２０２５年春　６年ぶりのドイツ＆オーストリア【５６】フランクフルトから小さな町へ～ヴェツラー＜前編＞

2025/05/27 - 2025/05/27

前日に続き、フランクフルトからショートトリップです。
まずヘルボルン（Herborn）という町を訪ね、そこからヴェツラー（Wetzlar）へ。初めての訪問です。
ゲーテの代表作『若きウェルテルの悩み』の舞台として知られる、小さなかわいい町だそう。
ゲーテ街道の出発点であり、木組みの家街道にも属するという、魅力度いっぱいの町。さて、どんなところでしょう。

以下、今回の旅程です。（☆印がこの旅行記の日です。）
　５月１３日（火）　自宅より福岡～羽田～フランクフルトに向けて機内泊
　５月１４日（水）　フランクフルト～ハンブルク～マインツ
　５月１５日（木）　マインツ～エッシュホーフェン～ルンケル
　　　　　　　　　　　　～リンブルク～マインツ
　５月１６日（金）　マインツ～メーアスブルク
　５月１７日（土）　メーアスブルク～シュタイン・アム・ライン
　　　　　　　　　　　　～コンスタンツ～メーアスブルク
　５月１８日（日）　メーアスブルク～フェルトキルヒ～インスブルック
　５月１９日（月）　終日インスブルック
　５月２０日（火）　インスブルック～ザルツブルク
　５月２１日（水）　ザルツブルク～ベルヒテスガーデン～ザルツブルク
　５月２２日（木）　ザルツブルク～ハルシュタット～バート・イシュル
　　　　　　　　　　　　～ザルツブルク
　５月２３日（金）　ザルツブルク～ミュンヘン～エルディング
　　　　　　　　　　　　～ランツベルク・アム・レヒ～ミュンヘン
　５月２４日（土）　終日ミュンヘン
　５月２５日（日）　ミュンヘン～レーゲンスブルク～ヴュルツブルク
　　　　　　　　　　　　～フランクフルト
　５月２６日（月）　フランクフルト～ディーツ～ホーフハイム
　　　　　　　　　　　　～フランクフルト
☆５月２７日（火）　フランクフルト～ヘルボルン～ヴェツラー
　　　　　　　　　　　　～クロンベルク～フランクフルト
　５月２８日（水）　フランクフルト～羽田へ向けて機内泊
　５月２９日（木）　羽田～福岡～自宅

エリア ドイツ

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヘルボルン、素敵な町でした。

10:39発のRBでヴェツラーへ向かいます。

このような経路で。
フランクフルトからヘルボルンまでの往路に通ってきました。
少し南に戻る形です。所要時間は23分。

小さな途中駅。

初めて路線でしたので、こんな駅を飽きずに眺めていました。

ドイツの車窓からの眺めは本当に最高です。

11:03に到着しました。

駅を出ると大きなショッピングセンター。

バス乗り場（ZOB）も広いですね。
観光の中心、旧市街までは結構距離があるようなのでバス利用も考えましたが、のんびり歩いてみることに。

ショッピングセンターFORUMを抜けていきましょう。
この日のヴェツラー、昼間の時間帯は16℃～18℃ほどと過ごしやすい気温でした。
しっかり着こんでいましたが。

FORUMを出て真っすぐ南へ歩きます。
両方に店舗の並ぶ賑やかな通りです。

突き当りは五叉路ほどの大きな交差点。
左のブリュッケン通りへ進みます。

しばらくすると川に出会います。
リンブルクなども流れるラーン川（Lahn）です。

ハウザートーア橋を渡ります。
写真は撮っていませんが、この川沿いも結構な工事中でした。

渡り終えたら表示に従って右折。

道なりに歩きます。

しばらくすると左手奥に何やら見えてきましたよ。

「ヴェツラー聖堂」かしら。

ダイナミックなゴミ回収にしばし見入りました。

白い可憐なお花。茂り過ぎて奥の案内板が見えない。（笑）

素敵な建物だな～。

「ヴェツラー聖堂」のあるドムプラッツは高台にあるので、どこからか上らなければなりません。
勇気を出してこの階段に挑むことに。

おー！そそり立つ大聖堂が見えてきました。

ぜーぜー言いながら、なんとか上り切り、聖堂前に到着。
列車を降りてからここまで、のんびり歩いて30分弱。
けっこう距離がありました。

「ヴェツラー聖堂（Wetzlar Dom）」です。
1230年の建設開始から、なんとまだ完成していないとの記述あり。
それによると塔が未完成とのことでした。
確かに塔の裏側は工事中のようなカバーが掛かっていましたが。

元々この場所に建っていたロマネスク様式のマリエン修道院を覆うようにゴシック建築の教会を建てる予定だったのが、財政難に陥り最後まで建てる事ができなかったのだそう。

広場の噴水。

この時ドムプラッツは大工事中。
広場のほとんどが工事の柵と、大量の駐車車輛でいっぱいで、かなり残念な姿でした。

広場というより駐車場みたいにたくさんの車が停まっています。

そんな中でビールの配送をする業者さん。お疲れ様です。

レストラン「HAUPTWACHE」の前も、柵に車に・・・。

360度どこも何かしらの補修中で・・・。

こちら広場西側の観光案内所付近だけは、通常運転といったもよう。

では、そろそろ聖堂にお邪魔いたします。
入口付近にはこんな塔が。
紛争地域の平和を祈っているのですね。

入口上部のファサード。

美しい扉付近。
ですが、ここからは入れないようですね。

西側の扉へ。

お邪魔いたします。
この扉周りも重厚で美しいですね。

身廊の高いヴォールト天井。

この大聖堂はプロテスタントとカトリック双方の教会なのだそう。
そんな教会があるとは初めて知りましたし、もちろん初めて訪ねました。

シンプルだけど重厚な説教壇。

会衆席の手摺りも歴史を感じますね。

温かみのある内陣。

説教台。

キリスト磔刑像。左がマリア、右が使徒ヨハネでしょうか。

拝廊上部のパイプオルガン。

こんな場所に聖母子像が配されているのも初めて見ましたが、これがマリア燭台だったのかも・・・と今頃。

壁には十字架を担うキリストの像。

説教台を横から。

翼廊の小さな礼拝堂。ステンドグラスが色鮮やかです。

かわいらしい祭壇です。

優しいお顔の聖母子像。

内陣から望む身廊とパイプオルガン。

洗礼盤。

何と書かれてるのだろうと思って撮影していました。
検索してみると、”段差注意”の意味だそう。
どんな段差だったのか、段差自体は撮っておらず・・（笑）。

落ち着いた、歴史を感じる大聖堂でした。

後ろに見えているとおり、工事中だらけのこの町。
さてさて、次はどこへ行きましょうか。
続きは後編で。