアンス)の意味は装飾に使われている鮮やかな青色(または緑がかった青)は、エジプト人にとって単なる色ではありませんでした。青や緑はナイル川の水や植物の成長を連想させるため、「再生」「復活」「生命力」の象徴でした。また、空の色でもあり、神々が住む天界とのつながりを示しています。
    厨子の形状(セド祭の仮屋)
    この第1の厨子の形(屋根が少し傾斜している形)は、古代エジプトの「セド祭(王位更新祭)」で使われる仮屋(カペル)を模していると言われています。セド祭は、統治が長く続いた王が、再び若々しい生命力を得るための儀式です。厨子をこの形にすることで「死後も王の権力と生命力が永遠に更新され続けるように」という願いが込められています。金箔の部分に刻まれている文字や絵には、以下のような内容が含まれています。厨子の角や側面には、イシス、ネフティス、セルケト、ネイトといった4人の守護女神が描かれ、翼を広げて王(の棺)を包み込むように守っています。
    『死者の書』などから引用された呪文が刻まれており、これらは王が冥界の門を通り抜けるための「合言葉」のような役割を果たします。
    一見すると美しい幾何学模様に見えますが、実際には「王が死の恐怖に打ち勝ち、永遠の命を得るための魔法のバリア」で覆われているようなものなのです。

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  • ツタンカーメン王の墓から見つかった膨大な数のシャブティ(ウシャブティ)<br />シャブティとは: 死者が来世で労働を命じられた際、身代わりとなって働くために墓に納められた人形です。ツタンカーメンの墓からは413体ものシャブティが見つかりました。これは、1年365日分に加え、36人の「班長(監督官)」、さらに月ごとの監督官などが含まれているためです。青いファイアンス製、木製、石製など、素材や大きさが異なるものが整然と並べられており、当時の工芸技術の高さが伺えます。

    ツタンカーメン王の墓から見つかった膨大な数のシャブティ(ウシャブティ)
    シャブティとは: 死者が来世で労働を命じられた際、身代わりとなって働くために墓に納められた人形です。ツタンカーメンの墓からは413体ものシャブティが見つかりました。これは、1年365日分に加え、36人の「班長(監督官)」、さらに月ごとの監督官などが含まれているためです。青いファイアンス製、木製、石製など、素材や大きさが異なるものが整然と並べられており、当時の工芸技術の高さが伺えます。

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  • シャブティ(またはウシャブティ)は、一言で言えば来世での身代わり労働者」で、古代エジプト人は、死後の世界(イアルの野)でも現世と同じように農作業や土木工事などの労働が課せられると信じていました。そこで、自分の代わりに働いてくれる魔法の人形を墓に納めたのです。<br />主な役割と特徴をまとめました。<br />1. 「答える者」としての役割<br />「ウシャブティ」という名前は、古代エジプト語で「答える者」という意味があります。<br />死者が労働を命じられた際、この人形が持ち主の代わりに「ここにおります(アイ・アニ)」と答えて働き始めるという信仰に基づいています。<br />2. 具体的な仕事内容<br />シャブティには『死者の書』第6章の呪文が刻まれており、以下のような労働を肩代わりするよう命じられていました。<br />? 農作業: 畑を耕す、苗を植える。<br />? 水路の管理: 灌漑(かんがい)のために水を引く。<br />? 運搬: 砂を東から西へ運ぶ。<br />そのため、多くのシャブティは手に鍬(くわ)や籠(かご)、袋などを持った姿で彫られています。

    シャブティ(またはウシャブティ)は、一言で言えば来世での身代わり労働者」で、古代エジプト人は、死後の世界(イアルの野)でも現世と同じように農作業や土木工事などの労働が課せられると信じていました。そこで、自分の代わりに働いてくれる魔法の人形を墓に納めたのです。
    主な役割と特徴をまとめました。
    1. 「答える者」としての役割
    「ウシャブティ」という名前は、古代エジプト語で「答える者」という意味があります。
    死者が労働を命じられた際、この人形が持ち主の代わりに「ここにおります(アイ・アニ)」と答えて働き始めるという信仰に基づいています。
    2. 具体的な仕事内容
    シャブティには『死者の書』第6章の呪文が刻まれており、以下のような労働を肩代わりするよう命じられていました。
    ? 農作業: 畑を耕す、苗を植える。
    ? 水路の管理: 灌漑(かんがい)のために水を引く。
    ? 運搬: 砂を東から西へ運ぶ。
    そのため、多くのシャブティは手に鍬(くわ)や籠(かご)、袋などを持った姿で彫られています。

