2025年盛夏の京都　その３～京都の老舗、和洋中を楽しむ

2025/08/01 - 2025/08/03

2025年8月盛夏の京都へ。その３は、京都市内の食べ歩き。瓢亭、キエフ、老香港酒家と、和洋中の老舗を満喫しました。

・400年以上続く老舗の料理屋「瓢亭」の夕食
・1972年創業のロシア・ウクライナ・ジョージア料理の「キエフ」
・1995年に神戸で生まれ、その後京都にもお店を出した広東料理の「老香港酒家」
・京都伊勢丹でテイクアウトした、「辻留」の酒肴

実際には、初日にキエフ、2日目に瓢亭に行きましたが、都合で順序を逆にしています。

表紙写真は名物瓢亭玉子が乗った、瓢亭の八寸

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の京都食べ歩きは、和洋中の老舗。

まずは400年以上も続く「瓢亭」。南禅寺境内の腰掛茶屋から始まり、現在は茶懐石の名店として名高いお店です。

瓢亭 本店 グルメ・レストラン

茶屋だったころの風情を残す入口。

左手の路地を入ります。

路地の傍らには茅葺きの茶室が並びます。

通されたのは築400年余の茅葺き屋根の茶室「くずや」。

四畳半のお部屋。以前は、畳に座って足つきの御膳でいただきましたが、テーブルと椅子に変えられていました。足腰が痛くなった私にはうれしい。

床の間のお軸は「滝」でしょうか。

二畳台目の次の間がついています。
窓もガラスはなくて、昔ながらのよしずがかけられています。

以前、ここで蚊に食われた記憶があったので、虫除けスプレーをしていきました。
お庭に面した戸は、改修されて、ぴっちり閉まるようになっていました。

先付け。

お誕生日、と伝えてあったので、鯛の器です。
中には鯛の飯蒸し、時計回りに車海老とオクラのゼリー寄せ、きゅうりしいたけクラゲの胡麻和えです。

器もかわいい。

中には飯蒸しのほか、紅白なますと結び梅が入っていました。

飲み物はシャンパン。このクーラーは中川工芸店のものでしょうか。
お盆にもクーラーにも、ひょうたんのマーク。

それにしても、こちらのワインリスト、なかなか壮観でした。
ワイン会を開く方もいらっしゃるそうです。

お造りは明石の鯛。

右手のトマト醤油は、十五代の現当主が考案されたもの。

お椀はオコゼの温かいおそうめん。

やさしいお出汁の味にほっこりします。

八寸には、名物の瓢亭玉子が乗ってますね。

左はキスの昆布締め。

鱧寿司に、鱧の子。

手前はとうもろこしです。

滝川豆腐。アワビとウニをあわせて。

見かけは地味だけど、まさに滋味溢れる味。

焼き物は、上桂の天然鮎。

うなぎとナスの酢の物。ずんだ餡がかかっています。

〆は茶豆ご飯。お味噌汁は白ずいきにじゅんさいです。

ようやく外もほの暗くなってきました。

次の間の花入れ。

こうした野の花を活けるのって、とっても難しいんですよね。

デザート。

琥珀羹。

お抹茶も鯛のお茶碗ででてきました。

もうひとつは車海老。

おめでたい！

最後まで美味しくいただきました。

お部屋を外から見た所。

ひょうたん模様の明かり。

表にもどってきました。ごちそうさまでした。

こちらはその前の日に訪問したレストランキエフ。
ロシア料理・ウクライナ料理・ジョージア料理を出してくれます。
このランチョンマットにも、旧ロシアの国々が描かれていますね。

以前、川端通のバス停から窓の看板を見かけて、行ってみたいと思っていたお店。
その後京都に来るたびに、何度か訪ねました。

レストラン キエフ グルメ・レストラン

加藤登紀子さんのお父さんである加藤幸四郎さんが1972年に建てたお店。

まずはピロシキとビールでね。この日は38度まで気温が上がりました。

カプスタ＆アグレツ。ピクルスですが発酵した香りがします。

ペリメニ。

この辺から飲み物をスプマンテに変えました。

マトリョーシカ模様のコースターが可愛い。

ボルシチ。

ビッキー。牛フィレ肉のサワークリームソースです。

京都は牛肉がおいしいですよね。

ビーフ・ストロガノフ。

紙のコースターには、SINCE 1972 の文字が。

そして帰る日の遅めのランチに、老香港酒家へ。もともと1995年、阪神・淡路大震災の後、北野に開かれたお店。

地下鉄四条駅に直結。ビルの地下とは思えない、落ち着いた空間です。
この日も38度を超えるような暑さ。そんな日は外に出ずに行けるお店がありがたいです。

老香港酒家京都 グルメ・レストラン

この箸の袋もいい感じ。

ランチはワゴンサービスの飲茶（食べ放題、ただし残すとペナルティ）がお得のようですが、そんなに食べられそうにないので、アラカルトに。

空芯菜のかにあんかけ。

点心3種。

左下から牛肉焼売、上が野菜蒸し餃子、右下は蟹身と黄ニラの餃子です。
こういう点心が好きなんです。

さすがにちょっと足りなかったので、家常豆腐を追加。

エビやイカが入っていて、家庭料理とは思えない豪華さ（笑）

牛肉きしめん。これもおいしかった。

〆にはエッグタルト。

新幹線に乗る前に京都伊勢丹で買い求めた、辻留の酒肴。
事前に予約しておきました。

辻留は明治時代から続く懐石料理の老舗。京都のお店は出張料理専門。
裏千家御用達のお店ですから、あちこちのお茶席に呼ばれるのでしょうね。

辻留 京都伊勢丹店 グルメ・レストラン

家に帰ってからいただきましたが、この素朴な感じのお料理がまた、心にしみる味でした。

京都老舗食べ歩き、大満足です。