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  • 黄金の副葬品<br />これらの像は王が死後の世界へ旅立つ際に彼を守り助けるために納められました。<br />? 守護神たちの像(中段・上段):<br />ハヤブサの頭を持つホルス、ジャッカルの頭を持つアヌビス、ライオンの頭を持つセクメトなど、エジプト神話の神々が並んでいます。これらは木製で、その上に金箔が貼られています。<br />? 王の立像(下段):<br />下段には、杖と長枝を持ったツタンカーメン王自身の像がいくつか見られます。これらは王が冥界を旅する姿を象徴しています。<br />? コブラの像(下段中央):<br />ウレウス(聖蛇)の像です。王の額にも付けられるこのコブラは、敵を焼き払い、王権を守護する力の象徴です。<br />これらの像は、もともと黒い樹脂で塗られた木箱の中に納められていました。発見当時、これほど完璧な状態で、これほど多くの神々の像が一度に見つかったことは考古学史上最大の衝撃でした。

    黄金の副葬品
    これらの像は王が死後の世界へ旅立つ際に彼を守り助けるために納められました。
    ? 守護神たちの像(中段・上段):
    ハヤブサの頭を持つホルス、ジャッカルの頭を持つアヌビス、ライオンの頭を持つセクメトなど、エジプト神話の神々が並んでいます。これらは木製で、その上に金箔が貼られています。
    ? 王の立像(下段):
    下段には、杖と長枝を持ったツタンカーメン王自身の像がいくつか見られます。これらは王が冥界を旅する姿を象徴しています。
    ? コブラの像(下段中央):
    ウレウス(聖蛇)の像です。王の額にも付けられるこのコブラは、敵を焼き払い、王権を守護する力の象徴です。
    これらの像は、もともと黒い樹脂で塗られた木箱の中に納められていました。発見当時、これほど完璧な状態で、これほど多くの神々の像が一度に見つかったことは考古学史上最大の衝撃でした。

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  • イミウト(Imiut)と呼ばれる聖なるシンボルを象った置物<br />イミウトは、アヌビス神(ミイラ作りの神)と深く関わりのある象徴です。基本的には、頭を取り除いた動物(主にヒョウや牛)の皮を、棒に吊るした形をしています。木に金箔を貼り付けた豪華な造りで、土台はアラバスター(方解石)でできています。土台にはツタンカーメンの誕生名と即位名が刻まれています。意味: 「ミイラ化」や「再生・復活」を象徴しています。アヌビスの別名の一つに「イミウト(包帯の中にいる者)」という言葉があり、死者が再生のプロセスを経て復活することを助ける魔術的な守護アイテムとされていました。

    イミウト(Imiut)と呼ばれる聖なるシンボルを象った置物
    イミウトは、アヌビス神(ミイラ作りの神)と深く関わりのある象徴です。基本的には、頭を取り除いた動物(主にヒョウや牛)の皮を、棒に吊るした形をしています。木に金箔を貼り付けた豪華な造りで、土台はアラバスター(方解石)でできています。土台にはツタンカーメンの誕生名と即位名が刻まれています。意味: 「ミイラ化」や「再生・復活」を象徴しています。アヌビスの別名の一つに「イミウト(包帯の中にいる者)」という言葉があり、死者が再生のプロセスを経て復活することを助ける魔術的な守護アイテムとされていました。

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  • カノポス厨子の役割と特徴<br />?この大きな金色の厨子の中には、さらに石灰岩(アラバスター)で作られた箱が入っており、その中にツタンカーメンの内臓(肝臓、肺、胃、腸)を納めた4つの小さな黄金の器が保管されていました。<br />? 厨子の四隅には、腕を広げて中身を守る4人の女神が彫られています。それぞれ以下の女神を表しています:<br />? イシス<br />? ネフティス<br />? セルケト(頭にサソリを乗せているのが特徴)<br />? ネイト<br />? 上部には「ウラエウス」と呼ばれる聖蛇コブラの列が並んでおり、王を敵から守る象徴となっています。

    カノポス厨子の役割と特徴
    ?この大きな金色の厨子の中には、さらに石灰岩(アラバスター)で作られた箱が入っており、その中にツタンカーメンの内臓(肝臓、肺、胃、腸)を納めた4つの小さな黄金の器が保管されていました。
    ? 厨子の四隅には、腕を広げて中身を守る4人の女神が彫られています。それぞれ以下の女神を表しています:
    ? イシス
    ? ネフティス
    ? セルケト(頭にサソリを乗せているのが特徴)
    ? ネイト
    ? 上部には「ウラエウス」と呼ばれる聖蛇コブラの列が並んでおり、王を敵から守る象徴となっています。

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  • カノポス容器<br />これは死者の内臓を保存するための特別な道具です。<br />1. カノポス厨子と容器の役割<br />古代エジプトでは、ミイラを作る際に腐敗を防ぐため、特定の臓器を取り出しました。それらを納めるのがこの容器です。<br />? 素材: 美しい白いアラバスター(方解石)で作られています。<br />? 中身: 4つの容器には、それぞれ胃、肺、腸、肝臓が納められていました。<br />? 蓋の部分はすべて、若き王ツタンカーメンの顔を模した形になっています。<br />? 金色のミニチュア棺(上段): カノポス容器の中には、さらにこの写真の上段に見えるような、王の形をした小さな黄金のミニチュア棺が入っており、その中に内臓が直接包まれていました。<br />? 守護女神: 厨子の角には、内臓を守るために腕を広げた女神(イシス、ネフティス、セルケト、ネイトのいずれか)が浮き彫りにされています。

    カノポス容器
    これは死者の内臓を保存するための特別な道具です。
    1. カノポス厨子と容器の役割
    古代エジプトでは、ミイラを作る際に腐敗を防ぐため、特定の臓器を取り出しました。それらを納めるのがこの容器です。
    ? 素材: 美しい白いアラバスター(方解石)で作られています。
    ? 中身: 4つの容器には、それぞれ胃、肺、腸、肝臓が納められていました。
    ? 蓋の部分はすべて、若き王ツタンカーメンの顔を模した形になっています。
    ? 金色のミニチュア棺(上段): カノポス容器の中には、さらにこの写真の上段に見えるような、王の形をした小さな黄金のミニチュア棺が入っており、その中に内臓が直接包まれていました。
    ? 守護女神: 厨子の角には、内臓を守るために腕を広げた女神(イシス、ネフティス、セルケト、ネイトのいずれか)が浮き彫りにされています。

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  • ツタンカーメンの黄金のマスク<br />? 純度の高い金(約11kg)で作られており、青い部分はラピスラズリ、その他に石英や黒曜石などがはめ込まれています。<br />? 額には、下エジプトの守護女神(ウアジェト:コブラ)と上エジプトの守護女神(ネクベト:ハゲワシ)が並び、エジプト全土を支配する王であることを示しています。<br />? マスクの裏側には、死者の書から引用された「死後の世界で王の体が守られるように」という呪文がヒエログリフで刻まれています。

    ツタンカーメンの黄金のマスク
    ? 純度の高い金(約11kg)で作られており、青い部分はラピスラズリ、その他に石英や黒曜石などがはめ込まれています。
    ? 額には、下エジプトの守護女神(ウアジェト:コブラ)と上エジプトの守護女神(ネクベト:ハゲワシ)が並び、エジプト全土を支配する王であることを示しています。
    ? マスクの裏側には、死者の書から引用された「死後の世界で王の体が守られるように」という呪文がヒエログリフで刻まれています。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • ゆっくり見学したかったのですが、閉館時間の1時間前には帰れ帰れの大合唱で退出を強いられる。あっけなく追い出されてしまいますので当日の観覧時間にご注意下さい。

    ゆっくり見学したかったのですが、閉館時間の1時間前には帰れ帰れの大合唱で退出を強いられる。あっけなく追い出されてしまいますので当日の観覧時間にご注意下さい。

    大エジプト博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • クフ王の船博物館(Khufu Boat Museum)」という専用の別棟<br /> 最新の技術で温度・湿度が管理され、全方向からその圧倒的なスケールを鑑賞できるようになっています。

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     最新の技術で温度・湿度が管理され、全方向からその圧倒的なスケールを鑑賞できるようになっています。

    太陽の船博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 世界最古の木造船: 約4500年前、クフ王の葬送儀礼のために造られ、ピラミッドの脇に埋められていたものです。釘を一切使わず、レバノン杉の板を縄で縛り合わせて作られています。 もともとはピラミッドのすぐ横にある「太陽の船博物館」にありましたが、2021年に特別な保護輸送ケースに入れられ、細心の注意を払ってこの大エジプト博物館へと移送されました。

    世界最古の木造船: 約4500年前、クフ王の葬送儀礼のために造られ、ピラミッドの脇に埋められていたものです。釘を一切使わず、レバノン杉の板を縄で縛り合わせて作られています。 もともとはピラミッドのすぐ横にある「太陽の船博物館」にありましたが、2021年に特別な保護輸送ケースに入れられ、細心の注意を払ってこの大エジプト博物館へと移送されました。

    太陽の船博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 展示室閉館後1時間はショップは開いてます

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  • 夜のオベリスク

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  • 大ピラミッドのライトアップ

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